アリウス分派ティーパーティーはTS娘   作:蒼嶺

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プロフに私のついったを掲載。
ほぼ関係ないツイートか更新通知くらいしかしないけど一応。


vsアリスク!

「模擬戦ですか?」

「ああ、頼みたい」

 

ある日その辺を歩いていると、サオリ達にそう持ちかけられた。

と言ってもこれまでにも何度かアリスクと戦闘訓練をしたことはあるので特に断る理由はない(断ったところで勝手に強くなるだろうけど)。それは良いのだが...

「...ルールはいつも通りで?」

「ああ。」

「という事は、一対四ですか...」

そう、俺対アリスクという圧倒的不利な構図になってしまうのだ。かと言ってアリスクはチームで組んだ方が連携を取る訓練にもなるので、分ける訳にも行かない。

「わ、わたしはヨゾラさんと同じチームでも良いんですが...」

「こら、さりげなく強い方に付こうとしない。」

「買い被りすぎです。私ももういつ抜かれるかとヒヤヒヤしているんですよ。」

「それじゃあ、私達と模擬戦やるのはイヤ?」

「ンン゛ッいえ、やりますよ。私としても良い刺激にはなりますから...では、訓練所にいきましょうか。」

 

 

訓練所に着き、遮蔽物に隠れて準備をする。あと大体30秒ほどで試合開始のタイマーがなる。

俺の愛銃"thirteen"は白い銃身に銀色の装飾が施されたショットガンだ。やはり高火力を叩き込むのはロマンだろう。最も今の戦い方を確立するのには苦労したが、ロマンの魅力には逆らえなかった。どっかのピンク髪とは気が合いそうだ。

などと考えながら準備を終えると、丁度試合が始まった。さて、どう動こうか...

アリスク相手に下手な小細工は効かない。しかし真正面から言っても叩き落とされるだけだ。うーむ。

...まあいいか!よろしくなァ!

 

 

(...来た!)

ヨゾラが動き出すと同時に全員武器を構える。

最初に飛んできたのは煙幕弾。と言っても私達が音だけで場所を把握できる事は百も承知だろう。つまり、もう一手何かしてくるはず。

次にヨゾラがしてきたのは、真っ直ぐに接近し射撃。それを咄嗟に避けつつも背後に振り返る。するとそこには、"弾と同じ速度で"回り込んだヨゾラだ。

「相変わらずイカれた速さだ...!」

そのまま更なる回避のために身構える。銃は頭に向けられているが、フェイントで腹に打ち込まれる可能性もある。どちらにも動ける様に構えなくては...

と考えている間に、ヨゾラは自分の目の前を過ぎていった。

 

「一人目。」

 

「ッヒヨリ!」

私に接近したのはブラフだった、と気づいた頃にはヨゾラは弾を掻い潜りヒヨリに銃口を突きつけていた。

ドン!と音がしそのままヒヨリがダウンする。

どんな火力だ...

 

しかし、どんなに速くとも後隙は必ず生まれる。そこに3人で弾を打ち込む。それに対しヨゾラは...

 

 

(うん、耐えれる。)

弾幕の量を見て次の行動を決定する。裏を掻くには常識を越えるのが一番手っ取り早い。そしてこの場の常識とは...

(人数不利なら慎重に攻めるべき、というところだけど敢えて大胆に攻める!)

詰まるところ、"特攻"だ。極偶に脳筋的戦法すると意表をつきやすいのだ。

弾を喰らいながらサオリに突っ込む。

今度こそセオリー通りチームの頭を獲ろうか。

まず、頭を狙う。まだ避けない。照準を下にずらす。なるほど、懐に潜り込んでくるか。なら、こうだ。

「ガハッ!」

銃を落とし腹にパンチ。その後すぐに銃を拾い、流れでミサキを遮蔽物ごと撃ち抜く。

うう、やっぱり苦しい思いをさせるのは心苦しい...ゴメンネゴメンネ...

とは言っても、訓練である以上負けに行く訳にも行かない。という訳で、まだ動けるらしいサオリにもう一発。うんうん、防御力もあがってきててお兄(姉)さん嬉しい。

さて、あと一人。さっきのでダメージを負ってしまって自爆特攻もキツいので、あとは純粋な撃ち合いだな。

なんとか遮蔽物を辿って接近しおじさんのEX的な感じで撃ち込めば終わり。多対一は一人ずつ堅実に、が正義だな。

 

 

「お疲れ様でした、皆さん。」

「つ、強すぎますぅ...」

「敵わないな...」

「そうですね...やはり、先読みだけでなく予想外への柔軟性が課題でしょうか。瞬間的な判断力自体はかなりあるので、様々なパターンを学んでいきましょう。」

しかし、着実に伸びてきている。次からはもう少し火力を上げても良いかもしれないな。

「...大事なのは、沢山考える事です。普段から色んなことを考えれば、咄嗟の時の引き出しが広がりますし、何より"当然だと思っていた事"に気づくことが出来ます。」

「...つまり?」

「思い込みを無くすことができます。常識を越えれば、相手を欺けますからね。兎に角、戦闘の事もそうでない事も、沢山考えて下さい。そうやって悩むのは、子供の特権ですから。」

少々難しい話をしすぎただろうか。セイアちゃんの影響かな。

「ヨゾラは、いつも私達よりもずっと先を見ている様だな。」

「大人びてる、って感じだね。」

「ティーパーティーが大人ぶらなければ格好がつかないですから。」

 

いずれにせよ、最後には未来を自分自身で掴み取ってもらわなければならないのだ。その時のため、あるべき姿というものを見せていかねばならないだろう。

どうか、この子達の行く末に、幸が在らんことを、なんて。

たまには、神に祈ってみるのも悪くないだろう。




メロスには戦闘がわからぬ。
これで良いのだろうか...
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