ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024 作:松浦南北
2024年6月15日のこと。新宿駅にて。今日は朝から四季および万里を待っている。
俺「しかし参ったなぁ……エマ先輩もスクールアイドルデビューしただろ?姉ちゃん大変じゃねえの?」
姉ちゃん「そんなことねえよ。愛様やエマ様がデビューされたから、むしろときめきが湧いてテストの点も少しは上がったからな。そういうビンも、8A系に京王2000系に、名鉄9500系の貫通型とか追うの大変だろ?」
俺「いや、そうでもないぞ。うちの鉄道同好会で乗りに行く約束はほぼ確定だからな。特に8A系」
姉ちゃん「あー……」
鉄道業界もスクールアイドル業界も今は目まぐるしく変化している。俺は鉄道を追い、姉ちゃんはスクールアイドルを追っているが、それでもいずれも追うのに忙しい訳では無いことを確認できた。
そんなこんなで、万里と四季がやってきた。
姉ちゃん「おっす万里先輩」
俺「四季も無事そうだな」
四季「おはよう、ビンくん、メイ」
万里「2人も元気そうだから良かったぞ」
俺「とりあえず切符買いに行くか」
四季「そうだね」
今回乗るのは特急あずさ17号。四季には10時頃まで別の用事があったらしく、早くて11時発にしか乗れなかったのだ。
俺「はぁ……これが特急あずさかぁ……♥」
もちろん車両はE353系。俺は東北の車両にばかり乗っていたせいでこのあたりの車両には疎い。
万里「とりあえず乗るぞー」
しまった、もう発車1分前だ。そして何より……
俺「全席指定かよ……」
東の特急の定番、全席指定なのだ。それでも2列4席取れたのが良かった。11時発のあずさ17号は定刻通りに発車した。
四季「そういえばビン」
俺「何だよ四季、てかいきなり呼び捨て……」
四季「万里先輩のことを呼び捨てにしてるんだしいいじゃん」
俺「だって鉄道同好会の同好会ルールで先輩厳禁になっちまったし……」
万里「嫉妬対策なんだけどね。俺に至ってはビンのことをくん付けで呼ぶことすら厳禁だって話で」
姉ちゃん「それならもう私のことも呼び捨てにしろよ」
四季「万里先輩、お願いできますか?」
万里「君たちが俺のこと呼び捨てにするなら考えるわ」
俺「あまり万里には流されるなよ。姉ちゃんも四季も部員じゃねえんだから」
四季「でも、万里だけ一人取り残すのがなんか可哀想」
姉ちゃん「ああ、何より万里に呼び捨てされるビンに嫉妬したくねえからな」
俺「これで四季も姉ちゃんも仲間だな」
というわけで、これで4人の間で先輩禁止ルールが制定されてしまった。
〜※〜
甲府を過ぎるともう12時半。そろそろ昼飯の時間だ。
万里「そういえばみんなは昼飯持ってるか?」
俺「俺たちは駅弁買ったぞ」
姉ちゃん「2人で揃って同じだから嬉しいぜ」
新宿駅も駅弁の聖地だから、俺のチョイスで姉ちゃんとおそろいにした。一方……
四季「あ、忘れた」
万里「俺が作ってきたから2人で食べるか?」
俺「は?俺たちにも分けろ」
姉ちゃん「そうだぞ」
万里「またピザとパフェ作ってあげるから我慢しなさい?」
俺「わかったよ……」
四季は万里と2人で、万里の手作り弁当を分ける羽目に。嫉妬するけど、今回はよしとするか。
とりあえずウニ飯はごちそうさまでした。
〜※〜
13時35分、松本着。2時間半の長旅だった。
俺「とりあえず穂高駅まで行くか」
万里「ああ。大王わさび農場に今から行っても間に合うからな」
とは言うものの、次の列車は14時09分。いったん改札を出て駅ナカをぶらぶらしよう。
よし、部員向けのお土産は確保できたぞ。
〜※〜
14時ぐらいになり、ICカードを用意してレッツゴーするか。
四季「ビンは大糸線初めて?」
俺「ああ。姉ちゃんと四季は?」
姉ちゃん「大糸線は乗ったことねえな。長野というか松本駅は2度目だけど。あの時の鈴乃先輩に由美、意外と可愛かったぞ♪」
四季「あの日は大糸線こそ乗らなかったけど、佐久平でカブトムシドーム行けたから良かった」
俺「……」
万里「ビン?なんか嫌な予感が」
俺「由美や鈴乃に嫉妬してんだよ……なんで黙っていたんだ」
姉ちゃん「忘れてたというか、なんというか……」
俺「まあ、教えてくれただけいいか。追々こういう話は俺にもまだまだしてくれよ?」
四季「わかった」
姉ちゃんも四季もこういうことを語ってくれないことが多いから、なんとなく嫉妬する。また由美にも聞き出すしかねえな。
そんなわけなので、乗っていこう。14時09分、列車は定刻通りに発車。車両はE127系。
案の定座席はカチコチ。それでもなかったり、埋まっていたりよりはましだ。
万里「小田急ってすぐ座席埋まるし辛いよなぁ……」
四季「うん。10両でも夜は足りないと思う」
小田急小田原線は夜に乗っても積み残しが出そうなくらいの混雑率だ。それと比べて大糸線の長閑さを見ると、心が落ち着く。こうして見ていると、よく東北に撮り鉄に行った俺も大都会がニガテなのかな……?
〜※〜
そんなこんなで列車は進み、無事に穂高駅に到着した。ただ……
俺「バスがない!!」
万里「歩いて40分はさすがに嫌か?」
四季「うん……」
姉ちゃん「自転車借りるしかねえな」
俺「姉ちゃんの言う通りだぞ……」
バスがないので、レンタサイクルを借りるしか無かった。そして漕ぐこと30分、無事に大王わさび農場に到着。空は曇っているが、蓼川を流れる雪解け水には見応えがある。
万里「とりあえずソフトクリームも食べようか」
そう言ってわさびソフトクリームも買おうとするが……
俺は姉ちゃん以外との間接キスが嫌である。それを知っていた万里は人数分買う方針にしてくれた。
……まあ、鳳来寺連合の系譜を引き継ぐ以上、奢りだけは絶対にしない。俺も奢られるのは嫌だからわかる。
俺「一口まずは……」
わさびが苦手な俺だが口に含んでみると……
俺「……美味しい」
何故か口に合う。ほんのり辛味はあるが、それよりもソフトクリームの甘さが勝ってあっさり平らげてしまった。
気がつくと3時50分を過ぎていた。そろそろ帰りの列車もなくなるから、自転車で戻ろう。
〜※〜
穂高駅でレンタサイクルを返却後、4時21分の列車で松本まで戻る。松本着は4時50分で、そのままホテルに流れよう。
宿泊先は東横INN松本駅前本町。鈴乃や比奈も泊まった場所だ。
四季「よし、ここから4人で勉強合宿」
姉ちゃん「四季……やめてくれよ……」
俺「姉ちゃん、この前の中間試験の数学
姉ちゃん「ビンも辛辣なこと言うな!!」
万里「諦めなさいメイ?俺たちも期末試験かかってるんだから、とっととやるぞ」
そしてそのまま、勉強会に突入する俺たちだった。この中で成績が段違いで芳しくないのは姉ちゃん。その成績の底上げと、それ以外のテスト対策のためにも今回は勉強用具を一式持ち込む約束だった。
それから約2時間ほぼぶっ通しでやり……
万里「とりあえず焼き鳥屋行くか」
4人で焼き鳥屋に流れる。1日の終わりに食べる焼き鳥も格別だ。
そして、戻ったら俺と姉ちゃん、万里と四季で別々の部屋に行き、この日はお開きとなった。
〜※〜
翌日は朝食後、8時10分発のあずさ12号で新宿に帰着する。四季も姉ちゃんも昼から塾ならやむを得ない。新宿には定刻通り、11時12分に到着した。しかし、到着後悲劇が起きる。
万里がメールを確認すると……
万里「はい?結月くんが留学を打ち切って帰ってきた!?」
本校ライフデザイン学科1年の水無月結月先輩がロンドン留学を1週間で打ち切って帰ってきたらしい。
四季「何かいけないの?」
万里「月曜日必ず俺呼び出し食らうぞ……俺、結月くんに留学を強く進めた1人だから……あとあの人、女子を一瞬でヤンデレ化させるし」
姉ちゃん「うわ、やっちまったな万里」
四季「自業自得。諦めなさい?」
万里「メイも四季も酷いこと言うなぁ!!」
俺「さ、帰るぞー」
万里「いやあああああああああ!!」
この事実が判明した以上、全員で帰宅方面に流れていった。まあ、万里は自業自得だ。月曜日呼び出されても俺は責任を取らねえからな。
旅先における勉強合宿のネタは書いていて思いつきました。なお、メイの数学の点数は当初普通くらいとみつもり69点としていましたが、3期5話の「補習」という発言を聞いて22点に下げました。
以下、今後の予定です。
○新キャラ追加、水無月結月さんの帰国(6月17日実施分)
○他作家さんのキャラを出して欲しい(6月23日実施分)
○リクエストによる初のAqours回(6月29・30日実施分)
○鹿児島ゆうぽむしずリクエスト(7月6・7日実施分)
以降未定(夏合宿やドッキリ等、夏秋のイベント多い……)
そういうわけなので次回は新キャラが登場します。