バカと狂気と召喚獣   作:和義

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どうも、和義です。何か気づいたらお気に入り登録者さんが70人を超えてました。ありがとうございます。それはそうと、最近風邪気味なんですよね。声が枯れてしまって出なくなってしまいました。20日に合唱祭あるのに…。でも小説は書けるぞ!ということで投稿します。


明久君の心って…?(優子)

「おはよう」

 

「あら、おはよう明久君」

 

明久を出迎えるのは優子。

 

「おはよう優子さん。早いね」

 

「ええ、予習があるから」

 

今の時間は6時30分で、8時までに登校すれば遅刻にはならない。教室には明久と優子だけがおり、他の生徒は今起き出した頃だろうか。

 

「実は僕も予習があるから早く来たんだ」

 

「本当に…一年生の時とは大違いね」

 

一年生の時の明久の態度は、自分から観察処分者に立候補したということを除けば、授業は真面目に聞かず、テストも最悪。誰から見てもダメダメだった。

しかし今はどうだろうか。一藩とはいかないが早く登校し、授業の予習まで済ませ、テストも歴代最高得点者第3位ときた。これはやはり家族が殺されたことが大きく関係してくる。

優子は事情を知っている一人だ。明久が落ち込んでいる時も必死に励まし、外に連れ出して明久を立ち直らせるきっかけを作った人物だ。

 

「でも、本当に優子さんには頭が上がらないよ」

 

「え?」

 

「僕が今ここにいれるのは優子さんのおかげでもあるからさ。ありがとうね、優子さん」

 

明久が照れたのか頬を掻きながら笑う。それを見て優子は。

 

「え、えっと…ドウイタシマシテ?」

 

何故か緊張して片言になってしまう。優子の胸の中には、感じた事のない…いや、明久に対してだけ感じることのある感情が渦巻く。しかし、優子にはそれが何の感情なのか理解できない。

この感情を一番強く感じたのは、王様ゲームの時に明久にキスされた時だ。あの時雄二に何を励まされたのか、よくわからなかったが、怒っている?と聞かれた時は、なんとも言えない怒りを覚えた。喧嘩の時や、秀吉とかに向ける怒りとは違う、少し悲しさの混じった怒り。なんというか、自分を見てもらえてないみたいで。悲しくて、哀しくて。それなのにそれは怒りとして出てきて。

だが、最近になってその気持ちが何なのかうっすらとだが優子は気づいてきていた。この感情はもしや、もしや”恋”なのでは、と。

考えてみれば、自分は明久に見惚れてしまったり、うっとりとしていたり。それがネタでよく愛子にからかわれていたと、優子は思い出す。それも含めて全部”恋”のせいだと言ってしまえば全てまかり通る。そんなことを考えていると。

 

「…さん?」

 

「…………」

 

「優子さん⁉︎」

 

「ひゃぁぁ⁉︎」

 

明久の自分を呼ぶ声で現実に戻ってきた優子。

 

「どうしたの?考え事してたみたいだけど、分からないところでもあった?」

 

「あ、えっと…何でもないの!」

 

優子は思ったより近かった明久の顔に少し顔を赤く染めながら教科書とにらめっこをする。

 

「(いけない!私は予習をしに来たのよ!)」

 

だが、結局予習なんてする暇もなく、気づいたら8時になっていた。

 

 

「優子さん?」

 

「ひゃい⁉︎」

 

昼休みの時間。優子は突然明久に話しかけられた。

 

「お弁当一緒に食べない?僕良い場所知ってるんだ!」

 

「え、ええ。じゃあご一緒させて頂くわね。愛子たちは誘う?」

 

「いや、今日は2人で食べようよ。最近中々2人で話せてないし」

 

側から見れば、仲の良い友人の会話。だが、これが明久を地獄に叩き落す選択になろうとは、誰も知る由は無い…。

 

 

「はい、ここが僕の秘密の場所、屋上でーす!」

 

「うわぁ。景色が良いのね」

 

ここは文月学園新校舎屋上。秘密と言っても、去年Fクラスの者ならほとんどが知っている場所だ。

 

「さ、ベンチにでも座ろうか」

 

「そうね。景色を眺めながらの食事も良いわね」

 

優子は実はこの屋上に来たことがなかった。なので、今回が初めてである。

 

「さて食べよっか」

 

明久たちはお弁当を食べ始める。

 

 

「美味しかったね」

 

「ええ、それに久しぶりに話せてリフレッシュ出来たわ。ありがとう」

 

現在は午後1時。昼休みはあと30分残っている。

 

「じゃあ後は教室で話そうか」

 

「そうしましょう」

 

二人は立ち上がり、屋上のドアに手をかける。すると。

 

「ア、アキ⁉︎」

 

「明久君⁉︎」

 

島田と姫路が立っていた。二人は丁度お弁当を食べに来たようだった。

 

「アァァァァキィィィィ‼︎アンタのせいで!アンタせいでウチたちがオシオキできないじゃない!」

 

「オシオキです‼︎」

 

島田と姫路は明久に近寄る。どこから出したのか、手には釘バットが握られている。それを…。

 

「がっ⁉︎」

 

明久の頭に同時に振り下ろした。最近症状が出てないので忘れているかもしれないが、明久は喘息を患い、素早い動きが出来ない。そんな明久に振り下ろした後のバットを避けられるか。答えは”NO”である。

明久は頭から血を流し倒れた。

 

「キャァァァ⁉︎」

 

優子は突然明久にバットを振り下ろした二人を見て恐怖のあまり叫ぶ。

 

「あら、そういえば木下もアキと仲良くしてるわよね…?」

 

「なら…オシオキですね」

 

二人は優子が言葉を発する前に…頭にバットを振り下ろした。優子は明久の隣に崩れ落ちる。

 

「フンッ、いい気味ね」

 

「そうですね」

 

二人は倒れた二人を放置して下に降りていった。

 

 

その後、帰ってこない明久と優子を心配したみんなが明久と優子を探し、屋上で大量の血を流して倒れている明久と優子を見つけるのは、すぐ後の話…。

 

 

 




今日は体調が悪いので後書きはお休みです。すみません。
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