マフィアの世界で生きるもの   作:メルディア

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約一か月半ぶりでごめんなさい!
光と闇の間です!

今回はバレンタインということで予定していた『標的22 授業参観』を変更しました!予告通りにならなくてごめんなさい。


琴音「今回は私達も出てくるわよ」

琴里「もちろん沢田さん達も出てきます」

作者「更新速度が落ちたせいで予定通りにいかないことが増えてくる……」

琴音「それ10割アンタが悪いからね」

作「………その通りでございます」

琴里「調子にのってろくに勉強せずさらにはもう一つ小説を書き始める貴女が悪いんですよ。反省してください」

作「より具体的に言わないでいただけると嬉しいのですが」

琴音「無理ね」

作「即答で断られました」

琴音「大体、こっちのほうが先だったでしょ? 何でもう一つのほうを優先してるのよ」

作「書きやすさや頭の中の整理などで色々と………」

琴里「それでは、本編を見てください」

作「怒らないで! スルーしないで!」


標的22 バレンタインは幸せを呼ぶ

≪琴里目線≫

 

 

 

「………バレンタイン、ですか」

 

「そうだよ。お姉ちゃん明日だってこと分かってる?」

 

「いえ、全然気にしたことないですから」

 

「………そのスペックの良さで気にならないのが驚きだわ」

 

 

そう、明日は2月14日。バレンタインデーという特別(?)な日です。

が、私は今まで一度も貰ったことはないし、あげたこともないので意識していませんでした。

事実、先ほど琴音に言われるまで気づいていなかったです。

 

 

「………はぁ。お姉ちゃんに近寄らなかった男子の気持ちが全く分かんない」

 

「気味が悪かったからでは? 前髪伸ばしっぱなしでしたし」

 

「けど、性格を見れば気味悪くないじゃない」

 

「いえ、見た目で完全に判断されていましたからまず話したことがなかったんです」

 

 

以前の私は地味すぎ、髪が長い等で完全嫌われ者でしたからね。

まあ気味が悪いものに近づかないのは普通のことなので、仕方がありませんが。

 

 

「でも、今年はいるんでしょ?」

 

「え?」

 

「だーかーらー、今年はチョコあげる人がいるんでしょ!」

 

「え………ええ!?」

 

「いやなんで驚いてるの!? むしろこっちの方が驚きだわ!」

 

「………あ、もしかして友チョコといわれるヤツですか。確かにそうですね。それならあげる人がいます」

 

「…………あ、そういう関係ですか。ま、私はその方が安心するからいいけど」

 

「? どういう意味ですか?」

 

「お姉ちゃんに余計な虫が寄らないようにするのは私の役目だってこと」

 

「???」

 

「……理解していないなら気にしないで」

 

 

何故か琴音は疲れているみたいですね。

私、なにかまずいことを言ってしまったのでしょうか?

 

 

「ま、いいや。んじゃ、何作るか決めてね」

 

「え、あ、はい………では……マカロンなどはどうでしょう?」

 

「中々難しそうなものをチョイスしたね。じゃあ始めよ」

 

「ちなみに琴音は何を?」

 

「ザッハトルテ」

 

「………それ結構難しいと思いますが」

 

「明香里がザッハトルテ好きなんだもん」

 

「琴音ってお菓子作り得意でしたっけ?」

 

「………………で、できるよ」

 

「…………目を逸らしながら言っても説得力ないですよ」

 

「う、うるさい!………あー! もうそうだよ! 苦手だよ!! 料理もスイーツ作りも苦手だよ!! しょうがないじゃん! こちとら不器用なんですよお姉ちゃんと違って!!!」

 

「まぁまぁ、落ち着いてください。私でよければ教えますから」

 

「………くぅ………! お姉ちゃんの万能さが羨ましい………!」

 

 

いえ、私なんて趣味でやっているだけですからね。

万能なんてとんでもないです。

 

 

「ではまず生地作りから始めましょう」

 

「は、はい」

 

「やわらかくしたバターに砂糖を加えて、白っぽくなるまですり混ぜてください」

 

「了解」

 

 

数分後・ ・ ・

 

 

「で、できました」

 

「それにあらかじめ30℃くらいに溶かしておいたチョコレートを加えて混ぜ合わせてください。その後、3つある卵黄を一個ずつ加えて、その都度よく混ぜ合わせます」

 

「はい」

 

「それが終わったら別のボウルに卵白を入れ、塩をひとつまみ加えてミキサーで泡立たせてください。泡立たせながらメレンゲ用の砂糖を4回に分けて加えることも忘れずに。ふんわりと泡立ったら砂糖の4分の1を加えて泡立たせ、再び泡立ったら次の砂糖を加え、全ての砂糖を加えたら角が立つようなメレンゲを作ってください」

 

「え、あ、はい」

 

「そして先ほど混ぜておいた別のボウルにメレンゲを加え、ゴムベラで切り混ぜて、60gの薄力粉を一度に加え、また切り混ぜてください」

 

「はい」

 

「それができたらスポンジ型に入れ、スプーンの背で平らにならし170℃に温めたオーブンで40分~50分焼いて生地は完成です」

 

「うん、分かった」

 

 

昔よく作って家族に振る舞っていたことを思いだしますね……。

………あの頃は、お父様が居て、お父様のことが、大好きだったんですよね………。

ああ、こんなこと考えていたら美味しくできませんね。

琴音にも悪いですし。

 

 

「できたけど、次は何するの?」

 

「あ、はい。次はジャムを作ります。作り方は………」

 

 

そんなこんなで琴音に作り方を教えて数時間後。

ついにザッハトルテが完成、ついでに私のマカロンも完成しました。

 

 

「これで明香里も喜んでくれるよ! お姉ちゃんの教えだとさらに!」

 

「え、何故私の教えだとさらに喜ぶのですか?」

 

「そりゃ明香里がお姉ちゃんを尊敬してるからだよ」

 

「へ? 何でです!?」

 

「………これで気づけないお姉ちゃんは本当に大物だ」

 

「え??」

 

「………何でもないよ」

 

 

なぜか呆れ顔で溜め息つかれました……。

 

 

「明日が楽しみですね」

 

「うん。楽しみ」

 

 

そうして、私達はバレンタインチョコ作りを終えたのでした。

 

 

 

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

 

 

今日はついにバレンタインデーです。

皆さんに日頃の感謝を込めて贈らなければ。

 

 

「あ、桜木さん! おはよう」

 

「よっ!」

 

「沢田さん、獄寺さん、山本さん。おはようございます」

 

「相変わらずお前は一人なのかよ………」

 

 

三人と合流して、いつも通り話しながら教室へ。

そして、教室のドアを開けた瞬間私は後悔しました。

 

 

『山本君! 獄寺君! チョコ受け取って!!!』

 

 

ピシャ!←教室のドアを閉める音

 

 

「………桜木さん、何で今即行でドア閉めたの?」

 

「私は何も見ていません。見なかったことにします」

 

「まーまー、早く入ろうぜ。廊下寒いし」

 

「10代目、俺は今日帰ってもいいでしょうか?」

 

「獄寺君………」

 

 

教室の中は女子がドアの前でチョコの箱を持って待ち受けていて、男子は隅に固まって床に手をつき凹んでいるという恐ろしい状況になっていたので見なかったことにしましたが、この状況を作った元凶の一人である山本さんが普通にドアを開け、女子が雪崩のように押し寄せてくることになってしまいました。

 

 

「ハハハッ! サンキューな!」

 

『獄寺君も受け取って~!』

 

「うるせぇ! 気色悪い! さっさと離れろ!」

 

『キャ~~~! カッコいい!!』

 

「…………なんたる混沌(カオス)

 

「桜木さんがそんな言葉を使うほどの状況なのこれー!?」

 

 

私は目の前で繰り広げられている後景から目を逸らすことにしました。

ディスられて喜ぶ人達の集まりなんて見たくないですからね。

このクラスである以上、バレンタインが平和であることはないでしょう。

私は普通に渡して、親睦を深めるものだと思っていたのですが………考えが甘かったことを痛感しました。

 

 

「………とりあえず、埒があかないのでそろそろ教室に入れてくれませんかね皆さん」

 

『山本君~! 獄寺君~! チョコ受け取って~~!!』

 

 

口調が若干怒っている時のものになりかけている。

けれどもちろん聞いておらず、さらには他のクラスからも押しかけてきている。

正直、限界を超えそう。

沢田さんが青ざめた顔で必死に何か言ってきているが、それすらも聞こえない。

どうすればいいのか私には分からないし、分かりたくもないのでお手上げ状態である。

 

 

「……………もう帰りましょうか」

 

「諦めちゃダメだよ桜木さん! 帰らないで! お願いだから!!」

 

 

沢田さんが必死に私を止める。その目は『ここに居る自分が邪魔者にしか見えなくなる!』と語っており、仕方なく騒動が終わるまで待とうと思うことに。

 

 

「お前ら邪魔だ! 10代目がお通りになれねーだろーが!」

 

「え!?」

 

『………沢田ぁ。…………何か文句でもあるのかなぁ?』

 

「ひっ!!」

 

 

獄寺さんの一言で女子の眼は沢田さんに向き、全員が綺麗な笑顔で沢田さんに脅迫している。

………視点を変えれば、皆が沢田さんに笑顔で話しかけているという穏やかな絵になるんですけどね。

残念ながらその笑顔は脅迫の笑顔です。

沢田さんは何でこっちに振ったの~!? とでも思っているのでしょう。

 

 

「まーまー、お前らとりあえず教室に入ろうぜ! さすがにここで受け取り続けるのは寒いしな」

 

「そうだね! と、とりあえず入ろう!」

 

「…………そうですね」

 

 

山本さんが助け舟を出してくれたおかげで何とか教室には入れました。

今、私の機嫌はすごく悪いです。すごくムカムカしています。

 

 

「あ! 琴里ちゃん達おはよう」

 

「よっす」

 

「笹川さん、黒川さん。おはようございます、そしてありがとうございます」

 

「??? え、何でお礼?」

 

「いえ、気にしないでください」

 

 

彼女たちが居てくれたおかげでムカムカが消えました。

平和的な彼女たちがいてくれれば私は思っていた通りのバレンタインをむかえることができそうです。

 

 

「あ、笹川さん、黒川さん、沢田さん、獄寺さん、山本さん。皆さんに渡したい物があります」

 

「お、もしかして桜木もチョコくれるのか!」

 

「はい。チョコ味のマカロンを作ってみました」

 

「へー! すごい! 私達もいいの?」

 

「もちろんです! 皆さんは仲良くしてくださる方々なので!」

 

 

そう言ってそれぞれの名前が書かれた袋を渡していく。

獄寺さんだけはいらねーよ! と言われたのですが、せっかく作ったので貰ってくださいと言ったら素直に受け取ってくれました。

 

 

「今中身確認していい?」

 

「はい。どうぞ」

 

「お、凄いじゃん琴里。普通に美味そうよ」

 

「うん! とってもいい香りだし、見た目もすごく美味しそう!!」

 

「そういって頂けるとありがたいですね」

 

「あ、色々な味も作ったんだ」

 

「はい。さすがにチョコだけは辛いかなと思いまして」

 

「んなことねーけど、いろんな味が楽しめるしいいなこれ!」

 

「甘いもんは好きじゃねーんだが」

 

「獄寺さんのは甘さ控えめにしてありますよ」

 

 

喜んで頂けたようで何よりですね。

後ろの女子の視線がものすごく痛いですけど。

 

 

「とりあえず、ありがとう桜木さん!! 俺、初めて貰ったよ!」

 

「サンキューな!」

 

「ま、食ってやるよ」

 

「ありがとね琴里ちゃん! あ、私からも皆にチョコあげようと思ってたの」

 

「え、ありがとうございます。………この匂い、クッキーですか?」

 

「わ、凄い! よく分かったね琴里ちゃん。チョコチップクッキーを作ってみたの」

 

「え!? きょ、京子ちゃんから貰えるの!!?」

 

 

………沢田さん、すごく嬉しそうです。

やっぱり好きな子から貰えるというのはそれほど嬉しいものなのでしょうか。

 

 

「二人ともありがとう!!」

 

「今食いてーなー」

 

「せめてお昼の時間に食べませんか?」

 

「お! その手があったか!」

 

「私は帰ってからじっくり味わって食べるね」

 

「ありがとうございます。お口に合えばいいですが」

 

 

そうして穏やかな時間をみんなで過ごし、いつも通り授業をうけ、下校時間になりました。

 

 

「あ、沢田さん。帰りに沢田さんの家に寄ってもよろしいでしょうか?」

 

「え? あ、もちろんいいけど、何か用事?」

 

「作ったマカロンを皆さんにあげようかなと」

 

「え、家の人達までいいの!?」

 

「はい。あ、山本さん。お父様にも渡してください」

 

「親父にまで悪いな」

 

「いえいえとんでもありません」

 

「んじゃ、また明日な!」

 

「はい。また明日」

 

 

山本さんと別れ、沢田さんと話しながら帰り、沢田家前まで来ました。

 

 

「ただいまー」

 

「お邪魔します」

 

「あらー! 琴里ちゃん! いらっしゃい!」

 

「あ、奈々さん。あの、マカロンを作ったので皆さんに渡してください」

 

「んまあ! ありがとう! 喜ぶと思うわ~!」

 

「ん、琴里の作ったマカロンか。美味そうだな」

 

「ええ、ぜひいただくわ」

 

「ガハハハ! 琴里の作ったチョコだ~!」

 

「リボーン! ビアンキにランボも!!」

 

「皆さん、つまらないものですがどうぞ」

 

 

いつの間にか後ろにいたリボーンさん達に少し驚きました。

警戒をしていなかったとはいえ、後ろをとられるとは。

さすが、プロの殺し屋は違いますね。

 

 

「せっかく来てくれたし、お礼も兼ねて家で夕飯食べて行かないかしら?」

 

「え、ですが申し訳ないですし」

 

「もちろん食べるよな?」

 

「………いただきます」

 

 

リボーンさんの圧が………。

食べなかったら撃つぞとでもいうかのような圧が恐ろしい。

やはりリボーンさんには抗えませんね。

そして、沢田家で夕飯を御馳走になって沢田さん達と少し遊んでから家に帰りました。

 

 

「帰りました」

 

「お帰りなさいませ。琴里お嬢様」

 

「おかえりー。どうだった? お姉ちゃん」

 

「皆さん喜んでくれたみたいでほっとしました。バレンタインというのはなかなか良い行事ですね。そちらはどうでしたか?」

 

「ああ、明香里もの凄く喜んでくれた。笑顔になってくれたから私も嬉しかった」

 

「………そうですか。良かったです」

 

 

本当に琴音は明香里ちゃんのことが大切なんですね。

表情がふんわりしていて、彼女の話になると嬉しそうに話している。

琴音の唯一の心友が明香里ちゃんで本当に良かったです。

 

 

「そういえば、琴音達もマカロン食べますか?」

 

「え、食べる食べる!」

 

「私も貰おうかしら」

 

「食べるに決まってんでしょ」

 

「ほしいほしいー♪」

 

「貴女方は遠慮という言葉を知ったほうがよろしいと思いますよ?」

 

「よろしいのですか? 琴里お嬢様」

 

「もちろんいいですよ。()()()()()()

 

「…………っありがとうございます。いただきます」

 

 

例えメイドさんでも家に仕えてくれている。その事実だけで、家族となるのは当然のこと。

血の繋がりがなくとも、絆が強ければそれで良いんですから。




どうでしたか?

琴里「私はどういうキャラなのかが分からなくなります」

作者「あー……久しぶりすぎて皆さんがどんなキャラだったか全然思い出せなくて」

琴音「つまり作者のせい」

作「貴方達やっぱり怒ってますよね」

二人「気のせいよ(です)」

作「絶対怒ってますよね!?」

琴音「うるさいよ作者。この時期に小説書いてることについてはスルーしてるんだからいいでしょ?」

作「今触れましたけどね」

琴里「気にしていませんよ私達は。べ・つ・に・放置されていたこともテスト一週間前だということも気にしていませんから安心してください」

作「明らかに気にしている上にダイレクトに触れた!!」

琴音「思考が浅い人間代表ね」

作「返す言葉もございません」

琴里「真面目になってください。読者様のためにも貴女の書くオリジナルキャラクターのためにも」

作「…………はい。それでは次回予告行きますね」

二人(いじめすぎた………?)


次回はちゃんと授業参観やります。


二人「……………」

作「さて、それでは」

琴音「分かった、分かったからそのどんよりした空気やめて」

琴里「ヒカヤミは豆腐メンタルだと聞きました」

作「……………誰からです?」

琴里「貴女のもう一つの小説のオリ主、無月日向さんからです」

作「………もう嫌ですこの人達」

琴音「作ったのはアンタだから」


それでは次回『標的23 授業参観』でお会いしましょう。
ちゃおちゃおです。
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