ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024 作:松浦南北
2024年7月11日のこと。部室を開けようとしたとき……なんと、お母さんがやってきたきたのだ。
私「あれ?お母さんじゃん……なんで入ってきたの?」
お母さん「都知事選に落ちたときに、せりなちゃんに呼ばれたのよ。ここの部員のみんなを紹介したいからって」
私「ちゃんと許可取ったよね?」
お母さん「サプライズだもん、守衛さん以外には無許可よ♪」
私「コラ!!」
その時だった。
菜々「鈴木玲良さん、ドッキリにも程があります。丸山さんに内緒で会うとか、また私を嫉妬させるおつもりですか?」
生徒会長が現れて、お母さんに圧をかけてきた。
私「ちょっと生徒会長!!うちの母に圧かけないでください!!」
菜々「でも悪いのは、抜け駆けを計画なさっていた玲良さんですよ?それと鈴木さあやさん……もしかして玲良さんはお母様なのですか?」
私「ごめんなさい黙ってて……」
菜々「……嫉妬させた罰として、生徒会のお手伝いをしていただきます。澁川さんの方にはお二人が部会に遅れる旨を伝えておきますので」
私・お母さん「そんなああああああ!!」
こうして親子揃って生徒会室に連行される私たちであった。
生徒会室にて、今回は書類のまとめ作業を手伝うことになった。
菜々「とりあえずこちらのお二方にも力を貸していただきます」
玲良「本日はよろしくお願いいたします」
よく見ると今日はシオンちゃん、せりなちゃんも業務中だ。
私「おや?今日は会計も揃って業務ですかね?」
せりな「はい。部会に遅れる旨は……って玲良様!?」
お母さん「こんにちは、せりなちゃん」
副会長「お知り合いなのですか?」
せりな「知っているも何も、鈴木玲良様は私が目標としている方で、何度かコンサートでも会ったことがあります」
書記A「そうだったのですね……」
菜々「とりあえず、ここは神聖な生徒会室なので、業務終了後に詳細は伝えていきましょう」
生徒会長の一言で、業務に戻ることになった。
〜※〜
そして17時になり業務は終了し、そのまま部室に流れる。
せりな「まさか玲良様が生徒会室にまで呼ばれるとは思っていませんでした……」
お母さん「あはは……生徒会長嫉妬させちゃったからね」
せりな「ごめんなさい……」
部室到着後のこと。
ドロシー「あっ、さあや、シオンもせりなも待ってたよ!!」
ビン「こらドロシー、騒ぎ過ぎは禁物だからな」
陽凪「あれ?鈴木玲良さんも一緒……?」
お母さん「陽凪ちゃんも元気そうでよかったわ」
比奈「いま、鈴木玲良さんと言いませんでしたか?」
お母さん「そうよ」
比奈「会いたかったです!!」
お母さん「比奈ちゃんはじめまして」
私「あれ?知ってるの?」
お母さん「知ってるも何も、せりなちゃんが教えてくれたのよ」
私「あー……」
とりあえず落ち着いたところで……
お母さん「改めまして、鈴木玲良と申します。さあやのお母さんです」
全員「ええええええ!?」
せりな「ごめんねみんな。私がみんなに内緒で呼んだんだ」
鈴乃「ちょっとせりな!!なんで玲良様を呼ぶって言ってくれなかったのよ!!」
イオ「そうデスヨ!!」
せりな「いいじゃんサプライズなんだし」
舞子「カナエちゃんの時も言ったけど、一報入れてよぉ〜!!」
せりな・お母さん「ごめんなさい……」
といいながら、また騒ぎになっちゃったよ……。さてと。
比奈「とりあえず、玲良さんの自己紹介も済んだので部会を始めていきましょう」
全員「よろしくお願いします」
部会を始めていこう。
比奈「今回の議題ですが、まずは国際鉄道模型コンベンションの件です」
そういえばそうだった。
鈴乃「参加可能人数ってどのくらいかしら?」
比奈「去年と一緒で、5人までだそうです」
ドロシー「モリー姉ちゃんは出たいでしょ?」
モリー「そりゃモチのロンですよ」
陽和「1人は決まりみたいだね……」
まあ、模型担当代表のモリーちゃんは確定だね。
渉「僕も模型の勉強のために参加したいかな」
有佐「渉もやる気だね。私も参加するよ」
あ、この流れ模型担当2代目は渉くんになりそうだな……。これで3人だ。
鈴乃「あ、それと舞子とイオは参加禁止よ」
舞子「なんでぇ!?」
イオ「そうデスヨ!!」
おたえ「去年成績不振で一番騒ぎになっていたはどこの誰かな?」
舞子・イオ「ごめんなさい……」
カレン「そう考えるとカナエもダメね」
カナエ「あ、終わった」
郷「僕に至っては生徒会長に浮気扱いされるから成績不振でなくとも参加禁止なんだよね……」
シオン「だろうね」
比奈「とりあえず、この場で国際鉄道模型コンベンションに出る人5人を決めたら、次の議題に移る前に今回の期末テストの成績を確認しましょう」
該当者「わかりました……」
成績不振メンバー4人はその中の通称「成績壊滅クイーン」の舞子ちゃんの影響で参加禁止になった。となると、候補は絞られてくる。
沙奈「何なら私、参加するわよ」
シオン「おっ、やる気じゃん沙奈」
沙奈「今年のテーマは特急だけど、それに沿った模型いっぱい持ってるもん」
私「……って、成績は無事だよね?」
沙奈「今回も全部平均オーバーよ」
私「それなら安心だね」
となるとあと1人だ。
せりな「私とおたえはコンベンション終了の翌日から2ヶ月間留学だから厳しいよね……」
比奈「そうなると夏合宿組は避けたほうが良い可能性が……」
拓「何ならボクが入ろうか?」
陽和「拓、それでいいの?」
拓「中国の特快列車の模型、いっぱい持ってるからね」
すずか「決まりみたいですね」
比奈「とりあえずモリー、渉、有佐、拓、沙奈の5人は当日よろしくお願いいたします」
5人「よろしくお願いします!!」
比奈「玲良さんもご意見とかはございませんね」
お母さん「ええ。それにしてもさあやが他のみんなと仲良くしているだけで、お母さんは嬉しいわよ♪」
私「えへへ、ありがとう」
かすみちゃんの反応とお母さんのそれは雲泥の差だ。他の子と仲良くしているだけでかすみちゃんすぐ嫉妬しちゃうんだもん。
さてと。
比奈「そういうわけなので、テストの確認をしましょう。赤点がすでにあるよって人は、正直に挙手をお願いいたします」
カナエちゃんと郷くん、およびイオちゃんが挙手した。
梨海「あれ?舞子ちゃんは?」
舞子「全部返ってきたけど赤点はギリギリ回避だったね」
イオ「こりゃ数学Iは11点でワンワンデスヨ……」
私「いや、私もっとひどいからある意味……」
すずか「どう言うことですか?」
私「数学Aが69点」
梨海「出たシックスナイン」
私「ちょっと梨海ちゃん何言ってんの!?」
いやいきなり下ネタぶち込まないでよ……。
お母さん「でも上出来じゃない」
私「ありがとうお母さん」
69点はあまり褒められるような点数じゃないと思うけど、まあ中学時代55点前後をいつも取ってたから良くはなった方だ。
お母さん「あとシックスナインって、さあやも大人ね♪」
私「お母さんも便乗しないで!!」
下ネタ耐性抜群なの多くないここ?耐性がないのは私とシオンくらいだよ!?
おたえ「じゃあ明日赤点のあった3人は勉強会確定ね」
3人「わかりました……」
3人とも勉強会、頑張ってね。
比奈「テストの点を確認できたところで次の議題です。ウィーン方面の夏合宿についてですが、8月19日 - 24日の方向で調整が取れました。せりなとおたえは留学と同時のため決定ですが、ほかに今の時点で行きたい方が入れば挙手をお願いいたします。ちなみに私は参加予定です」
陽凪「陽凪は辞めておくよ。まだ中学生で、しかも障がいがあるのに海外旅行だなんて、そんなの無理だよ……」
陽和「僕も辞退します……」
私「その間陽凪ちゃんと陽和くんのことは私がお世話するから、せりなちゃんとおたえちゃんは頑張って行ってきてね」
せりな「もちろん♪」
鈴乃「それ以前にシオンが乗り気じゃないわね」
シオン「この前鹿児島に行ったら予想外のおごりが発生してボーナス分が意外と飛びました……」
おたえ「えー?シオンとウィーン行きたかったのに」
シオン「カネがないから無理!!」
せりな「その分しばらく遠征費用や18きっぷ代カットしよう?実家に帰るのも一旦保留に……」
シオン「ヤダ!!名古屋には帰りたい!!」
万里「シオンがわがままになるのも珍しいな……」
鈴乃「でもここ最近、トキメキパワーを侑に奪われてひしゃけてることも多いわよ。スクールアイドル同好会本格始動までの活気はどこへやら……」
沙奈「それじゃあ救いようがないわね……」
比奈「ところで玲良さんは合宿に行かれますか?」
お母さん「私は行けないわね。都知事選に落ちたら、来月初めから1ヶ月間留学する約束をさあやとしたのよ……。しかも出発日はちょうど現地のウィーンにいる日だもの」
私「ごめんね比奈ちゃん……」
お母さんは留学に行くことをもう決めていた。いない間はさっき言った通り陽凪ちゃん、陽和くんのお世話をするつもりだ。
比奈「別に問題ありません。むしろそれなら現地で会えますからね。それ以外の方で行ける方は居ませんか?」
鈴乃「私は行くわ。文化祭実行委員会は夏休み期間中の活動がないもの」
梨海「私も行こうと思う。栞子ちゃんの魔の手から離れられるからね」
比奈「できればせめてあと3人と行きたいところですが……かなり人員が限られてきますね……」
比奈ちゃんの言う通りだ。
万里「仮にシオンが行く羽目になったら俺は会計の代役で残ろうと思う。けどそもそもシオンがああいうふうでは……ね?」
ビン「とりあえず姉ちゃんを悲しませるわけには行かないから俺も無理だな……」
カレン「それと舞子は参加禁止よ。アタシも3年生だから避けたいけどね」
舞子「ごめんなさい……」
陽凪「すずかちゃんやドロシーちゃんは?」
すずか「一応行けなくはないですが……イオが心配で……」
ドロシー「私は大丈夫だよ」
さて、ここまでの流れを元に、部員の状況を以下に示して考えてみよう。
比奈ちゃん、梨海ちゃん、鈴乃ちゃん: 参加決定。
陽凪ちゃん、陽和くん: 障がいを理由に辞退。
せりなちゃん、おたえちゃん: 2ヶ月間の短期海外留学で現地に行くため夏合宿の扱いは不可。
モリーちゃん、渉くん、有佐ちゃん、拓くん、沙奈ちゃん: 国際鉄道模型コンベンションに出るためなるべく避けたい。
私: せりなちゃんとおたえちゃんがいない間陽凪ちゃん、陽和くんの面倒を見る約束なので参加不可。
シオンちゃん: 周りは強く参加を希望しているが、本人はこの前の鹿児島遠征でお金をガッポリ削り取られて精神的にも病んだ関係で参加を希望していない。
万里くん: シオンちゃん、せりなちゃんがいない間生徒会会計の代役を務めることになるためできれば避けたい。
ビンくん: 双子のお姉さんが心配なため辞退。
舞子ちゃん: 去年の成績関係での破天荒ぶりから参加禁止。
カレンちゃん: 普通科の3年生で受験もあるからできれば辞退したい。
イオちゃん、カナエちゃん: 赤点があったため参加はなるべく避けるべき。
郷くん: 赤点があった他、そもそも生徒会長の菜々先輩が浮気扱いしてくるため参加は困難。
すずかちゃん: 成績不振のイオちゃんのためにも参加は避けたい。
ドロシーちゃん: 一応は行けそう。
これでは中止が丸見えだ。
せりな「……でもやっぱり」
私「えっ?」
せりな「シオンには、夏合宿に参加して欲しい」
シオン「そんなのダメだよ!!」
せりな「シオンがいないとダメなのっ…!!やっぱりシオンは旅に行く際の頼みの綱だから……」ポロポロ
シオン「泣かれても……」
比奈「今季の18切符、その他遠征に加えてお盆の帰省は諦めてください。これは部長命令です。ご両親も地元にみえないのに帰省するのは非合理ですよ」
シオン「わかりました……」
部長命令となったらもう逆らえない。まあ侑先輩やしずくちゃんがどんな反応をするかだけだが。あの2人は恐ろしくシオンちゃんを愛しているから甘く見てはいけないもんね。
せりな「それに、陽凪も本当は参加したいでしょ?」
陽凪「えっ……そんなことないのに」
せりな「嘘だ。最近陽凪が81-717型電車の動画をよく見ているの、お姉ちゃんは知ってるんだよ?陽和もなんだからね?」
陽和「バレた……」
有佐「81の717型って?」
シオン「ロシア製の地下鉄電車だね。ソ連時代からたくさん作られていて、オーストリアのお隣のハンガリーでもリニューアル車が現役なんだ」
私も初めて知った。
陽凪「……やっぱり陽凪も行くよ。お兄ちゃんは?」
陽和「僕も行きたいです……」
ドロシー「何なら私も付き添おうか?」
陽凪「ありがとうドロシーちゃん、いやドロシーお姉ちゃん」
比奈「決まりみたいですね。さあやはどうします?」
私「私も行こうかなと思う。陽凪ちゃんも陽和くんも行くからね。それに現地でお母さんと再会できたらうれしいもん」
お母さん「フフッ、ありがとう♪」
こうして8人は揃った。
比奈「とりあえず行きたいという方がいればまた言ってください。まだ間に合いますので」
全員「はい!!」
比奈「他に何か言い残したことはございませんね?」
全員が頷く。
比奈「とりあえず部会としてはお開きにしましょう。お疲れ様でした〜!!」
こうして部会はお開きとなり、そのまま流れ解散になった。でもまさかお母さんがここまで押しかけてくるとは思わなかったよ……。
次回は本作初となる近鉄遠征ネタの見込み。鬼塚冬毬の鉄道嫌いは次回、初っ端から完全脱却します。
しかし鬼塚姉妹は茨城の人か……。しかも土浦置き去りの影響を全く受けないとは……。