実は幼馴染だった学園ナンバーワン美少女と名高い生徒会長がクールでイケメン。もう男の僕が出る幕ありませんか!? 作:冬ノゆきね
その美少女は雪のような白い肌、整った顔立ちで俗に言うクール系って感じだった。
黒縁メガネを掛け、ストレートで艶のある黒髪は腰辺りまで伸びている。
そんな彼女の名前は
今年高校1年生になった僕と白川君の先輩にあたる人だ。因みにこの高校の生徒会長も努めている。
おまけに勉学に関しても優秀みたいで。
そういうのって才色兼備って言うんだっけ?
でも欠点があるとすれば……。
「桜田くん少しいいかしら?」
「は、はい……少しなら大丈夫ですけど。でもこの後、白川くんと約束があって……」
そう言ってテンパッてる僕を見て、堀宮さんは白川くんをギロッと睨んだ。
「そんな男、放っておきなさい。あなたの隣には私がいるのだから……いつだって、ね!」
「おいおいおい、どういうつもりだ。今日約束してるのは俺だ」
「あなたに話し掛けた覚えはないのだけど」
「クソッ、今日こそは!」
一向に話を聞こうとしない堀宮さん。
それに激昂している白川くん。
これは荒れに荒れまくる気がするのは、えっと……僕だけなのかな?
僕はとっさに白川くんの袖を掴んだ。
と、同時に首を横に振ると、白川くんは僕が何を言いたいのかを察してくれた様子だった。
そう僕は思っていた。
しかし白川くんは大きく首を一度縦に振ると、勢いよく堀宮さんを指差したのだ。
「このまな板め! そんなに桜田が欲しいなら奪ってみやがれ!」
「だ、誰がまな板ですって……」
堀宮さんは手をぶるぶると震わせている。
そして自分の胸に手を当てると、拳をギュッと強く握り締めた。
そんな様子を見ても尚、白川くんの煽りは止まらないのだ。
「おやおやショックを受けてらっしゃるのかな? あんなクールな堀宮先輩様々が? あちゃ〜大好きな桜田の前でまな板って言われて動揺してるのかな? ぷぷぷッ」
最初に言って置くが、白川くんは悪い人ではない。ただまあ、これがいつもの日課というのか、堀宮さんのことを単にからかってるだけなのだ。
しかしよりにもよって白川くんは堀宮さんが一番気にしてることを口にするなんて、やっぱり性格悪いのかな?
いや、これは僕を賭けた争いなんだ。
話の流れからだいたいわかる。
でも結局、いつもみたいなパターンだ。
堀宮さんが勝利して、僕はその賞品として手渡されてしまう。
だけど、そろそろ僕も色々と限界が近い。
そうだ、こんな美人な先輩と一緒に行動するってそれはもう光栄なことだけど、ふと理性が暴走しそうにもなる。だって可愛い、かっこいい、何かいい匂いもするからだ。
だから今日こそは白川くんお願いだ!
勝ってくれ! 一緒にカラオケに行こう!
僕はそう心に願うが、結果はいつもと同じでした。
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