ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024 作:松浦南北
柴又帝釈天でお参りを済ませた俺たち。とりあえずおみくじをひいていこう。すると……
俺「凶かよ……」
シオン「吉だね」
ビン「由美と同じで凶だ……」
俺とビンが凶を引いてしまった。
俺「金町線の踏切に……」
シオン「絶対ダメです」
ビン「お前が自殺したら許さねえからな」
俺「ごめんなさい……」
ここ最近、丹姫ちゃんや杏奈くんの影響で俺が死を検討することは増えた。だが、俺の周りには死を絶対に許さない人しかいない。杏奈くんだって死を許さない1人だ。はっきり言おう。こうやって周りから求められる人材ってのも楽じゃないからね?
俺「そういえば……丹姫ちゃんがこの前自殺未遂を起こしたって聞いたけど……俺が死のうとしたらアイツ止めないかな……?」
シオン「必死で止めると思う。由美が必要とされているってことはもう丸分かりでしょ?」
俺「むしろそれ楽じゃないし」
ビン「うわぁ……コイツもう末期だ……」
齢23にしてまだ学生とかやっていたらもう新たなトキメキも出て来ないぞ……。
〜※〜
そしておみくじを結い、お守りを各自で購入したあとは食堂に入る。こういう時は決まってそば一択。食欲ないんだもん。
ビン「全く……由美も草団子美味しいよ?」
シオン「うん。もったいないよおそばだけなんて」
俺「えー?」
食欲ないことは2人に隠している。だけどバレてるかな……?
とりあえずそばはご馳走様でした。お代は別々だ。
シオン「言っておくけど食欲ないことバレてるからね?」
俺「参ったな……」
ビン「そこも可愛いんだけどな」
俺「もしもーし……」
食欲ないのバレたか……まあ、柴又駅まで戻っていこう。
〜※〜
柴又駅にて。お誂え向きに金町方面に現れたのはターボ君だったが……
踏切が鳴ってしまう。
シオン「うわまじか……どうする?」
俺「15分待って高砂方面乗る」
ビン「そうしよう」
シオン「不正乗車はしないからね?」
俺・ビン「わかってます……」
こうして決めたところで、3500形もターボ君も去っていった。
俺「そういえば今学期の成績どうだった?」
シオン「全部通知表4以上でした」
俺「いいなぁ……俺体育だけは終始一貫して3だったから……」
ビン「俺もだいたいシオンと同じだったよ。姉ちゃんはまた数学や英語で2とか取って父ちゃん母ちゃんにどやされたんだけどな」
俺「不安だなメイは……」
ビンの双子の姉のメイが成績不振なことは俺もちゃんと知っている。
ビン「とりあえず俺が出歩いている理由は姉ちゃんの受験勉強のためかな。俺虹ヶ咲への内部進学決まってるし、むしろ邪魔になるだけだから出歩いてこいってみんな言ってた」
シオン「まあ、それなら理解できるね」
まあ、2人は問題なさそうだね。
そんなこんなで、ターボ君が戻ってきた。
俺「乗るぞ」
そして乗車後、京成高砂の改札を入り直し、もう一度ターボ君に乗る。
ビン「この東洋GTOもそのうち貴重になるんだろうな……」
そう言いながら、終点の金町まで乗車した。
俺「これからどうする?」
シオン「オニナッツチャンネルが鳳来寺送り出し企画をやるって言ってる」
ビン「牛久行くか?」
シオン「そうだね」
こうして常磐線に流れる俺たちであった。金町からは常磐緩行線に乗り換える。まず乗ったのは例のPMSMが特徴的な16000系。乗るのは松戸までだ。
ビン「あーもうこのPMSMにトキメキ!!」
シオン「僕も思った」
俺「生で聞けるってありがたいな」
同じタイプのPMSMサウンドを聴ける場所、確か京王や西武しか無かったからね。東京には出張か遊びに行くだけだから、ちゃんと収録しよう。
そして対向列車にE231系15連がやってきて、これも撮影。更に粘ること数分、目的の列車がやってきた。
俺「よし、乗るぞ」
2人「うん!!」
そして乗車後、悲劇が起きる。
シオン「ん?冬毬ちゃんからLINEだ」
冬毬『シオン先輩申し訳ありません、姉者は受験勉強の状況が深刻なので行かせないことにしました。ですが、私もシオン先輩の海外冬合宿の様子は楽しみです。ぜひ行ってきてください。健闘を祈ります』
ビン「牛久行っても来ないんかい……」
俺「しゃーない。牛久大仏も遠いし、少し休憩したら成田向かってくぞ」
シオン「うん。そうするよ」
冬毬ちゃんも夏美ちゃんも来ないのか……。
〜※〜
牛久下車後、奇跡が起きる。
シオン「あれ?赤電だ!!」
後ろ10両が赤電だったのだ。
俺「どうする?」
ビン「1本後で向かおう」
シオン「うん。ちょうどそれだといい時間だね」
去年一度土浦まで乗った身からすれば、時刻表から計算するとちょうど1本後になる。ビンもこういった計算は得意だからね。さ、お手洗い行っておつまみだけ買うかー。
〜※〜
そして東京下車後、直ちに横須賀線地下ホームから16時33分発の成田エクスプレス41号に乗ることに成功した。切符を買う時間もあったから良かった。
シオン「これで無事にバンクーバー行けるね」
俺「そうだな」
ビン「比奈も俺たちを待っているだろうな〜」
そんな会話をしながら、17時12分に成田空港に到着した。
せりな「早いね」
シオン「由美の飛行機嫌い直すことも兼ねて最初セントレア成田便使ったからね」
せりな「それはそうと丹姫ちゃんどうだった?」
シオン「何とかなったけど、もしかすると来年度虹ヶ咲学園に来るかもしれない」
せりな「何があったの?」
シオン「家族仲がお祖母様以外とものすごく悪くて、特に妹の
せりな「就職……って、中卒!?」
シオン「うん。両親も中卒主義で、高校行ったせいで仲が悪くなったらしいよ。それで会いたくないからって虹ヶ咲行きになるかもとか言ってた」
せりな「うわぁ……なんというか、神領杏奈くんのとこより酷い……」
杏奈くんの家族仲が激悪なことは知っていた。しかし丹姫ちゃんのところ、それよりひどいとしか思えない。
しばらくすると鈴乃、比奈、さあや、および東山まなさんと新在家しおりさんも現れた。
しおり「これから8時間のフライト、楽しみね」
せりな「はい!!」
まな「帰国までの間JR東日本も私がなんとか守り抜くわよ」
しおり「東山さんも助かるわ」
ビン「さあやもまただけど、行ってくるんだぞ」
さあや「もちろん!!」
鈴乃「比奈も不安はないわね?」
比奈「はい。夏合宿もありなんとか」
まな「現地でのスカイトレインの写真、楽しみにしているわよ」
比奈「まな先輩もありがとうございます」
俺「さあシオン、不安はもうないね?」
シオン「いや、由美が無事に宮崎行くなら不安なんてないよ」
ビン「俺が由美のことはなんとかするからさ、シオンは行っておいで」
シオン「うん。ビンが言うなら僕行ってくるよ」
こうして簡易的に壮行の挨拶を済ませたところで……
せりな「準備はもういいですね?」
出発組「はい!!」
せりな「それじゃあ、バンクーバーに向けてレッツゴー!!」
出発組全員「行ってきまーす!!」
まな・俺・ビン「いってらっしゃーい!!」
冬合宿組は税関の方に去っていった。出発まではまだ時間があるため、3人でマックを食べて、それからスカイデッキに向かう。
まな「あれがシオンと比奈、新在家さんたちの飛行機ね」
俺「そろそろ離陸だ」
そしてトーイングカーに押され、飛行機は出発。切り離されると前進を始め、滑走路に入ると急加速し……
バンクーバー行き日本航空18便・B787機はシオン達を乗せ、車輪が格納され、夜空に向けて飛び立っていった。
まな「いってらっしゃいシオン、比奈、新在家さん」
俺「ああやって、俺たちも30日に宮崎へ飛んでいくんだな……」
ビン「ああ、楽しみだぜ」
俺たちのセントレア出発は30日朝7時20分。シオンが去っていったことに対するちょっとした寂しさも感じながら、とにかく事故なく3日間巡っていきたいものだ。
まな「さあ、名古屋に帰りましょうか」
ビン「そうですね」
こうして3人で成田空港駅から19時49分発の成田エクスプレス50号に乗り東京まで出て、21時03分発のひかり号で名古屋まで帰着した。まあ、これで1つ飛行機に対する自信がついたが……
この2日後にさらなる悲劇が俺たちを襲うとは知らず……。
ちなみに現実では成田空港には行かず、テレコムセンターに行ってから帰宅しました。
次回は名古屋駅散策となります。