サタンからの挑戦状   作:由兎

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ドッペルゲンガーの試練

「いてて、カーくん大丈夫?」

「ぐぅ」

ぷよぷよの雪崩に巻き込まれて、まるでばたんきゅ〜の状態だ。

「…誰か迷い込んだか?」

暗くてよく見えないけど、 そこには銀髪の黒い服をきた成人男性らしき者が立っていた。

「シェゾ!…じゃないね」

その人物は紅色のバンダナをしていて、それと同じ色をした瞳でこちらを見ていた。見た目は色違いのシェゾだけど、別人だ。ちなみに肌の色も黒い。

「我は時空の水晶だ」

「キミってアルティメットタワーでシェゾが倒したそっくりさんだったよね?」

サタンが作ったわくわくぷよぷよダンジョン。遊園地なんだけど、一般の遊園地と違って、敵と戦う場所だった。すごい魔法のアイテムがもらえると聞いて、ボクもカーくんと一緒に挑んだんだけど。最終ダンジョンであるアルティメットタワーに挑んだシェゾがクリアーをして、時空の水晶であった彼が砕け散った結果。導力を失い、遊園地自体が崩壊。

「そうだ」

「なのに、なんでここにいるの?」

 

「フフフ…それはボクから話すよ」

その人物は空中に浮かんで、ボクと色違いの灼熱の服を着ていた。但し、マントはボロボロに破けている。ドッペルゲンガーアルルだ。

「彼はね、砕け散ったところをボクが拾って復活をさせたんだよ」

「瀕死のオレに魔力を捧げる者がいるとはね」

「…!」

一瞬にして、異様な空気に包まれた。

「そんなに警戒をすることはないさ」

「だってキミは以前、ボクを倒して入れ替わろうとしていたじゃないか!」

サーカスが来ていた時、黒幕はいつも通りのサタンだと思っていたら、ボクのそっくりさんで主人公の座を奪いとろうとしたことがあった。それも、負けたら、ジグソーパズルを暗い中で一生やり続けろなんて言われて。

「そんなこともあったね!」

つい最近のことなのに、ドッペルゲンガーアルルはまるで昔の話のように語った。

「地上に戻してほしいんだけど」

「ならば、ボクとゲームをしよう」

「ゲームってぷよぷよ勝負?」

「フフッ、違うよ」

するとドッペルゲンガーシェゾが黒い水晶の姿に戻ってしまった。斜めにⅠからⅫまでの数字が一定の速度で回り続けて、宙に浮いている。

「俺は復活したものの、姿が安定せぬ」

「この空間にいるボクたちのような存在をすべて倒したら、ここから出してあげよう」

「但し、敗北をしたらカレーの材料を没収だ」

水晶の姿になっても、喋り続けるドッペルゲンガーシェゾ。

「うん、わかったよ!」

今までもこんなことは幾度もあったことだし、負ける気がしなかった。

「なら、最初の試練はこれだ」

ドッペルゲンガーアルルは呪文を唱えると、漆黒の世界から色が付いたと思ったら、そこは汚い屋敷だった。

 

「ケホッ、ケホッ。何この部屋は?」

そこはいかにも人が住んでいないホコリだらけ。棚を見ると、埃まみれになっていて、まるで何年も人が出入りをしていない倉庫だった。そんな場所から人らしき声が近づいてくる。

「汚れろ!汚れろ!真っ黒に!」

部屋には肩までの灰色の髪。おでこを出した釣り眼の黒いメイド服の女の子がいる。綺麗好きなキキーモラとは対称的のブラックキキーモラだ。

「ちょっとキミ、衛生観念がなってないんじゃない!」

「なんだよ、人が楽しくやっていたのに。キキーモラかと思ったら、誰だお前は?」

「ボクはアルルだよ」

「誰であろうが、わたしの邪魔はさせない!邪魔するなよ!そこどきな」

ブラックキキーモラは汚いモップを振り回してきた。

「危ないじゃないか!勝負ならぷよぷよで!」

「ぷよぷよ?勝負はお掃除大作戦だ」

「お掃除大作戦?」

「この屋敷を制限時間内にモップを使って、わたしが部屋を汚し続ける。あんたは掃除をする。汚した範囲が広いなら、わたしの勝ち。綺麗にした範囲が広いならアンタの勝ちだ」

ブラックキキーモラが指を鳴らすと、ボクはいつの間にかメイド服に着替えていた。赤い色をしていて、どうやらキキーモラと同じ服のようだった。白いヘッドドレスもつけている。どこからか白い綺麗なモップが出てきて、ボクはそれを掴む。

「ルールはわかったか?なら、はじめだ」

「ちょっと!」

ブラックキキーモラは汚いモップを床に起き。ゴシゴシと汚す。すると、モップの下から罠が出てきた!ネズミ取りの罠だ。わくぷよダンジョンと同じことをしているようだ。

ボクはモップを持って掃除をすることにした。

「ぐ!」

カーくんもどこからか雑巾を持って、床を掃除をしている。それにしても、部屋が汚すぎてモップが真っ黒だよ。

ボクは使い慣れていないモップで床を掃除をする。けど、汚すぎるのか一回では拭き取れない。ゴシゴシと何度も慣れないモップを床を拭く。

「ここは通さないよ!」

ブラックキキーモラはまたモップの下から罠が出てきた。大きな羽があるこれは浮遊の罠だ。

カーくんは床を雑巾がけをしていると、その罠の上に乗ってしまった!

カーくんが浮遊の状態になり、ふよふよとまるで小型のUFOのように浮かんでいる。

「ぐぐー!」

本人は気にしてしていなかった。

ボクはモップで床を再び、拭き始める。なんか、自分の部屋の掃除よりか綺麗にしている気がするよ!そもそも、ボクの家はこんなに広くないしね。だって、カーくんとボクの二人暮らしだもん。

「ここは通さないよ!」

ブラックキキーモラはまた床の上に罠を設置をしたかと思ったら、カレーを設置した。

「ぐぐぅ!」

カーくんはそれを食べようとしたが、浮遊をしていてカレーの上を宙に浮かんでいるだけだった。

「ぐ~ー…」

カレーを食べられないカーくんは悲しそうに声を出した。

ボクは床掃除を気にせずに続けていると、

「ぐっぐっぐっぐー!」

そして、ブラックキキーモラにピンク色の光線を発射をした。カーくんの額についている宝石はただの宝石じゃない。額から光線を出して攻撃をすることができる。どうやら、八つ当たりらしい。

「ばたんきゅ~」

ブラックキキーモラはその場にモップと共に倒れる。カーくんはまだ浮遊の状態だ。

すると、ブラックキキーモラの色が灰色から金髪に。黒いメイド服から赤いメイド服になる。ボクの服もメイド服からいつもの服装に戻る。

「あれ、今までわたしは?」

それはブラックキキーモラじゃなくて、キキーモラだった。

「え?」

ドッペルゲンガーアルルがドアを開けてやってきた。

「それはボクが説明をするよ。この屋敷の中ではブラックキキーモラはキキーモラの一部の人格なのさ。部屋があまりにも汚すぎて、ショックで人格が破綻をしていたのさ」

「まぁ!きったなーい!綺麗にしちゃうぞ」

キキーモラはモップを持って屋敷中をモップかけをする。さすが慣れている感じだ。埃があっという間に綺麗に拭き取られていく。埃の他にブラックキキーモラが設置をした罠も排除。

「ぐぐーっ!」

浮遊の罠の効果が切れたらしい。カーくんはカレーを食べようとしたら、キキーモラがカレーの上にモップを持ってきて。

「罠もアイテムもみーんな綺麗!綺麗!」

「ぐー!」

カレーがキキーモラの手によって消された。キキーモラにとっては魔法陣もアイテムも掃除。みんな消したがるのだ。彼女にとってはきっと同じなのだろう。

カーくんは悲しみに包まれた。

暫くするとキキーモラは

「おそうじ、終了!」

キキーモラは満面の笑みを浮かべた。屋敷がまるで別物みたいだ。まるで新築の家のような状態のようにキラキラと光って見える。

 

「最初の試練はこれでクリアーだよ。おめでとう!」

「え?お掃除大作戦の途中なんじゃ?」

「フフフ、ブラックキキーモラを倒すことが目的だからこれでいいんだよ」

ルール違反に引っかかりそうだったけど、これでOKらしい。

「ぐ~…」

カーくんは不服そうだった。




わくぷよ、ルル春、キキモラのお掃除大作戦と色々と混じってしまいました。
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