ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024 作:松浦南北
私「大変申し訳ございませんでした」
2025年5月9日。部長の私は今、部員に向かって土下座をしている。なぜこうなったのか解説しよう。
〜※〜
まず、事の発端は読者の一部の方がご存じの通り、GW中に私とシオンが幼馴染だとバレてしまったこと。しかも数年前はお互いのことをすっかり忘れてしまっていたレベル。これによりさっそくせりなから問い詰められてしまう。
せりな「これは一体、どういうことかな、さ・あ・や?」
私「私もシオンもすっかり忘れていたことだし……いいかなって」
せりな「ダメだよ忘れるなんて、さあやもシオンも仲間意識が低すぎるし、嫉妬しちゃうよ……幼馴染がまだいたとか!!てっきり結ヶ丘の高橋そまりちゃんだけだと思ってたのに!!」
私「ひいいいっ……」
せりな「今回の部会の議題はこれで決まりだね」
そして部員が集まると、特にシオンに糾弾の声が集まる。
鈴乃「シオンどういうこと?忘れていただなんて、私余計に悲しいわ!!」
すずか「そうですよ!!同じ同好会ですし、忘れていたなんぞ隠し事以上に言語道断です!!」
シオン「ひいいいいっ……」
続いて矛先が向いたのは私だった。
梨海「さぁて、風紀委員嫉妬させたから、どうやって責任取らせようかなぁ?」
私「万里もなんか言ってよぉ!!」
万里「いや俺もこのこと失念していたんだよね……」
私「あっ……」
すると、今度は万里の方に矛先が向く。
ビン「お前、なんで忘れてたんだ?幼馴染失格じゃねえのかよ」ゴゴゴッ
万里「ビンもごめん!!」
穂隆「ごめんで済むと思うのかな?」
万里「え……」
渉「郷くんとおたえちゃんは?」
郷「失念していました」
おたえ「同じです」
有佐「ナギと沙奈はどうなの?」
ナギ「失念していましたね」
沙奈「私もよ」
そのか「粛清確定ね」
らな「誠一くんはどうなんですか?」
誠一「僕も忘れてたね」
拓「誠一く〜ん?ダメだよこれは」
陽凪「うん。陽凪も許しません」
私「誠一に圧をかけるな!!」
陽和「お前が俺たちに隠し事をしていることすら忘れることがよくないんだよな〜♪」
いやお前とか俺とか、陽和がそんな事を言うのは確実に嫉妬心丸出しでしょ。
ドロシー「そういうわけなので、さあや部長からまず土下座してもらおうか」
私「梨海、しないとどうなるの?」
梨海「わかってるでしょ?」
〜※〜
そして冒頭のように土下座して現在に至る。
有佐「……とりあえず、部会を始めます。今回のみは隠し事をしていたことすら忘れた罰として部長から司会進行権限をすべて剥奪します」
今回の私の不手際で司会進行は副部長の有佐に回ることになった。
有佐「まずはシオンから、さあやとの幼い頃の交流について話してもらいましょう」
シオン「えーはい。まず、さあやが名古屋にやってきたのは僕が年長の頃でした。幼稚園で万里が紹介してくれたんだよね」
万里「言われて思い出したわ……」
シオン「それからは万里と3人で、小学校に入ってからは郷とおたえの5人、時に誠一、沙奈、ナギを交えた8人で遊ぶこともあったね。大きくなったらみんなで色々乗りに行きたいなってワイワイやってた」
ドロシー「これGuilty確定だよね」
シオン「そして小2に上がる頃に万里が、小3に上がる頃にさあやがいずれも東京に、中学進学でおたえが大阪に引っ越していって、コロナ禍に入って全員僕とさあやの関係について忘れちゃって今に至るね」
梨海「さあやちゃんは結ヶ丘のそまりちゃんにこのこと言ったの?」
私「言い忘れてた……」
ビン「嫉妬しても責任は取らねえからな?」
私「はい」
有佐「とりあえず、嫉妬の原因を作ったさあや以外の7人全員、今から一斉土下座の刑ね」
万里「それで許してくれるの?」
有佐「いやいや土下座で許されるなんて軽いよ」
すると該当者7人も土下座した。
7人「今まで忘れててごめんなさい!!」
有佐「みんなどう?許す?」
全員で頷いた。
有佐「じゃあこの議題はここまでにしましょう」
少しホッとした。土下座で許されるのも良かったよ(*1)。
有佐「他に何か言いたいことある人」
すると万里が挙手した。
万里「隠し事を忘れていた人が言うのもあれですが、さっきの話題で」
私「?」
万里「梨海がなんでそういうふうに幼馴染だって気づいたのかなって」
梨海「それか。シオンちゃんとさあやちゃんだけ2人揃って下ネタダメだったし、何か波長が合うところ多いなって……」
万里「それか……」
梨海「そうしたらさあやちゃんが白状してくれた」
私「まさかこうなるとは思わなくて……」
せりな「あの同好会ルールは嫉妬対策だから、甘く見たらダメなんだからね?」
私「はい。これから気をつけます……」
有佐「他何か」
するとシオンが挙手した。
有佐「はいシオン」
シオン「僕とせりな、あと郷がGW前に転学危機になっていたとかあったよね?」
有佐「うん。あったね」
シオン「あれね、3人揃って無事転学を免れました」
すると全員で拍手喝采に。
鈴乃「良かったわ本当に」
まさと「でもどうしてお姉ちゃんたちは転学を免れたの?僕と一緒にニュルンベルク帰るのもよかったんじゃない?」
シオン「まず僕とせりなは年度初めに過酷なクイズ付きバスツアーを決行したんですよ。その後の景品の豪華ボストンツアーで比奈を日本に連れ戻せたんだよね。あと郷も課題テストが転学レベルにあたらない成績だったって。結果揃って転学免除」
せりな「ごめんねまさと……」
まさと「でも、お姉ちゃんが頑張ってくれれば僕は平気だよ」
せりな「ありがとう、私頑張るよ」
郷「本当にお騒がせしました」
鈴乃「でもよかったわね、郷とまだいられるのは」
こうしてまた拍手を送る。せりなとシオンは今後も日本にいられるということが分かった。本当に喜ばしい限りだ。
有佐「このくらいかな?他は」
すると今度は万里が手を挙げる。
有佐「はい万里」
万里「確か穂隆って前も言ったんだけど、彼女できたんだよね?赤石さくらだったはず」
穂隆「うん。それで何かあるの?」
万里「さくらのこと呼び捨てなんだよね?」
穂隆「さくらは呼び捨てにしてるよ」
万里「はい、そこ」
穂隆「えっ!?どういうこと?」
万里「ルール上の都合で、穂隆も今後は呼び捨て絶対じゃなかったかな?」
私「うん。そうだね」
穂隆「僕さあやとかシオンとか、呼び捨て慣れないよぉ……」
万里「いやそう言いながら本当に呼び捨てにしてるし」
穂隆「万里も突っ込むなぁ!!」
有佐「……決まりだね」
まあ、穂隆も呼び捨て組確定だね。嫉妬対策は徹底しないと私みたいになっちゃうから守らなきゃダメっぽい。
有佐「他もうないかな?」
私「2つくらいあるけど、部会で言うことじゃないし」
全員が頷いた。
有佐「今回の部会は終わりにしましょう」
こうして部会としてはお開きになった。
有佐「それで、さあやの言いたいことって?」
私「次回からテスト2週間前だから、まさとが最後になるってことと、今月下旬にある結ヶ丘の、長崎への修学旅行の注文取るなら今しかないってこと」
有佐「忘れてた」
ナギ「まさとくんについては僕がスクールアイドル同好会のしずく先輩を巻き込んで3人で送別旅行考えているから大丈夫だよ」
まさと「ナギくんもありがとう。すごく楽しみだよ。基本勉強中心だったし」
まさとも今月いっぱいで日本を去るけど、ナギが旅程を練っていれば心強いね。
有佐「それと、結ヶ丘の修学旅行どうする?若宮千早さん・山本冬華さん問題があるから一旦注文しないのはありだけど」
シオン「この前秋音から聞いたけど、冬華さんも千早さんも退学になったって。千早さんは由美に対する愚痴を掲示板で書きまくっていたことが原因で、冬華さんは反スクールアイドルデモを起こしたことが原因だったらしい。秋音も今月いっぱいで虹ヶ咲学園から転学処分になるし、今なら注文できそうかな」
梨海「理解。まあ、私が注文受けてそまりちゃんとさくらちゃんに言うのが一番かもだけど。さあやちゃんに今任せたら絶対嫉妬されるし」
有佐「そうするか。さあやに任せたら危ないもんね」
私「参ったな」
その後、全員から注文を取り梨海がメモする。長崎クルスが多いよね。
梨海「じゃあ私があとは任せて」
有佐「ありがとう。あと、今回は最後にまさとから一言かな」
まさと「いや僕!?えー、まあ短い間でしたが、特にお姉ちゃん、それからナギくん、シオンちゃん、この間に日本での鉄道の世界を教えてくれて本当にありがとうございました。郷くんや万里くん、鈴乃ちゃんたちともDiscordで繋がれて、この2ヶ月間充実しています。またドイツでも日本で得た経験を元に、頑張っていこうと思います」
全員で拍手を送り、今回はお開きとなった。まあ、中間試験に向けて気持ちを切り替えていくしかないね。
次回はリクエスト×丸山まさと最終回で5月分終了。まさとが帰国したら6月回です。
※11月23日をもって作者は24歳になりました。