はじまりはじまり〜
お話のはじまり
-とあるサイト
トリニティ総合学園。
三大校のひとつで、長い歴史と格式ある学校である。
元々複数の学園でありかつては派閥争いも多かったが、一つの学校として統合され徐々にそんな過去も薄れつつある。尤も、無くなったわけでもないが。
というのも、かつての派閥ごとで立場が分かれているのもナショナリズムを助長しているのだろう。例えば、シスターフッド。例えば、救護騎士団。正義実現委員会。そして、ティーパーティー。
ティーパーティーも複数の分派で構成されることは、流石に皆もご存知のことだろう。パテル分派、フィリウス分派、サンクトゥス分派。そして、アリウス分派である。(後略)
*
今日はティーパーティーの長たちで
「ヨゾラ様!こんにちは!」
「ええ、こんにちは。」
うむ、うちの分派の子は今日も元気に挨拶してくれるな。他の分派は...まあ、かなり嫌われてるか知られてないので是非も無し。
そうして歩いていけば、ティーパーティー、それも通常トップにしか入れない部屋へ辿り着く。毎度のことながら、ここへ入れるのはなかなか感慨深いものがあるな。
無駄にデカくて荘厳な扉を開ければ、そこには整えられた庭園に囲まれた白いテラス。
「ようやく来たね、ヨゾラ。」
「あっ、ヨゾラちゃん!このロールケーキおいしいよ!」
「毎回、足労させてしまいすみませんヨゾラさん。もう少し近くで開ければいいのですけど...」
「ナギサのせいじゃないから気にすんなよ。それよりもケーキちょーだい。」
いつもの席につきながら、一口サイズのケーキを口に放り込む。
「一応会議なのだが...ミカとヨゾラはただのお茶会だと思ってないか?」
「だって"ティーパーティー"だしー」
「そーだそーだー」
「まったく...ナギサ、2人は置いといてそろそろ始めようか?」
「ええ、それでは...ティーパーティーを始めましょうか。」
とまあ、そんなゆるーい雰囲気で、しかしながらトリニティトップの会議は始まっていく。
彼女の名前は花城ヨゾラ。この世界を知り、未来を知り、されども未知の世界へと生まれ落ちた、外なる者でもあり、内なる者でもある、不思議なおんなのこ。
かつて導いてきた彼女は、どのような選択を下すのか。
これは、奇跡と青春の世界の1人の少女が、運命に抗うお話。
これは、絶望と苦痛の物語で少女たちが、幸せを掴むお話。
はじまりはじまり。