ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024   作:松浦南北

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前回の沖縄ネタの別目線で、途中から合流します。鳳来寺シオン目線でお送りします。

※えいがさきのネタバレを存分に含みますが、解禁につき注意の文字を外しました。


【ドッキリ】鉄オタでない同級生にアリバイを作って沖縄観光をするとどうなるの?

2024年6月9日朝4時40分。今日僕は日帰りで沖縄に行くことを計画している。当然、同居人の郷以外には、たとえ鉄道同好会相手であっても内緒だ。ぽむちゃんと侑には家にいるとLINEで伝えておく。

 

僕「とりあえず飛行機も予約したし、制服姿で行くぞ!!」

 

郷「いってらっしゃい」

 

下宿先の六本木ヒルズを出て、まず大江戸線に乗り大門まで出ることにしよう。今日来たのは12-600形1次車だ。少数派だけどやっぱりこれが好き。

 

そして、大門でモノレールに乗り換え、羽田空港まで向かおう。大江戸線下車時点で5時18分だ。

 

浜松町の乗り換えは工事中であることも相まって、かなり不便。乗れたのは5時半発の空港快速だった。乗るのは終点の第2ターミナルまで。

 

夏至が近いから、もう既に明るい。でも今日は生憎の曇り空。いろんな意味で良くない展開が危惧される感じがする。あ、一応傘は持ったからね。

 

〜※〜

 

羽田第2下車後、B保安検査場を通り、サテライト方面へのバスで46番搭乗口に向かう。今回乗るのは全日空NH461便。6:25に羽田を出る始発フライトで、機体はB737-800だ。

 

僕「さて、売店でおにぎり3個とカニカマもゲット!!」

 

乗るのはエコノミークラスだから機内食は出ない。とりあえず買うだけ買って乗り込もう。ドリンクサービスがあるから飲み物は買わずに行く。飲むのはお茶だって決めてはいるけどね。

 

しばらくしたら離陸。時刻は5分遅れだ。

 

その間にメシにしよう。サラダ買いそびれたのは痛かったけど、ドリンクサービスで日本茶にして良かった。

 

ラジオでもと思い、いざイヤホンで聴いてみると……

 

僕「すごい……うちでデビューしたばかりのスクールアイドルの曲が……」

 

ぽむちゃんやかすみちゃん、せつ菜、愛さんの曲が流れてきた。日本航空に限らず全日空も流石、仕事が早い。とくにせつ菜の曲は多いから、いつまでも聴き飽きない。

 

まあ、朝も早かったから少しずつ寝ながら沖縄まで向かおう。

 

〜※〜

 

那覇到着は9時05分。10分遅れでの到着となった。とりあえず国際通りまで行ってみることにしよう。乗るのはゆいレール。飯田線レベルの2両や3両しか走らないけど、車内は大混雑。できれば4両にして欲しかったけど難しいよね……。

 

ゆいレール入線前に電話が来た。せりなからだ。

 

【通話開始】

僕「はい、鳳来寺です」

 

せりな『おはようシオン。今日一緒にお昼どこかで食べようよ』

 

でもせりなは鉄道同好会メンバーだから、ここでバラす分には平気。

 

僕「ごめん……今那覇にいるから無理……」

 

せりな『そんなぁ……』

 

僕「またどこかの放課後一緒に食べに行こうね」

 

せりな『約束だよ♪』

 

【通話終了】

せりなが追ってきたらこれ危険だな……。まあないとは思うけど。とりあえず県庁前まで乗るか。話はそれからだ。

 

〜※〜

 

県庁前到着後、1人の女の子に声をかけられる。

 

??「シオン……先輩……?」

 

僕「丹姫ちゃん!?なんでいるの?」

 

丹姫「おばあちゃんが沖縄で見聞を広めてほしいってこの前電話で言ってくれたから、昨日から来てた」

 

九谷丹姫ちゃん。蓮ノ空女学院で鉄オタをやっている小松市出身の女の子。大井川鐵道への憎しみを消すことを目標にしている。この前の合同新歓に参加してくれた1人だ。

 

僕「昨日はどこにいたの?」

 

丹姫「美ら海水族館を見てから、北の方にある民宿はいさいで泊まってきた。今日は国際通りを見て、今日中に金沢に帰る」

 

僕「でも丹姫ちゃんに会えて良かったよ」

 

丹姫「私も。出会ったら絶対にシオン先輩に恩返ししたかったから」

 

僕「フフッ、ありがとう」

 

丹姫「こっちこそ。だから、まず2人で一緒に歩きたい」

 

僕「じゃあ行こうか」

 

そういうわけで、丹姫ちゃんと2人で歩くことにした。

 

〜※〜

 

道中は2人で写真を撮ったり、ブルーシールアイスを食べたり……と、かなり有意義な時間を過ごす。

グッズとかも見ていると、やはり昼はすぐにやってきた。

 

丹姫「そろそろ11時だから、お昼にステーキ食べたい」

 

僕「ステーキって沖縄で有名?」

 

丹姫「うん。おばあちゃんが、『ステーキハウス88は一度行ったら食べてみて』って言ってたから」

 

僕「よし、じゃあ行こうか」

 

そういうわけなのでステーキ屋に流れる。入ったのはステーキハウス88の国際通り店。2人揃ってテンダーロインステーキ・300gのミディアムレアをチョイス。

 

僕「とりあえず今日は、僕が奢るからね」

 

丹姫「なんか申し訳ない……」

 

下手をしたら1万を超えるから、ここは例外として、先輩の意地で僕が奢る。また奢ってもらえればそれでよしとしよう。

 

さすがアメリカのステーキ。食べ応えがあって美味しい。付け合せの野菜も病みつきになる。

 

ごちそうさまでした。

 

〜※〜

 

代金支払い後、これで丹姫ちゃんとは解散になる。一応お土産も買っているから、なんとかなる。

 

丹姫「今日はありがとう。シオン先輩に会えてよかった」

 

僕「こっちこそ。また何かあったら連絡するね」

 

丹姫「うん」

 

2人「じゃあまたね」

 

こうして丹姫ちゃんは県庁前駅方面に去っていった。また散策を続けるか。

 

〜※〜

 

1マイルもあるから、色々見ていると時間が潰れる。そんな中だった。

 

せりなから通知だ。イマーシブフォートにいるのか。せりなも楽しんでるね。

 

よし、僕もせりなの知らない、丹姫ちゃんとの国際通りでのツーショットを上げちゃえ!!

 

しかし、これが後に地獄を生み出すとは知る由もなかった……。

 

引き続き歩き進めて数十分、またシーサーの前で1人で自撮りをしている間に……、

 

??「あのー、すみません、国際通りってどちらにございますでしょうか?」

 

うわ、せりな、いやメガネをかけているから今は咲世だ。逃げなきゃ。

 

咲世「あっ!!逃げるな!!待ってください!!」

 

結局逃げられなかった。

 

僕「ちょっと咲世!!何してるの!?」

 

咲世「国際通りは……」

 

僕「国際通りはここ!!てかなんでわかったの!?」

 

咲世「国際通りで他の女とハイサイしてるから……」

 

僕「ちょっと待って咲世ってこんな顔してたっけ……?あなた、偽物かな?」

 

※本物です。

 

咲世「いや私だよ!!米沢咲世なんだけど!!こんにちは♪」

 

僕「どういう気持ちなんだろう……これドッキリでしょ?」

 

咲世「そうだよー♥今回は、友人を1500km追いかけてきたというドッキリをやらせてもらいました」

 

僕「でもお台場いるって言わなかった?」

 

咲世「言ったよ」

 

僕「イマーシブフォートの写真」

 

咲世「あの時間は違うけど」

 

僕「ってことは……」

 

咲世「前に撮った画像を送ったの」

 

僕「理解」

 

咲世「それで飛行機でここまで来たんだ」

 

僕「なんか気持ち悪いなぁ……」

 

ドッキリを掛けた経験者としても、正直気色の悪さを感じた。

 

咲世「ごめんごめん。でも4月ぐらいに歩夢にドッキリかけてたでしょ?」

 

僕「うん」

 

咲世「いざかけられてみたらどんな顔するのかなって」

 

僕「やっぱり怖いよ……」

 

咲世「逃げたもんね。特に私だったもん」

 

僕「でもよくわかったね」

 

咲世「虹ヶ咲学園の制服着て、ショルダーバッグ提げて1人で楽しんでるってYouTuber鳳来寺くらいしかいないでしょ?」

 

僕「バレちゃった☆」

 

というわけで咲世のドッキリにまんまと引っかかってしまった。そしたら次の地獄が再来した。

 

咲世「ところでシオン、さっき国際通りで写真撮影していたときに写っていた女は誰?」ハイライトオフ

 

僕「あの人か。蓮ノ空女学院1年の九谷丹姫ちゃん。この前の新歓の恩返しをしたいって言ったから、一緒に撮ってたんだ。もう帰りの飛行機がなくなるかもってことで金沢に帰っちゃったけどね」

 

咲世「……とりあえず、近くのカフェでお茶しようか♪」ニッコリ

 

僕「なんで!?」

 

咲世「私の知らないところで知らない女と話した罰だよ♪さ、行こ♪」黒笑い

 

僕「いやあああああああ!!」

 

こうして咲世にカフェへ連行される僕であった。

 

〜※〜

 

カフェではシークヮーサージュースを飲みながら、丹姫ちゃんについて説明した。

 

咲世「蓮ノ空にそんな子がいたなんて……なんかいじらしいけど、やっぱり嫉妬しちゃうなぁ……」

 

僕「えっ?」

 

咲世「そういうわけなので、帰京するまではイッショダカラネ?」

 

僕「わかりました……」

 

せりな、いや咲世は激重だからなぁ……。

 

〜※〜

 

カフェを出ると、

 

??「ん?咲世さんとシオンさんさ」

 

??「本当だ!!」

 

なんと、知らない女子2名に声をかけられてしまう。

 

咲世「私たちのこと、知ってるんですか?」

 

??「はい。お会いできて光栄です」

 

??「スクールアイドルを応援してると聞いたさ」

 

僕「ありがとうございます……申し遅れました。僕は鳳来寺シオンと言います」

 

咲世「米沢咲世です。よろしくお願いします」

 

??「全く……敬語でなくていいさ。私は石嶺小糸」

 

??「赤嶺天……と言います」

 

僕「学年は……?」

 

天「私たち揃って高校1年生です」

 

咲世「ごめんね、私たち高校2年生なの。でも敬語じゃなくていいからね」

 

小糸「うん」

 

そういうわけなので、また歩き進めよう。

 

咲世「2人はどんな活動をやってるの?」

 

小糸「私がボーカル、天が三線で、2人でスクールアイドルをやってるさ」

 

咲世「実は私も、スクールアイドルの名義は持ってるんだ」

 

天「でもやってるところ、見たことないですけど……」

 

咲世「もうね、他のスクールアイドルの代役だけで、基本は鉄道系のYouTuber活動がメイン。スクールアイドルより鉄道のほうが優先だからね」

 

小糸「あー……」

 

僕「馬鹿にするなんてしない?」

 

小糸「馬鹿にはしないさ」

 

天「金沢から九谷丹姫さんがうちの実家の民宿に泊まりに来てくれましたから」

 

咲世「天ちゃんの実家、民宿だったんだ」

 

天「今日泊まりに来てくれたら嬉しいさけど……」

 

僕「ごめんね……明日も学校だから、日帰りで帰るんだ」

 

小糸「あきさみよーじゃんにん……」

 

僕「でも、お土産とか教えてくれたらうれしいなぁ……」

 

天「シオンさんと咲世さんのためなら、この国際通りで案内するさー」

 

咲世「ありがとう!!」

 

そういうわけで、お土産屋を見回る。侑とぽむちゃん向けに紅芋タルト、ちんすこうショコラ、そして菜々と比奈向けに沖縄バヤリース。これだけは買ってから帰ろう。

 

購入後のこと。

 

天「……そろそろ帰らなきゃ」

 

咲世「また沖縄来るからね♪」

 

小糸「約束さー!!」

 

こうして天ちゃん、小糸ちゃんとは解散になり、2人はバスで帰っていった。

 

僕「……そろそろ帰るか」

 

咲世「うん。明日も学校あるからね」

 

その時だった。

LINEを確認すると……

 

ぽむちゃん『シオンちゃん、どこにいるの?』

 

ぽむちゃん『家にいるって言ったよね?』

 

ぽむちゃん『なんで家どころか都内にいないの?』

 

ぽむちゃん『私と侑ちゃんに嘘ついたんだ?』

 

ぽむちゃん『シオンちゃん、国際通りにいるでしょ?』

 

ぽむちゃん『それに、他の女の子とツーショットを上げてるじゃない』

 

ぽむちゃん『あとハイサイって何?楽しそうに……』

 

ぽむちゃん『また浮気?』

 

ぽむちゃん『いーけないんだー!!』

 

ぽむちゃん『私だって日帰りで沖縄に行きたかった!!』

 

ぽむちゃん『シオンちゃん、会いたいよ……』

 

ぽむちゃん『寂しいよ……』

 

ぽむちゃん『なんで返事してくれないの?』

 

ぽむちゃん『既読もつかないし……』

 

ぽむちゃん『(泣き顔スタンプ)』

 

ぽむちゃん『女の子泣かすなんて最低じゃない……』

 

ぽむちゃん『早く帰ってきてよ……』

 

ぽむちゃん『ねえシオンちゃん……返事して?』

 

ぽむちゃん『……もういい』

 

ぽむちゃん『シオンちゃんがその気なら』

 

ぽむちゃん『シオンちゃん帰ったらオシオキダカラ』

 

ぽむちゃん『もう何言っても無駄だよ?』

 

ぽむちゃん『土下座して謝っても許さない』

 

ぽむちゃん『だから、覚悟してね、シオンチャン♪』

 

僕「あ、終わった」

 

咲世「しかもなんでバレるんだろう……」

 

僕も正直不思議だ……。

 

僕「……帰りたくない」

 

咲世「……でも明日からまた学校行かないといけないよ?」

 

僕「わかってる。でも今回はぽむちゃんどころか侑、それから愛さんにまで粛清されちゃうから〜!!」

 

咲世「諦めよ?その代わり私が飛行機の中で文字通り愛してあげるから♥」

 

僕「いやそれこそやめてほしいなぁ……」

 

咲世「やめないよ〜?」

 

どうやらこのままずっと続くっぽいです……。

 

〜※〜

 

そして乗ったのは17:40発20:10着の羽田行き全日空2514便。雨の中だから、5分遅れでのフライトとなった。帰りは羽田着後に食べる方向にしよう。

 

羽田到着後のこと。

 

??「鳳来寺さん、米沢さんお疲れ様でした」

 

僕「なんで生徒会長がいるの?」

 

何故か生徒会長が出迎えに来てくれた。

 

菜々「上原さんから苦情が届いておりましたので。それにしてもまた、浮気ですか?」ゴゴゴッ

 

咲世「何言ってるの?女の子4人だもん、浮気じゃないよ」

 

その一言で、ぽむちゃんに侑まで現れた。

 

ぽむちゃん「いいや、お土産買ってる時点で浮気だよね?」

 

ぽむちゃんはその理論を真面目にやめろ。

 

侑「とりあえず、お土産はもらうから、この3人で2人をいじめようか♪」

 

菜々「さ、シオンさんも咲世さんも行きますよ♪これでお2人も私のモノ♪今夜が楽しみですね♥」

 

僕・咲世「いやあああああああああああ!!」

 

こうして、いつもにも増して叫ぶ僕と咲世は3人に連行されたのであった。お土産は喜んで受け取ってくれたけど、終電までむちゃくちゃ尋問されるとか最悪だよ……。

 

ちなみにここだけの話ですが、比奈はようやく東山会長から許しを得られ、やっとのことで翔ノ板学園からパワハラ悪政が撤廃される方向に傾いたそうです。




次回はリクエストで四季メイ回の予定。

ここまでの2話は以下に転記済みです。
https://net-kissa.com/sp/story/?nid=413
https://novelcake.net/works/novelcake/?mode=NovelJump&USER=NCUN2539PN&NO=100

また、歩夢のLINEの当初の文面は以下でしたが書き換え済みです。

ぽむちゃん『なんで家どころか都内にいないの?』

ぽむちゃん『また浮気?』

ぽむちゃん『いーけないんだー!!』

ぽむちゃん『私だって日帰りで沖縄に行きたかった!!』

ぽむちゃん『……もういい』

ぽむちゃん『シオンちゃん帰ったらオシオキダカラ』
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