ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024   作:松浦南北

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今回は途中まで実体験ネタ。ついでに最後にシオンたちがウィーンへ出発してしまいます。青山由美目線での展開を予定。

ここでお知らせしますが、神領杏奈さんの死亡回は「緊急特番の番外編」に切り替え、杏奈さんは本作でも続投に変更します。


【元ネタ実体験】セントレアから海の向こうへ思いを馳せて 夏編

読者の皆さんは、飛行機を見たこと、飛行機に乗ったことはあるだろうか?修学旅行で飛行機に乗ったり、小さい頃飛行機を見てパイロットに憧れたりという人も多いと思う。

 

ただ俺は、飛行機にここ最近乗れていない。ましてやパイロットなんて夢のまた夢。だが、見ること自体は好きだ。

 

乗れていないのは単純に多忙と、たまに起きる飛行機事故が原因。特に39年前の8月12日に墜落した日本航空の123便の時期になると自然と飛行機を避けている気がするのである。

 

そんな状況のもと2024年8月18日、俺はまた一時的に名古屋の実家に帰宅していたシオンとともに金山駅にやってきていた。行き先は……冒頭にこんな話をしたから、わかる人にはわかるよね?

 

シオン「2人でセントレアも、悪くはないよね」

 

俺「まあね。そろそろ気が荒むところだったから良かった」

 

8月15日のお台場遠征の結果から心が荒みかけていたため、出かけるにはちょうど良いタイミングだった。しかも8日の羽田に次いでセントレアというのがなんとも絶妙なのだ。

 

シオン「だけど、どうやって行く?」

 

俺「絶対ミュースカイは避けたいです。予約をこう見えて取っていないのと、当たり前だが俺は着座サービスへの課金が好きではない」

 

シオン「そうなると特急か準急の2択だね」

 

今の時間帯、ミュースカイ・特急・準急のいずれかしか来ない。まあ一番早く来るのは特急だから特急でLet's goするしかないな。

 

俺「そういえば国際鉄道模型コンベンションの片付け忘れてた……」

 

シオン「今回は夏合宿組と由美は全員免除だって」

 

俺「あらま」

 

今日は国際鉄道模型コンベンションの最終日だけど、すっかり忘れていた。しかしシオンや俺が免除なら、一緒に行こう。

そして2200系に乗り、そのまま俺たちのプチ遠征が始まった。

 

~※~

 

しかし、乗るとシオンが落ち込んでしまう。

 

俺「なんか、相当シオンが落ち込んでるんだけどどうしたの?」

 

シオン「やっぱり僕、明日から夏合宿行きたくないよ……」

 

その言葉を聞いた俺は驚いてしまった。だって、あのシオンが鉄道同好会の合宿行きたくないって相当だぞ!?

 

俺「夏合宿行きたくないって、本当に何があったのさ?」

 

シオン「由美や名古屋どころか、日本から離れるのが嫌で嫌で……あと侑やぽむちゃんともしばらく会えないし……」

 

はい?あのいつも元気だったシオンが俺から離れたくない?気持ちはわかるよ。だってシオンが飛行機事故に遭うかどうか、度々心配になるもん。だが、ここまで重くなるとは思ってもいなかったぞ。それ以前に……

 

俺「というか侑ちゃんと歩夢にしばらく会えなくなるのが辛いって、シオンがそんなこと言うの珍しすぎませんか?」

 

侑ちゃんや歩夢に会えないのが辛いという言葉が、正直疑問になった。度々重いのストレスになっていたような気がしたのだが。

 

シオン「やっぱり、虹ヶ咲に転入して僕わかったの。暴走していない状態の侑やぽむちゃんと話してるとやっぱり楽しいんだ。そんな2人にしばらく会えないなんて……」ポロポロ

 

俺「今は泣きなさい。そしてスカイデッキだけ見に行って考えよう?」

 

シオン「うん……」

 

まさかシオンのほうがここまで荒んでいるとは……。

 

〜※〜

 

そして大きな遅れもなく、中部国際空港に到着した。到着後はまずスカイデッキに向かうのだが、シオンはまだまだ泣いている。

 

スカイデッキ到着後、よく見るとドリームリフターもいるぞ。

 

シオン「あれがドリームリフターか……日本だとセントレアにしか来ないんだよね」

 

俺「うん」

 

シオンはドリームリフターを見ても落ち込んだまま。むちゃくちゃ不安になる。そんな中だった。

 

??「あれ?由美ちゃんとシオンちゃんじゃん」

 

シオン「ちーちゃん!?」

 

ちーちゃん「フフッ、奇遇だね。こんにちは」

 

俺「ご無沙汰しております」

 

なぜか千砂都、もといちーちゃんがやってきていた。

 

ちーちゃん「シオンちゃん、すごく落ち込んでいるけどどうしたの?」

 

俺「明日から始まる鉄道同好会の海外夏合宿に行きたくないんだって」

 

ちーちゃん「えっ……すごく珍しくない……?」

 

俺「でしょ?」

 

ちーちゃん「今から下で一緒に話そう?私でもアドバイスできるかもしれないから」

 

そういうわけなので、スカイデッキ直下の1階に向かい、ちーちゃんと3人で話すことにした。

 

ちーちゃん「夏合宿に行きたくないのは本当なの?」

 

シオン「うん……」

 

ちーちゃん「どうして?」

 

シオン「理由はいくつかあって、まず由美や名古屋から離れちゃうこと。虹ヶ咲学園に転入してきてから、やっぱり近くにいなくて寂しく感じるところがあるんだ……」

 

ちーちゃん「他の理由は?」

 

シオン「侑やぽむちゃん、しずくや愛さんどころか、せつ菜とも1週間会えなくなること。よく暴走するけど、そうでないときは話してて楽しいし、そんな楽しみがなくなると耐えられないと思うの……」

 

ちーちゃん「他には?」

 

シオン「やっぱり関西私鉄と離れちゃうこと!!この夏、いっぱい乗りたかった……!!近鉄のA更新も8A系の試運転も撮りたかったのに……!!」ポロポロ

 

俺「正直、僕が見た感じシオンは相当末期です。シオンがその気なら、ドタキャンしてでも本当は夏合宿行かせたくないんだけどな……」

 

ちーちゃん「わかった。正直に言うね」

 

すると、ちーちゃんからは至極真っ当な意見が出た。

 

ちーちゃん「やっぱり、シオンちゃんは……夏合宿に参加すべきだと思う」

 

シオン「そんなぁ……」

 

ちーちゃん「由美ちゃんや名古屋、侑ちゃんやしずくちゃんたちから離れるのもたかが1週間じゃん。私も特技のダンスで成果が残せなかったときは、かのんちゃんのためにも結ヶ丘をやめて海外で修行することも考えていたんだから」

 

シオン「ちーちゃん……」

 

ちーちゃん「何より、せりな先輩から聞いたんだけど、24日の朝に関空から帰国するでしょ?由美ちゃんが着くの遅いと昼間だから、着くまでに乗り倒せばいいと思うよ」

 

俺「それでも俺は夏合宿行かせるのは反対かなって思ってて」

 

ちーちゃん「由美ちゃんもどうしたの?」

 

俺「飛行機使う旅行になるとシオンが航空機事故で命を落とさないかすごく不安になるんだわ」

 

ちーちゃん「でもこれまで、由美ちゃんが不安になったときでもシオンちゃんが事故に遭ったことはないよね?」

 

俺「そうだけど……」

 

ちーちゃん「だったら、笑顔で送り出さなきゃダメでしょ?もう22歳なんだから、シャキッとしなきゃ」

 

俺「ちーちゃん……ありがとう。俺、ちゃんとシオンを送り出すよ」

 

シオン「僕も無事に6日間やって来ようと思う。鉄道同好会の夏合宿と並行して、YouTubeで毎日発信はしていくからね!!」

 

ちーちゃん「それが大事だよ、由美ちゃん、シオンちゃん」

 

全員で笑い飛ばし気力が戻ったところで、今日のメインともいえる北海道物産展で買い物を済ませ、その後飛行機の離陸の時間になったので再度スカイデッキへと見に行く。

 

ちょうど、夕闇を切り裂くようにして海外へ向かう大型の旅客機が滑走路を走り出した。

 

俺「ああやって、シオンも明日ウィーンへ飛んでいくんだな……」

 

シオンの出発は明日22時55分。海の向こうへ夕空を翔び抜ける飛行機を見ながら、ちょっとした寂しさ、虚しさを感じるのであった。

 

〜※〜

 

飛行機を見終えたあとは普通列車太田川行きに乗り、さらにそこから特急で名古屋駅まで出て、この日はお開きとなった。

 

そして翌日、夕方から羽田に入り夜10時に俺は日本残留組と一緒にみんなを送り出す。

 

ビン「さあや……無事に行ってくるんだぞ」

 

さあや「もちろんだよビンくん、それに、現地でも定期的に連絡するね!!」

 

ビン「おう!!」

 

 

万里「陽凪と陽和も、さあややせりなにちゃんと従って無事に帰ってきなさいよ」

 

拓「中1が1人になるけど、1週間ボクも乗り切るからね」

 

陽凪・陽和「万里(くん)も拓(くん)もありがとう!!」

 

 

せりな「カナエ、私がいない間もちゃんと切磋琢磨するんだよ?」

 

カナエ「もちろん!!」

 

 

モリー「ドロシー、私も1週間さみしいかもしれませんが、定期的に連絡は入れますよ」

 

ドロシー「モリー姉ちゃん、本当に助かるよ」

 

 

梨海「よし、海外で乗り鉄も撮り鉄も張り切っちゃうぞー!!」

 

有佐「梨海ちゃんやる気だね」

 

渉「僕も応援するよ」

 

梨海「もちろんだよ。初の海外デビューだもん」

 

 

鈴乃「すずか、心の準備はできているわね?」

 

すずか「もちろんですよ。イオのことは何とかしますから」

 

鈴乃「キラキラ輝いてこそ、すずかとイオなんだからね」

 

イオ「ありがとうございマス!!」

 

 

カレン「比奈も不安かしら?」

 

比奈「もちろんですよ……現地の鉄道のほかに、出会う人たちと話せるかどうか……」

 

舞子「今の比奈ちゃんなら行けると思うよ」

 

沙奈「そうそう。シオン姉ちゃんから話はたくさん聞いていたもの」

 

比奈「舞子も沙奈もありがとうございます……」

 

 

おたえ「郷も、次の課題テスト無事にある程度の得点を取れるように応援してるからね」

 

郷「おたえもありがとう!!」

 

 

俺「じゃあシオンは昨日のちーちゃんパワーで、ちゃんと24日まで無事に過ごすこと。約束するね?」

 

シオン「うん!!昨日の説得で元気出たよ!!ありがとう」

 

 

1週間、せりなとおたえについては2ヶ月間、会えなくなるのはみんな辛いが……

 

比奈「それでは、出発しましょう」

 

残留組「いってらっしゃーい!!」

 

夏合宿組「いってきまーす!!」

 

笑顔でお見送りをすることができた。正直、前日にセントレアに行って、ちーちゃんの介入による夏合宿への決心がつくとかなかったら俺とシオンの心はポッキリ折れていたと思うから、コンベンションの片付けサボってでも行って正解だったな。

 

……あ、ちなみにサボったことに対するお咎めはなかったからね。




次回はリクエストの東北ネタ。

ちなみに先日セントレアに行ってきたので、冬編も書きます。
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