公安所属の高校生ヒーロー 作:iridium
とりあえずここまでは書きたかったから連続投稿
「.....大きいな。」
雄英高校の門の前に立ち思わず口からこぼれる。
やはり受験当日の雰囲気もあり少しピリついている。そんな中転んでしまいそうな少年とそれを個性を使い助ける少女を横目に見ながら受験会場に向かう。
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「今日は俺のライブにようこそ!!!!エヴィバディセイヘイ!!!!」
プレゼントマイクの無駄にハイテンションなmcによる、入試説明を聴きながら配られた資料に目を通す。どうやら会場内のロボットを行動不能にするというのが今回の入試らしく ロボットによって点数が異なるようだ。これなら問題ないなと思い、資料から目を離し頬杖を着く。随分余裕があるように感じるかもしれないが何を隠そう、この入試形態は彼の個性にとってあまりにも有利すぎるからだ。
その後めんどくさいタイプの真面目くんに名指しで説教をされている、雄英の入口で転びそうになっていた緑髪の子に軽く同情しながらも特に何事もなく入試説明を終え、入試会場に向かう。
さすが雄英と言うのか設備がありえないくらいに整っており敷地内に小さい街があり、この中で試験をするらしい。いくつかのグループに分けられてこの中で競い合うようだ。
各々が服を着替えてストレッチやらで軽くアップをしていると、どうやらたまたま同じグループだったらしく、またメガネの少年が緑髪の少年に突っかかっている。さすがに可哀想だと先程よりも強く同情していると、
「はいスタート」
と閉まらない声でスピーカーから試験の開始が宣言される。
ほとんどの人間が動きを止めて状況が理解出来ていない中、
「どうした!?実践じゃカウントなんざねぇんだよ走れ走れ!! 賽は投げられたぞ!」
とスピーカーからプレゼントマイクの声が聞こえ、大方の人間が試験の開始を理解して少し遅れて走り出していく。
「モクヒョウハッケン、ブッコロス!」
「ぶっ殺すって.....いくらなんでも物騒だな。」
と軽く小言を言ううちに個性を発動する。するとロボットはみるみる調子がおかしくなり、ついには、ボンッと小さな爆発音を鳴らして完全に動かなくなる
この程度の出力でも壊れるのか、まあ大方非戦闘系個性じゃなくても何とかなるようにするためだろう、などと考え次のロボットを倒しに行く。
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「40ポイントは稼いだか。」
確か入試の首席は体育祭で宣言をする必要があったはずなので、あまり高得点過ぎるとそれはそれでこちらとしては問題になる、そのため元々手を抜いていたが、ここらでさらにペースをおとす。周りを見る限り40ポイントを超えれば合格は堅いようなのでここから先はとにかく目立たないように行動しようそう思ったとき、巨大な音が入試会場を駆け巡る。
巨大なビル群のうちの一つが巨大ロボットに変形したようだ。
(入試説明の時に言っていた0ポイントの奴はこいつのことか!)
すぐさま状況を理解してこのロボットに構うことは一切の無駄であると判断して距離をとろうとする。しかしそんな中、
「いったぁ.....」 という声がロボットの近くから聞こえてきた。
どうやら受験生の内の1人の女の子がロボットによる瓦礫のせいで身動きが取れないらしい。
彼女を救出するか少し迷うが、こちら側としては彼女を助けるメリットはひとつもない。この巨大ロボットを潰すことも出来るが特にメリットがない以上下手に活躍して教師に目をつけられたら元も子もないと思い放置することに決める。さすがに雄英としても入試で死者を出す訳にはいかないだろしどこかしらに隠れているプロヒーローが彼女のことを助けてくれるだろう。無情にも思うかもしれないが大多数の人間がその行為を選択して逃げている以上、特に問題はない。まあヒーローとして正しい行為かといわれると疑問ではあるが。
(.....それに元々僕にヒーローになる資格なんてないしな.....)
そう心の中で言い訳をして巨大ロボットに背を向け走り出す。
するとその逃げ惑う人々と対照的に唯一ロボットの方向に走り出して行く人影をみて振り返る、その人影はナヨナヨしていてメガネの子に注意されていた緑髪の子だった。
その後緑髪の子がオールマイト顔負けのパワーで自分腕を犠牲に巨大ロボをぶっ飛ばして女の子を助けることができたようだ。
その光景を見て すごいな、と素直にその少年を賞賛する。それは決して個性のことでは無い。巨大ロボットが0ポイントである以上、彼の行動に入試上意味は無い。入試という人生がかかったタイミングでなお自分のことより他人のことを優先し助ける、普通の人間ができることじゃない。しかも彼の個性の都合上、大してポイントを稼ぐことが出来ていないだろう。たとえその行為がポイントにならなくても、少なくともヒーローとしては正しいことをしているのは確かだ。
これで僕が合格して彼が不合格だったらとんだに茶番だな、そう思いながら試験会場を後にする。
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ピーンポーン
家のチャイムがなりドアを開けると、そこには
ちょいちょい開けてよとうるさく、家の前で騒がれても嫌なので再びドアを開ける。
「.......でなんですか、ホークスさん」
「おいおいホークスさんじゃなくてホークス先輩だろ2人の時は。いやー今日が入試結果の発表日って聞いてたからお祝いしに来たわけ。ほら向こうで有名なケーキ」
「わざわざその為だけに博多から飛んで来たんですか、?ばかなんですか?あっケーキはありがとうございます。というかまだ入試結果伝えてないですよね。それにまだ僕ですら入試結果知りませんよ。」
あちゃーという顔をしているホークスを目の前に怒りが込み上げて来るが、ちょうど今さっき入試結果の封筒が届いたことを伝える。
一緒に確認しようとホークスが提案してくる。正直すごく嫌だか拒否したところで帰ってくれるとは思えないため、見たらすぐに帰ってくださいと条件を出ししぶしぶ家の中に入れる。
「家の中全然ものないじゃーん」
中学生の部屋とは思えないくらいなんにもない部屋をみてホークスが思わず口にする。
「そもそもこの家にもあんまり帰ってきていませんからね。最近他の任務が忙しくて中学校ですらあまり行けてません。公安の仮眠室ばっかりです。」
「あの会長も鬼畜だねー雄英入試が終わったばっかなのに。それに中学だって卒業式とかいろいろあるだろ?」
「それだけヒーローの汚職や犯罪組織が多いってことですよ。まあ雄英に入学したら任務も減るらしいのであと少しの辛抱です。しわ寄せで先輩の任務は増えると思うのでいろいろと頑張ってください。それはそうと無駄話は結構なんで.....これ入試結果の封筒です。」
そういい、かなり分厚くなっている封筒を机に持ってきて開封をする。
するとホログラムの機械のようなものが入っており
『私が放映されたーーーーーー!!!』
と言う声が部屋中に広がる。
『このビデオに私が投影されたのは他でもないこの私が雄英の教師を務めるようになったからさ!』
「へぇーほんとだっんだオールマイトが雄英の教師になるって」
そうみたいですね、とホークスに軽く相槌を打つ
『入試お疲れ様!結論から行こう!磁場少年おめでとう!合格だ!筆記試験もまずまずの成績で問題なく、そして実技試験は49ポイント!合格者の中でも平均くらいの成績だ!』
そのままオールマイトによって入試の全容が説明される。どうやらロボット撃破によるポイントだけではなく審査性のレスキューポイントなるものがあるようだ。
『それでは雄英で待ってるぞ!』 そう言いホログラムが消える。
「おめでとうーそれにしても全然喜ばないじゃん。せっかくケーキ買ってきたのに」
「まあさすがに合格するとは思ってましたし、まあ個人的には平均くらいの点数を取れてたのは良かったです。」
「あーやっぱ手抜いてた?」
さあどうですかね?と、言葉を濁しもう終わったので帰ってくださいとホークスを家から追い出して帰らせる。
ホークスが帰ったあと
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「実技総合成績出ました。」
「レスキューポイント0で1位とはなあ!!」
「後半他が鈍っていく中なか派手な個性で寄せつけ迎撃し続けた、タフネスの賜物だ。」
「対照的にヴィランポイント0で7位、アレに立ち向かったのは過去にもいたけど...
ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね。」
「思わずYEAH!って言っちゃったからな。」
そう雄英の教師陣達が盛り上がっている中1人難しい顔をしている教師がいた。それに他の教師が気づき声をかける。
「んっどうしたんですか?イレイザーヘッド」
「いやただ少し気になる生徒がいただけです。」
そういいイレイザーヘッドは
(あのスタートダッシュができる状況理解力の高さでこの個性ならもっとポイントを取れていてもおかしくはないが.......まあたまにいるしな、前半が調子が良い分ご後半になるとガタガタになっていまう奴は)
そう思い特に気にすることもなく資料を机に置き直す。
この話である程度主人公の個性はわかったのではないでしょうか?まあ名前から想像出来ますしね。ちなみにオリ主はホークスのことが普通に嫌いです。