ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024 作:松浦南北
引き続き青山由美目線とします。
足湯を出て、宍道湖のほとりをまずは歩く。
俺「いやエムリット思い出しちゃった」
ビン「出ねえよ」
俺「失礼」
シジミは出てもエムリットは出ない出ない。当たり前だ。ここはシンオウ地方の「シンジ湖」じゃないんだから。
エムリットで盛り上がりそうなところでそのまま松江城へと足を進める。
その道中のこと。
俺「ん?竹島資料室?」
仲喜「ちょっと寄ってくか」
ナギ「そうだね」
ビン「というか、ここ寄って虹ヶ咲学園の方に俺データ提供するわ」
竹島資料室にふらっと立ち寄る。というかビンにはその目的があるんかい。
※ここから右翼思想注意!!
俺「やっぱり竹島は日本のものだ。韓国の言い分もデタラメに近いよね」
そんなことを言いながら竹島クイズにもチャレンジし無事正解。コリア系には悪いが竹島は韓国の独島ではないと確信した。
ちなみに虹ヶ咲学園の鉄研OGで韓国人とのハーフの広田カナエは竹島は日本のものと主張しているから、それで鉄研内にて決裂が起きる心配はない。
ビン「いやここは修学旅行生に絶対寄ってほしいところだよな。理事会に報告決定。いいデータになったぞ」
完全にビンは調査員だな。今年の虹ヶ咲学園の修学旅行、普通科でも行き先が長崎だったり、広島の後が神戸でなく松江になったりしそうだ。
その後、4人で松江城に向かうと、天守閣の下で見覚えのある少女がギターを構えていた。
《START》
KUTANI TAKI
??「かすちゃん、負けないから」
【♪沖仁『スペイン (Band Version)』♪】
ビン「え、九谷さんかなあれ?」
え?あの九谷丹姫ちゃん!?うわ、演奏ライブ初めてじゃない?見ていこう。
しかしギター癒されるなぁ……。
演奏が終わるとその少女は声をかけてきた。
??「あなたたち」
俺「ん?」
??「私の演奏、見ていたでしょ」
俺「そうだけど……」
あ、これ邪魔したから叱り飛ばされるやつだ。そう思ったが……
??「どうだった?」
俺「癒されるし良かったよ」
??「フフッ、ありがとう由美先輩。初めてだったから不安だったけど、由美先輩はやっぱり大好き」
俺「ちょっと待って、あなた丹姫ちゃんだな?」
丹姫「あたり」
今の呼ばれ方で一発でわかったぜオイ。
ビン「いつもお世話になっています九谷さん」
ナギ「初めまして」
仲喜「うちの由美が迷惑してないですか?」
丹姫「ビンくんもナギくんも仲喜さんもこんにちは。大丈夫。むしろ私のほうが由美先輩に迷惑かけているくらいだから。あと名前で呼んで」
仲喜「なんかごめんなさい」
ビン「とりあえず今から天守閣登るんですけど丹姫先輩も一緒行きます?」
丹姫「うん、行く。おばあちゃんが国宝五城は制覇したほうがいいって言うし、妹の灯里も取材お願いって言っていたからね」
ナギ「それなら行きましょう!!」
こうして天守閣方面に5人で向かう。
入場料を払い、最上階に登ったら我らの時間……というわけではない。
俺「仲喜はかすみちゃん煽っちゃだめだからね?」
仲喜「あ、はい」
すると丹姫ちゃんが怪しい動きを見せた。
ナギ「どうしたんですか丹姫先輩?」
丹姫「さっき私、かすみさんをかすちゃんって呼んで負けん気を湧かせるような煽り方をしたから……丹姫ちゃんボード『ブルブル』」
ボードが出るって相当だぞ。杏奈くんと丹姫ちゃんも知り合いだし、これ危険じゃないかな?
俺「というかそのボードどうしたの?」
丹姫「この前りなちゃんが勧めてくれたんだ。感情を顔に出すことが少ないから、使ってみるのもありだって」
俺「理解」
りなりーの入れ知恵ならわかる。
丹姫「でもどうしよう、しずくさんか杏奈先輩から接触禁止令が出たら……」
ビン「諦めましょう」
俺「うん。今のこの界隈結構荒れてるから出かねないね」
丹姫「そんなぁ……」
丹姫ちゃんは落ち込むが、やっぱり宍道湖は美しい。いけね、あのかすみちゃん接触禁止令が仲喜に出ていなければ俺も宍道湖でシジミでもエムリットでも取ってこいって言いそうになったわ。
天守閣を降りてからはお土産屋でおみやげを買い、しじみ汁とソフトクリームをいただく。今回乗り継ぎの都合でお昼は抜きだ。またミイラ化しそうだな俺。
ナギ「そういえば丹姫先輩はどうやってここまで来たんですか?」
丹姫「昨日から外泊許可取って、東京を観光したあとサンライズで直行。今日中に名古屋まで戻って、明日金沢に帰るって感じだね」
俺「ということは今からはどうやっていくの?」
丹姫「やくも号。切符は取っていない」
あ、これ死亡ルートかもね。
そして時間になったのでゆっくり歩いて松江駅に到着、切符を買おうとすると……。
駅員「今グリーン車しか空いていませんが……」
俺「それでお願いします。3人別々でいいので」
駅員「わかりました」
ビン「ほら見ろ言わんこっちゃない……」
グリーン車しか取れなかった。全員お金は払えたが、仮に丹姫がおごってとか言ってきたらそれはアウトだったからね。2800円追加はヤバいわ。
仲喜「そういえばナギくんも飛行機は取れなかったの?」
ナギ「うん。予約しようとした20:05発全日空390便は満席」
ビン「俺それで帰るんだけど……やっぱさみしいなぁ」
俺「なんかごめんなさい」
ビン「いや、問題はないけど」
そして17時05分のやくも号乗車と発車で解散となった。
やくもに乗り込んだのは俺、ナギ、丹姫ちゃんの3人だった。全員席はバラバラだが、話しに行ける距離だ。そして伯備線区間に突入すると日も傾いてきた。やっぱり山を越えるという感覚は好きだが、特急移動は慣れねぇ……。最新鋭の273系だから揺れは少ないけど。
そしてちょうどその頃。丹姫ちゃんがLINEを確認すると……。
丹姫「あ、終わった」
丹姫ちゃんが絶望的な表情を見せた。
俺「見ていい?」
丹姫「むしろ見てほしい」
いざ見てみると……
セラス『脱走でなくてもたっちゃん先輩浮気ですか?』
セラス『泉も怒ってました』
セラス『私も松江城でパフォーマンスしたかったのに』
セラス『もういい』
セラス『帰ったらオシオキです』
ちなみにここでの泉さんは蓮ノ空生で、旧瑞河の桂城泉さん。大阪の咲ノ浜高校にもスクールアイドルで堺泉ちゃんがいたけど、桂城さんの人気上昇で「堺サザン」に芸名を変更しているから今の段階で泉といったら桂城泉さんのことだと言って良い。
丹姫「帰りたくない。このまま死んじゃいたい」
俺「ちょっと!?」
するとナギもこっちに来た。
丹姫「ナギくんもどうしたの?」
ナギ「ディスコードを確認して由美ちゃん」
俺「いいけど……」
するとディスコードに恐ろしい投稿が。
梨海『シオンちゃんとさあやちゃんが幼馴染だったことが先ほど発覚しました。関係者全員は次の部会で事情聴取します。よろしくお願いします。』
ナギ「僕もすっかりこのことを失念していたから、終わりだよ……」
丹姫「3人で死んじゃおうか明日」
ナギ「そうだね……」
俺「ダメだよそれは。シオンが……って、あの人も自死を一度検討しているから……」
ナギ「姉ちゃんの説得はもう無効だぁ……」
俺「でも潔く粛清されるしかないぞこれ……俺は関係者じゃないし、次の部会は出られないけど」
沈んだ気持ちで岡山駅に向かっていくやくも号でありました。
そして岡山駅からは30分後の新幹線に乗る。乗るまでの間の撮り鉄活動も欠かさない。
ナギ「僕も今日は名古屋のおばあちゃんの実家に泊まるよ……」
俺「それがいいと思う。明日は3人で名古屋観光しよう」
丹姫「やった」
そして暗い中新幹線のぞみ号は駆け抜け、おにぎりとサラダを食べていき、名古屋駅到着は21時56分。
ナギ「なんか疲れたね」
丹姫「でもビンくんも着いたって言っているから良かった」
俺「仲喜もサンライズ楽しめているもんね」
丹姫「これで解散にしよう。明日は9時名古屋駅集合」
俺「把握」
3人「それじゃあ、お疲れ様でした」
こうして今回の4日間の日程は完全にお開きとなった。まあ、今回の大移動で新たにトキメキも発見できたし、良しとするか。
ちなみに丹姫ちゃんもかすみちゃんとの接触禁止令が、なんと杏奈くんから出てしまったそうです。そのことを帰国直後のシオンに、俺たちが名古屋巡りの道中、電話で伝えると……
シオン『丹姫もかすみちゃんいじりやっちゃったんだ……』
丹姫「ごめんなさい」
シオン『参ったな……由美はやらないね?』
俺「うん」
またもや念押しされた青山由美でありましたとさ、ちゃんちゃん。
あとやっぱり丹姫ちゃんもナギも案の定帰ったらお説教されたとか、参ったなこりゃ。
次回はテスト前の部会ネタ。全員に発言権を与えたい……。
ここまでの9話は以下と同時進行でマルチ投稿を行いました。
https://novelcake.net/works/novelcake/?mode=NovelJump&USER=NCUN2539PN&NO=312
ここだけの話ですが、九谷丹姫は更にえいがさき要素を盛り込む予定でしたがネタバレが酷くなるためここまで。