ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024 作:松浦南北
俺「暑い……」
2025年8月27日午前10時前、万博会場にて。今日は実家の名古屋から大阪夢洲まで抜けてきたのだ。
梨海「まあでも間に合ってよかったじゃん」
俺「そうだけど……」
梨海「あと、このハンディファンとペットボトルさえ使えば……」
俺「涼しい……」
ハンディファンの後ろに冷たいペットボトルを置いておけばそれだけで涼しくなる。よし、あとはチケットのスキャンを待つだけだ。
お、時間だ。
〜※〜
梨海「やっと入れた……」
俺「そういえば我々、新大阪から大阪駅までJR使って、四つ橋線の西梅田から本町経由で来たんだよな」
梨海「うん。スムーズでホント良かった」
このルート、読者の皆さんも把握してもらいたい。また出てくるからな。
まず最初に巡るのは夜の地球儀パビリオン。漆塗りの真っ黒な地球儀がとにかく印象的である。
俺「能登半島地震からもう1年半なんだよな……」
梨海「早いものだね。まあでも、丹姫ちゃんと楓ちゃんが救われてよかった」
俺「それは激しく同意」
2人は北陸出身だもんね。
梨海「楓ちゃんが千砂都ちゃんからどう思われているかは要観察かもだけど」
俺「まあそうなるわな」
そして次に行く場所はスペインパビリオン。クジラが出てきたのだが……日本人としてIWC脱退が恥ずかしく感じる。
しばらくすると薬学・生物学のコーナー、オレンジ色の空間であるグリーティングルームを経てスペイン館も周遊完了だ。
その次はバーラト。バーラトがどこか読者にもご存じない方も多いと思うが、インドのことを指す。いかんね、鉄オタ的にこれはずっと見たくなるやつだ。
梨海「インドの電車も乗ってみたいなぁ」
俺「死んでも責任は取らねえからな?冷房付きの密閉電車もドアガラ空きの非冷房と比較すると7倍くらい価格差ある」
梨海「うわ……」
ムンバイ近郊鉄道をはじめとして、冷房付きのローカル密閉電車が入り始めたのはやっとのこと。価格差は7倍と言ったが、非冷房電車はそもそも初乗りが日本円にて5円程度だから日本の電車よりはずっと安いのだ。吊り掛け式のACローカル電車乗るのも悪くはないのだが梨海を引かせてしまった……。
さてと。ここまで来たらお食事タイムだ。サモサとマンゴーラッシーを片手に代金を交通系で支払い……
いただきます。
やっぱりカレー味美味しい。豆との相性も最高だ。
梨海「こっちのビリヤニも美味しいね」
俺「梨海が喜んでくれて何より」
ごちそうさまでした。それにしても完全キャッシュレスなのは痛い。梨海はまだ高2なのにペイペイ使いこなしている。交通系だけって大変だなぁ。
この後巡る場所はまずナウルやアラブのパビリオン、そして空飛ぶ自動車……。波形データからして空飛ぶ自動車は最強の発明に見える。
更にはアニメイトまで寄って……。
パシャリ!!
梨海「とりあえず、今回の意見箱に入れた紙は璃奈ちゃんに内緒にしようね」
俺「せやな」
▲実際に書いたもの。
璃奈ちゃんボード「キラキラ」とか書いていたらりなりーにはバレるのも時間の問題かもしれない……。
そして何よりそろそろ飽きてきたので万博を出て向かった先は、コスモスクエアで乗り換えて……
梨海「咲ノ浜高等学校到着!!」
実は梨海は咲ノ浜のオタ活厳禁のブラック校則撤廃後、咲ノ浜で中等部からの内部進学生の鶴見卯衣ちゃんのメンター的存在になっていた。そんな卯衣ちゃんも梨海と同じ高2で、咲ノ浜のブラック校則撤廃後に設定された普通科の必修留学に行くことになっていたのだ。
俺「そういえば梨海は咲ノ浜に来たことあるの?」
梨海「うん。おたえちゃんの友達の長堀和華先輩に誘われて校舎案内してもらったことがあるんだよね」
俺「理解」
おたえはここでは侑ちゃん、歩夢のもう1人の幼馴染で鉄研の元・会計担当、現在高3の小磯多英子のこと。俺とも鉄研絡みでかなりかなり仲は良いが、その過去を振り返ると壮絶な立ち位置の人間なのだ。詳しい話は質問をいただけば作者が答えてくれると思う。
そして長堀和華ちゃんも今は受験間際で元気にしているのかな……?
そんなこんなで卯衣ちゃんがやってきた。
梨海「あっ、卯衣ちゃんだ!!」
卯衣「こんにちは梨海ちゃん」
梨海「……って元気ないけど」
卯衣「ちょっとカフェで話したいかな」
梨海「行こうか」
いやいや察知するの早いな。
〜※〜
カフェでお茶を飲み、ホットドッグを食べながらのこと。
俺「それで、なんで鶴見さんは元気がないの?」
卯衣「青山さん、笑わない?」
俺「事と次第によっては」
卯衣「じゃあ言うね」
そして卯衣ちゃんは言ってくれた。
卯衣「やっぱり留学行きたくないなって」
俺「理由は」
卯衣「飛行機」
俺「俺と一緒じゃねえか……」
梨海「というかこれデジャヴだよ」
俺「どういうこと?」
梨海「結ヶ丘の高橋そまりちゃんっているでしょ?」
卯衣「うん。いるね話したことある」
梨海「その子がね、留学に行きたくないらしい。理由はさあやちゃんと日本の鉄道から離れたくないからだって」
卯衣「でもやっぱりムリ!!」
俺「それ言ったらナギもだな……」
梨海「うん。ナギくんも飛行機苦手なのに月1で飛行機ルート固められて乗ってるし」
とりあえずごちそうさまでした。場所を移って話そう。
梨海「それで、和華先輩には言ったの?」
卯衣「言ったけど取り合ってくれなかった。今の和華先輩厳しくて、『制度なんだから行かなきゃダメだよ?』の一点張り」
梨海「あとでおたえちゃんには和華先輩を咎めておくよう言うけど……で、場所は?」
卯衣「ミラノ」
梨海「ヤバい。私が行ったところだ……でも私卯衣ちゃんの背中押せないよ……」
卯衣「青山さんは?」
俺「俺も飛行機ダメ民だけど9/8からのHISの台北ツアー予約しちゃった人だから人のこと言っていられないんだよな……」
卯衣「そんなぁ……」
するとどこからともなく現れたのが……
??「見つけたよ、梨海ちゃん?」
梨海「千砂都ちゃん!?」
嵐千砂都ことちーちゃん。なんでこういう時にバッドタイミングで現れるんだよ……。
ちーちゃん「また内緒にしようとしていなかったかな?卯衣ちゃんの留学のこと」
梨海「バレた」
ちーちゃん「梨海ちゃんが不穏な空気に包まれた頃には、結ヶ丘スクールアイドル部長の私は時間があったら現れるのです☆」
俺「ふざけた言い方してるけど中身ヤンデレかよ」
ちーちゃん「うん。梨海ちゃん黙ってるだけでショックでしかないもん。そまりちゃんのときも隠そうとしていたって聞いたし」
俺「うわまじか……」
ちーちゃん「あと、飛行機がダメなだけで背中を押さないなんて風紀委員長がやったらダメなことだと思うんだけどなぁ〜」黒笑い&圧
梨海「あ、ハイソウデスネ……」
千砂都「よし。でもさ、ナギくん見てて思わない?飛行機ダメダメでも現地に着いたらものすごいエンジョイしてる。そんなナギくんに負けていたら悔しいでしょ?」
由美「あ……」
千砂都「由美ちゃんなんか、もう今年で24歳なんだしちゃんと胸を張って行かなきゃ。卯衣ちゃんもだからね?梨海ちゃんも、保留にしないで背中を後押ししてあげよ?」
梨海「ありがとう……」
由美「俺も胸張って3日間行こうと思う。せっかく申し込んだ9万円をパーにしたくないし」
卯衣「私も、留学することにしたよ。同じ鉄研の和華先輩も行ったし、負けてられないもん」
千砂都「みんなが決意を固められてよかったよかった」
こうして4人で笑い飛ばした。
俺「で、このあとちーちゃんは?」
ちーちゃん「咲ノ浜のスクールアイドル部の指導に行こうかなって」
梨海「何かあったの?」
ちーちゃん「大阪万博に出る気ゼロ、でもダンスがまだまだだからさ」
卯衣「千砂都ちゃんは出ないの?」
ちーちゃん「私はLiella!の都合で出られないかな。夏美ちゃんがまだ入ったばかりだし」
俺「あー……」
オニナッツさんも今はスクールアイドルになったもんな……。
というわけでここでちーちゃんとは解散となり、3人で天王寺駅に流れた。
卯衣「近鉄南大阪線も阪堺電車も楽しいよね」
俺「激しく同意」
今回主に見回ったのはドン・キホーテと南大阪線、阪堺電車。モ701の尾灯・制動灯両方がついて4灯赤はかなり珍しい形態だと思う。
すると……
梨海「あっ」
俺「どうしたの?」
梨海「花火とドローンショー見る?」
卯衣「私はやめておくかな。大阪万博行ったし」
そりゃそうだ。地元だもんね。すぐ行けるから。
そういうわけなので卯衣ちゃんとも天王寺駅で解散し、また夢洲に戻る俺たち2人。再入場の前にICチャージ5000円は欠かさない。おそらく総額1万円前後は確定だろうね。
〜※〜
そして戻ってきたのは18時頃。戻ってきて最初はネパールのパビリオンに向かった。見回ったあとはネパール風水餃子のモモを狙うも売り切れ。ただしネパール風焼きそばのチョウメンがあったからそれを買おう。
いただきます。ズルッ……
あれ?
俺「めちゃくちゃ辛い」
梨海「うん。でも夜ご飯にはちょうどいいよね」
俺「せやな」
アジア系特有のスパイスの辛みが強い。この万博に来た理由がほとんどアジア飯の担当のために近くなっていたな。
ちなみにここまで読者の皆さんにお伝えし忘れたが、どこのパビリオンも予約が埋まっていたからこうなっちゃったんだよな……。
さて、そろそろ花火大会の時間だ。大屋根リングの上に上ると花火が上がり始める。
【♪コブクロ『この地球の続きを』♪】
ずっとカメラ回しっぱなしになってしまう。花火は見応えあるからなぁ。
まあ梨海が踊っていなくてよかった。上は水色のブラウスだけどデニムのボックスプリーツミニスカート着けてるし一歩間違えば下着が見えるやつだ。
まあ俺も勇輝の勧めで地雷服のセットアップな挙句したがインナーパンツのない黒いミニスカートだから絶対見えるし人のこと言ってられないんだよな……。
そしてそれが終わったあと、最後に見るパビリオンはトルコ。正直本当に不思議なモノが展示してあった。ただ、ドンドルマが売り切れだったのは良くなかったかな……。また大須で食べることにしよう。
最後の最後はドローンショー。また大屋根リングの上で見届けるのだが、今回は写真だけ。やっぱり最後に樹木ができていたのが印象的だったのだが……
俺「あれ?出口までドローンで示してある」
梨海「ホントだ」
そういうわけなので、ドローンショーが終わったところで早々と退場。しかしながらここからが地獄だった。
俺「並びすぎだろ……」
梨海「うん。千砂都ちゃんと卯衣ちゃんが来なくてよかったね」
俺「激しく同意」
人混みに揉まれ、なかなか地下鉄に乗れないのだ。そして20分後、ようやくホームにたどり着き……
俺「こっち乗ろう。後ろに並びすぎるとまた乗れない」
梨海「そうだね」
人の少ない側の乗り場で列車を待つ。その後21時44分の列車に乗り込めた。
俺「しかし本町22時03分かぁ……どうする?」
梨海「新幹線諦めて泊まる?」
俺「でも家族が帰ってこいって。新幹線キャンセルもまだダメだって」
こうなったらやるしかない。
梨海「御堂筋線は混みそうだよね」
俺「まあ、乗れないのは怖いわ」
行きにもやった四ツ橋線ルートである。
次やってきた列車は22時10分西梅田行き。乗り込んで5分で西梅田に到着した。
俺「さあ、走るぞ」
梨海「うん!!」
西梅田下車後ダッシュで大阪駅に向かう。そして2分程度で大阪駅に到着し、切符を通したらやってきた新快速に乗り込む。
由美「22時20分発かぁ……」
梨海「うーん……乗れるかな?」
由美「乗れなかった時の対処法は考えようね」
梨海「うん」
その後、22時24分に新大阪駅に到着、切符を通したら死力を尽くして走り、27番ホームに俺たちはたどり着いた。
間に合った。
由美「閉館間際ってやっぱ良くねえな」
梨海「だね。でも22時30分名古屋行きに乗れてよかった。明日は万里くんと名古屋デートしてから東京帰るよ」
俺「よし、行っておいで」
なんとかして帰着が保証された俺たち。しかし閉園間際までやっているのもなかなかいないだろうが……
梨海「そういえば私の白いおパンツ誰かに見られていたら恥ずかしいなぁ……」
俺「それは俺も失念してた」
スカートの中見られていたかもしれないことは忘れていた。しかしもう夏休みも終わりなんだよな……。
……えっ?M2の夏休みは修論の傍ら遊びまくるにしてもこれからが本番?って台北行かなきゃ。
次回は部会ネタ。