バカと狂気と召喚獣   作:和義

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どうも、和義です。お気に入り登録が75人になりました‼︎ありがとうございます‼︎これからも頑張りたいと思っていますので、これからも見ていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。では、本編です。


カクゴシロヨクズドモ‼︎(明久 狂気)

「ぐっ、…ここは?」

 

明久は目を覚ます。

 

「知らない天井だ…」

 

さっきまで僕は何をしていた?と明久は思い出す。脳内で再生される、断片的な記憶。その中には釘バットで殴られる自分。そして、同じように殴られる優子の姿が映っていた。

 

「優子さん‼︎」

 

明久は周りを見る。そこには、頭に包帯を巻き死んだように眠る優子がいた。

 

「ゆ、優子、さん?」

 

彼女は目を覚まさない。そこに…。

 

「明久!目を覚ましたか!」

 

「雄二…」

 

そこには、明久の親友である雄二が立っていた。

 

「ここは?」

 

「病院だ。屋上で血を流して倒れてるお前達を見つけたんで急いで救急車で搬送してもらったんだ。…木下姉のことだが…」

 

雄二が少し言葉を溜めてから言う。

 

「”木下姉は、今生死の境目を彷徨ってる途中だ”」

 

「…は?」

 

「木下姉は頭に大きなショックを受けたせいで良くて歩行障害。悪いとそのまま死亡の線もあるそうだ」

 

「そ、そんな…」

 

明久は釘バットで殴られることがあったため、知らず知らずのうちに受け流しを行い、衝撃を和らげる技術を持っていた。しかし、そんなこととは無縁な優子は、女子とはいえ、人の力で全力で振り下ろした釘バットの一撃を2人分、合わせて二回も食らってしまった。無事のはずがない。

 

「………………………………ははっ」

 

「どうした明久?」

 

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

 

明久が突如笑い始める。聞いているだけなら心底楽しそうに。しかし、近くにいた雄二は感じ取ってしまった。明久の笑いには、底の見えない”狂気”が見え隠れしているということ。

その狂気の深さは、不良との闘いに明け暮れた雄二でさえ感じたことのない、凄まじいもの。明久にだけでなく、仲間にまで危害を加えられて元々壊れかけだった精神は。”たった今完全に崩壊した”。

 

「あ、明久?」

 

呼びかけても、明久は笑うだけ。

 

「アハハハハ…おっかしいなぁ、僕、仲間が傷つけられたのにおかしくてたまらないや‼︎」

 

溜め込んだ狂気は急速に理性を奪ってゆく。今まで紡いできた関係、感情。果てには自分のことさえも崩れてゆくようだった。

 

「でも、どうしても許せない。あのクズ共が、さ」

 

だが、そこは最後にのこした理性だろうか。憎むべき相手は分かっている。

 

「島田…姫路。テメェらは僕…いや、”俺”が始末する」

 

牙を剥いた猛獣は止められない。貴方は、自分に襲いかかってくるライオンを止められるか?自分の力のみで、撃退出来るか?僕なら無理だ。

静かなる猛獣、明久。彼を止める者、否。彼を止められる者は残されてはいない。

 

 

一週間後。明久は退院した。だが、優子は未だ目を覚まさない。

 

「今までありがとうございました。優子さんに何かあったらこの番号に電話してください」

 

「分かった。確かに受け取ったよ」

 

明久と優子の担当医であった先生に自分の携帯の番号を紙に書いて渡す。

 

「先生」

 

「なんだい?」

 

「優子さんのこと…よろしくお願いします」

 

「分かっている。君も自分のことをしっかりやって入院の分のブランクを取り戻すようにね」

 

明久は病院を後にした。その眼に狂気を宿し…。

 

「(覚悟しろよクズ。僕はもう許さないぞ!)」

 

優しいものほど怒ると怖い。孫悟空然り、両親然り。明久は、果たして?

 

 

退院した次の日。登校日だ。明久はいつもより早く登校し、今は授業の予習している。しかし、その教室には優子の姿はない。

 

「(僕にとって、優子さんはとても大切な存在だったんだな…)」

 

今更のように思う明久。彼女が居ないだけで心にポカンと穴が空いた気分だ。

明久が感傷に浸っていると…。

 

「アァァキィィ‼︎そこにいるのは分かってるわ‼︎おとなしく出て来なさい‼︎」

 

「オシオキですよ明久君‼︎」

 

島田と姫路が来た。一方明久は…。

 

「(何だ⁉︎体が…⁉︎)」

 

明久の体が疼く。まるで狙いを定めたハンターのように。その衝動のまま明久は島田たちに飛びかかる。

 

「ウオォォォォォ‼︎」

 

「な、何よコレ⁉︎」

 

「あ、明久君⁉︎」

 

明久は島田たちを殴り飛ばし、近くにあった掃除用のブラシを持って殴りつける。辺りに血の臭いが広がる。しかし、明久は”笑顔だった”。

 

「アハハハハ‼︎楽しいッ‼︎楽しいねェ‼︎」

 

明久は殴り続ける。狂気に蝕まれたその理性は、暫く働くことは無いだろう。

気づいたら、島田も姫路も気絶していた。だが、明久は殴るのを止めない。

 

「死ね‼︎死ねッ‼︎死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」

 

その時、雄二と康太、秀吉が登校してきた。

 

「おはよ…⁉︎明久、何をしてる⁉︎」

 

「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」

 

「くっ、康太‼︎」

 

「済まない明久…‼︎」

 

康太は、明久にスタンガンを押し当てる。

 

「ぐあぁぁぁ⁉︎」

 

明久は倒れる。気絶したようだ。だが、島田も姫路も重症だ。胸糞悪いが、死んでもらっては明久がただの殺人鬼になってしまう。

 

「島田たちを保健室に運ぶ。手伝ってくれ秀吉‼︎」

 

「分かったのじゃ‼︎」

 

その後、雄二たちのお陰で島田たちは命に別状はない程度の怪我で済んだ。が、後日職員会議が改めて開かれることになった。そこで、島田と姫路の立場は無くなってゆく…。

 

「これから、臨時職員会議を開くさね」

 

 

 




今日も体調が悪いので後書きは無しです。すみません。次回も見てくださるとありがたいです。
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