ラブライブ! 鉄道ファンとスクールアイドルとなかまたち since 2024 作:松浦南北
2025年4月26日、金山駅にて。
私「イオもこれで日本国内の鉄道旅行が最後になるのね」
イオ「はい……なんか寂しくなりマス……」
今回はイオの送別旅行のため、私、由美、すずかが一緒に高山本線と太多線に乗る。イオ以外は私含め名古屋での在住歴が長く、この2路線にはそこそこ親しい。でも、イオは乗ったことがないためこれがラストチャンスだったのよ。
由美「とりあえず、乗っちゃう?」
すずか「そうですね」
すずかの一言で、大垣行き快速に飛び乗り私たちの旅は始まった。
〜※〜
約30分後に岐阜に到着。そのまま高山本線に乗り換えていく。車両はキハ75系3連。
由美「そういえばシオンの豪華ボストンツアーってせりなと2人きりなのかな?」
私「いいや、有佐もついていくって言ってたわ。ナギとまさとは辞退したらしいけど」
すずか「ついに有佐も海外デビューですね」
イオ「喜ばしいデス」
4月の初めにシオンが主催し、せりなが勝ち取ったバスツアーの景品の豪華ボストンツアーは別途一般枠を公募したら有佐がついていくことになった。
由美「良かった……2人じゃ比奈も寂しいだろうし」
私「それは私も思うわね」
そんなことを言いながら、数分遅れで列車は発車した。
すずか「なんか速い気がします」
イオ「本気の遅延回復だと思いマスネ」
イオも遅延回復って言葉を覚えたのに、もう明後日には出発なのよね……。
そして鵜沼、坂祝、美濃太田と過ぎていくけど、後ろの速度計を見ると……
私「速度計が100km/hを超えているわ!!」
速度計が108km/hを指していた。普通列車は基本95km/hしか出さない中で100km/hオーバーだから、2エンジンのキハ75ならではの性能ね。1エンジンのキハ25だと出せないとしか思えないわ。
そんな中だった。
由美「どうすればいいんだ俺……?」
由美に異変が起きた。
私「どうしたの由美?」
由美「シオンの弟のナギからこんな相談が」
すずか「見せてください」
ナギはシオンの弟。上石見の名前でYouTubeのほか、パラレル(たまり場アプリ)やDiscordといったSNSもやっている。今回は由美(スプライン青山)のパラレル宛に相談が届いていた。
上石見『青山さん相談があります』
スプライン『?』
上石見『今度島根に行くんですけど』
上石見『飛行機を使ったほうがいいと姉ちゃんが言ってました』
上石見『でも僕、事故が不安だから飛行機ガチでダメで……』
上石見『新幹線で行くって言ったらすごく怒られました』
私「これでは由美にはどうにもできないわね」
由美「うん……俺飛行機まだダメなとこあるし」
すると由美は返信した。
スプライン『申し訳ないんですが、僕にはどうにもできません……』
上石見『わかりました』
そういうやり取りを見たあと、イオが衝撃的なものを自身のスマホで目にした。
イオ「ナギなんデスけど、ある小説サイトに墜落SS書いて、YouTubeコミュニティにURL載っけてマシタ」
由美「ほぼ俺じゃねえか……」
すずか「なんかコメント来てませんか?」
イオ「杏音からYouTubeコミュニティの方に1件」
杏音は米女ビンのYouTube名義ね。
私「読み上げていいわよ」
イオ「『不謹慎。お前さぁ、それで松山行きの青山さんや、ボストンツアー予定の鳳来寺さんと米沢さんが飛行機キャンセルとか言い出したらどうよ?それに俺もGWに羽田から長崎まで乗るって知ってるだろ?こんなので不安煽るんじゃねえぞこの野郎。いいか、今すぐ消せ。それだけだ。』ってビンは言ってマスネ」
由美「厳しいこと言うねビンも」
私「そうね。杏奈も消すべきとまで言わなかったものね」
すずか「いや、ビンの反応は自然ですよね」
私・イオ「あー……」
まあ、墜落SSの中身見たけど、あれはアウトね。由美でも不安を覚えると思う。ちなみに数十分後には消されたらしい。
そんなこんなで多治見に到着後、改札に入るとイオが落ち込んでしまう。
由美「やっぱりインドネシア帰りたくないんでしょ?」
イオ「ハイ……まだまだナギが心配で……」
すずか「大丈夫ですよイオ」
イオ「えっ?」
由美「あのねぇ、俺も実は去年の末に、飛行機事故が2回も立て続けに起きたのに、翌日飛行機に乗るってとき墜落SSを書いた。そうしたら杏奈くんとシオンに、今回のナギほどではないけど怒られた。それでも俺は飛行機に乗ってちゃんと宮崎の地を踏んだ。まあ、ナギのことだからシオンの血も引いているし、確実に乗ると思う。あまり心配しちゃダメだよ?」
イオ「そうデスヨネ。ワタシも帰国の際の飛行機で少し不安を覚えマシタが、そんなことはないと、今の由美の言葉で思いマシタ。ナギもちゃんと事故なく飛行機を使えるように祈りたいと思いマス!!」
私「ふふっ、元気になってよかったわね」
そう言って4人で笑い飛ばした。
その後、多治見から乗ったのは普通列車。新守山駅では……
イオ「そろそろ来マスネ!!」
由美「よし、カメラを構えて……」
しなの号が通過していった。
イオ「最高の通過シーンが撮れマシタ!!」
すずか「日本での最後で最高の思い出にしましょうね!!」
イオ「ハイ!!」
私「それに、私にとっては最高の誕生日プレゼントよ!!」
イオ「鈴乃も喜んでくれて何よりデス!!」
由美「そういえば鈴乃も18じゃん」
私「由美もありがとね」
全員で拍手を送り、そのまま金山駅まで向かいこの日は解散になった。
〜※〜
翌27日22時半のこと。イオは28日0時過ぎの飛行機に乗って帰国するからお見送りをする。夜も遅いので集まったのは私、すずか、あとは沙奈だけ。
イオ「これでずっと、会えなくなりマスネ……」
私「そうね。でも、定期的に連絡は取るからね?」
すずか「それに最後の高山線・太多線旅は最高でしたよ!!」
イオ「フフッ、すずかの笑顔が見られて幸せデス」
そして沙奈はというと……
沙奈「ひっく……グスッ……」
イオ「泣いちゃ嫌デスヨ沙奈……」
沙奈「だって、ネット上だけになるでしょ?なんか寂しくなるし、比奈ちゃんもここにいないから心細くなるのよ……」
イオ「それなら、また会いに来てクダサイヨ!!」
沙奈「えっ?」
イオ「ワタシ、沙奈が三河田口として着実にYouTubeを伸ばしてるってこと知ってマス。だから、色んな企画を通して会いに来てほしい。何ならシオンやナギとも組んで、会いに来てくれると嬉しいデス。この2年間、最高の思い出をワタシは作りマシタ。デスカラ、今度は沙奈たちが、インドネシアで最高の思い出作りのために、ワタシを呼んでクダサイ!!」
沙奈「……ありがとねイオちゃん。私、必ず会いに行くからね!!」
イオ「フフッ、ありがとうございマス。あっ、そろそろ時間デスネ。皆さん、Sampai jumpa lagi!!」
全員「Sampai jumpa lagi!!」
こうしてこの場に来た全員でイオを送り出すことができた。イオは大切な鉄道仲間として、これからも遠隔でつながり続けていきたいわね。
次回はGWネタ。実体験ベースとなる最強3泊4日大遠征の見込み。