ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024   作:松浦南北

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今回はリクエスト。この関係で前回、ランジュ留学の報告も済ませました。鳳来寺シオン目線での展開を予定。


日帰りで黒部のトロッコと富山を楽しむだけ。

2024年10月19日朝、東京駅にて。

 

僕「全く……侑もぽむちゃんもしずくもなんでまた呼ぶの?この前せりなとおたえの帰国でだいぶお金もないのに……」

 

※ここまでシオンが度々駆り出されていますが、今回リクエストであることは登場人物には明かしていません。

 

侑「今日は大きなお財布として、1人呼んだから大丈夫だよ」

 

僕「それならいいけど……」

 

すると、1人の女の子が現れた。結ヶ丘音楽科の立山楓ちゃんだ。

 

楓「皆さんおはようございます」

 

僕「えっ?楓ちゃん!?」

 

しずく「はい。今回富山旅行だって言ったら喜んで釣れたんです♪」

 

僕「釣るって言い方まずやめなさい」

 

ぽむちゃん「えー?面白いのにー」

 

僕「恋ちゃんに言いつけるぞコラ」

 

ぽむちゃん「ごめんなさい……」

 

恋ちゃんを引き合いに出したら流石のぽむちゃんでも黙る。あの人意外と怖いからね。

 

楓「でも今回は、桜坂さんにも自腹を切ってもらうからね。高咲先輩、上原先輩もですよ」

 

侑・ぽむちゃん・しずく「はい……」

 

恋ちゃんの手下の楓ちゃんだったら従うのか……この差って何なんですか本当に?

 

さて、切符を取り、6時28分のはくたか551号に乗り、僕たちの旅は始まった。下車は黒部宇奈月温泉駅の予定だ。

 

僕「しまった……」

 

しずく「どうしたんですか?」

 

僕「朝飯買いそびれた」

 

ぽむちゃん「じゃあ私が分けてあげるね」

 

僕「えっ……侑やぽむちゃんの分がなくなっちゃう……」

 

地雷を踏んだことに気づいたときはもう遅かった。

 

ぽむちゃん「嫌なの?私がいいって言ってるんだからあげるのにそれまで断っちゃうんだ?シオンちゃんはそんなに私に対してつれないの?ショックだな。こんなにもシオンちゃんが冷淡だったなんて……」ハイライトオフブツブツ

 

僕「ひいいいいっごめんなさいごめんなさい!!」

 

ぽむちゃん「じゃあ、楓ちゃんのストップがない限り今日一日振り回しちゃうんだから!!」

 

終わったな。

 

結局、ぽむちゃんがお弁当を分けてくれることになりました。

 

〜※〜

 

8時56分、黒部宇奈月温泉着。このまま新黒部駅まで出て、9時08分の富山地鉄普通列車で宇奈月温泉に向かっていこう。車両は「いつもの」14760形2両編成。

 

楓「あーもう、この車両に乗ると落ち着くわ〜♪」

 

僕「楓ちゃんはここが地元なの?」

 

楓「そうよ。黒部市出身なの」

 

しずく「私も初めて知ったよ」

 

楓「フフッ、だから富山のことは私に任せてちょうだいね」

 

侑「楓ちゃんありがとう」

 

楓「富山人の意地を見せます!!」

 

楓ちゃんは富山地方鉄道の14760形が大好き。お母様のお腹にいた頃からそばにいてくれた感じがしたんだって。どことなく僕と3050形の関係に近いものを感じたのは僕だけかも?

 

そして宇奈月温泉には9時29分に到着した。ここから乗るのは9時42分発の猫又行き。乗ったのはリラックス客車。ちなみに能登半島地震の影響で欅平までは行きつけない。

 

僕「しかし今年はどこ行ってもけしからんなぁ……」

 

楓「シオンちゃんどういうこと?」

 

僕「10月に入ってもまだ一面緑でしょ?紅葉を見たいのに……」

 

楓「うん……今年は異常気象が過ぎるわね……」

 

今年は10月に入っても全く色づいていない。異常気象なのか、はたまたただの季節のズレなのか……絶対前者だろ。

 

〜※〜

 

10:28に猫又到着後、お手洗い休憩に入る。23分後に折り返しになるから、うかうかはしていられない。意外と並んだけど、フタナリゆえ男子トイレで用を足すことができたのは助かった。

 

そして10:51の帰りのトロッコに乗り、11時41分に宇奈月駅に到着した。

 

歩夢「そろそろお昼だね」

 

楓「上原先輩、シオンちゃんに奢らせちゃダメですよ」

 

歩夢「ごめんなさい……」

 

楓ちゃんがいてくれて今回は助かったと思う。とりあえずお昼は富山ブラックラーメンを5人で食べよう。曜ちゃんお勧めで、いつ食べても食べ飽きない。

 

ごちそうさまでした。

 

しずく「それじゃあ富山駅に戻っていきましょうか」

 

侑「そうだね……」

 

僕「侑の元気がないけど……」

 

侑「自腹だなんて……」

 

楓「いつも奢らされているシオンちゃんの身にもなってくださいね?」

 

侑「ごめんなさい……」

 

楓ちゃん、こういうところが厳しいから有り難いね。

 

そして乗ったのは12時45分発の富山行き普通列車。電鉄富山到着は14時24分の見込みだ。車両は10030形10039F。そろそろガタが来ているのは見ただけで分かってしまう。

 

車内では……

 

楓「そういえばシオンちゃんは蓮ノ空女学院って知ってるかしら?」

 

僕「今かなり鉄研とスクールアイドルで話題になっている金沢の高校だよね。鉄研だと九谷丹姫ちゃんが今話題だったはず」

 

楓「そうよ。でも私は入学しなかったでしょ?」

 

僕「うん。結ヶ丘だもんね」

 

楓「実はあそこ、監獄だって聞いていたのよ。親からは勧められたけど受験をやめちゃった。あと能登半島地震の影響で東京住みの方が都合がいいって思ったもの」

 

僕「あー……」

 

いや、東京も地震来るって言われているし危ないからね。

 

〜※〜

 

そんなこんなで上市発車後のこと。

 

僕「そういえばどうして楓ちゃんは奢りが嫌いなの?」

 

楓「小中とむちゃくちゃいじめられたの。その中でひどかったのが『メシ奢れ』だった。今の高咲先輩と上原先輩、桜坂さんみたいな感じがずっと続いたわ」

 

これを聞いて侑、しずく、ぽむちゃんが落ち込んだ。

 

僕「ほら、もうやらないね?」

 

侑・ぽむちゃん・しずく「ごめんなさいシオン(ちゃん・先輩)……」

 

これで3人が反省して奢られ地獄とはおさらばになるといいが……。

 

〜※〜

 

14時24分、定刻通り電鉄富山に到着。18時まで時間はあるので路面電車で分散行動をしよう。

 

そして電鉄富山駅・エスタ前停留場から乗ったのは……

 

楓「T100形だ!!」

 

サントラムT100形・南富山駅前行き。

 

僕「ときめk……」

侑「浮気はだめだよ?」

 

侑は容赦しない。奢りがなくても電車に対する浮気は人一倍に敏感になっている。音楽科行っても相変わらずだね……。

 

下車駅は西町。まずは富山市ガラス美術館を見に行こう。

 

ガラス細工ゆえ展示物のライトアップも素晴らしい。

 

僕「楓ちゃん、触っちゃダメだからね?」

 

楓「ごめんなさい……」

 

楓ちゃんはこういうところではしゃぎ始めそうになったが、僕が止めた。まだまだこういうところは子どもだ。

 

ぽむちゃん「でもきれいだね」

 

侑「うん。由美ちゃんにも見せてあげたいよ」

 

しずく「ここに来てよかったです」

 

展示室では写真撮影NGだから、後で外からの写真くらいは由美に送ろう。旅好き由美に嫉妬されて怒られるのはごめんだ。

 

そして見終えたあとは池田屋安兵衛商店で丸薬作り体験を行う。

 

僕「これは絶対に由美たちに持って帰ろうね」

 

侑「どうして?」

 

僕「あの人、驚くほどむちゃくちゃ胃が弱いんだもん」

 

楓「ストレス性とは聞いたけど、心配にはなるわね」

 

しずく「楓さんもそう思うんだね」

 

楓「もちろんよしずくちゃん」

 

ぽむちゃん「絶対に由美ちゃんを倒れさせないようにしようね?」

 

僕「約束するよ」

 

由美の胃をぶっ壊したエピソードはもはやニジガクの生徒の間でも有名になりつつある。そのためにも持ち帰ることにしよう。

 

とりあえず6時になったところで営業終了、富山駅の方面に戻っていこう。帰りの電車は8000形だ。

 

楓「この東洋インバーター、たまらないわ!!」

 

僕「わっかる〜!!」

 

しずく「あの2人、組んだら手遅れですね……」

 

もうあの3人は呆れた目で見るしか無かった。これを機に浮気扱いしてこないことを祈りたいが、さすがに甘いか。

 

そして富山駅に到着後、電車を見送るのだが……

 

ビーッビーッビーッ!!

 

「電車が来ます。渡らないでください」

 

踏切が赤く光る。どこかで見た映画のような近未来的な光景だ。

 

楓「とりあえず結ヶ丘の皆にもこれは撮っておこうね」

 

さすがにしずくは呆れてものも言えない状況だった。侑とぽむちゃんは嫌なことを思い出したかのような顔をしていた。後で聞き出してみよう。

 

〜※〜

 

そして撮影を終えたあとは、駅弁を買って19時08分発のかがやき538号に乗る。

 

帰りの新幹線でしずくと楓ちゃんが隣り合わせ。僕は3列シートで侑の隣だ。

 

僕「そういえば侑とぽむちゃんが路面電車を見ながら落ち込んでいたけど……」

 

侑「修学旅行のプレゼンテーションが大変だったなって……」

 

ぽむちゃん「うん。まさか鉄研からもフィードバックが来るなんて思わなかったもん」

 

僕「僕もまさか300班分のフィードバックを高等部の鉄研ほぼ全員で書くとは思わなかったからね……」

 

そのことだったのか……。

 

読者の皆さんにも初めて伝えることにはなるが、火曜日は修学旅行のプレゼンテーション発表を行ったが、以降水曜から金曜まで、200班近くあるプレゼンテーションの動画のフィードバックをカレン、モリーとパトリツィアちゃん以外の高等部の鉄研全員(*1)で書く作業を行っていた。留学生のパトリツィアちゃんには見苦しい姿を見せた気がして、なんか恥ずかしかった。来年から毎年恒例で復活することが決まったため、鉄研が絡むのは今回だけになる見込みだ。僕らは万里とさあやからフィードバックをもらったけど、特段ひどいことは書かれていなかった。とはいえ中間試験前後で準備をした分は大変だったよね……。

 

そんな事を考え、富山駅で買った鱒寿司を食べながら列車は東京まで向かっていった。

 

〜※〜

 

21時20分、東京着。

 

楓「さあ、高咲先輩も上原先輩も、しずくちゃんももう、シオンちゃんに奢りはしませんね?」

 

侑・ぽむちゃん・しずく「はい……」

 

楓「次同じようなことがあったら恋ちゃんと中川先輩に報告ですから」

 

3人「わかりました……」

 

楓「それじゃあ今回は解散!!」

 

全員「お疲れ様でした〜!!」

 

これにより今回の富山遠征は完全にお開きとなった。東京からなら日帰りで回れるって、北陸新幹線は偉大だね。

*1
カレンとモリーは受験生ゆえ免除とした。




次回は趣向を変えてヤンデレ日常回とします。

しかし去年、紅葉を12月まで楽しめたとか異常気象が過ぎるだろ……。
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