ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024 作:松浦南北
なお、前回離脱した比奈と冬毬は出ませんが、途中で乱入者が出ます。
僕「とりあえず……」
券売機で買ったのは高校生券2枚と、障がい者手帳持ちの高校生券1枚。流石に反省したため、全員別々支払いだ。
ぽむちゃん「あれ?シオンちゃんって……」
僕「ごめんね。2人には黙っていたんだけど……」
僕は何が言いたいか察して、精神障がい者保健福祉手帳を取り出した。
僕「今年の4月に入って受け取ったんだ。ADHDとASDがある中で郷とシェアハウスするんだから、不安しかなかったの」
侑「……なんで私や歩夢に黙ってたの?」
僕「僕のこと、今まで以上にいじめるんじゃないかって……」
歩夢「そんなことでいじめるような真似はしないよ。だから私や侑ちゃんに障がいのことを隠すのはやめてね?」
僕「ごめんなさい……」
せりなちゃんがこれまでの回で暴露してくれたから知っている人もいると思うけど、本年4月から僕も障がい者手帳を受け取った。親元を離れる中、診断も出ているし、かなり不安が残ったから。その関係で僕だけ半額になった。
侑とぽむちゃんが理解してくれたところで、入っていこう。
〜※〜
まず入館後に見えてきたのは80系電車と0系新幹線、そしてC62形蒸気機関車。0系は中の座席も原型を保っている。80系電車は半金属製ゆえ、ウィンドウシル・ヘッダーが目立つ。C62形蒸気機関車も黒い巨体がかつての栄光を彷彿とさせる感じだ。
そして、後ろの方には20系客車や旧客、史上最凶の欠陥機関車DD54形もいる。特にDD54形は唯一解体されずに残っている1両だから、必ず細部まで見ておこう。
侑「そろそろ本館に移っていくよ」
ぽむちゃん「うん」
うわ、この2人危険だな……。
僕「待ってえええええ!!」
また電車に浮気とか言ってくるだろうし、うかうかはできないよね。
〜※〜
本館の方に入り目についたのは489系と583系、そして500系新幹線。それぞれ特急カラーと、青い寝台カラー、そして真っ青な塗色が特徴。
そんな中で、ひときわ目立つ人がいた。
僕「あれってせりなと陽凪じゃない?」
ぽむちゃん「なんとなくそんな気がするね」
侑「おーいせりなー」
せりな「あれ?侑と歩夢にシオンじゃん」
陽凪「こんにちは」
やっぱりせりなと陽凪だったか。
僕「今日はお出かけ?」
陽凪「うん。陽凪、ここの鉄道博物館を見たかったの」
僕「よかったね」
陽凪「シオンちゃんもありがとう♥」
せりな「私も見たかったから、良かったよ」
ぽむちゃん「ここからは5人一緒だね」
侑「うん」
また5人体制に戻った。さあ、引き続き見ていこう。
〜※〜
特殊信号発光機はやはり見どころだ。
僕「でもいつ押そう……」
陽凪「えいっ!!」
ピーッ!!
押そうとするや否やまた陽凪が非常ボタンを押す。
陽凪「えへへー♥また鳴ったー♥」
陽凪はもう12歳とは言え、知的障がいを持っているからなのか無邪気で可愛い。せりなから聞いたところによると、身体的な発達もやや遅れ気味らしい。でも僕やせりなも発達障がいを持っている上に侑やぽむちゃんもある程度は理解してくれているようだから問題はない。
他にはEF66や912形の前頭部など、見慣れないものが多い。やはり鉄博を蹴って帰宅する冬毬ちゃんはむしろ無駄が多くてもったいないと感じたのだった。
そして今回特別展示されていたのは……いない。子どもたちが多いからかな?
せりな「でもちびっ子のみんなが集ってるよね〜」
陽凪「陽凪も色々混じりたいのに……でも中学生だからダメか……」
僕「諦めなさい?」
陽凪「ゴメンナサイ……」
まあ、わがままを通さないから陽凪は偉い。引き続き巡っていこう。
〜※〜
しばらくして2階に上がり、ジオラマのコーナーを見ていこう。その時だった。
【♪閉館のテーマ 別れのワルツ♪】
僕「ちょっと本気で見すぎたかな」
侑「うん。シオンとせりなのあれは浮気だった」
歩夢「今日は4人で寝られるからまだいいけどね」
せりな「ごめんなさい侑も歩夢も……」
陽凪「また機関庫の方も見に行こうねー」
せりな「それは約束だよ♪」
閉館の時間になってしまった。信号機とか見ていた以上、時間潰れたな……。
〜※〜
博物館を出たあとは梅小路京都西駅から京都駅まで戻る。観光客が多すぎるから嵯峨野線は大混雑。もう京都はしばらく行かない、そう誓ったのだった。
京都駅到着後、空中経路にやってきた。
侑「でもやっぱり高いところ怖いよぉ……」
ぽむちゃん「じゃあ戻ろうか」
しまった、侑は高いのダメだった。スカイツリーすら怖がるくらいだからね。階段まで戻ろう。
しばらくするとまた合流する人が増える。
??「シオン先輩見つけました!!」
ナンシー「Hello〜♪」
僕「しずく!?おたえにナンシーちゃんまで!?」
しずく、おたえ、そして留学をそろそろ終える見込みのナンシーちゃん。
おたえ「ナンシーが、しずくちゃんなら私を奪わないって言ったからついてきてくれたんだ」
ナンシー「でも、侑も歩夢も、シオンもせりなもごめんネ……。私が間違っていたワ。郷やドロシーにもごめんって伝えておいてくれるカシラ?」
侑「えっ…私や歩夢のこと、認めてくれるの?」
ナンシー「もちろんヨ」
おたえ「実際はしずくちゃんが説得してくれたんだけどね」
せりな「いや恐ろしい……」
しずくの説得でみんなが黙るのも、ある意味恐怖だ。
僕「ところでしずくはどこに行ってたの?」
しずく「演劇の勉強のために太秦映画村に行ってました」
僕「まあ、演劇部もぼちぼち頑張りなよ」
しずく「シオン先輩ありがとうございます♥」
しずくは演劇部だからね。その勉強のためにも映画村はしっかりと理解できる。というか、虹ヶ咲学園の生活に慣れてから暴走が収まったか……?
しずく「でもシオン先輩、演劇部の勧誘は諦めてませんからね?」
僕「却下し続けます」
せりな「だよね」
前言撤回。まだ諦めてなかったか。
すると、収拾がつかなくなる前におたえが言い出した。
おたえ「とりあえず、今から早いところ大阪の宿泊施設行くよ」
全員「待ってえええええ!!」
こうしておたえに連れられダッシュで向かった先は、JR京都線ホーム。ここから新快速で大阪までひとっ飛びである。乗ろう。
車内にて。
ぽむちゃん「そういえばおたえちゃん、宿泊施設ってどこにあるの?」
おたえ「咲ノ浜高等学校の研修施設のことだね」
侑「どういうこと?」
おたえ「虹ヶ咲と咲ノ浜は今年から業務提携を結んでいるから、虹ヶ咲生も無料で使えるよ」
行先は咲ノ浜高校の研修施設。この前の合同新歓でも泊まったところだ。
せりな「でもシオン、泊まってみてどうだった?」
僕「あそこは結構有用だよ。集団で大阪行ったら確定だね」
ぽむちゃん「てかシオンちゃん、泊まったんだ」
僕「だってぽむちゃんも侑も忙しかったでしょ?」
ぽむちゃん「1枚も写真を送ってくれなかったのが、ショック」
僕「ゴメンナサイ……」
ナンシー「これはシオンが悪いワネ……」
おたえ「ナンシーの言う通りだよ」
四面楚歌だ……まいったなこりゃ。
〜※〜
大阪駅下車後、大阪環状線で弁天町まで出て、そこから地下鉄中央線でコスモスクエア、南港ポートタウン線で咲ノ浜高校前と出て、今日の行程は終わりだ。
咲ノ浜高校ではというと……
和華「咲ノ浜へようこそ!!」
おたえ「和華ちゃん久しぶり」
僕「元気そうでよかったよ」
せりな「ごめんねこういうときにいきなり宿泊予約入れちゃって」
和華「平気平気♪」
同校鉄研メンバー、長堀和華ちゃんが出迎えてくれた。
和華「侑ちゃんと歩夢ちゃん、しずくちゃんやナンシーちゃん、それに陽凪ちゃんも東京やニューヨークからお疲れ様」
ぽむちゃん「中学時代おたえちゃんと仲良くしてくれて、ありがとね」
和華「私も多英子ちゃんの、幼稚園時代の幼馴染に出会えて嬉しい♪」
ナンシー「多英子に迷惑かけてごめんナサイネ……」
和華「でも、多英子ちゃんにはたくさんの仲間がいるってわかるでしょ?」
ナンシー「もちろんヨ……ごめんナサイ…本当にごめんナサイ……!!」ポロポロ
陽凪「ナンシー先輩泣かないでくださいよ……」
ナンシー「陽凪も心配してくれてありがとうネ……」ポロポロ
ナンシーちゃんは泣き出してしまった。よほどヤンデレ化したことを悔やんでいるんだろうね。
というか、みんなの名前を知っているが、話によると多英子ちゃんが全部バラしてくれたらしい。
このあと、全員で咲ノ浜の学食のおそばを食べ、そのまま布団を敷き、あとは寝るだけだ。
おたえ「……いま身震いしたような」
和華「私もだ……」
僕「何かあったの?」
おたえ「明日朝、白浜行くときに詳しく話すんだけど……去年のブラック校則時代、休学届を出したあとに自殺しちゃった子がいて、その霊がいま……」
嫌な予感がした。
歩夢「ほらせりなちゃん、ここに転校するの一旦控えて正解だったじゃん」
陽凪「そうでしょ歩夢ちゃん?」
せりな「陽凪も歩夢もごめんなさい……」
まあ、せりなを引き止めて僕も正解だったように感じた。
侑「でも、明日も早いから寝ようか」
ナンシー「そうネ」
とりあえず明日朝早くから南紀白浜に行くためにも、寝ることにしよう。しかき、次の日の白浜で、かなり恐ろしい出来事が待ち構えていることを、僕は知る由もない……。
To be continued……
次回に続きます。次回でGWチャレンジは最後ですが、同様にリクエストベースで進みます。ついでに幽霊の新キャラが登場見込み。
ちなみにこのGWチャレンジが終わるとアニガサキ時空に突入します。