ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024   作:松浦南北

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今回は台北最終章で、途中まではほのぼの回。鳳来寺シオン目線での展開を予定。


純粋に台北近郊を観光して帰京するだけ。

2025年6月7日朝8時半、台北車站にて。

 

僕「よし、今日は十分瀑布でも見に行くか」

 

今日はナギと別行動で、十分瀑布を見に行く。ナギは猫空の取材に行く予定であり、16時半頃に西門町集合のつもりだ。

 

ちなみに朝食はバイキング。昨日機内食を食べた分、少し胃もたれ気味だったからナギと揃ってお粥とソーセージとスクランブルエッグとサラダだけ。軽く済ませて十分あたりで食べるつもりだ。

ついでにナギには4万円払ってもらって8000元渡したから、このあたりは心配がいらない。

 

僕「さて、まずはこのEMU900に乗るか」

 

乗る予定の列車は8時59分発瑞芳行き。車両はEMU900型10両編成なのだが……。

 

僕「いや嘘だろ」

 

先頭車のドア間に座席が全くないのだ。日本だったら大暴動だぞ。とりあえず座席のある場所に座っていく。クロスシートだが。

 

そしてインバータサウンドを響かせ列車は定刻通りに発車した。その後地下を抜け出し乗ること約50分、大きく遅れることなく9時46分に瑞芳駅に到着した。

 

僕「平溪線ホームはあっちだな」

 

地下通路を通って平溪線ホームに移り、観光客でごった返しているところに4両編成のDR1000がやってくる。発車は9時57分。しかしかなりゆっくり列車は進む。そしてときどき電波が繋がらなくなる。せりなが何と言ってくるかに関しては要警戒だが、まあいいか。

 

10時30分になり、十分に無事到着。菁桐行きの発車は撮影してYouTubeに上げておく。さあ、歩き進めよう。

 

とはいえ、老街は後回しで歩き進めていくと……

 

僕「迷子だぁ」

 

裏口から向かったせいで道に迷ってしまう。とにかくGoogleマップを頼りに十分瀑布まで向かおう。山の中に入ってもGPSは動いている。

 

……あっ、菁桐行きがまた去っていった。しばらくしたら八斗子行きもやってきた。1本逃したかな?いやあれにせりな乗ってたらヤバいな……。

 

そんなこんなで十分瀑布に到着。時刻は11時52分。探すのに1時間強はかかったぞ……。そして20分くらいすると……

 

チョンチョン

 

指で誰かがつついてきた。

 

僕「うわぁ!!」

 

せりな「見つけたよシオン♪」

 

せりなじゃないか……なんでいるんだろう?

 

僕「名前言お?」

 

せりな「丸山せりなだよ〜」

 

僕「いやいやいや、せりなは昨日学校来てた。あの人まだ日本にいるはず。あなた、偽物かな?」

 

せりな「いやいや偽物じゃないからさ……」

 

僕「また去年みたいなやつかこれ、ドッキリだ」

 

せりな「そうだよー♪今回は、国境を越えて友人を2100km追いかけてきたというドッキリをやらせてもらいました」

 

僕「でも昨日の放課後僕がナギを台北に連れてくことにOKしてたでしょ?」

 

せりな「したけど、追うかどうかの話は別だよ?」

 

僕「……いやお前さぁ、きっしょ真面目に」

 

せりな「やった!!」

 

またやられたなこれ。

 

僕「でも十分瀑布だってよくわかったね」

 

せりな「だってさ、十分駅で撮った臺鐵DR1000の動画さっそく上げてるじゃん。乗ってきたやつ見送ってるから瀑布行くってわかるよそれ」

 

僕「理解。いやもうね、まさかここまで僕がまた仕掛けられる側になってやっぱり鮮やかに掛けられるとは思わなかったよ」

 

せりな「でも苦労はしたんだよ?今回山の中だから、迷子になって裏口ルート行っちゃったもん」

 

僕「うわ、俺と同じじゃねえか……」

 

せりなまで裏道通ったのか……。

 

僕「ところで咲世(*1)は、この後オフかな?」

 

せりな「うん」

 

僕「じゃあこの滝でも見ながら台北観光行っちゃおうよ。ナギも台北で待ってるし」

 

せりな「そうだね。これ終わったらお茶したり天燈上げたり、楽しみ♪」

 

僕「同じ気持ちだよ〜」

 

せりな「さあ、改めてドッキリを仕掛けられた感想をシオン、どうぞ!!」

 

僕「いやー、これはきしょい」

 

せりな「きしょい、いただきました!!ありがとうございました!!」

 

そしてせりなはカメラを止めた。

 

僕「とりあえずタピオカミルクティーでも飲みに行く?」

 

せりな「そうだね」

 

そうして僕たちは2人でカフェに向かって行く。

 

〜※〜

 

まずは観瀑吊橋を渡り、入ったカフェは知秋緑境屋。歩いて10分くらいはかかった。

 

せりな「タピオカミルクティーとともにチャーハンもいいよね」

 

僕「そうだね」

 

注文しよう。

 

僕「不好意思,請給我兩份櫻花蝦炒飯和兩份珍珠奶茶」

 

しかし、チャーハンはやっていないとのことだった。タピオカミルクティーだけでいいや。

 

そしていざ実食。

 

あれ?冷たいミルクティーの中にタピオカが温かい。そして黒糖の独特な甘みが引き立つ。本場って温かいんだ……。

 

せりな「美味しい〜!!」

 

僕「うん。日本で飲んでいるよりこっちのほうがはまりそう」

 

せりな「でしょ?」

 

せりなも大喜び。

 

そしてしばらくするとせりながYouTubeコミュニティをチェックする。すると……

 

せりな「えっ……」

 

僕「どうしたのせりな?」

 

せりな「ナギが丹姫ちゃんと猫空で楽しそうに写ってる……しかも你好(ニーハオ)とか言ってるし……。これって浮気じゃないかな?」

 

僕「いやいやいや、ナギに丹姫は人畜無害なはずだし大丈夫でしょ」

 

せりな「……浮気だよ」

 

僕「あとせりなには僕がいるはずだしそれで浮気認定するのは違うような」

せりな「う゛わ゛き゛だ゛よ゛!!」

 

僕「……で、どうするの?」

 

せりな「まず天燈だけ上げようか」

 

僕「うん」

 

せりな「それで、菁桐にも一度行く」

 

僕「それもいいけど」

 

せりな「その後、シオンはどこで待ち合わせしてるの?」

 

僕「西門町16時半頃だけど、これじゃあ遅れちゃうかもね」

 

せりな「遅れたら謝るけど、今回のことは問い詰めるから」

 

僕「いや本気の目なのだが」

 

せりな「本気にならないわけじゃん。去年の末にシオンにヤンデレ化した丹姫ちゃんは危なすぎるもん。去年の夏とは事情が違うよ事情が」

 

いやあのときの出来事ちゃんと覚えていたのか……。 

 

飲み終えてからは歩いて30分で老街まで戻り、天燈上げをやっていこう。お金を払って天燈を受け取る。色は赤、オレンジ、黄、青の4色。

 

僕「せりなは何を書く?」

 

せりな「もう決めてあるよ。今から書くね」

 

最初は橙色の面から。

 

せりな「『鉄研メンバーとその家族のみんなが浮気しませんように』と」

 

僕「僕とナギだけじゃないんだ?」

 

せりな「そうだよ〜♪部員と外部顧問の合計24人全員対象だから。由美も該当するね♪」

 

僕「いや参ったな……」

 

由美も入るんかい。

 

続いて、青の面。

 

僕「『目指せ鳳来寺チャンネル再興!!』と」

 

せりな「私もそれは願いたいね」

 

現在の登録者は5000人台。30万人のチャンネルをパーにした今年3月だけど、それからまた持ち直してきた。やっぱりクイズツアーが吉と出たのかな?まあ、さらに持ち直したら米沢ますきから鳳来寺に戻す予定だ。

 

次は赤。

 

せりな「『鉄研メンバー全員とその家族のみんなが健康で平和に!!』と」

 

僕「浮気だけじゃないんだ?」

 

せりな「当たり前でしょ?」

 

健康と平和も願う。やっぱりせりなは激重だ。

 

最後は黄色。

 

僕「『目指せ年収750万!!』と」

 

一応現チャンネルと学生社員として勤めている中部高速鉄道の方から年収400万は得ているけど、せめて750万は目指したいね。前のチャンネルパーにしてやり直したから200万分なくなったのは痛いし。

 

そして準備ができたら写真撮影をして、ついに天燈を上げる!!

 

いや激重な願いは見られていないかな……?そう思いながら天燈は上に上がっていった。

 

その後、小籠包を食べたところで十分駅に戻り、菁桐までの切符を買い、13時37分発の列車に乗る。望古、嶺脚、平溪、菁桐まで向かい、到着は13時56分の予定だ。

 

僕「それにしてもせりな、ロングシート平気そうじゃん」

 

せりな「まあね。701系とかキハ101とかも今は平気だから。あの頃の名残はもうない感じかな」

 

僕「理解」

 

元ロングシートアンチだったせりなはDR1000型のロングシートも平気そうだ。良かったね。

 

そして定刻通りに菁桐に到着。近辺を歩くが、やはりここは台湾だ。日本ではない。異国の地に来た感覚がするよ。

ただ、本数が少ないのですぐ折り返すことにしよう。発車は14時11分。八斗子行きだけど、乗るのは瑞芳まで。

 

せりな「そういえば由美はどうしているんだろう?」

 

そう言ってせりなはパラレル、Discord、YouTubeコミュニティをそれぞれ確認する。

 

せりな「まだ豊橋か……遅いね」

 

僕「杏奈くんたちのためにブラックサンダー買ってるし」

 

もう少し早くから出かけなさいよチクショー!!

 

そして、十分を過ぎ瑞芳に戻ってきたのは15時08分のことだった。やっぱり両運転台ディーゼルのDR1000が4重連で駅をゆっくり去っていくのはシュールだぞこれ……。

その後、E500プッシュプルの自強号を見送り、その15分後にやってきた区間車EMU700に乗り込む。来るまでの間にDL2500も撮影した。

 

15時31分、定刻通り発車したが、乗車後のこと。

 

せりな「……はい?」

 

僕「どうしたのせりな?」

 

せりな「浜松で非常灯が、って由美がこんなの」

 

僕「うわ、ちゃんと着いて良かったね」

 

日本時間はもう17時前。時差1時間ってある意味すごいな……。しかし、南港駅到着直前のこと。

 

僕「は?」

 

せりな「どうしたの?」

 

僕「遠鉄の小松ななこさんと由美が楽しそうに……」

 

せりな「うわ……今夜電話で尋問だね」

 

僕「うん」

 

せりな「これ誰からの写真?」

 

僕「土岐綾乃さん。それに浜松のストリートピアノなくなってるし」

 

せりな「それもショック。尋問はナシかも」

 

僕「もしもーし……」

 

尋問するかどうかは別として、そろそろ約束の時間が迫る。16時28分に台北下車後、直ちに捷運板南線に乗り換えて西門駅に着いたのは16時50分のことだった。

 

せりな「あっ、見つけたよナギ」

 

ナギ「なんでせりなちゃんがいるの〜!?」

 

一瞬でナギを見つけるや否や、せりなは捕まえてしまった。

 

せりな「捕獲成功♪」

 

ナギ「姉ちゃん、なんでせりなちゃんがいるか教えてほしいな」

 

僕「十分瀑布まで追ってきて、そうしたら……」

 

せりな「丹姫ちゃんとニーハオしてるの見ちゃったんだよね〜♪」

 

ナギ「あ、バレた」

 

すると丹姫も現れた。

 

僕「てか丹姫も今ここにいたんだ?」

 

丹姫「うん。シオン先輩を離したくないから」

 

僕「せりなちゃんなんか言ってよぉ……」

 

せりな「シオンもGuiltyかな」

 

僕「どうして?」

 

せりな「丹姫ちゃん放っておいたし、ナギが一歩間違えば罰金の行為を放置したし……」

 

僕「ん?なんのこと?」

 

せりな「台北メトロは飲み物飲んでいたら罰金なんだよ?」

 

僕「知らなかった……」

 

せりな「もしもーし……」

 

丹姫「あと、せりな先輩もナギくんも私のものだから」

 

せりな「あ、やられた」

 

僕「どうする?」

 

せりな「3人ともかき氷屋でお茶したいなって♪」

 

ナギ「ん?それって……」

 

せりな「ナギくんが丹姫ちゃんと楽しそうにしていた罰だよ♪」

 

ナギ「完全にやられたね、はい」

 

僕「僕も巻き添え!?」

 

せりな「そうだね」

 

こうして4人でかき氷屋に流れることになった。

 

かき氷屋では1人1個ずつ注文。ミルク味の氷とマンゴーアイス、そしてマンゴーそのもののハーモニーは素敵だ。

 

しかしナギも丹姫も、猫空のあとに動物園でパンダ見てきて、西門町で小籠包食べながら女物のオシャレな服とか、アニメイトの台北でせつ菜のグッズとか見ていたのか……。

 

僕「せりなはどうするの?」

 

せりな「帰京するまでシオンやナギと一緒がいいなって思ったけど」

 

丹姫「うん。私は明日朝に帰るけど、今日1日は3人と一緒がいい」

 

ナギ「わかりました……」

 

いやナギがものすごく落ち込んでいるし……。

 

その後、西門駅に戻り向かう先は台北車站乗り換えで淡水。捷運専用の48時間パス持っていて良かったなぁ。せりなもあの時買っていたけど。

 

台北車站では接近メロディーが独特。日本よりクオリティ高いじゃないか。

 

そして淡水信義線で乗ったのはC301型。民権西路駅を過ぎると高架線に入る。その後、新北投支線が分岐する北投を過ぎると本数が減る区間。しかし……

 

僕「やっと着いた……」

 

淡水まで約40分。長かった……。

 

せりな「あと、携帯使って電車内で話す人いたね」

 

ナギ「飲食がダメでそこがOKとかガバガバだな……」

 

マナーも中途半端なのは少し謎だ。でも居眠りしてよかったのかな……?

 

とりあえず台湾の海に沈む夕日を見ているのだが……

 

僕「あっ」

 

せりな「どうしたの?」

 

僕「ちょっとLINE見よう」

 

なんか嫌な予感がして現実に引き戻される。すると……

 

うん、両親からくらいだ。まだ良かった。返しとこ。特にお咎めもないし。

 

そして夕日は沈んでいく。この瞬間を撮影し損ねたが、その前後は撮影済み。台湾の北西の極限ってこんなところだったのか……。

 

僕「そういえばナギや丹姫は切符とか買ってあるの?」

 

ナギ「うん。2人揃って48時間パス持ってるよ」

 

せりな「私たちと同じだ……」

 

いや手慣れてんな2人も揃って。

 

そして見回ったら淡水駅に戻ったらまたまた僕らの時間。

 

僕「どこまで乗る?」

 

せりな「台北101行きたい」

 

ナギ「僕もだけど……台北101で降りるか、象山まで乗るか迷うよね」

 

丹姫「終点の象山まで乗っても1駅だけだから乗る?」

 

ナギ「それなら乗りたいです」

 

丹姫「でもナギくん、先輩禁止。あと敬語やめて」

 

ナギ「そうするよ」

 

丹姫も先輩禁止民だったなんてね……。

 

そして改札内に入ったら乗るのはC381型。約1時間の長旅だ。あー喉が渇いt……

丹姫「シオン先輩、飲んだらダメ」

 

僕「ごめんなさい」

 

忘れてた。飲んだら罰金だ。

 

せりな「象山着いたら飲んでいいからね?」

 

僕「はい……」

 

丹姫「それにしてもナギくん、すごく楽しそう」

 

ナギ「うん。だって日本にないような絶景を見られたんだもん。いや〜、まだ苦手意識のある飛行機を乗り越えて良かったなぁ」

 

由美もナギを見習ってほしいね。23にもなってホント情けないなぁあの人も。

 

そして乗ること約1時間、無事に象山に到着したが……

 

まず1点。

 

僕「あ!!」

 

せりな「どうしたのシオン?」

 

僕「パイナップルケーキ買うの忘れてた」

 

せりな「私も失念してたよ」

 

やってしまった。せっかく来たのにやっちゃったなぁ。

 

ナギ「僕が買ったから平気だよ?」

 

丹姫「ナギくんも用意周到」

 

いや丹姫にサムズアップされて悔しいのだが。

 

せりな「台北101で買う?」

 

僕「そうするよ」

 

そしてもう1点。

 

ナギ「そういえば来年、奉天宮まで延伸されるもんね」

 

僕「初耳だぞ……」

 

ナギ「あれ?姉ちゃん情報疎くない?」

 

僕「鉄オタ失格だよこれ……。こんな情けない俺を殴ってくれ……」

 

ナギ「いやいや殴りはしないから」

 

せりな「そうだよ殴ったら帰れなくなるからね」

 

僕「はい……」

 

あー情けない。奉天宮延伸をナギが知ってたとかホント鉄オタ失格だよ……。

 

丹姫「あと、そう簡単に鉄オタ失格は言わないほうがいい」

 

僕「どうして?」

 

丹姫「杏奈先輩のことを考えてごらん?」

 

やってしまった。詳しい話は分身元のご本人のために控えるが……。

 

さて、改札を出たら台北101までは徒歩。淡水信義線はこれで完乗したことになる。

 

台北101に着いたら1階から入る。そして5階のチケットカウンターで4人分のチケットを買う。そうしたら記念写真を4人で撮影し、爆走エレベーターに乗り込む。

 

僕「お、動き出した」

 

せりな「あーもうトキメキ♥」

 

このエレベーターもナメたものではなく、速さ60km/hを超えて上がっていく。382.2mの高さまで40秒以内に到着した。直後に写真は1枚ずつ購入し、そのままパイナップル茶でも買って飲もう。

 

丹姫「それにしても人工の草むらがあるなんて」

 

そう言って丹姫は座り込んだ。ここはまあOKだからね。

 

僕「足広げちゃ嫌だからね?」

 

丹姫「わかってる」

 

スカートを広げるアホはいてほしくないなやっぱり。僕エロ耐性ないし。

 

せりな「それにしても不思議な味だね」

 

僕「うん」

 

烏龍茶とパイナップルの味が口の中いっぱいに広がる。日本にはない不思議な飲み物だ。

 

ごちそうさまでした。

 

さて、ゴミを捨てたら91階の屋外展望台にレッゴーするが……

 

高い!!これ、東京スカイツリーほどじゃないけど高所恐怖症でない僕でも驚くよ……。

 

僕「ナギは高いところ平気だもんね」

 

ナギ「もちろん♪」

 

ナギは飛行機がダメでも高所がダメというわけではない。真面目に早く飛行機慣れろや……。

 

さて、見終わったらお土産。西門町でパイナップルケーキを買いそびれたから、ここで買うのが吉だ。

 

僕「これちょうどいいかな?」

 

せりな「うん。何箱か買って次の部会で分けないとね」

 

まあ、お会計が済んだら下まで降りよう。

 

エレベーターを降りたら更に下の階にエスカレーターで降りる。いやここ高級ブランド街じゃねえか。

 

その後、地下1階に出ると……

 

僕「Where am I? Am I in Japan?」

 

※台湾です。

 

まあ、何があったかというと、日本の飲食店がフードコートに並んでいたのだ。一風堂とかなんであるんだよ……鼎泰豊はわかるけど。

 

僕「……もういい」

 

ナギ「どうしたの?」

 

僕「ここで食べる。僕を困惑させた罰だ」

 

丹姫「いいね」

 

せりな「理由はどうであれ、やっぱり気になるもんね」

 

いや自分でも何言ってるんだと言うのはあるが気持ち的な側面もあり一風堂に流れた。

 

その他でもナギがペッパーランチで注文した以外は、現地ならではの料理をせりなと丹姫が注文する。丹姫は興葉蚵仔煎、せりなはインド由来の印度皇宮で注文した。

 

しかし一風堂はいつ食べても飽きない。

 

丹姫「この牡蠣オムレツも外しがないね」

 

丹姫もハマってるし。

 

せりな「インドカレーも美味しい〜♥」

 

せりなまで楽しんでどうすんねん。

 

とりあえずごちそうさまでした。食べたら食器を片付けて、淡水信義線の台北101/世貿駅に戻ろう。

 

ナギ「次はもうホテル戻る?」

 

時刻は21時を過ぎている。

 

せりな「いいや、まだ巡ってないところがあるよ〜」

 

ナギ「どこ?」

 

せりな「夜市」

 

丹姫「行こうか」

 

ナギ「明日まで僕持つかなこれ……?」

 

夜はまだまだ終わりではない。次は夜市に向かう僕ら。行き先は士林駅だ。電車に乗って約30分かかる。

 

車内にて。

 

僕「そういえば丹姫が台北来た理由知りたいな〜」

 

丹姫「おばあちゃんが学生のうちに外泊許可取ってでも行ってきたほうがいいって言ってたし、妹の灯里も本場のパイナップルケーキが食べたいって話だったから。シオン先輩やナギくんと会えたのはただの偶然で、運命は信じていないかな」

 

せりな「いやいや信じたほうがいいのに……」

 

ナギ「いやせりなちゃん重い……」

 

せりな「何言ってるの?仲間だったら誰にでも私は重くなるよ?」

 

結論: せりなは手遅れ。

 

さて、士林下車後は夜市まで歩き、さらにそこからドタバタ劇が始まる。

 

せりな「そうだ、ナギにあるものを買ってあげたいなぁって」

 

ナギ「ん?」

 

せりなが案内する場所は女性用下着店。

 

丹姫「え、ナギくんに何するの?」

 

せりな「女物のパンツ買って、ナギに着用させようかなって」

 

丹姫「理解。ナギくんが普段女子制服着用で可愛いって話は、私も知っているから」

 

ナギ「丹姫ちゃんにバレるの恥ずかしい……」

 

いや理解早すぎるだろ。いわゆる蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブにも吟子さんのように伝統を重んじる人がいる中で、僕の周りの鉄道仲間のこういった多様性も、新たな伝統になったらカオス化しそうだが、まあよしとしよう、良くはないけど。

 

でもナギは淡い色を中心に可愛い下着を買っていた。

 

僕「ナギもまんざらでもなさそうだけど……」

 

ナギ「当たり前だ。姉ちゃんとお揃いだもんね〜♪」

 

僕「恥ずかしいな……///」

 

続いて、食欲はなくとも豚の排骨の唐揚げを1人1つずつ購入し、食べ歩く。

 

丹姫「辛いのにしたのが良くなかったね……」

 

せりな「辛いのダメなんだ?」

 

丹姫「ダメというより、好きなんだけど程が過ぎたらちょっと苦手かな」

 

丹姫が激辛を食べられないのは初耳な3人であった。

 

さて、食べ終わったら既に23時になっていた。捷運に乗って台北車站まで戻るのだが……

 

ナギ「あれ?丹姫ちゃんとせりなちゃんも同じホテルなんだ?」

 

今日ここまで来た丹姫とせりなもシーザーパーク台北に泊まる。

 

丹姫「旅行社とか見ているとオススメに上がってきたからね」

 

せりな「私はシオンやナギと泊まれればいいかなって」

 

僕「今日は部屋に来る?」

 

せりな「うーん……やっぱやめとく。電話で繋げればいいから」

 

僕「ナギ、うるさくするけどいい?」

 

ナギ「僕も会話に交じろうかなって思うから大丈夫だよ」

 

丹姫「私も別部屋で混じっていい?」

 

僕「もちろん」

 

こうしてこの日は解散、風呂に入ったら寝る準備……ではなく杏奈くんと由美のパラレルの通話に混じり6人で寝落ち通話をするのであった。

 

〜※〜

 

翌日は6時半起床。屋上庭園を見たあと、朝食バイキングを今度は4人で食べて、丹姫はここで解散になる。明日から学校だし今日中に金沢に帰らないといけないからね。

 

丹姫「ちょっと寂しいけど、また会えるよね?」

 

僕・ナギ「もちろん」

 

全員「じゃ、お疲れ様〜!!」

 

こうして丹姫は荷物をまとめ、台北を去っていった。

 

せりな「じゃあ今日は東区繁華街行こうよ」

 

ナギ「お、いいね」

 

僕「って、せりなもナギも目が輝いているし!!」

 

せりな「今度はシオンを着飾っちゃおうかなぁって」

 

僕「ちょっとぉ!?ナギも反対しないの?」

 

ナギ「するわけないじゃん」

 

はい、詰みです。行くしかないね。

 

とりあえず部屋に戻ったら荷物をまとめ、チェックアウト後にフロントに預けたら今日も台北車站から捷運の板南線に乗り、忠孝復興で下車した。この時点で10時半。まず最初に入店するのは遠東SOGOの台北忠孝館だった。早速せりなは5階に連行する。

 

せりな「いやぁ、5階になんかシオンに似合いそうなブラにショーツがあるなぁ〜♪」

 

僕「コラ、海外だからってそういうはしたないこと日本語で言わない!!」

 

せりな「えー?」

 

ダメだ、虹ヶ咲学園の鉄研の中で僕だけだよ猥談ダメなのは……。

 

せりな「確かシオンのスリーサイズはこれだよね」

 

そう言ってせりなはサックスブルーのブラとショーツを買ってきた。

 

ナギ「姉ちゃんに似合いそうじゃん」

 

僕「ナギまで乗り気になるなぁ!!」

 

結局それから僕はいくらか下着に限らず、おしゃれ着を買う羽目になりましたとさ。しかし昨日今日と僕もミニスカタイプの地雷服にしてきたけど……やっぱりせりなより似合うわけないじゃん。

 

さて、そんなこんなで気づいたら11時半になっていた。

 

ナギ「最後は鼎泰豊で食べたい」

 

せりな「いいね!!」

 

そういうわけなので、遠東SOGOの台北復興館に移り、地下2階の鼎泰豊復興店に並ぶ。しばらくしたら僕らの番。

 

3人とも別メニューだが、機内食が入らなくならないように調整はしている。

 

せりな「やっぱり小籠包は味わわないとね」

 

僕「だよね。台湾で困ったら小籠包って、相場が決まってる感じかな」

 

台湾の小籠包はいつなんどき、どこで食べても美味しい。

 

ナギ「姉ちゃん……次、どこに行く?」

 

僕「次僕と一緒には行けないかも」

 

ナギ「どうして?」

 

僕「ちょっと受験に向けて気持ち切り替えていこうかなって」

 

ナギ「なんかごめん……」

 

僕「でもビンが躍起になっていたから、今回の僕みたいに放課後に突然海外旅行になるかもね」

 

ナギ「それも不安だぁ……」

 

せりな「ビンのことは止めなくていいからね?」

 

僕「もちろん」

 

そんなこんなでごちそうさまでした。

 

さて、時刻を確認すると……

 

僕「13時か」

 

せりな「そろそろホテル戻って荷物取らないとね」

 

ナギ「うん。帰ろう」

 

僕「明日も学校あるから打ち切りだね」

 

13時。捷運に乗ってまずは台北車站に戻る。そうしたらホテルに預けていた大荷物を引き取り、桃園機場捷運に乗っていこう。列車は13時30分発の直達列車に乗り込むことができた。乗るのは機場第1ターミナルまで。

 

桃園機場捷運の車内にて。

 

ナギ「姉ちゃん、今回はホントありがとね」

 

僕「どうして?」

 

ナギ「捷運板南線のC321型のシーメンスGTOとか、そろそろ機器更新始まっていて絶滅危惧種じゃん?そのインバータサウンドを間近で聞いたり、未更新車に乗ったり、こんなレアな体験、日本では絶対にできないからさ。また海外行ってみようかなって思う」

 

せりな「ナギが喜んで私も幸せだからね♪」

 

ナギ「せりなちゃんもありがとう」

 

ナギが喜んだ分、今回は万々歳だ。

 

その後、桃園の第1ターミナルに着いたら帰りの航空券を確認し、スカイトレインに乗り込む。帰りはCI106便だ。

 

せりな「とりあえずLINEを確認するか」

 

僕「そうだね……嫌な予感がするけど」

 

そしてスカイトレインの車内でLINEを広げると……

 

僕の方は特段何もなかった。だが……

 

せりな「ちょっとシオン、第2ターミナル着いたらLINEを見てよ」

 

スカイトレイン下車後、せりなが絶望した表情を見せてスマホを渡してくる。

 

僕「どれどれ?」

 

相手はランジュちゃんからだが、かなりヤバい内容が書かれていた。

 

ランジュ『ねえせりな』

 

ランジュ『台北楽しい?』

 

ランジュ『それで、知ってるかしらせりな?』

 

ランジュ『アタシみたいな香港の留学生は、そう簡単に台湾に飛べないのよ?』

 

ランジュ『それなのに楽しそうにして』

 

ランジュ『このランジュを置いて』

 

ランジュ『シオンやナギならビジネスパートナーだしまだしも、』

 

ランジュ『蓮ノ空の丹姫と一緒だなんて、許せないわ』

 

ランジュ『また浮気かしら?』

 

ランジュ『いけない子ね!!』

 

ランジュ『アタシだって1泊2日で台北を巡りたかったのに!!』

 

ランジュ『せりな、寂しいわ。早く会いたい』

 

ランジュ『もう辛すぎるラァ……』

 

ランジュ(泣き顔スタンプ)

 

ランジュ(泣き顔スタンプ)

 

ランジュ(不在着信)

 

ランジュ(不在着信)

 

ランジュ『どうして電話に出ないのよっ!!』

 

ランジュ『女の子を泣かせるのは、いくら女の子のせりなでも最低なことなのよ!?』

 

ランジュ『早く帰ってきなさいよ本当に!!』

 

ランジュ『返事しなさい!!既読つけるラァ!!』

 

ランジュ『……わかったわ』

 

ランジュ『せりながその気なら』

 

ランジュ『帰ったらオシオキカシラネ』

 

ランジュ『土下座では済ませないわ』

 

ランジュ『覚悟シナサイ、セリナ♪』

 

せりな「どうしよう……」

 

これは只事でない。

 

せりな「……帰りたくない。このまま死んじゃいたい」

 

ナギ「ダメだよせりなちゃん。明日も学校あるし」

 

せりな「自殺検討しかけたナギやシオンが言っても無効だよぉ……私、シオンの気持ちわかったかも」ウルウル

 

僕「いや分かってほしくはないんだけどなぁ……」

 

せりな「だから、文字通りシオンを愛したい……けどそれで心が埋まるか不安だよ……」ポロポロ

 

ナギ「ダメだよこれ……せりなちゃんは末期です……助けて……!!」ウルウル

 

僕「とりあえず……チェックインだけしようか」

 

せりな「そうだね……グスッ……」ポロポロ

 

せりなちゃんが泣くのは稀だこれは……。

 

そしてチェックインを済ませたらいくらかお土産を買ったうえでゲートに入り、残っている現金を使い果たす。ホテルで貰ったお水、道中のコンビニで買ったお茶はゲートに入る前に飲み干した。

 

僕「少しクレカ使っちゃったな……」

 

残る数十元とか使い果たすのにクレカが巻き添えになってしまったのでありましたとさ。ちゃんちゃん。

 

そして僕の方もLINEを確認すると恐ろしい通知が届いていた。ちーちゃん(嵐千砂都)からだ。

 

ちーちゃん『超悲報』

 

ちーちゃん『ランジュちゃんがせりなちゃんを21時に成田まで迎えに行くって』

 

ちーちゃん『歩夢ちゃんと侑ちゃんが止めたって言ったけど、聞かなかったらしい』

 

ちーちゃん『あと栞子ちゃんも迎えに行くって話だった』

 

僕『え、ちーちゃんはどうするの?』

 

ちーちゃん『私も何もできないよ……』

 

ちーちゃん『Liella!の練習あるし……』

 

ちーちゃん『じゃ、またあとで』

 

ちーちゃんでも対処不可とか、どうすればいいんだ……?

 

そして帰りの飛行機では落ち込んだ状態で3人並んで機内食のカレーやチキンを食べるオチとなってしまったのでありました。

 

成田空港には定刻より遅れて20:50に到着。雨の影響もあるのか遅れたのだ。そして21:30頃、到着ロビーに出ると……

 

??「米沢さん、いえ丸山さんお疲れ様でした。鳳来寺さんたちご姉弟もご無事で何よりです」

 

僕・ナギ「いえいえ」

 

生徒会長の栞子ちゃんが制服姿で現れた。

 

せりな「栞子ちゃん!?なんでいるの?シオンは知ってたの?」

 

僕「ちーちゃんから聞いたけど、せりなの絶望する顔が見たくなくて黙ってた」

 

せりな「そんなぁ……シオンとナギは無罪放免なの?」

 

栞子「はい、私も生徒会長としてナギ君の飛行機が苦手な点は不安に感じていましたので、むしろシオン先輩の荒療治に感謝したいくらいです。台北捷運での飲食に関しては私も見落としていましたので今回は見逃すことにいたします」

 

ナギ「栞子先輩も容赦なしなのか……」

 

栞子「ところでせりなさん、また浮気ですか?ランジュから聞きましたが」ゴゴゴッ

 

せりな「丹姫ちゃんはただの蓮ノ空の鉄道仲間だもん、浮気じゃないよ」

 

するとランジュちゃんがひょっこり現れる。

 

ランジュ「いいや、これは浮気よ!!ランジュが簡単に遊びにいけないところで他校の生徒と你好って挨拶して楽しそうに……!!許せないわ!!」ハイライトオフ

 

せりな「ひっ……」

 

ランジュ「栞子、どうする?」

 

栞子「本日は生徒会長権限でせりなさんのみを特別指導させていただきます。さ、行きますよ♪フフッ、これで私のモノにもできそう♪今夜が楽しみですね、せりなさん♥」ハイライトオフ

 

せりな「いやああああああああ!!」

 

僕・ナギ「待ってええええ!!」

 

こうしてせりなは連行され、終電まで尋問されたようです。

 

その後、僕たちも帰ろうとすると……

 

ぽむちゃん「おかえりなさいシオンちゃん、ナギくん。楽しかった台北?」

 

ナギ「歩夢先輩!?」

 

僕「なんでいるの!?」

 

ぽむちゃん(上原歩夢)が現れた。侑も一緒だ。

 

ぽむちゃん「今回はオシオキなんてしないよ」

 

僕「どういうこと?」

 

ぽむちゃん「台湾土産、一番に貰おうかなって♪」

 

僕「え、これ鉄研向け……」

 

ぽむちゃん「パイナップルケーキは鉄研より先に食べさせてもらえるよね?シオンちゃん?鉄研には他のあげればいいじゃん。最後お土産爆買いしていたし」ゴゴゴッ

 

僕「お土産爆買いって知ってるの?」

 

ぽむちゃん「え?帰国直前は現金を使い切るためにお土産買いまくるのが自然じゃない?今年初めに私がロンドン留学から帰るときもそうしたもん」ハイライトオフ

 

いけないいけない、海外直近で行ってる人には通用しないんだった。

 

ナギ「それと、丹姫ちゃんのことは今回は無罪なんですか?」

 

侑「無罪だよ。だって歩夢も私も丹姫ちゃんのことマーキングしてるからね」

 

しまった、マーキングしちゃえばってこれも謎理論だ!!

 

ぽむちゃん「じゃあ、帰りの電車でお土産分けてもらうからね♪行くよ♥」

 

僕・ナギ「……はい」

 

こうして僕もナギも帰宅の途につくことになった。鉄研向けへの土産は残せたけど、多めにごっそり行かれるとは思わなかったなぁ……。

*1
せりなのYouTuber名義。




文字数が12000字を超えました。10000字オーバーはシオンの長崎ネタ以来だ……。

ちなみに作者も25年9月に台北に行きました。それでも東区の繁華街は行けていません。

次回は実体験ベースの近鉄回。来年以降の投稿になります。

また、繁体字の中国語のセリフは英語で入力し、Googleで翻訳しています。

ここまでの3話は以下とのマルチ投稿です。
https://novelcake.net/works/novelcake/?mode=NovelJump&USER=NCUN2539PN&NO=432
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