ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024   作:松浦南北

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前回の続きです。引き続き青山由美目線で展開します。


【元ネタ実体験】トキメキ溢れる年越し九州大遠征 #4 長崎上陸、しかし思わぬハプニングも!?

肥前浜から先も、列車はコマツのディーゼルサウンドを響かせながら各駅に停車していく。

 

俺「はっきり言おう。ここは海と山だ」

 

ビン「うん。スマホの電波も悪いな……」

 

ここはローカル線。当然電波も悪い。そして何より鉄道ファンの皆さんは気づいているかと思うが……

 

ビン「そういえば由美、なんでこんな辺鄙なところで乗り換え強いられたんだ?」

 

俺「ここから先、架線が外されたんだよ。だからディーゼルしか入れんのだ」

 

肥前浜から先は非電化なのだ。乗り換えを強いられたのもそのためだ。

 

ビン「どうして?」

 

俺「需要が見込めないから高価な交流電車走らせるよりディーゼル走らせたほうが維持費とか浮くって話よ」

 

ビン「理解」

 

この辺の事情は鉄道ファンとして知っておくべき。

 

俺「というか、肥薩おれんじ鉄道開業のときお前まだいなかったよな。あとトキ鉄の時も幼稚園くらいだったはず」

 

ビン「肥薩おれんじ鉄道の時生まれていればなぁ……」

 

俺「言うと思った」

 

肥薩おれんじ鉄道やトキ鉄日本海ひすいラインもほぼ同じなんだよね……。あそこは貨物列車のために架線を残してあるが。

 

そして絶景の海、長いトンネル……といったものが続く。

 

小長井を過ぎ、ここから長崎県。そして諫早に到着するが……

 

ビン「ちょっと待て。ここから全部分かれてる在来線、全部非電化だろ!?」

 

俺「うわ……ビンの言うとおりだよ……」

 

恐ろしい事実を知ってしまった。大村線方面は非電化、ここまで走ってきた小長井方面も非電化、島原鉄道線方面も非電化、長与方面も非電化、そして今から乗っていく市布方面も非電化……。

 

なんというか、架線がなくなるって虚しいな……。

 

そして現川で対向列車のYC1系とすれ違う。浦上ではドア閉を撮影できた。よく見たらギロチンじゃねえか……。

 

乗ること約1時間半、長崎駅に無事に到着した。いや真面目に長いだろこれ……。

 

ビン「よく見たら方向幕何もないじゃねえか」

 

俺「長期使用は想定していないなこれ」

 

キハ47は系統板のみの表示。リニューアルこそしたが短期間で置き換える気満々としか思えない。これ、需要僅少区間にも近日中にYC1系来るぞ。

 

さて、15時40分になりまずキハ47が発車した。

 

続いて、ほかにYC1系の2連、3連1本ずつが停まっていた。3連の方の車内を覗かせてもらおう。

 

俺「ってこりゃ優しくない力持ちだわ」

 

ビン「トイレの前無座席はやべーな」

 

0番台でないため、トイレの前は無座席だ。優しくない力持ちと揶揄される所以だが、まあ良しとするか、良くはないが。

 

そのYC1系も、16時前後に2本とも一気に発車していった。3連は市布経由の佐世保行きシーサイドライナー、2連は長与行き。この先浦上まで複線だから、立て続けに発車もまあ分かる。

 

俺「さ、稲佐山行くかー」

 

見送ったあとは稲佐山方面に向かおう。稲佐山方面は路面電車がないからバスだ。

 

ビン「そういえば原爆資料館とか行かねえの?」

 

俺「前回の訪問で行った」

 

ビン「あー……他出島とかも?」

 

俺「うん。グラバー園、大浦天主堂、新地中華街も行ったよ。行けてないのが稲佐山とあと眼鏡橋。モリーと歩夢はそこも行ったって話だから、今回はその2カ所に必ず行くぜ」

 

ビン「俺、いつかチャンス設けてここ再訪しようかな……」

 

俺「それがいいと思う。今回は許して!!」

 

ビン「もちろん」

 

そんな会話をしながらバスは坂を上る。さらに進んで稲佐山公園に到着した。

 

下車後はスロープカーに乗り換える。

 

俺「むちゃくちゃ新しい……」

 

ビン「2020年にできたばかりの最新鋭らしいぜ」

 

俺「うわ、前回来たときはなかったぞ」

 

ゆっくり加速するが、最新鋭ゆえインバータとモータの音は聞こえてくる。ラックレールで駆動しているからケーブルカーのようなつるべ式はダメで、走行機器は車載にしないといけないのだ。

 

ビン「誘導モータかな?同期モータかな?」

 

俺「どっちなんだろうね……」

 

やっぱりビンは俺と同じ工学系だ。ただ、後で調べたところ誘導モータだったらしい。ここまで低速だと紛らわしいわ。

 

乗ること数分、頂上に到着。そしてそのまま俺たちは展望台へ向かった。

 

俺「すごい夕暮れ……」

 

ビン「日の入り納め……」

 

今日の日の入りは17:25。とっぷり暮れるまで見届けよう。

 

【♪遠藤ナオキ『夕凪に吹かれて』♪】

 

もちろん最後の3分程度はカメラを回し、日の入りをしっかり収めた。

 

ビン「これでもう夜だな」

 

俺「ああ」

 

展望台を一旦降りよう。すると……

 

俺「あっ、ピアノがある」

 

ストリートピアノが置いてあった。

 

ビン「俺ちょっと弾いてみる」

 

するとビンが奏でたのは……

 

【♪葉加瀬太郎『長崎夜曲』♪】

 

むちゃくちゃピアノ上手いな……。メイがピアノをやっていた話は四季から聞いたが、弟のビンも引けを取らないレベルだ。

 

俺「癒される……」

 

この曲は長崎の夜景のために書き下ろされた神曲なのだが、ビンはこれをピアノアレンジして楽譜なしで演奏している。ある意味最強だな。

 

ビン「次は由美も弾くか?」

 

俺「うん」

 

俺が奏でたのは……

 

【♪葉加瀬太郎『Afternoon Breeze』♪】

 

この曲は俺が中2の秋頃、メ〜テレのドデスカの紅葉情報でよく聴いていた曲だ。他の場所でもよく使えそうな雰囲気が強いよね。

 

ビン「意外と上手だな……」

 

俺「15年くらい前まではピアノやってたからね」

 

そして、真っ暗になり街の灯りが目立ってきたところで撮影を進める。

 

ビン「今回はここと眼鏡橋がメインだが、原爆資料館にもまた行くぞー!!」

 

俺「よし、その気持ちは大事だ」

 

その後、2人で光のトンネルを抜けながら、ロープウェイ方面に下山していく。チケットを買って乗っていこう。

 

スロープカーとは別の夜景と山も悪くはないね。

 

下山後、バスを見つけ長崎駅まで戻ってきた。

 

ビン「そろそろ飯だな。ホテルに荷物だけ置いて、新地中華街で食べてくか」

 

俺「せやな」

 

しかし、これが悲劇の緒であることを知らずに……

 

ホテルのチェックインを済ませ、部屋に荷物を置いて路面電車に乗っていこう。やっぱり白と緑のいつものやつだ。

 

そして、新地中華街下車後……

 

俺「は?」

 

ビン「嘘だろ……」

 

年末の20時半過ぎのせいでどこも開いていないのだ。

 

俺「……眼鏡橋でどこも閉店だったら飛び込もうかな……」

 

今の俺の発言は本気だ。飯屋がなければ2025年を迎える前に俺は身投げして命を絶つつもりだ。

 

ビン「今不穏な話を聞いたような……」

 

そう言って新地中華街の他、近くのイオンも閉店。これじゃあ死一直線だな……。

 

それでも眼鏡橋に向かって歩いていく。路面電車乗っていると面倒な感じがするのだ。

 

そんな中……

 

 

 

ピーポーピーポーピーポーピーポー……

 

 

傍を救急車が通り過ぎていった。

 

ビン「お前さぁ、ここで身投げして溺れて救急車沙汰になったらどうよ?消防隊は年末でも休みなしだぞ?」

 

俺「そうだった……迷惑かけちゃダメだな」

 

ビン「眼鏡橋から飛び込まないね?」

 

俺「はい……」

 

そして、飛び込まないと決め、眼鏡橋を見たあとは……

 

ビン「ちょっとコンビニ寄らねえか?」

 

俺「どうして?」

 

ビン「そばかちゃんぽん食べたい」

 

コンビニに寄ろう。そして今日は大晦日。年越しそばを食べるのだが、ちゃんぽんでもいいよねー。

 

そう言って何とかこぎつけたのが長崎駅前のファミマ。これ以外に非予約品がなかったのだ。

 

俺はちゃんぽん、ビンはそばを購入。そして入場券を買い……

 

ビン「よし、撮るぞ」

 

俺「おー!!」

 

夜の撮影を始めていこう。

 

YC1系でも2連と3連が入線していき、発車もしていく。キハ47は2両単独でやってきただけだ。

 

その間にちゃんぽんとそばはごちそうさまでした。駅で2人だけ寂しく食べているのも悪くはないな。

 

撮り鉄作業は10時まで続け……

 

2人「今年の鉄活終了!!」

 

そう叫び、ホテルに戻っていこう。

 

ホテルに戻ってからは寝る支度をし、鳳来寺さん(シオン)のライブに参加しながら紅白も見る。

 

そんな中だった。

 

シオン『まあ、今回はこの場に松浦東西さん(*1)がいるので公開説教をしていきたいと思います』

 

俺は覚悟を決めた。

 

シオン『正直、一昨日かな?松浦さんがあの墜落SSを投稿していたのには、心底呆れました。見ていた皆さんも心配したと思いますが、僕も本当にがっかりしました。あれは不謹慎です。杏奈くんはああいう対応をしてくれましたが、僕の立場から言えば、即刻削除すべきでした。松浦さんは事故のせいで不安になったかもしれませんが、その表現は不適切極まりない。ああいうネガティブな言霊は、松浦さん本人の精神にも悪影響を及ぼしますし、公の場に出していいものではありません。せっかく僕がフライトのお手本を見せて、安全を証明したばかりだというのに、あの投稿は僕の努力を全て無にする行為ですよ。まったく、自分の恐怖心に負けてしまったのが情けない。まあ、結果的に宮崎までは何事もなくたどり着けたわけです。「ほら見ろ、飛行機は安全だ」と、あれだけ証明したのに、最後の最後まで余計な心配をかける。本当に手がかかりますが、これで少しは懲りてくれると信じたいですね。23歳の大学院M1にもなって、不謹慎な投稿をやめなさいと、17歳高2の僕が公の場で言わなきゃいけないなんて、情けない』

 

俺「言われたなこれ……」

 

俺『ごめんなさい……』

 

シオンのチャットに俺は謝罪コメントを打った。

 

シオン『まあいいけど……僕泣きそうだったよ……グスッ……こんなこと言ってたら涙出てきちゃった……』ポロポロ

 

ビン「まあ、あれはシオンのことだから杏奈先輩より重く受け止めるわ……」ポロポロ

 

俺「なんかお騒がせしました」

 

例の墜落SS、シオンは重く受け止めてたのか……。そして、冷静に公開説教をしたシオンは初めて見たが、正直怖かった。

 

ビン「それにしても梨海は秋田で年越しか……」

 

俺「3月の頃の俺みたいだな」

 

ビン「俺も秋田駅で泊まったことあるけどね」

 

俺「東横INN?」

 

ビン「当たり」

 

俺「うわ、これであの東横INN秋田泊は3人目だな」

 

同じ部屋で年越しする予定のため、こういう会話も時に弾む。そして同じ東横INN秋田駅前で泊まった経験もあることに驚きだ。

 

ちなみに今日のホテルは東横INN長崎駅前ね。2024年7月にリニューアルオープンしたところだ。

 

さあ、とりあえず準備だけして……

 

 

2025年1月1日午前0時00分00秒、ポチッとな!!

 

俺とビンはシオンに「あけましておめでとうございます」のチャットを投げた。ちょっと俺が遅れたかな。

 

そして……

 

俺・ビン「あけましておめでとうございます!!」

 

お互いに新年の挨拶をした。その後、家族や友人、鉄研メンバーにも新年の挨拶を進めていった。シオンのライブ配信も終わり、一段落したところで……

 

2人「おやすみなさい!!」

 

次の朝も早いので、寝ることにしよう。

*1
俺のこと。




次回から3日目かつ2025年分最初となります。
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