キヴォトスの配達屋   作:無所属の転生生徒

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…こっそり投稿してもバレんやろて。


No.006 新な武器

「___まさか、この子がここに来る前に言っていた子なんて…こんなこともあるのね」

 

そう言いつつ紅茶を飲むアルと一緒に、ある方向へと視線を向けいた。

その視線の先には___。

 

「そうだな…まさか、俺もこんな形で合ってるなんて思わなかったよ。

『一応、そのお金、お前の食事の量に合わせた上の食費込みで入ってるからな?使い込むなよ?』…と、ちゃんと忠告していたのにも関わらず?

ゲームセンターで遊んで?

好きなものも買って?

散財してしまったせいで?

銃弾を買うどころか、生きる為に必要なご飯すら食べられない状況になって?

それで空腹になってしまい彷徨ってた所でアルに出会ったなんてな?

しかも、その時奢ってもらった癖して、お代わりつきで遠慮せず思いっきり食べたんだろ?こいつ。

いやー、もし同じことをする奴が、うちの社員で他にもいたら土下座もんだよ。本当。

お前もそう思うだろ?」

 

「なぁ…ロボ?」ゴゴゴ

 

「ゴ…ゴメンナサイ……ボス…」

「んー?聞こえないなぁ…??」

「うわーんっ!本当にごめんなさあああいっ!!」

 

___『私は使い込んで散財し、ご飯が食べれない状況になった上、遠慮せずにお代わりしまくりました』と書かれたプレートを首から掲げて、腰から上を簀巻きにされ、わんわんと泣いて正座をさせられている、躾のなっていないバカ狼…いや犬が一人…いや一匹、いた。

 

「…はぁ、本当にすまん。アル。後でこいつが使った分、倍にして返済させるから…」

「えっと、気にしないでいいのよ…?別にこれくらい、気にしてないし…」

「それでも、だ。これはこいつ自身が考えて動けてれば防げたことだし、迷惑かけずにすんだことだからな。このままだと、罰にならんし、成長もできん」

「まぁ、そう言うことならわかったわ…」

「ほんと、うちのバカがすまん…」

 

いや、本当に。

まさかそんな事になってるなんて夢にも思わなかったんだが?

まぁ、ロボの奴、使い込みそうだな…とは思った…が、まさか偶々アルと会って奢ってもらった上にお代わりまでしてもらったなんて思わないだろ。

 

「はぁ…さてと、ロボ」

「…!」ビクッ!

「お前にはこれから罰を言い渡す」

…ア、アノ…デ、デキレバソノバツ、ヤサシクシテホシイノデスガ…ボス……

「はっ!無理な相談だな!」

「ヒンッ⁉︎」

「んじゃ言うぞ。一つ、しばらく給料の半減だ。しばらくお金がないということを味わいつつ、金銭感覚養っておけ。ついでに『縛り』で一ヶ月間仕事中はお菓子を買うのも禁止しとくからな。二つ、アルに借りたお金はちゃんと三倍にして返すこと。まぁ、当然のことだがな。三つ、これから俺たちと同行して、アルに一切敵を近づかさせるな。因みにこの同行による()()()一切発生しない。以上だ。わかったら返事」

「ハ、ハイ…「声が小さい!」はいいぃ!!?」

 

「なんか鬼教官みたいね…師匠」

 

アル、思わず呟いてしまったんだろうが、悪いがそれは言わないで欲しいな。

私も自覚してるんだ。今、ロボに対してすこし厳しくガミガミ言ってることはさ…。

ただね?こいつさ、こうでも言って考えさせないと、昔の俺と同じでこいつしっかりしないタイプなんだよ…。ロボは。

 

「…んじゃ、そろそろ行くか。その前にアル、お前にはこれを渡しとく」

「?何かしらこれ」

 

そう言って渡したのは、表面にBee Liarと筆記体で書かれた横長のアタッシュケースだった。

 

「簡単に言うと、アル。その中にはお前への追加報酬…にする予定だった、回転弾倉式散弾銃、MTs-255。それを原型にして魔改造した奴だな。それとこの銃の説明書に、通常弾6発…はリロード済み、加えて特殊弾3種類4弾ずつ付きで入っている」

「えっ…?なんで…そんなものを私に…?」

「…前にぼそっと言ってただろ?サブとして、その ワインレッド(この)アドマイアー(愛銃)に合うよな、状況に合わせて至近距離から遠距離狙撃まで対応できる()なんてどこかにないかなって」

「…うっ…確かに言ったけれども。でもそれ、そんなもの実在しないから、諦め半分で言ったことよ?…まさか本当に?」

「あぁ、前にミレニアムのエンジニア部に頼んで作ってもらった。一応、遠距離狙撃するなら弾を変えなきゃならないが、弾の口径が合えばどんな弾でも放てるし、それに説明書にも書いてあるが…他の銃には無い特殊機構も一つある。お前なら最大限に使えるはずだ」

「へぇ……ねぇ、今1発だけこの場で試してもいいかしら?」

「あぁ、お前のもんだからな。好きに使えばいいさ」

「ありがとう」

 

そういうが早いが、両手で銃を持ち、しばらく眺めた後、縦横無尽に振り回し始め、最後に左手だけを使って狙い澄ますように構え、近くにあった空き缶を撃ち抜いた。

 

「…癖はあるのに、素直で良い()ね。しっくりとくる重さ、衝撃を逃すしなやかさ、後に引かない反動、偏りはあるものの概ね片手で扱うには十分可能な重心。手に馴染むような持ち手。少し、安定しにくくてぶれやすくはあるけれど、そこも慣れたらすぐに気にならなくなりそうだわ」

「そうか…それは良かった。ブレに関しては、お前の癖に合わせてお前にだけにしか使えないように細工したもんだからな。多分すぐ慣れるさ」

「…本当にありがとう、大切にするわ」

「気にすんなって…さてと、そろそろ行くか」

 

時刻を見るとここに来てからもうすぐで4時間。奴らが追いついてきててもおかしくは無かった。

 

「次の目的地はゲヘナの中にある街、トイフェルだ___」

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