これは持論だけどね。暴力は、より強い暴力に叩き潰されるんだ。   作:イベリ

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ゲーム開発部先生とジェンティルドンナ見て思いついた。
思い浮かんだものをコネコネしていく短編


暴力は暴力によって押しつぶされてしまうんだよ

「お待ちしていました先生。このように皆を並べています。」

 

「ありがとうハスミ……じゃあ、お説教を始めようか。」

 

ずらりと並べられた不良生徒たちは、あまり経験したことのない緊張感に包まれていた。

 

自分たちの目の前に立つ、巌のような巨漢。

 

つい先日にこの学園都市キヴォトスに着任した、先生(ムキムキすぎて筋肉の塊のようで怖い)と呼ばれる人物。

 

このキヴォトスの実質中枢である連邦生徒会。その管轄にあるシャーレという、これまた先日発足された部活の唯一の顧問。

 

なんでも超法規的?な組織らしくあらゆる学園への介入が可能とのこと。そんなシャーレに逆らった不良生徒たちは、現在先生の指揮によって急造の部隊数人の生徒の手によって負けてしまった。

 

なるほど、これが大人の力かと感心するとともに、憤りもあった。

 

「さて、君たちは暴力によって意見を通そうとした、または物資の強奪をしようとしたわけだ。あっているかな?」

 

「………そうだよ、何が悪いんだ!あたしたちにはそれしかないんだよ!」

 

「なんと身勝手な…!」

 

一人の声を皮切りに、そうだそうだと喧騒が盛り上がる。その言葉にそばに控えていた生徒、羽川ハスミが憤り、それを先生が諌めた。

 

「まぁまぁ、ハスミ。彼女たちは自分たちのできる手段の一つを取ったに過ぎない。それに意見を通す、物資を得るのに暴力は最も簡単な手段だ。私もそう思うよ。」

 

「なっ!?先生!?」

 

「なんだよ、先生はそっちの正義実現委員会よりも話が分かるじゃねか!」

 

「そうだ!暴力こそ正義だろ!」

 

先生の言葉に、場がさらに盛り上がる。それを制したのもまた先生だった。

 

「そうだね。それは間違いがない。暴力は人間が、いや生物が本能的に持つ力。権利といってもいい。秩序とは暴力のうえで成り立っているともいえるんだ。」

 

「そんなはずは…!」

 

「あるんだよハスミ。現に、各学校は治安組織という暴力の上で秩序を守っている。違うかい?」

 

「それ、は……」

 

けれど、と先生は近場の押収された戦車に手をついた。

 

「ごめんねハスミ。意地悪だったね。何もそれが悪いわけじゃないんだ。それは当然のことで、人の歴史、文明や秩序とはそうして保たれてきた側面がある。それは間違いじゃないんだ。」

 

じっと見つめるハスミは、あれ?と気が付く。

 

(………えっ?戦車に、指…?えっ?沈んで……はっ?)

 

先生の手元が徐々に戦車に沈んでいく光景が見えた。ハスミの脳が目の前の光景に困惑しているなか、先生はさも当然のように話を続ける。

 

「けれど、この構図からわかることもあるんだよ。みんなは何かわかるかな?」

 

「……結局暴力が正しい!ってことだろ?」

 

「うーん、残念。正解は─────」

 

メシャッ、メキョッバゴンッ!ととてつもない音をたてて戦車がペシャンコに叩きつぶれた。

 

「正解は、さらなる暴力で叩き潰される……だ。勉強になったかな?」

 

平然と戦車だったものを持ち上げ、折り畳み、丸めて直径数センチの鉄球にしてしまった。

 

もう誰も、彼に逆らおうなんて思えなかった。

 

泡吹いて気絶してる不良もいれば、漏らしている不良までいた。

 

未だに柔和な笑みを浮かべている先生は、余計に怖かった。

 

「さて…だから、みんなには頭を鍛えてほしいんだよね。暴力で解決するのではなく、話し合いでもって……いいね?」

 

ブンブンと首を縦に振り、不良たちは背筋を伸ばして彼の話を聞いた。

 

それを見た先生は、うんうんと満足げに頷いた。

 

「矯正局から出たら、みんな私のところに来なさい。一緒に勉強をしましょう。みんなが、これから暴力という手段ではなく、話し合いができるように。私もお手伝いしますから。」

 

不良たちは、泣きながら連行された。

 

キヴォトスの犯罪率は、ちょっと減った。

 




ハスミ:
何気に自分よりも身長の高い人間を始めてみた。戦車を片手でペシャンコにする人間も初めて見た。怖い。

先生:
われらがムキムキ先生。
身長220センチ!!デカーい!説明不要!体重198キロ!ユウカ2人分に匹敵する!体脂肪率10%!!ムキムキだぁー!!
驚異の筋肉とパワーを秘めた超人。暴力はさらなる暴力によって覆される(自分以外)という理論を掲げ、あらゆる問題を筋肉と頭脳で打ち砕く。くぉれは連邦生徒会長も先生任せますわ……
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