ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024   作:松浦南北

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今回はあるチャンネルの分身の方が登場します。米女ビン目線での展開を予定。


休日を利用して嫌いだった大井川鐵道に乗るだけ

2024年6月23日9時半頃、浜松駅にて。

 

丹姫「どうしよう……緊張する……」

 

さくら「でも、大井川鐵道嫌いを克服したいんでしょ?」

 

丹姫「うん……」

 

今日は朝早くから、丹姫先輩の大井川鐵道嫌いを克服するためにわざわざ浜松駅にやってきていた。しかも丹姫先輩の出発は5時半だから、結構眠そうにしている。ちなみに俺も姉ちゃんと一緒に昨日璃奈先輩のライブに出向いた関係でヘロヘロだけど今日のためになんとか最低限の体調だけは整えてきた。

そんな中、約束の人がやってきた。

 

??「おはよう、さくら」

 

さくら「おはよう、杏奈くん」

 

俺「えーっと……はじめまして……かな?」

 

さくら「おそらくみんなはそうなるね。この人は神領杏奈くん。私の幼馴染で今は浜松の高校に通ってるんだ」

 

神領杏奈先輩。浜松の高校に通う1年生で、将来は鉄道会社に勤めることを目標としている。さくら先輩とは幼馴染の関係で、杏奈先輩のほうが1つ上だが、中学以降は同じ鉄道仲間として切磋琢磨してきたそうだ。

 

丹姫「今日はよろしく」

 

杏奈「丹姫ちゃんもよろしく」

 

とりあえず自己紹介だけ済ませ、金谷まで向かおう。列車番号は446Mで、車両は315系U編成+313系K編成の6連。こう見えて俺は315系に乗ったことが一度もないのだ。東北ばかり行っていたからなぁ……。これから関西や中京にも出向くことにしよう。そう誓ったのだった。

 

〜※〜

 

車内にて。

 

俺「そう言えば、さくら先輩、杏奈先輩と高塚先輩の関係ってどんな感じだったんですか?」

 

杏奈「高塚先輩ってわさびのこと?」

 

俺「はい」

 

杏奈「俺小学校時代桑名にいたから詳しいことはわからないけど、さくらのことをひどくいじめていたとは聞いたよ」

 

さくら「正直、死亡したって聞いて、悲しい一方で清々した気持ちになったよ」

 

俺「お二人がそこまで仰るってことは相当な危険人物だったのか……」

 

丹姫「そういうことみたい。私もおばあちゃんから噂だけは聞いたことがある」

 

俺も知っている。古参な読者の方ならご存じかと思うが、高塚わさび先輩は咲ノ浜でブラック校則を敷いた、生徒会業界における世紀の大悪人とも呼べる人だ。まあ、何があっても心を改めず、死の直前になってようやく気づいたのだから自業自得でしかない。

 

〜※〜

 

金谷着。乗る予定の列車は10時48分の区間急行。しばらくしてやってきたのは……

 

丹姫「十和田のやつだ」

 

十和田観光電鉄からやってきた7200系。

 

さくら「どう?」

 

丹姫「案外、大井川鐵道も嫌いではないかも」

 

杏奈「でしょ?」

 

あ、これはチャンスだ。

 

俺「よし、乗りましょう」

 

門出駅までの往復運賃は各自で出す。今回は丹姫先輩を救う目的があるため、俺の分は澁川比奈部長の財布から出している。ここ最近シオンが金欠だからな。

 

そして10時48分、定刻通りに発車。区間急行とはいえ変電所の関係で起動加速度が鈍く、最高速度も遅い。ステンレス車体に似つかわしくない走りだ。

 

丹姫「……今の大井川鐵道……好き♥」

 

そして何より、丹姫先輩が変わってしまった。今まで悪印象しかなかった大井川鐵道にぞっこん。何より車内には俺たち4人しかいない貸切状態だからな。

 

一方……

 

さくら「久々の静岡……むにゃむにゃ……」

 

さくら先輩が眠ってしまった。そんなこんなで門出駅には11:05に到着した。笹間渡から先が復旧できずにバスも時刻表がヤフーにないのは辛いものだよ……。

 

まずは緑茶バーガーやホットドッグでも食べよう。

 

全員「いただきます」

 

川根のお茶はほんのり苦い中に旨味がある。中のお肉も美味しい。

 

ごちそうさまでした。しばらく物色して、お茶とお土産だけ購入。タイムリミットは12時23分だから、一瞬で時間が来てしまった。

 

帰りの列車も区間急行。乗れたのは16000系の16003Fだった。無事に1列4席確保できたどころか、また丹姫先輩の隣だ。

 

丹姫「なんかさ……」

 

俺「どうしたんですか丹姫先輩?」

 

丹姫「私、これまで大井川鐵道について表面上と歴史だけしか見ていなかったと思う。旧6000系が早々と解体されたのは悔しいけど、その後も東急や近鉄のお古にここで乗ってみたり、南海の車両とすれ違ったりして、印象がすごく変わった。全区間復旧したら、いつか千頭や井川まで通しで乗ってみたい」

 

さくら「丹姫ちゃんがそう言ってくれるとすごく嬉しいよ♥たとえ北陸の6000系を使い捨てても、魅力のある列車は他にもいっぱいあることを丹姫ちゃん実感してくれたんだもん。それに、トロッコ列車も一度乗りに来てくれれば、丹姫ちゃんでももっと好きになると思うから、今後も乗りに行こうね♪」

 

丹姫「うん。約束する」

 

俺「一件落着ですね」

 

杏奈「俺も丹姫ちゃんの大鐵嫌いのことは心配していたけど、なんとかなってよかったな」

 

こうして全員で笑い飛ばし、金谷駅まで降りていく俺たちであった。

 

〜※〜

 

金谷到着後、今度は静岡方面に向かう。何も杏奈先輩が静岡に用事があるとのことで、同じく静岡から新幹線に乗ったほうがいいと考えた俺たちはついていくことにした。車両は今や貴重となったと言われる211系だけの6両編成だ。

 

さくら「これ、トイレなしなのが辛いよね……」

 

俺「えっ?トイレがついてないんですか?」

 

さくら「うん。静岡地区の211系にはどの編成にもトイレがないの。今は廃車が進んで、来年には居なくなるから風前の灯なんだけどね」

 

杏奈「でも、俺の大好きな車両だから、廃車になるのはすごく悔しいけどね」

 

俺「あー……」

 

話によると211系は本年度内に姿を消すらしい。スクールアイドル同好会に巻き込まれない限り、ダイヤ改正直前は211系の葬式鉄でもするか。

 

そんなこんなで静岡着、この時点で13時21分。

 

俺「じゃあ4時ぐらいまで一緒に……」

 

その時だった。

 

??「見つけたよ丹姫」

 

丹姫「げっ!!吟子さん!?」

 

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ所属の百生吟子先輩がわざわざ静岡駅まで押しかけてきたのだ。

 

吟子「だから私にその呼び方はダメってそっちのばあばから言われなかったかな?」

 

丹姫「ぎんちゃん……?」

 

吟子「はい、よくできました」

 

目的はというと……

 

吟子「ところで丹姫、私に黙って脱走とか、重罪でないがけ?」

 

丹姫「ごめんなさいぎんちゃん……」

 

吟子「さ、帰るよー」

 

丹姫「いやあああああああ!!」

 

どうやら脱走した丹姫先輩を捕まえるためだったらしい。てか脱走はダメだろオイ……。

 

杏奈「丹姫ちゃん行っちゃったね……」

 

さくら「ビンくん、どうする?」

 

俺「16時くらいまでであれば付き合いますよ」

 

杏奈「よし、それなら行くぞ!!」

 

そういうわけなので、以降は3人で静岡を巡り、16時半頃にお開きとなった。丹姫先輩が脱走してまでここに来るのは流石に好ましくなかったが、大井川鐵道嫌いを克服できたため今回は差し引きゼロと考えよう。

 

え?テスト勉強?家帰ってまたやったよそんなの。




次回からは2連続リクエストとなります。その後日常回で一発思いついたため書く予定です。

正直、マルガレーテに対する憎さをあそこまで覚えたのは初めてでしたが、2話を見て「反マルガレーテ症候群」は治りました。お騒がせしました。
というか、原作真面目にうちの作品で大崩壊したのかなこれ……?
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