サタンからの挑戦状   作:由兎

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ふふふからの依頼

ボクは広場の隅にいる魔物商人。金庫の上にいる赤い金魚のふふふに話しかける。

「フフフ、きたのね」

「カレーの材料ください」

「フフフ、北にある畑に魔物が現れたのね。それを退治をしてくれたらあげるのね」

 

ボクは北にある畑を目指すことにした。

すると、元祖ぷよまん本舗が見えてきた。店頭にぷよぷよやカーくんのぬいぐるみが飾ってある。

ぷよまんとはぷよぷよの形をしたおまんじゅうなんだ。

中身はあんこ、クリームが主だけど。カレーやヨーグルトなど和菓子にしてはあまり見かけない味もある。ちなみにカーバンクルまんじゅうと一緒になかよしセットなるものがある。

「いらっしゃいなの〜」

魔物商人の一頭身の黄色い糸目。ツノとしっぽが生えたもももが大きな緑色のリックを背負っている。ちなみにルルーからたまに「デカマル」なんて呼ばれている。

「今は用事はないかな」

すると、赤い大きな和風の傘と椅子が置いてある休憩室から。

「だから、俺は子供じゃないって。呪いで一時的に子供になっているだけだ」

「ウソだあ!どう見ても、大人に見えないよ!ねえ、タマゴ?」

「ピー!」

剣士の黄金の鎧を身につけた黒髪の少年と紫髪の長髪。鈴をつけた赤い組紐で結って、羊のツノが生えている人物。いや、人じゃないと思うんだけど、種族がわからない。ちなみに性別もよくわからない。セプテムくんと呪いで子供になったラグナス。その2人が話をしていた。

セプテムくんの隣に白い頭に赤い線の入った巨大な鳥は鳴いた。

「セプテムくん、久しぶり。今日はタマゴとぷよまん本舗?」

「アルルお姉ちゃん、久しぶり!」

「うん、それでね。新しい味のぷよまんを食べていたんだよ!」

「ピー!」

セプテムくんはボクが前に旅をした時に、英雄の村で知り合った村の子供だ。ぷよぷよがもんすたあになってしまって、ぷよ勝負の代わりにもんすたあを操って勝負をしたことがあった。

「アルルお姉ちゃんもぷよまんを食べにきたの?」

「ボクは北にある畑を目指して、魔物を退治に…」

「魔物!?」

今まで黙っていた、ラグナスが反応をした。一瞬、目が光った気がした。ラグナスは持っていたぷよまんを飲み込んでお茶を飲む。

「アルル、今、魔物と言ったね。俺も討伐に付き合うよ」

「え?ボクはふふふからの依頼を受けただけなんだけど」

「…キミも勇者だったのか!?」

「いや、それは違うよ」

確かに、魔王。もとい、サタンが罠にしかけてきて、魔王を倒すなんてまるでファンタジー小説の主人公をしたかもしれないけど、あのサタンだしね。雑誌の影響で急に太陽を大きくしたり、いきなり、ぷよりんぴっくなる運動会を開いたり、色々とあった。思ったけど、サタンを倒すことが勇者ならばシェゾも勇者になるんじゃないの?

闇の魔導師が勇者なんてヘンテコリンもいいところだよ。

 

「報酬はいらないから、俺もパーティに加わるよ!」

『勇者ラグナス・ビシャシが仲間になった!』

これがゲームだったら、そんな文字が出るんだろうな。ボクはそう思った。

 

「アルルお姉ちゃん、出かけるの?また、遊んでね!ぼくはタマゴと一緒にまだぷよまんを食べているよ」

タマゴなんてカーくんとどっこいどっこいの食慾な気がするんだけど。だって大きさが半端ないし。セプテムとタマゴをあとにした。

 

ボクはラグナスと一緒に畑を目指して歩いていった。まるで山を登るような感じで歩いて行くと

カンカンカン!!

何かを叩く音が聞こえてきた。次の瞬間、木が倒れてきた!まるで雷が落ちたような倒れ方だったけど、こんな天気がいい日に落雷なんてわけがない。

「「危ない!」」

木が倒れてくるのを2人で避けた。まるでアウルベアが暴れまわっているようだ。

「敵か!」

「クエー!」

それは姿を現し、成人をした人間と同じくらいの大きさのキツツキの魔物。ビッグペッカーだ!子供になったラグナスの倍はある。ちなみにボクよりも高い。

よし!ぷよ勝負をしてやっつけるぞ!そう思った先に、隣のラグナスが。

「このリアクターブレードをくらえ!」

持っている剣を身構えて、ビッグペッカーに攻撃をしかけた。

 

『ラグナスのこうげき!ビッグペッカーに103のダメージ!』

『ビッグペッカーはくちばしでつついた!ラグナスは34のダメージをくらった!』

一瞬、そんな文字が出た気がする。

 

「ちょっと待って⁉」

「なんだ?」

ラグナスは不思議そうな顔でこっちを見ている。

「キミ、いくら異世界からやってきたからと行ってやることが目茶苦茶だよ!」

「?知り合った時からぷよを剣でダメージを与えていたじゃないか!」

「そうだけどさ…」

確かに、ラグナスは太陽が巨大化した時にガイアースから来た勇者だ!などと自己紹介をして、みどりぷよをいじめていた。

空気が読めないのを知らないのか、ツッコミが追いつかない。

「くらえ!」

ラグナスは再び、攻撃!ビッグペッカーはばたんきゅ〜。すると、2匹目のビッグペッカーが現れた!ビッグペッカーは体当たりだ!まるで作業ようにやっつる。

北の畑を目指すうちに同じように木が何度か倒れてきて、ビッグペッカーの他にとべない鳥。ペンギンに足枷をつけた鳥がうろうろしていた。

「どっこいしょ!」

まるでお年寄りのようなことを言い出すけど、若そうだ。

こんなに敵が出てきたなら、これだと誰も寄りつかないよね。奥に進めば進むほどに誰も手入れをしていたのか草が伸び切っていた。

ラグナスは次々とそれを倒していく。まるでアクションゲームの主人公のようだった。…主人公はボクなんだけどな。

ばたんきゅ〜をする度にとべない鳥が「はあ、しんどい」と言うもんだから、ぼくもそう思う。

ラグナスの体が光る!

「ようやく、真の姿にもどった!」

どこからかまるで効果音が流れてきそう。

ラグナスはレベルアップをして、元の17歳の姿に戻った。ラグナスは呪いで10歳の姿になっていて、レベルアップをすると元の年齢に戻るのだ。

「じゃあ、俺はこれで」

「え?」

「元の姿になったから、勇者屋の仕事に戻るよ」

「ちょっと!」

「なんだ、まだ俺に用事があるのか?」

「こういうのって、ボスを倒してから抜けるものじゃないの?」

「俺は仕事で依頼されたもの以外はボスなんて倒さないよ!」

期待はしていなかったけど、てっきり北の畑まで着いてきてくれるかと思ったけれど、ガッカリをした気持ちになってしまったよ。

ラグナスはそう言うと、去ってしまった。勇者でも損得で動くような人もいるんだね…。以前、メダルを探していた時に、勇者屋に訪れたことはあったけど、魔王退治以外にやる気がなさそうな反応だった。それに、大家さんに家賃を払っていないという噂もある。

異世界の勇者ってこんなものなの?

 




ぷよBOXのことを考えながら書いたら、アルルの冒険のネタに走ってしまいました。
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