ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024 作:松浦南北
2024年12月24日、金沢駅にて。
僕「しかし丹姫ちゃん……すごく不安だなぁ……」
今回金沢に来た目的は、蓮ノ空女学院1年の九谷丹姫ちゃんを救うこと。
ぽむちゃん「いきなりスクールアイドルファンも鉄道ファンも辞めちゃうとか、浜松の杏奈くんより心配になるね……これじゃあ安心して留学に行けそうにないよ」
今日は朝から新幹線かがやき501号に乗り、ここまでやってきた。到着時刻は8時45分。丹姫ちゃんは10時に犀川に飛び込み命を絶つとYouTube上に書き込みがあった。タイムリミットまで1時間強。僕もそうだが、侑やぽむちゃん、しずくも救いたい一心だ。しかもいきなり鉄道ファンもスクールアイドルファンもやめるって相当やばいぞ……。
しずく「絶対に丹姫さんを死なせるわけには行きませんからね」
侑「しずくちゃんに激しく同意するよ」
僕「考えていても仕方ないし、歩くか」
とりあえず長町武家屋敷跡方面へ歩くことにしよう。
〜※〜
長町武家屋敷跡から犀川に出ると、見覚えのある女子高生くらいの黒髪の少女が川に飛び込もうとしていた。
??「おばあちゃん、こんな孫でごめんね……。視聴者の皆さんも、ぎんちゃんもありがとう……。実梨先輩、そっちに行くね」
危ない。一瞬で丹姫ちゃんだと判断できたぞ。
一番最初に丹姫ちゃんのもとに走っていったのは僕だった。そして……
グイッ!!
バチン!!
即座に丹姫ちゃんを引き戻し、ビンタした。
僕「何やってんだお前!!」
丹姫「シオン……先輩……!?」
僕「ここで丹姫ちゃんが死んだら、おばあちゃんや吟子ちゃんだけじゃなくて、杏奈くんや由美まで悲しむぞ!?」
丹姫「でもてんちゃんとこいちゃんが解散しちゃってスクールアイドルファンの道も閉ざされて、実梨先輩が亡くなってから電車に対するトキメキも……」
僕「じゃあだよ?もしここで丹姫ちゃんが自殺したとします。斎藤実梨さんはあっちの世界でどうすると思う?」
丹姫「ひどいと怒って現世に追い返す」
僕「でしょ?だったら思いとどまろう?そして、できればスクールアイドルにも、鉄道にも、もう一度向き合ってほしいんだけどなぁ……」
すると丹姫ちゃんは涙を流す。
丹姫「ごめんなさいシオン先輩……こんなにか弱い私で……そしてありがとう……。私、もう一度鉄道にもスクールアイドルにも向き合ってみることにする。スリーズブーケもドルケストラもみらくらぱーくも、みんな私に優しくしてくれるから」ポロポロ
僕「わかってもらえればそれで問題ありません」
しずく「一件落着ですね」
こうして丹姫ちゃんの自殺騒動は収束した。
【鳳来寺の投稿】
九谷さんの自殺を止めることができました。鉄道やスクールアイドルに再度向き合う約束もさせました。
《神領杏子のコメント欄と返信》
杏子: 全く……杏奈に松浦にそして今回の九谷でしょ?私だって泣いちゃったんだからね……?
早速杏子ちゃんからコメントが来ているけど、ハートマークだけつけてあとで返信しよう。
ぽむちゃん「それで、これからどうするの?」
丹姫「お願い。しばらく4人のそばにいたい。特にシオン先輩、離さないから」ハイライトオフ
僕「ひっ……!?」
しずく「でも今日中に和倉温泉に行くよ?」
丹姫「一緒に行きたい」
侑「それなら行こうか」
丹姫「ありがとう侑先輩」
そういうわけなのでまずは兼六園に向かう。
ぽむちゃん「それはそうと、今の蓮ノ空の鉄研はどんな感じ?」
丹姫「今の鉄研は、実梨先輩の生前と比べても活気がなくなってる。でも3人それぞれで個人活動をする時間も増えてよかったし、それよりあおちゃんがすずちゃんにヤンデレ化されてまともに活動できなくなっちゃった」
ここでいうすずちゃんはドルケストラの徒町小鈴さんのことだ。
しずく「小鈴さんもナメたらダメなんだ……」
丹姫「しずくさんの言う通り」
ある意味地獄やな……。
そんな兼六園には雪が降り積もる。こんな中で丹姫ちゃんは川への身投げを考えたのか……。してたら凍死してたぞ。
〜※〜
そしてひがし茶屋街では……
??「丹姫ちゃん!!心配したんだよ!?」
丹姫「花帆先輩!?」
日野下花帆さんがいた。
花帆「それから鳳来寺さんや高咲さんもあたしたちの丹姫ちゃんがお騒がせしました」
僕「いえいえ……」
花帆「丹姫ちゃん、もうスクールアイドルファンも鉄道ファンもやめないでね?死ぬのなんて、もってのほかだからね……?あたしとの約束だよ……?」ポロポロ
丹姫「ごめんなさい花帆先輩……」
そして以降、5人で回ることになった。
そして5人で昼食をとる。今日は蕎麦だ。
丹姫「そういえば梢先輩やぎんちゃんにバレていないかな……」
花帆「もう察してた。また来年、必ず謝りに行くよ?」
丹姫「わかった……」
でもこれでわかったと思うが、丹姫ちゃんはスリーズブーケから愛されているということだ。
ごちそうさまでした。
〜※〜
金沢駅に戻った時点で13時15分過ぎ。とりあえず今から乗るのは14時00分発、特急能登かがり火7号だ。
侑「その前に金沢フォーラスだけ寄る?」
ぽむちゃん「もちろん」
花帆「あたしたちのグッズも売っているからね〜」
金沢フォーラスのスクールアイドルショップだけは立ち寄っていこう。
しずく「そういえば丹姫さんは買わないの?」
丹姫「やめておく。一度スクールアイドルから離れた人がそんなことしていいの?」
花帆「吟子ちゃんの悲しむ顔を見たくないでしょ?」
丹姫「いくらぎんちゃんでもファンに戻ったらむしろ怒ると思う」
侑「考えすぎだよ……」
ぽむちゃん「丹姫ちゃんもこれからマークが必要かな〜」
僕「うわ、暴走はダメだからね?」
ぽむちゃん「わかってるよ〜」
僕「もしもーし……」
丹姫「じゃあ私もグッズを買う」
花帆「それが大事だよ丹姫ちゃん」
とりあえず丹姫ちゃんもグッズは買った。吟子ちゃんのアクスタだ。しかも丹姫ちゃんが蓮ちゃんたちのグッズを買うのは初めてだとか。天ちゃんと小糸ちゃんのグッズしかなかったのはある意味もったいないよ……。
そして、時間になったので改札を通って能登かがり火に乗っていこう。車両はお決まり683系3連。
しずく「683系で良かったです」
侑「あれ?能登かがり火って683系じゃないの?」
ぽむちゃん「昔はほとんどが681系だったってシオンちゃん言ってたよ」
丹姫「私、見たことあるし、おばあちゃんからも聞いたことある。小松におはようエクスプレスが来ていたのも知っている」
僕「見たかった……」
しずく「シオン先輩が見ていなくて良かったです。電車への汚されが1個なかったってことですから」
僕「しずくはうるさい!!」
花帆「しずくちゃんもシオンちゃんも落ち着いて」
しずく・僕「ごめんなさい花帆さん……」
そして無事発車し、途中羽咋と七尾に停車して和倉温泉には15時02分に到着した。
下車後のこと。
花帆「そういえばすずかちゃんがいないけど……」
僕「今日は来ません」
花帆「そんなぁ……また寮呼ぶか……」
あ、スイッチ入っちゃったけどいいか。それとまだ日暮れまで時間はあるし、能登島に行こう。
〜※〜
能登島大橋の展望台到着後、早速蓮ノ空女学院のスクールアイドルが現れる。
梢「あら、花帆と丹姫じゃない。ごきげんよう」
花帆「なんでいるんですか!?」
梢「丹姫の自殺を止めるためなのだけれど」
花帆「全く……ラブライブ本戦前に丹姫ちゃんがこうだとみんな心配するんだよ?」
丹姫「梢先輩もごめんなさい……」
梢「丹姫はいてくれるだけでありがたい存在だものね」
花帆「そのとおりですね梢センパイ」
僕「梢先輩も心配していたんだ……」
梢「当然なのだけれど。鳳来寺さん、午前中の件は感謝するわ」
僕「ありがとうございます……」
おそらく花帆ちゃんが報告してくれたのだろうが、そのツッコミは控えることにする。
この時点で16時30分なので、今日泊まるビジネスホテル和倉に流れよう。途中で焼肉すみよしで腹ごしらえは済ませたよ。
侑「今度こそシオンの奢り!!」
花帆「だめだよ侑ちゃん、結ヶ丘の立山楓ちゃんの話はちゃんと覚えているからね」
侑「ごめんなさい……」
知れ渡るの早すぎだろ……。
でも美味しかったなぁ。
そしてこの日はしずくと同じ部屋になった。
しずく「そういえばシオン先輩、今日もゴム付きで繋がりませんか?」
僕「どうして?」
しずく「風のうわさで浜松の杏奈さんと杏子さんがサンライズで一緒なうえに、恋人同士だからやるかもって言われてるんです」
僕「じゃあやるか。ナマはだめだよしずく?」
しずく「わかってますって♥」
こうしてしずくと重連総括制御で身体を重ねながらこの日はお開きとなった。
〜※〜
翌日のこと。
侑「ねえシオンもしずくちゃんも、昨夜は随分盛んだったね〜」
僕「いけなかった?」
ぽむちゃん「いけないも何も、私たちまでムラムラして眠れなくて2人でやっちゃったの。ある意味よかったんだけどね」
侑「そういう丹姫ちゃんは?」
丹姫「1人だけお預け。花帆先輩も梢先輩も身体を重ねていたし、寂しかった。だから今日は必ず輪島朝市で何か食べる」
花帆「でも死にに行っちゃ嫌だからね?」
丹姫「わかってる」
そういうわけなので、乗るのは7時48分発の穴水行き。NT200形2両編成だ。
丹姫「カミンズサウンド……昔嫌いだった大井川鐵道の話が……」
侑「丹姫ちゃんは大井川鐵道が嫌いだったの?」
丹姫「うん。おばあちゃんの愛車だった北陸鉄道6000系をまともに使わなくて廃車に追いやったから、大井川鐵道がすごく憎かった。でもこの前の夏に赤石さくらさん、米女ビンさん、神領杏奈先輩と4人で乗りに行った時にその魅力を知ることができたからやっと好きになれた」
ぽむちゃん「でもよかった。嫌いだったのを好きになれるってすごいことじゃん」
丹姫「ありがとう歩夢先輩」
まあ、大井川鐵道にもDD20というカミンズ機があるからね。
穴水到着後は9時05分発のバスに乗り換え、輪島朝市の出張先であるワイプラザで遅めの朝食を取ろう。朝から魚介類も美味しいよね。
当然、奢りという選択肢はない。
ごちそうさまでした。
そしてちょうど店を出たその時。
??「丹姫、見つけたよ」
丹姫「ぎんちゃん!?」
吟子「もう死のうとなんてしないで……そしてスクールアイドルファン、鉄道ファンで居続けてほしいよ……」ポロポロ
吟子ちゃんが現れた。そしてやっぱり泣きつかれた。
丹姫「ぎんちゃん、もう大丈夫。スリーズブーケもドルケストラもみらくらぱーくも、みんな推すから。それに、北陸特急にもちゃんと目を向けていくから……ごめんなさい……ほんとごめんなさい……グスン……」ポロポロ
吟子「ほんと、花帆先輩より……変な人……」ポロポロ
梢「一件落着ね」
花帆「これで無事にラブライブを目指せそうですね」
ぽむちゃん「私もこれで留学に行けるよ」
侑「そうそう。私だって作曲コンクールに真摯に向き合える気がしてきたからね」
僕「僕だって、冬合宿行くぞー!!」
全員「おー!!」
こうして丹姫ちゃんとスリーズブーケの和解は成功した。さ、帰っていこう。乗るのは13時30分発の金沢行きバス。もうみんなお疲れモードだから僕以外のみんなが寝ていった。
〜※〜
16時23分に金沢到着。
ぽむちゃん「これからどうする?」
僕「僕は一度実家に帰るよ」
侑「あちゃー、私たちはこれで東京に帰宅だ……」
しずく「私は名古屋回りで帰ります」
吟子「とりあえず、丹姫は名古屋に行きたいんでしょ?」
丹姫「うん」
花帆「だったらあたしと約束。年が明けたら他のメンバーと鉄研のみんなにも謝ろうね?もう死ぬ選択肢は無しだからね?」
丹姫「花帆先輩、約束する」
梢「それでは今回は解散と致しましょう」
全員「お疲れ様でしたー!!」
こうして今回はお開きとなり、スリーズブーケの3人は寮に帰り、侑とぽむちゃんは16時48分発の新幹線かがやきで帰っていった。そして僕たち3人も16時54分発の敦賀行きつるぎで帰るのだが、帰りの新幹線で早速急展開が起きる。
しずく「そういえば丹姫さん」
丹姫「どうしたのしずくさん?」
しずく「私のことをさん付けで呼ぶのはもうやめて欲しいの」
丹姫「えっ?」
しずく「だってもうこれで、同じ旅仲間なんだから、しずちゃんって呼んでよ♪」
丹姫「しずちゃん……?」
しずく「あーもう可愛いね丹姫さんは♥」ハグ〜
丹姫「ありがとうしずちゃん。無表情で無愛想な私にでも可愛いって言ってくれてすごく嬉しい」
また1つ、関係が前進したのかもしれない。そして17時59分下車後は18時08分の名古屋行きしらさぎに乗り込み、名古屋駅到着は19時46分の予定となった。ここでもまた急展開が。
丹姫「やっぱり、シオン先輩の隣が一番落ち着く。明日夕方まで、ずっと離れたくない」ハイライトオフ
僕「えっ!?丹姫ちゃん!?」
丹姫「だめ。呼び捨てで呼んでほしい」
僕「丹姫も暴走しないでよー!!」
丹姫「それに、今夜こそシオン先輩と繋がろう♥」
僕「しずくもつっこめー!!」
しずく「いい感じだよ丹姫さん♥シオン先輩を落としちゃおうね♥」
僕「もうやだー!!」
こうして僕と丹姫ちゃん、もとい丹姫も関係が悪い意味で前進してしまった。本当に先が思いやられるなぁ……。
ちなみに無事に遅れもなく名古屋駅に到着することができました。あのあとは夜を食べてしずくと解散できたし、明日は丹姫と2人で名古屋観光を楽しむことにしよう。
次回は東京ドッキリとします。