ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024   作:松浦南北

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今回は3人の前世について語っていきます。澁川比奈目線での展開を予定。


前世が電車だった人がいた!? 今回の部会も大波乱な件。

2024年9月12日のこと。

 

私「只今より、定期部会を始めます」

 

全員「よろしくお願いします」

 

私「さあ今回ですが、前回の部会より鈴乃、すずか、陽凪の前世の話をする約束でした」

 

前回の部会(前々話参照)に続いて、前世の話をしていくつもりでした。

 

カレン「じゃあまずは鈴乃から聞いてみたいわ」

 

鈴乃「それじゃあ話すわね。かなり重いかもしれないけど……」

 

モリー「覚悟はできています」

 

【回想】

私の前世はアメリカ人で、トーマス・アンダーソンという名前だったわ。1978年2月23日にカリフォルニア州で生まれたの。

 

前世でも幼い頃から鉄道ファンをやっていて、お気に入りはFL9機関車だった。度々来日もして、日本の鉄道にも親しんだわ。でも……

 

全員「でも……?」

 

24歳で徴兵に駆り出されて、それ以来鉄道にも関われなくなったの。そんな中でも訓練は本気で行った。

 

更に悲劇は続いて、25歳になってすぐにイラク戦争に駆り出されたの。

 

 

そして2003年4月、戦争開始から間もなくして流れ弾に当たって……

 

私は亡くなった。

 

【回想終了】

渉「初めて聞いたよそれ……」ポロポロ

 

私「ですが、話して後悔とかはしていませんよね……?」ポロポロ

 

鈴乃「後悔はないわ。昔はそのせいで極度の平和主義だったし、いつかはみんなに話さないといけないと思っていたもの……」

 

拓「それで、その後ここに戻ってくるまでの記憶はあるの?」

 

鈴乃「もちろんあるわ。お腹の中にいた頃、最初は何も分からなかった。しばらくしてから聞こえた声が英語じゃなくて日本語だった時点で少し不安を覚えたけど、生まれてからちゃんと努力してここまで辿り着いたわね」

 

すずか「でも、鈴乃と巡り会えて本当に良かったです……幼馴染として生まれてきてくれてありがとう……鈴乃……」

 

2人は抱きしめ合いました。これが本来の幼馴染愛の素晴らしさというものなのですね……。

※読者の皆さんはこれが標準だとは思わないでください。

 

それと、敬語のないすずかを見ることができたのは貴重でした。

 

鈴乃「まあ、これで前世の話は終わりかしらね。ご清聴ありがとうございました」

 

全員で拍手を送り、次に移りましょう。

 

すずか「次は私ですかね」

 

私「ところで、すずかの前世は何でしたか?」

 

すずか「言っても信じる人がいないと思いますが、近鉄の電車でした」

 

全員「嘘!?」

 

シオン「いや、ここはフィクションだから信じるよ」

 

私「出ましたねメタ発言」

 

すずか「まあ、シオンも比奈も落ち着いて。とりあえず話しますから」

 

落ち着いて聞くことにしましょう。

 

【回想】

私の前世は近鉄1000系のモ1003でした。1973年に近鉄線にやってきて、生まれた頃は吊り掛け駆動の爆音を撒き散らしていました。

 

でも10歳ぐらいに後ろのク1103とは離れ離れに。代わりにやってきたサ1963・ク1913と組んで、特にサ1963はモ1053になって、私とは離れがたき仲になったんです。

 

それからは音も静かになって、のんびりと過ごすことができました。

 

そして後ろの2両が内装を張り替えられる一方で、私は少しボロボロのまま時を過ごし……

 

2008年8月、揃って廃車解体になりました。その直後に気づいたら暗くて温かい空間に飛ばされていたんです。更にしたら手足が生えてきて、動かせるようになって、2009年6月6日にまたこの世に戻ってきた感じですね。

 

【回想終了】

 

すずか「私の前世は以上。ご清聴ありがとうございました」

 

全員で拍手を送ります。

 

鈴乃「ク1103のほうじゃなくて良かったわね」

 

すずか「それは私も思いました。正直台車の振動とかで仲が悪かったです……。あと、車両として自分が後年まで残れたのが嬉しかったです」

 

イオ「確かに、一歩間違えればすずかはワタシとも巡り会えマセンデシタからね」

 

すずか「ありがとうございますイオ!!」

 

全員でまた拍手を送ります。

 

すずか「次は陽凪ですね……って万里どうしたんですか?」

 

万里「懐かしい感じとともに頭痛が……」

 

シオン「僕と同じ症状!?」

 

私「とりあえず、万里は居眠りしていても問題ありませんが……」

 

万里「ありがとう比奈……でも陽凪の話は聞きたいよ」

 

陽凪「じゃあ話していい?」

 

私「問題ありません」

 

次は陽凪の話を聞いていきましょう。

 

【回想】

陽凪の前世はE721系P-19編成のクモハE721-19だったね。でも、常磐線を走っていたあの日に悲劇が起きたの。

 

津波で押し流されて転覆して、陽凪は前世で死んだ。この時まだ4歳になる直前だったけど、あっさりした最期だった。

 

それからしばらくしたら、すずかちゃんみたいに温かい空間に飛ばされていて、長い間お湯の中にいたの。その後狭いトンネルをくぐって陽凪は戻ってきた感じだね。でも、なかなか周りの人の言葉を理解するのが難しかったから喋れるようになったのがすごく遅かったね……。

 

【回想終了】

渉「それって、前世で東日本大震災を経験したってこと……?」

 

陽凪「うん。今になってこれが東日本大震災だって知ったんだけどね」

 

陽和「でも、陽凪が生まれてきてくれたの、すごく嬉しかった。僕が認識するのが遅くても、障がいがあっても、かけがえのない可愛い妹なんだからね?」

 

陽凪「ありがとうお兄ちゃん!!まあ、陽凪の前世は以上かな」

 

全員で拍手を送ります。

 

私「3人ともありがとうございました。ところで万里の頭痛はいかがですか?」

 

万里「治ったのと、何より生まれる前の記憶がよみがえったんだが」

 

シオン「もしかして……」

 

万里「恐らくあの今は亡き豊川陽向先輩の後輩だった可能性があるぞ」

 

私「詳しく知りたいです。皆さんもよくお聞きください」

 

万里「それじゃあ話します」

 

【回想】

前世でも俺は上板橋中学で鉄研に入っていたな。1989年11月14日生まれで、名前は平井昇とか言ったぞ。

 

だけど中1の9月のある日、ヤンデレ女子に追われて踏切に閉じ込められたんだよ。でもその時だった。

 

見知らぬ女子高生が俺を庇ってくれたわけよ。だけどその女子高生の人は亡くなった。

 

その直後にまた悲劇が起きて、遮断機が上がったところでヤンデレの1人に……

 

女子A「さよなら」

 

ザシュッ!!

 

刃物で刺されて、そのまま命を落としたのさ……。

 

【回想終了】

シオン「もしかして、昇くん……?」

 

万里「覚えていてくれたんだ……」

 

シオン「ごめんねぇ……前世で救えなくって……」ポロポロ

 

万里「そんなこと言わないでくれよ……でも、ただいま、陽向先輩……」

 

シオン「おかえりなさい……昇くん……」ポロポロ

 

梨海「これが幼馴染愛ってものなのか……」

 

さあや「梨海ちゃん、あれは標準じゃないからね?」

 

郷「うん。まさか万里とシオンが前世からの因縁の相手だったとは……」

 

万里「俺も思い出したときは驚いたぜ……」

 

私「せりなとおたえにも聞かせたかったですね……」

 

ドロシー「激しく同意」

 

私「……と、まあこの辺りでこの話は以上にしますかね」

 

万里「そうだな」

 

私「そして、来週は修学旅行のため金曜に振り替えと致します。他に何か言い残した人は居ませんか?」

 

全員が手を挙げません。

 

私「今回の部会はこれで終わり。お疲れ様でした〜」

 

部会としてはこれでお開きになりましたが……

 

ガチャ

 

歩夢「そういえばシオンちゃん、聞いちゃったんだけど、万里くんとは前世からの付き合いなんだって?」

 

シオン「いつからいたの!?」

 

歩夢「万里くんの前世の話あたりから外で聞いていたよ?」

 

歩夢が現れたのです。

 

歩夢「とりあえず万里くん、シオンちゃん、オハナシする?」

 

万里「なんで俺までなんだよ!?」

 

歩夢「私のシオンちゃんを取られたくないんだもんっ!!」

 

万里「歩夢ちゃんには絶対に渡しません!!それに侑ちゃんがいるでしょ!?」

 

歩夢「え?侑ちゃんもシオンちゃんを待ってるから、行くよー♪」

 

万里・シオン「いやああああああああ!!」

 

こうして万里とシオンが攫われて以降、部としては流れ解散になりました。まあ4人の前世が分かっただけでも今回は進歩と致しましょう。




次回はリクエストで山口ネタとします。
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