ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024   作:松浦南北

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虹ヶ咲学園の鉄研の一部もスクールアイドルグランプリに出ます。鳳来寺シオン目線での展開を予定。


スクールアイドルグランプリ にじてつ東海編

2025年2月23日朝8時半、名古屋駅にて。

 

僕「今日も1日、張り切っていこう!!」

 

全員「おー!!」

 

今日はスクールアイドルグランプリ2日目。ドーム公演を狙うわけではないけど、参加記録を残すため恥ずかしくないくらいの全力のパフォーマンスを出すことは決めていた。

 

比奈「それにしても、由美と杏奈さんがいないのですが」

 

僕「2人ともグランプリに出ないって。杏奈くんは音楽に興味ないし何しろ歌がダメ、由美もダンスダメダメだったり、ピアノの腕もせりなに劣ったりって本人言ってたからね」

 

せりな「あー……」

 

由美と杏奈くんのこの特性は、スクールアイドルグランプリ参加を阻む要素だ。

 

鈴乃「それじゃあ始めていきましょうか」

 

まあ、始めていこう。そう思ったその時、近くで早速衝撃的な出来事が起きた。

 

《ENTRY》

JINRYO SAKURA

 

??「鉄オタ部門の先陣、私が切ります!!」

 

【♪まんぼう二等兵『カナリアスキップ』♪】

……って、神領さくらちゃんじゃん!!本名が赤石さくらのあの急上昇中YouTuberだ。浜松に負けた。浜松に負けた。浜松に負けた。

しかもインストゥルメンタルを一気に踊りこなす。かっこよすぎるでしょ……。

 

比奈「……久屋大通公園行きましょうか」

 

万里「だな」

 

さくらちゃんを見ていると危なすぎる。栄で別途パフォーマンスしていたほうがいい。

 

そう思い駅西地下のコメダに入る僕ら。朝食は取っていなかったから、少しお高くてもコメダで済ませる。

 

さあや「ドリンク1杯でトーストにゆでたまごもついてくるだなんて、なんか新鮮だね」

 

僕「でしょ?」

 

みんなでコーヒーをすすりながら、トーストやゆで卵を頬張る。生粋の東京人のさあやには新鮮だ。バター香るトーストはやる気が出るよね。

 

ちなみに今回の参加者は今から明かすが、僕と鈴乃、比奈、せりな、万里、すずか、さあやだけ。郷は菜々から活動禁止、それ以外についても時間が合わなかったため参加を辞退した。

 

とりあえず、ごちそうさまでした。

 

僕「さあ、向かっていこう」

 

さあや「最初はどうする?」

 

鈴乃「うーん……地上戻ろうかしらね」

 

比奈「そうしましょう。さくらさんも去ったことでしょうし、栄は後でも良いと思います」

 

そういうわけなので、地上に戻り……

 

《ENTRY》

TEMPAKU NO KATSUDON

 

鈴乃「にじてつの先陣、切るわよ!!」

 

鈴乃がエントリーした。

 

【♪スギテツ『朝明けTravelog』♪】

 

そういえば鈴乃はバイオリンが弾けるんだよね。ということでちょうどよかった。

 

ライブ終了後は地下鉄東山線で栄まで出て、新しくなった中日ビルに向かう。

 

中日ビルにて。

 

《ENTRY》

YUNOYAMA NO TONTEKI-DON

 

すずか「鈴乃の幼馴染として、やるしかないですね」

 

【♪松平健『マツケンサンバII』♪】

 

出だしは良かったが、しばらくすると悲劇が起きる。

 

グキッ!!

 

バタッ!!

 

僕「大丈夫すずか!?」

 

すずか「足、挫きました……」

 

一気にパフォーマンス中止となった。いやまさかこうなるとは誰も思わんだろ……。

 

僕「どうする?」

 

すずか「無理して歩くだけ歩いて、そのまま浜松向かいます……」

 

鈴乃「本当危ないと思ったらすぐ言うのよ?」

 

すずか「わかりました……」

 

 

すずか 脱落

 

 

なんで今回は不運なことが起きるんだ!!

 

とはいえ、考えていてもやむなしだ。すずかと鈴乃を先に浜松駅に向かわせたところで、残る5人で名城線に乗り名古屋港水族館に向かおう。

 

〜※〜

 

水族館ではイルカショーやそのあたりの魚も楽しむ。

 

せりな「それにしても、シャチやベルーガをみられるのは新鮮だなぁ」

 

僕「せりなが喜んでくれてうれしいよ」

 

せりな「えへへっ♪」

 

僕や比奈は名古屋人だから見慣れているけど、せりなは米沢市出身なのも相まって新鮮なのだろうね。

 

《ENTRY》

SAYO YONEZAWA

 

せりな「じゃあ、私が行こう!!」

 

そして、せりながマイワシトルネードの前でエントリーした。

 

【♪葉加瀬太郎『風の向こうに』♪】

うん。鈴乃と同じバイオリンパフォーマンスだけど、せりなのバイオリンの音色は最高潮に癒されるなぁ。

 

しかし、いざコメント欄を見てみると……

 

『音楽界のチートがカバー曲で参加すんなアホ』

 

『楽器演奏だけとかがっかりしたわね。歌って踊ったほうがいいのにw』

 

『さすが池沼だね』

 

『くたばれ米沢咲世。つまんない』

 

『スクールアイドル失格。鉄道系とか旅人系は通用しないわよ』

 

『オリジナル曲で参加しないって、そこまで小心者なんだぁw』

 

『本気出さなすぎでもったいない。無駄なパフォーマンスです』

 

1日目のしずくやぽむちゃん、すみれちゃんや恋ちゃんと比べてもヤケに非難や中傷が多いじゃないか。

 

パフォーマンス終了後、みんなで確認する。

 

せりな「嘘……」

 

僕「好意的なコメントもむちゃくちゃ多いけど、ここまで非難や中傷来るとは思わなかったぞ……。鈴乃も非難や中傷ゼロだったし」

 

せりな「うん。でもこれが私にとって最後のスクールアイドル活動になるかもね」

 

比奈「あと、この曲の作曲者の葉加瀬太郎先生に失礼ですよ!!」

 

さあや・万里「そうだそうだー!!」

 

せりなまでこれとか……良くないけど、次行くしかない。ちなみにここまで非難されたのは、グランプリを通して今のところせりなだけである。

 

さて、次に向かう先は金山駅。名港線で1本。もう12時だし、ここでお昼にしよう。向かった先はサイゼリヤ。ここのランチ安いんだよね。

 

ランチスープをすすり、パスタを食べながらスマホを確認すると……

 

せりな「さっきの中傷コメント消えてるね」

 

僕「うん……っていうか、なんか通知来てる」

 

アプリの通知を覗くと……

 

僕「米沢咲世に中傷コメントをした6人をグランプリ失格にしたって」

 

せりな「どこの高校の生徒かな?」

 

僕「桑名と、神奈川県の綾瀬だね」

 

せりな「おそらく杏奈くんと穂隆をいじめた奴らの仕業だな……」

 

僕「桑名はわかるけど、綾瀬は何かあるの?」

 

せりな「私をいじめてた赤池乃愛って奴いたじゃん?」

 

僕「そいつがどうしたの?」

 

せりな「虹ヶ咲学園を退学処分後に鉄道のない神奈川県の綾瀬市に家族で引っ越したってのと、桑名でも杏奈くんいじめてたって聞いたから……」

 

僕「あー……」

 

失格はまあ、自業自得だが、奴らがせりなにまで手を出すとは思わんかったぞ。杏奈くんの仇討ちはまだ続けることにしよう。

 

さて、ごちそうさまでした。

 

さあや「この後どうする?」

 

僕「岐阜組、三重組、静岡組に分かれようか。比奈は岐阜だよね?」

 

比奈「はい。柳ヶ瀬で一発やってきます」

 

さあや「私は三重に行くよ。霞ヶ浦のポートタワー付近でやろうかな」

 

万里「まあ、弁天島に由美が行くって言ってるから、取っ捕まえようぜ」

 

僕「うん。そうしよう。せりなは?」

 

せりな「うーん……由美捕まえるためにシオンと同行するよ」

 

僕「……それ、本心じゃないよね?」

 

せりな「そうだよー♪本音はシオンや万里と一緒がいいんだ〜♥」

 

ダメだ、まーたヤンデレが覚醒した。

 

さあや「とりあえず、いったん解散にしようか」

 

僕「そうしよう。20時までに浜松戻れればそれでいいもんね」

 

こうしていったん解散になり、僕らは東海道本線豊橋方面のホームに向かった。すると……

 

僕「発見!!」

 

由美「いやなんでシオンたちがいるんだよ!?」

 

せりな「由美を捕まえるために来たんだー♥」

 

由美「だからってせりなはいきなり抱きつくなよ!!」

 

せりな「ヤダー♥」

 

由美を発見。即座に捕獲した。

 

由美「全く……まあ、今日は中部高速鉄道本社に泊まり込み確定だから良かったんだけどね。一緒静岡行く?」

 

万里「もちろん。俺弁天島でパフォーマンスするよー」

 

由美「それなら行こう!!」

 

全員「おー!!」

 

こうして次の新快速で豊橋まで向かう。

 

僕「ところで、由美の泊まり込みって?」

 

由美「昨日からヒーリングレイクタウン新居もグランプリ会場として開放してて、ちょうど明日だけ会場運営のシフト入っちゃってたからね」

 

僕「理解。それで、由美はパフォーマンスしないの?」

 

由美「するわけないだろ。あれから意見は変わりません」

 

僕「えー?さみしいなぁ……」

 

せりな「……ダメなの?」ウルウル

 

由美「ダメです」

 

万里「冷たっ……」

 

それでも僕は諦めない。意地でも由美にはグランプリに出てもらうから。

 

そして豊橋到着後、次の列車を待つのだが……

 

その間にさあやがエントリーした。

 

《ENTRY》

SUZUKI SAAYA

 

さあや「四日市から届けよう!!」

 

【♪JUDY AND MARY『散歩道』♪】

さあやのパフォーマンスも他と引けを取らないくらいに上手だ。

 

せりな「でもなんか……私がチャット欄荒らされた理由がわかったかも」

 

由美「何かあったの?俺も名古屋港水族館のライブと荒れたチャット欄は見ていたが……」

 

せりな「私が音楽関係で既に有名すぎたからだと思う……」

 

由美「うわぁ……」

 

そりゃいかんわ。僕はせりなに劣るレベルだから言うほどではないと思うけど。

パフォーマンス終了後、いきなりさあやからLINEが来た。

 

さあや『ごめんなさい、なんか疲れた。あと寒気がする。というわけでパフォーマンスも終わったので自宅に帰ります許して』

 

僕『わかりました』

 

僕「いやまじかよ……」

 

さあやが体調不良でパフォーマンス後に即帰宅とか……明後日からの学年末試験大丈夫かな……?

 

その後、豊橋駅から浜松方面に電車で向かう。乗る列車は313系T7編成。乗るのは弁天島まで。

その後、僕らが車内にいた頃に比奈もおそらく柳ヶ瀬でエントリーした。

 

《ENTRY》

LEONA ENRYAKUJI

 

比奈「岐阜から行きます!!」

 

【♪サンボマスター『輝き出して走ってく』♪】

これもまた素晴らしいパフォーマンス。せりなにも引けを取らない歌声にダンスのキレ。柳ヶ瀬商店街が過疎化している影響もあって、存分に楽しめている。

 

パフォーマンスが終わる頃に弁天島に到着。そのまま歩いて海水浴場に向かった。

 

由美「風が強い以外はほぼ南国じゃねえか。冬場なのに強い日差しで何気に暖かめだし」

 

すると、1人の少女に声をかけられる。

 

??「あれ?あなたが鳳来寺さんかな?」

 

僕「そうですけど……」

 

綾乃「はじめまして。土岐綾乃です。神領杏奈の幼馴染です。青山さんも丸山さんも浪速くんもこんにちは」

 

3人「こんにちは」

 

由美「てか何で僕らのこと知ってるんですか?」

 

綾乃「杏奈から大体の話は聞いたからね」

 

せりな「理解。杏奈くんをいつも見守ってくれてありがとね」

 

綾乃「いえいえ〜」

 

土岐綾乃さん。2007年7月25日生まれで僕と同い年。ついでに神領杏奈くんおよび赤石さくらちゃんの幼馴染。意外と世間は狭いのか……。

 

由美「そういえば杏奈くんは今どうしてるんですか?」

 

綾乃「今は元気だよ〜。でも、YouTubeに戻る気配はないみたい」

 

由美「そんなぁ……」

 

綾乃「あと今日、浜松駅に夜行くって」

 

由美「あー……シオン、どうする?」

 

僕「まず、ここで万里にパフォーマンスさせようかな」

 

万里「よし、由美、行くぞ」

 

由美「えっ、ちょっ……!!」

 

《ENTRY》

ALNA BANRI

SPLINE AOYAMA

 

【♪サザンオールスターズ『波乗りジョニー』♪】

由美は乗り気でない出来事でも、やる時は本気でやる。今回もそうだけど、いつもこうだ。だから嫌がってもやらせるのが吉なんだよねー。

嫌がった割にはピアノも上手だし、ホント由美のこういうところが嫌い。

 

パフォーマンス終了後は5人で静岡駅に向かう。浜松駅まではW編成重連4両、その後が315系のU+K編成だった。

 

由美「こういう風に山越える風情……いいなぁ……」

 

すっかり由美は風景に夢中だ。そんなこんなで静岡まで向かおう。

 

静岡下車後、衝撃の光景をまた目の当たりにした。

 

《ENTRY》

NISHIYA SUSUMU

 

??「男子でもやるものはやるぜ!!」

 

僕「西谷さん!?」

万里「進先輩!?」

 

【♪サザンオールスターズ『100万年の幸せ!!!』♪】

西谷さんもやる気なのか……しかも上手だし……。

 

由美「静鉄乗りながら行こか」

 

僕「せやな」

 

綾乃「西谷さんも頑張ってるね」

 

もう失望した。鉄オタ部門優勝の座は取られた。そう思い、ゆる~く静鉄に乗り、買い物をした上で、東海道本線で浜松まで戻っていこう。

 

〜※〜

 

東静岡から浜松まで普通列車にて乗り継いだあとのこと。

 

綾乃「鳳来寺さん、やる?」

 

僕「うーん……」

 

万里「今しかないぞ」

 

せりな「そうだよ。今日は21時までやってるってことだし」

 

僕「わかった」

 

よし、エントリーしよう。

 

《ENTRY》

HORAIJI SHION

 

シオン「やるしかないね」

 

【♪柏木広樹『Smile for You』♪】

チェロ曲で僕は参戦。せりなほど上手じゃないから、非難や中傷は来ていないみたい。

 

そして何より比奈、鈴乃、すずかも駆けつけてきた。すずかは座って見ている。あともう1人僕を見ている少年がいるような……。

 

とりあえず、終わったら声かけしてみるか。

 

〜※〜

 

パフォーマンス終了後のこと。

 

??「鳳来寺さんちょっといい?」

 

当該少年に声をかけられた。

 

僕「誰……って杏奈くん!?」

 

神領杏奈くん。まさか出向いているとは思っていなかった。

 

杏奈「鳳来寺さんのパフォーマンス、素晴らしかったんだけど……俺伝えなきゃいけないことがあるんだ……」

 

相当杏奈くんの顔は曇っている。そして重い口を開くのだ。

 

由美、せりな、比奈、鈴乃、すずか、万里も息を呑んだ。

 

杏奈「俺と杏子は、もうYouTube活動が一切できなくなった」

 

僕「そんなぁ……」ウルウル

 

杏奈「この前、俺土下座をクラスメートに強いたんだけど……そうしたらチャンネルが家族にまでバレたんだよ……」

 

由美「えっ……」

 

杏奈「君たちが今後どうするかは決めていい。だけど、もう俺は……」ポロポロ

 

僕「やめてよ杏奈くん……僕まで……」ポロポロ

 

そして僕と杏奈くんは大声で泣いてしまった。由美も落ち込み、しばらく座ったまま動けなくなってしまった。他のみんなも落ち込んで、その場を離れられなくなったのであった。

 

こうして僕らニジガクの鉄研のスクールアイドルグランプリは、極めて不本意な結果で終わってしまった。もうこんなはずじゃなかったのに……。




えいがさき2章は誰が何と言おうと見に行かない方針で再度固めました。こんなこと書いていては本編を見る気力まで失せそうだ。ラブライバーも失格だ。

次回から3月で、最初は部会ネタの予定。

なお、前話を受けてリクエストをまたもらいましたが、今の段階では却下しました。全部受けられるわけではないのでご容赦を。
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