ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024 作:松浦南北
相変わらず暇すぎる鉄道同好会のはずだった……。
比奈「正直に言ってよろしいでしょうか?」
鈴乃「いいけど……」
比奈「暇です」
私「もう聞き飽きたね……朝から12回も暇だって言ってるよ比奈は」
2024年4月1日、虹ヶ咲学園に新たな春がやってきた。だけど、歩夢ちゃんや侑ちゃんは基本的に勉強に専念して、しばらくしたら予備校にも行くという話だったし、菜々ちゃんも生徒会とスクールアイドル活動で忙しいと聞いたから、ダイヤ改正も終わって私たち鉄道同好会には仕事が来なくて暇だ。もちろん、鉄道PVを作りたいという気持ちも強いけど、正直ネタが枯渇して作る気力も失せている。
おたえ「でも仕方のないことだと思うよ。だって今年の大型イベントって言ったら、私とせりなの留学に、恒例の国際鉄道模型コンベンション、それから、近鉄の新車くらいでしょ?まだ3ヶ月以上先だし、暇なのも無理はないよ」
イオ「おたえの言う通りデス。3月のダイヤ改正が一通り終わって、近鉄2430系3両編成の名古屋線集結や315系の東海道本線拡大とか、色々ありマシタけど、4月はたいてい鉄道ニュース閑散期なのデス!!」
カレン「そういえばおたえの音楽科、今日からだったわね。転科おめでとう」
おたえ「ありがとうカレン!!」
カナエ「もし困っても一緒に頑張ろうね」
おたえ「うん!!」
一方、おたえは無事に音楽科の転科試験を無事に合格し、今日から音楽科に転科した。やっぱり留学先でピアノに目覚め、私がビオラと作曲の指導をした甲斐はあったと思う。
モリー「それはそれとして、本日から外部顧問となった由美様が313系のY30編成静岡送り and K編成への変更の話を聞いて落ち込んだまま出てこられないらしく……」
舞子「それは危険だね」
正直、313系転換クロスの離脱はかなり意外だった。静岡にクロスシートが来るのは大変喜ばしいけど、合理性に欠けるからって、由美をはじめとした一部の人間には快く思われていない。
郷「それはそうと、シオン、学内探訪の割には遅いね」
比奈「本日は高等部新入生オリエンテーションなので、下手をしたら、捕まったら厄介な約1名に捕まっている可能性が否定できません」
すずか「誰ですか?」
比奈「桜坂しずくさんです。先日、しずくさんは本校の国際交流学科に無事に合格したと伺ったので怪しいかと……」
モリー「よくもやってくれましたね、私たちの大事な鉄道仲間に……」
シオンは2月に突然、同じく名古屋残留組だった郷、すずかとともに虹ヶ咲への転入が決定し、先月末にこっちに越してきて、今日付けで転入学。いつも歩夢ちゃんや侑ちゃんに捕まることが多いけど、まあ、事情が事情なだけにしずくちゃんもやりかねないっぽいね。
シオン「ごめんなさい遅れました」
私「あっ!!やっと来た!!」
そんな話をしているとシオンがやってきた。しかもさっき話していた予想とは斜め上の、衝撃の事実を聞かされるのだ。
比奈「何かあったのですか?しずくさんに捕まったとか……」
シオン「いや、転入早々、生徒会長の指名で生徒会会計に就任することになりました」
全員「えぇ〜っ!?」
ドロシー「これまでそういうのやってきたことないよね?」
シオン「うん…」
比奈「何となく先を越された感じがして悔しいのですが……」
シオン「比奈もそんなこと言わないでよ!!僕だって今回の生徒会会計の就任は望まないのに!!」
私「そんなに嫌なの?」
シオン「うん。虹ヶ咲学園に遊びに来ても鉄道同好会関係ばかりだし、生徒会の仕組みなんて全く知らないからあまり気が進まなかったんだ」
鈴乃「考える時間とか断る手段とかなかったのかしら?」
シオン「辞退したら鉄道同好会を廃部にするって脅されて、しかも明日や夕方に結論を出そうとしたら今ここで決めないと今後の活動に影響が出るって。ついでにエイプリルフールでも高等部新入生オリエンテーションの日に生徒会長が嘘をつくわけがないって言われたからもうやるしかなかったの」
比奈「それでも私たちのためにやる選択をして頂きありがとうございます。非常に助かりました」
まさかの生徒会会計への強制指名だなんて、聞いてないよォ!!……まあ、辞退したら廃部だから逆らえないけど、そうでもなかったら私が嫉妬したくないから断るように言っていたね。
比奈「とりあえず全員揃ったので、緊急部会を始めたいと思います」
全員「よろしくお願いします!!」
今回は緊急部会を開く。理由はというと……
比奈「まず、シオン、郷、すずかの入部届の受理をしないといけませんね」
私「うん」
郷「とりあえず僕とすずかの分は書けたけど」
シオン「あ、僕の分も書けてます」
入部届を提出させるためだ。シオンと同様に郷とすずかも今日付けで虹ヶ咲に転入だから、正式に部員になることができる。
比奈「それなら回収いたします」
シオン・郷・すずか「ありがとうございます」
書類に不備はなく、これで部員は14人になった。
比奈「他に言いたいことはございませんね」
全員が頷く。
比奈「それでは、部会としては終わりにいたしましょう。お疲れ様でした〜」
部会としてはお開きになったが、全員が帰るわけがない。
とりあえず、今回のOPに入っていこう。
【OP♪Pyramid『Ray Of Hope』♪】
ドロシー「今思ったけど、読者の皆さんに自己紹介は……」
シオン「あ、忘れてた」
有佐「いや、作者のモチベーション低下に繋がるからやめといたほうがいいと思う」
私「有佐の言う通り。ある程度のところは追々紹介していけたらいいからね」
シオン「うわぁ……読者さんに対して鬼畜だ……」
とりあえず、今回入部したシオンと郷は普通科、すずかは国際交流学科だからね。
まあ、自己紹介はやめにしよう。そう決めたその時だった。
??「失礼します」
比奈「会長!?その分厚い冊子は……」
生徒会長の菜々ちゃんが現れた。
菜々「生徒名簿です」
私「何に使うの……?」
菜々「普通科2年の鳳来寺シオンさんと澁川比奈さんと桜木鈴乃さん、そして音楽科2年の小磯多英子さんには全校生徒の顔と名前をすべて覚えていただきます」
私「そんな無茶な!!」
菜々「無茶ではありません。生徒会長に限らず、役員および各種委員会の委員長は、当然全生徒の名前を覚えているものです。何なら音楽科2年の丸山せりなさんも、校内における影響力の強さから覚えていただいても良いのですが?」ゴゴゴッ
私「ひいいいっ……」
郷「ちょっと待った。シオンと比奈はわかるよ?でもおたえと鈴乃が委員長って……」
菜々「普通科2年の中野郷さんには初めてお伝えすることになりますが、桜木さんは文化祭実行委員長、小磯さんは本年度より設置される学習委員長に就任されることになりました」
郷「理解」
学習委員長は舞子ちゃんの成績不振が原因だった話は、前回作の最後の方を見た人は知っているはず。
菜々「そういうわけなので、特に委員長と会計の4名の方は1週間後に小テストを行います。全問正解でなかったら反省文。よろしいですね?」
シオン・多英子・鈴乃・比奈「はい……」
菜々「とりあえずまだ業務があるので失礼します。鉄道同好会の活動は引き続き続けていただいて構いません」
生徒会長は去っていった。
私「なんか、今年も大波乱しか考えられないよ……」
カナエ「せりなちゃんの言うとおりだね……」
比奈「まあ、気を取り直して、本年度も活動を始めましょう!!」
全員「おー!!」
こうして気合を入れて今回は終わりとしよう。今年度もまた、忙しくなるぞ〜!!
次回は未定ですが、結ヶ丘初回の場合はおそらく新キャラを早速ぶち込むかも。
さて、前回作執筆中の時点でリクエストが1件届き却下しましたが、代理投稿をまた依頼されました。今回の場合も容赦なくチラシの裏新作で確定です。世界線を崩すの嫌だもん。