ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024 作:松浦南北
2024年12月30日、午前5時50分、金山駅にて。
俺「もう後戻りできねえな……」
ビン「まだ言うんか」
昨日の飛行機事故を引きずって、その日のうちに仲間や家族と情報共有したのにまだ不安が残る俺。それでも今からミュースカイにビンと乗り、セントレアまで行くことは確定だ。
ビン「とりあえず行くぞ」
俺「うん……」
まずは改札に入り、中部国際空港方面のホームに向かう。すると3700系や9500系などがやってきたので撮影を進める。見慣れた光景とも、年内はこれでお別れだ。
そして6時06分になり、乗る予定のミュースカイがやってきた。8両編成で、いずれも標準カラー。普段俺はこういう特急を使うことはまずないが、今回ばかりは予定があるため別である。
6時07分、ミュースカイは定刻通りに発車した。
ビン「ワクワクするぜ!!」
ビンはものすごく張り切っている。そりゃそうだ。だってここから行く場所は初めてなのだから。一方俺はやはり飛行機に対する不安が募ってばかりだった。
りんくう常滑を通過したあたりで日が昇り始めた。空は晴れ渡るが、やはり飛行機の不安はまだまだ残る。
そして6時32分、定刻通りに中部国際空港に到着した。到着後は列に並ぶ。
俺「まずはチェックインを……」
ビン「画面見せてみ?」
俺「これだけど……」
ビン「これはもうチェックイン済みだ。そのまま搭乗口行くぞ」
恥ずかしいことしたな……。とりあえず荷物検査だけ済ませたら水だけ購入し、お手洗いを済ませる。あまりの不安でまた腹を下したな。
放送「ANA1195便に搭乗予定のお客様は7番ゲートへお越しください」
俺「あ、乗るやつだ」
今から乗るANA1195便は宮崎に行くフライト。そう、何度か本作で述べてきたが、ついに俺とビンはこの飛行機に乗って宮崎の地を踏むのだ。今回乗ったのはボーイング737-800型機。小型機で映画のディスプレイもないがこれで我慢しよう。次こそB787乗りたい……!!
そして搭乗後7時20分、定刻通りに飛行機は出発。その間にスマホは機内モード&フリーWi-Fi接続にした。気がついた頃には滑走路に入り、けたたましいジェットエンジンの音を響かせ加速。そして……
ついに離陸した。
ビン「しゅご〜い……♥これが離陸……♥」
黄色い声を上げてはしゃぐビン。それでも俺は内心怖がっている。
俺「ビンは飛行機乗るの初めてかな?」
ビン「うん。家族で北海道にも沖縄にも行ったことなかったからな。東北地方の鉄道も小学校の頃から1人で新幹線に乗って通い詰めた感じだぞ」
俺「あー……」
まあ、東北は東京からなら新幹線距離なんだよな。名古屋は違うが。
さて、機内ではまずコンソメスープを頂く。このビーフの味、クセがあってたまらない。
そして家から持ってきたカツサンドを頂こう。うん、おいしい。そして飛行機に対する不安は少し和らいだ。
しばらくして、高知県の上空に入る。そりゃそうだ。空路だから海なんぞ関係ない。飛行機の遠回りは敵だから。
更にすると着陸態勢に入り……
かなりの衝撃とともに、宮崎空港に着陸、その数分後に無事に到着した。
俺「しかし汗ぐしょぐしょだな……」
ビン「全く……これだから飛行機嫌いは……」
ブラウスの下に着ていたお気に入りのピンクハート柄のキャミソールはブラとともに汗がぐっしょりになってしまった。まあでも、着いたから良かったことにしよう。
手荷物は預けていないから、そのままゲートをくぐれば宮崎空港だ。しかしアローラナッシーといいヤシの木といい、ここは南国か?
※南国です。
ビン「そういえばあの飛行機、折り返しで9時15分には出発じゃなかったか?」
俺「そうだったね。しかも10時過ぎのバスまで時間あるから見に行くぜ」
ビン「だな」
とりあえずビンからの提案もあり、スカイデッキに向かおう。するとさっきまで乗ってきたB737型機が止まっていた。それ以外の飛行機や宮崎空港駅に止まっている817系、787系も撮影した。
9時15分になると乗ってきたB737は搭乗口から切り離され、トーイングカーで押されていく。
俺「そろそろ出発だ」
そして飛行機はトーイングカーから切り離されたあと南側へ進んでいく。
ビン「だいぶ遠いけど……」
俺「いいんじゃない?」
更に数分くらい経過し、ついにB737は急加速を始め……
ついに離陸し、車輪が格納されていった。
俺「俺……ちゃんと3日間行ってくるよ」
ビン「おう。最高のトキメキ探しに向かうぞ!!」
俺「せやな」
こうしてスカイデッキを後にすることにしよう。
そして荷物整理をしてからは1日乗車券を購入し、バスに乗ることにした。
やってきたのは中型のワンステップバス。中央ドアは4枚折戸だ。今どき名古屋でも見かけなくなったから珍しい。
ビン「さすが南国。冬場なのに海もきれいだな」
俺「同感」
そして見える景色も南国情緒あふれる宮崎ならでは。夏場でないのにここまで海がきれいなのも貴重な光景だと思う。
〜※〜
乗ること1時間半近く、サンメッセ日南に到着した。今回の最初の目玉はここだ。
坂を登るとそこはもう南国真っ只中。入場料を支払い、歩いて行こう。
ビン「これがモアイ像か〜」
俺「日本でもここだけだから、見られてよかったぜ」
まずはモアイ像に向かう。7体立っているのだが、やはりでかい。各自でそれぞれ1枚ずつ、真顔の写真を撮影してみる。
俺「なんか……凛々しいな」
ビン「由美もそうだけどな」
なぜか凛々しく見える。まあ、笑顔でも撮ってみよう。
俺「これもいいな」
ビン「ああ。これ姉ちゃんへの年賀状にするよ」
笑顔もいい感じだ。
そして……
ビン「蝶々の地上絵……しゅき♥四季への年賀状はこれだな」
蝶々の地上絵等、他の石のモニュメントも撮影していこう。
俺「四季も蝶々が大好きだもんね」
そして時間がそろそろないのでお昼でも食べよう。宮崎に来たら当然チキン南蛮だ。
ビン「結構量多いな……俺は食えるけど、由美は食べきれなかったら俺がもらうからな」
俺「ありがとう」
2人揃って同じものを頼んだが、俺が少食であることはビンも知っている。正直、家族の次に一緒に旅行しやすいのはビンだと思っており、そういうところを配慮してくれるのがありがたいと今回の件でわかった。もちろん、俺の分はご飯少なめだがお咎めはない。
本場のチキン南蛮もタルタルや甘酢の酸味と旨味がたまんねえよな。
ビン「ここに来てチキン南蛮が食えて最高だぜ!!」
俺「ビンの喜ぶ顔が見られて良かったよ」
ビンも喜んでいるが……
このあと、俺が少しピンチな方面に陥ることを知らずに……。
次回に続きますが、とりあえずこの話題で何話続くかはわかりません。元が個人旅行初の2泊3日であり、事と次第によっては過去一番の最長編モノになりそう。