実は幼馴染だった学園ナンバーワン美少女と名高い生徒会長がクールでイケメン。もう男の僕が出る幕ありませんか!? 作:冬ノゆきね
白川くんのことは、最初は馴れ馴れしくてチャラいやつだなぁと思っていた。
しかし今となっては白川くんには本当に感謝している。この出会いがあったからこそ、僕はクラスで浮くこともなく平穏な日々を送れているのだから。
「そ、そうだけど……君は?」
「ああ俺か? 俺は
「僕は
「おおよろしくな。っでお前、何組?」
「2組だけど」
「そっか、なら一緒に行こうぜ」
自己紹介が終わったことで、僕と白川くんは2組の教室まで向かった。教室に入るなり、白川くんはそれなりの人気者だったようで、
「白川じゃんおはー!」
「ソウおはよー」
二人の女子が白川君にそう声を掛けてきたのだ。
「ねぇ、白川……この子だれ?」
僕の顔をまじまじ見ながら不思議そうな表情を浮かべているのは、
「ああ、こいつは
「めっちゃ仲良さそうじゃん。うらやま〜」
僕の肩に手を回す白川くん。イケメンだ。
そんなイケメンだからこその笑顔が眩しかった。
「あ、そうだそうだ。実はな杏子読モなんだよ」
「えっと……読モって何?」
て、言われても無知な僕でごめんなさい。
ほんと読モとか言われても意味がわからないんです。
読み物の略、みたいな感じなのかな?
「マジで? マジでわからねぇの?」
「……う、うん」
「簡単に言うとな、読モって言うのは読者モデルの略称でな、まあモデルだ。ほら写真パチパチ撮られるやつ」
「ねぇソウ、あんたこの子イジメてるだけっしょ?」
そう言ってきたのは、茶髪にツインテールで高校生ならクラスに1人や2人は必ずいるような感じの子だ。巷で言うギャル?みたいな感じだ。
少し制服の胸元を開けているけど、多分わざとだよね……そういうファッションなのかな?
「
「そのユイッチって……何とかならない?」
「あたしは一度決めたら通す主義なの、だから今日から桜田くんはユイッチね」
変なあだ名を付けられてしまった。
でも何だか嬉しい。
今までこんな呼ばれ方されたこともない。
それに下の名前であだ名をつけてくれるなんて。
正直、この
父さんと母さんが僕に良い縁に巡り出会えますように、そんな思いで付けてくれたらしいけど、今まで僕にはそんな出会いは数少なかった。
けど今、この高校に来て初めて父さんと母さんの願いも叶ったように思えた。
僕にもこれから良い関係が築けると思える人たちに出会えたからだ。
はは、おかしいな……涙が溢れてきた……。
「桜田どうした? 調子でも悪いのか?」
心配した様子の白川くんは僕の身体を揺する。
「ご、ごめん、嬉しくて……つい……」
「大袈裟だな、もう俺ら友達じゃねぇか」
そう言って白川くんは僕の頭をくしゃくしゃに撫で回した。