バカと狂気と召喚獣   作:和義

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どうも、和義です。今回はゴリ押し回です。感想、お気に入り登録、評価なども待っています。良ければよろしくお願いします。


対談 明久の観察処分者

「さて、島田。戦後対談と行こうぜ」

 

雄二が島田を椅子に座らせる。ここにはFクラス全員、Aクラスから代表で明久、雄二、康太、秀吉が居る。

 

「さて、Fクラスの皆。僕のお願いを一つ聞いてくれれば設備は下げないよ」

 

『本当か!?』

 

「それで、お願いは”Aクラスに干渉しない”ことだよ」

 

「納得できないわ!!それだとアキにオシオキ出来ないじゃない!!」

 

「そうです!!納得できません!!」

 

「先生。Fクラスに拒否権はありますか?」

 

「いえ。Fクラスには拒否権はありません」

 

「だそうだけど?」

 

明久は完全に勝ちを確信した眼で島田を見る。

 

「くっ、い、嫌よ!!アキは私たちと居ればいいのよ!!」

 

「おい…こっちは穏便に済ませようとしてるんだからさぁ。さっさとしてくれないかな?そろそろ迷惑なんだけど」

 

明久はイライラが溜まったのか、トントンと机を指で叩いている。

 

「だったらこっちにも考えがあるよ」

 

明久が立ち上がる。

 

「Fクラスの皆。ちょっとこっちに来て。あ、島田さんと姫路さんはいいよ」

 

明久はFクラスの人を連れて外に出る。

 

しばらくして…。

 

『一生ついていきます兄貴!!』

 

そんな声が聞こえてきた。

 

「ふぅっ、ただいま」

 

「な、何をしたんだ?」

 

雄二は明久に尋ねる。

 

「ちょっとね」

 

明久は深くは語らなかったが、少し呆れているようだった。

 

「FFF団チョロすぎ…」

 

「お、おい。対談…」

 

「あ、忘れてた」

 

明久はわりと真面目に忘れていたようだ。

 

「アァァキィィ!!私を忘れるなんていい度胸してるじゃない!!」

 

島田が明久に関節技を掛ける。

 

「島田!!止め「止めろって言ってるだろうが!!」え?」

 

その声の主は…。

 

「あ、明久?」

 

「……………」

 

明久だった。

 

「離せって言ってるよね?」

 

「うるさい!!」

 

島田は明久の変化に気づいてないようだ。

 

「じゃあ…正当防衛だよね!!」

 

明久は島田を全力で投げ飛ばす。

 

「ぐっ!?」

 

島田は背中をロッカーに強く打ち付ける。

 

「美波ちゃん!!明久君、許しませんよ!!」

 

「それさぁ、こっちの台詞なんだけど」

 

明久はまるで某一方通行のような態度で語りかける。

 

「君たち、迷惑だよ」

 

「な!?」

 

「だってさぁ、僕が何をしたの?何もしてないのにお仕置きって言われて関節技を掛けられるんだよ?」

 

「そ、それは明久君が他の女の子と話してるからで…」

 

「逆に聞くよ?女子と話をしていて何が悪いのかな?僕は代表だから話す機会も多いんだけど、その度に関節を痛めなきゃいけないのかな?」

 

「そ、そうよ!!アキは私たちの物なんだから!!」

 

「そうです!!明久君は私たちのものです!!」

 

「はぁ、呆れたよ君たちには」

 

明久はやれやれと首を振る。

 

「特に姫路さん。君は小学校の時から頭が良かったから期待してたんだけど…」

 

「いや明久。お前が頭良くなったのって一年前からだろ?そんなに偉そうなのはどうなんだ?」

 

「…とにかく、君たちはAクラスに干渉しないこと。以上!!」

 

明久は強引に話を切り上げた。

 

 

「アキ…私はそんなの聞かないわよ…!絶対にオシオキするんだから!!」

 

「私もです。絶対オシオキします」

 

すでに立ち去った明久には、この言葉が届くことは無かった。

 

 

「改めて…戦争はAクラスの勝利です」

 

「やったな!!」

 

「ええ。案外楽しかったわね」

 

「俺はまたやってみたいかもな!」

 

みんなが思い思いの感想を口にする。

 

「えーと、僕としては今回の戦争は召喚獣の操作を練習するためという感じでやりました。皆は大体でも操作の仕方が分かったと思います。これから戦争を挑まれてもしっかりやって勝っていきましょう!!」

 

『おぉぉ!!』

 

Aクラスが何時に無く熱気に包まれる。

 

「吉井君」

 

高橋先生が明久を呼ぶ。

 

「はい。何ですか?」

 

「観察処分者の仕事です」

 

「あ、はい。ごほっ」

 

明久が少し咳をする。

 

「おい、明久。大丈夫か?」

 

「うん。さっきから結構動いてたからかな?大丈夫だよ」

 

明久は鞄から薬を取り出し、水と一緒に飲む。

 

「先生。何をするんですか?」

 

「このプリントをBクラスに運んでほしいんです」

 

「はい。分かりました」

 

明久はプリントの束を持ってBクラスに向かった。

 

 

「なぁ、俺吉井ってただの馬鹿かと思ってた」

 

「私もよ。でも、何か違ったわよね」

 

「ああ。普通に先生の話も聞いてるし、何よりも点数高いし」

 

「カンニングじゃないって先生も言ってたし」

 

「でも、吉井って喘息なんだろ?あんな仕事辛いんじゃ…」

 

「でも、観察処分者なんだししょうがなくないか?」

 

「でも、それが原因で休んだりしちゃったら良くないんじゃない?」

 

「それに、代表なんだから休まれるとクラス全員が困る…どうしたもんか」

 

あえて言うならAモブの会話である。

 

「(明久…お前の努力のおかげで観察処分者っていうレッテルも気にされなくなっている。…良かったな…!)」

 

雄二は、心の中でガッツポーズした。明久の努力は、本人の知らない所で確実に評価されているのだ。

 

 

「戻りました」

 

明久が戻ってくる。

 

「次の授業は日本史か…」

 

明久は教科書とノートを取り出す。

 

「吉井君」

 

誰かが話しかけてくる。

 

「真面目なんだね」

 

「ありがとう。でもみんなに比べたらまだまだだよ」

 

「そう?私から見たら凄いと思うけど」

 

「そうかな。ありがとう」

 

明久はニッコリと笑う。

 

 

「やっぱり吉井君は良い人だと思うよ」

 

「そういえば吉井ってなんで観察処分者なんだ?」

 

「分からない」

 

「じゃあ、ちょっと聞いてくるね」

 

 

「吉井君」

 

明久に二度目の女子訪問。島田辺りが見たら発狂するだろう。

 

「何かな?」

 

「吉井君はなんで観察処分者なの?」

 

「えっと、自分から申告したからかな」

 

「へ?」

 

「観察処分者をやっていれば先生方の役に立てるからね」

 

「で、でも吉井君って喘息の症状が出るんでしょ?」

 

「うん、まぁね」

 

「辛くないの?」

 

「分からない。仕事の量はその日ごとに学園長が決めてるらしいし」

 

「学園長は喘息のこと知ってるの?」

 

「いや、言ってないから知らないかも」

 

「そう…ありがとう」

 

 

「吉井君は先生の役に立ちたいからって理由で自分から観察処分者になったそうよ」

 

「マジで?メッチャ良い人じゃん。よけいに観察処分者を辞めてほしいんだけど」

 

「でも、学園長は喘息のこと知らないそうよ」

 

「じゃあ学園長にこのことを伝えればいいんじゃねぇか?」

 

『それだ!!』

 

明久の知らない所で着々と進む計画…。

 

「なんだろうこの違和感」

 

明久は知る由も無かった…。

 

 

「学園長。Aクラス生徒がこれを」

 

「なんだい、あのクソジャリ共」

 

学園長とは思えない言葉遣いで語るこの人。”藤堂カヲル”。言わずと知れた文月学園の学園長である。

 

「で、この書類は…」

 

『学園長殿

 

 吉井明久は喘息を患っているため、観察処分者の仕事を続けるのは辛いと思います。

 そこで、吉井明久を観察処分者から外して頂きたいと思います。

 彼の態度は私たちから見てもとても良く、特に問題があるようには感じられません。

 それに彼はAクラスの代表として戦争の作戦の立案までもしっかりとこなし、最後ま

 でやり通す行動力もあります。

 彼は観察処分者には相応しくないと思います。改めて、吉井明久を観察処分者から外

 して頂きたく思います。よろしくお願いします

                               Aクラス 一同』

 

 

次の日…。

 

『吉井明久君。吉井明久君。至急学園長室まで来てください』

 

と校内放送がかかった。

 

 

明久が学園長室の扉をノックする。

 

「入りな」

 

「失礼します。用件は何ですか?」

 

「アンタは今日から観察処分者じゃあないよ」

 

「…え?」

 

「だから、観察処分者の仕事は終了と言ってるんだよ」

 

「えぇぇぇぇぇぇ!?」

 

明久の叫び声は旧校舎まで響き渡ったという…。

 

 

「これなんてゴリ押し」

 

明久の呟きが聞こえたのは誰も居なかった。

 

 

おまけ。

 

廊下にFFF団を連れ出した。

 

「さて、みんな。FFF団は何のためにあるのかな?」

 

「勿論リア充を殺…殺すためだ!」

 

変わってない。

 

「君たちに彼女が出来たとして。その子とのデートを邪魔されたらどう?」

 

『ソイツをシバく」

 

「でしょ?でも君たちがやってるのはそういうことだよ。そんなことをやってたらモテるわけない」

 

「だったらどうすればいい?」

 

「僕が出来る限りのサポートはするからFFF団を解散してでもやりなおしたら?」

 

『本当か!』

 

「うん。だから頑張ろう!!」

 

「一生付いていきます兄貴!!」

 

FFF団、チョロすぎ。

 




後書きのコーナー、ゲストは明久君です。

「よろしくお願いします」

今回は…何も言わないでくださいお願いします。

「ずいぶんゴリ押ししましたね…」

だって、早く明久君の観察処分者を外したかったんですもん。

「文はどうしてそうなるのか、そうしたらどうなるのかを考えて書かないと変になるから次からは気を付けないと色々と突っ込まれますよ?」

ぐぅ…次からきちんと考えます。

「さて、今日は早いですけど終わりますか」

見てくれてありがとうございました。感想など待ってます。
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