【急募】FFTを1ミリも知らないオレたちを誰か助けてくれ 作:12club
side:ユーリ
オーボンヌ修道院。
位置としては貿易都市ドーターの南にあたる、海辺にそそり立つ大修道院だ。
修道院中には無数の書庫と書物があり、多分、一生涯かけてもその百分の一すら読み切れないだろう。
だが、まあオレにとってはどうでもいい。
そんな事情は学者さんらに任せておけばそれでいい。
王女がさらわれた修道院。
情報としてはその程度の場所だ。
オレは王女捜索の包囲陣を組んだ北天騎士団の先導役を任され、任務に臨んでいる。
王都ルザリア――ここはイヴァリースを統治する王家アトカーシャ家のお膝元。
要するに王家の息がかかった場所。
少なくとも表面上はオレたちの味方だ。
そこからベスラ要塞を
さらにそこから南に向かうとランベリー領――アルガスの出身地。
そしてイヴァリース全土の信仰を集めるグレバドス教会が
ゼルテニアに逃げられるのも厄介だが、これらに入られるのも相当厄介だ。
入られたら北天騎士団の活動が
なので、こちらもまた領内に入られる直前の土地、イヴァリースきっての大滝ゼイレキレの滝に北天騎士団を潜伏させる。
包囲陣を組むとしたらこの3点だ。
既に王女誘拐の犯人はドーターを東に向けて逃走中らしい。
滝の直前にあたるアラグアイの森を抜けたとしたら、本命はゼイレキレの滝だろう。
そこから犯人はいかにして逃走するか。
素直にベスラ要塞を経由してくれれば、包囲の目はそちらに光らせているので面倒はないのだが。
「隊長。
騎士団のひとりがオレにそう報告する。
どうやら網にかかったようだ。
「ベスラではないのか?」
「はっ、察するにこの方面だとライオネル領へと逃げる算段かと」
「ベスラに回した騎士団をゼイレキレの滝へと誘導しろ。滝の警備を増やせ。ここで一気に締め上げるぞ」
「了解です」
ベスラ要塞ではなくライオネル領に一直線だと?
逃げ道の一つとはいえ、ライオネル領はゼルテニアの反対側。
しかも逃げたとしてもイヴァリース南海を望む、オレたちが包囲を完成させれば孤島となる。
ほとぼりが冷めるまで待つつもりか?
まあ犯人の事情はどうでもいい。
そっちに逃げるならそれはそれでこちらの思うつぼだ。
後は待つのみ。
犯人の身柄と王女さえ抑えてしまえば任務完了だ。
side:アイリ・サダルファス
ベスラ要塞を横目に突っ切ってゼイレキレの滝へ。
北天騎士団の読みが正確なら、多分この辺りで下手人は追い込まれるはず。
そう判断した私とアルガスは一足先に滝を抑えようと
「ちっ、既に北天騎士団の連中が囲ってやがるな。少々、連中の読みを見誤ったか」
「それは仕方ないよ。なにせ人数が違う。こうしてる間にも多方面から締め上げがきつくなって、援軍が駆け付けるかもしれないし」
滝の高所を抑えた私たちは北天騎士団の動向を窺うことになった。
後手に回ってしまったけど、それは仕方ない。
ただ私たちの勝利条件が厳しすぎる。
ここで北天騎士団を全滅させてオヴェリア王女の身柄を確保する。
その際、王女の護衛隊もきっと辿り着くだろう。
場合によってはそちらも相手にしなくてはならない。
けれど。
「来たぞ! 王女をさらった下手人が滝の大橋を渡ろうとしている!」
「とうとう網にかかりやがった! 全隊、一気に締め上げるぞ!」
「ちっ、大勢来やがった」
「まだ手出ししちゃダメだよ。少なくとも、王女の護衛隊と北天騎士団がやり合うまでは。どっちかの勝ち馬に乗らないと」
「漁夫の利を得ようってことか?」
「それしか私たちに勝ち目はないからね」
「その案に乗るしかなさそうだな」
こういう時のアルガスは冷静だ。
もともと
頭に血が昇っていても、どっか別の所で自分にとってどう振る舞えば有利なのか、そこをきちんと弁えている。
下手人が、姿を現した。
「来たぞ! 間違いない、ゴルターナ軍の軍装だ!」
さっと
え……っ?
思わず、身を乗り出した。
「あいつ、ディリータか……!?」
アルガスもまた、伏せる私の背に覆いかぶさるように身を乗り出して驚愕の声を上げる。
ディリータ・ハイラル。
元はベオルブ家と関係を持っていて、そのためにジークデン砦で行方不明となった。
連れている若い女性は、きっとオヴェリア王女だろう。
なんで彼女を伴って、しかもゴルターナ軍に……?
「もう後は無いぞ! おとなしく王女を渡すんだ! そうすればおまえの命だけは助けてやるぞ!」
北天騎士団の騎士が恫喝する。
しかしディリータは。
「白々しい嘘を! おまえたちの目的は王女の命だろう?」
そう反発した。
北天騎士団の目的が、王女の命?
「王女の命を奪った後、その真相を知るオレをおまえたちが生かすはずはないだろう!」
何を言っている……、ディリータは?
「何のことだ? 我々は王女を助けに来たのだ! ゴルターナ軍に王女を奪われるわけにはいかないのだよ!」
言っている間にも、北天騎士団が包囲の輪を
大体の事情は把握した。
王女オヴェリアはオーボンヌ修道院でゴルターナ軍にかどわかされた。
それを北天騎士団が追っている。
そして、その包囲網にかかったゴルターナ軍の騎士を今まさに捕らえんとしている。
ただわからないのは。
何故ゴルターナ軍の騎士がディリータなのか。
そしてどうして、北天騎士団が王女の命を狙っているなどということをディリータが叫んでいるのか。
そんなことを
「オヴェリア様ーッ!!」
「アグリアス!!」
王女の護衛隊がようやくお出ましだ。
これで私たちの手がとうとう回り切らなくなった。
傍観に徹するか、それとも先手を打って北天騎士団を奇襲するか……。
「もういいぞ、おまえたち。下がっていろ」
北天騎士団に割って入るように、ひとりの男が姿を現した。
そしてまた、私は仰天する。
「ユー……ッ!!」
思わず大声で叫びかけたところを、アルガスに口を塞がれた。
「この馬鹿っ! 黙ってろと言ったのはお前だろうが!」
小声で、鋭く私を制するアルガス。
「あいつは確かにユーリだ。しかもあいつは北天騎士団の一員で、ディリータの邪魔をしに来たのは間違いない。大人しくもう少しだけ成り行きを観察しろ!」
side:ユーリ
王女の護衛隊が到着した。
となれば、その中に同行しているガフガリオンもいるはずだ。
しかし、厄介な連中を連れてきてくれたものだ。
「余計なヤツらが来たな。全隊、抜刀許可。ここで護衛隊と下手人を
オレがそう発破をかけると。
ガフガリオンが一歩先に出て。
「どういうことか分からンが、これも依頼の内だ。仕方ないな」
アグリアスと呼ばれた女騎士がそれを聞いて。
「ガフガリオン! 貴様、裏切る気か!?」
ガフガリオンに反発するが、とうの本人は冷めたものだ。
「裏切り? 違うな。この状況も予定通りなンだよ」
ガフガリオンは計画の全てを暴き出した。
余計なことを。
「王女はゴルターナ軍に略奪され、その際に何かの手違いで死ンだことにする。オレたちの仕事はその真相を知る連中をここで口封じすることなのさ!」
その一連の言を聞いたディリータが口を開く。
「どうせ死ぬことになるのなら役に立ってもらおう……。王女がゴルターナ軍の手に掛かって死んだことにすれば邪魔な王女も始末でき、政敵も失脚させられる。それがラーグ公の書いた筋書き……、いや脚本を書いたのはきっとダイスダーグだな」
ちらりと、ディリータが護衛隊に視線を向けて。
「なあラムザ。おまえもそう思うだろう?」
その時、オレは初めて護衛隊の中にラムザの姿があるのを見つけた。
ラムザ・ベオルブ。
ベオルブ家の末席に連なる者だが、ジークデン砦の一件で姿を消した若き俊英。
一瞬驚愕したが、状況は変わらない。
ラムザがいようがいまいが構うまい。
「どういうことだ? 誘拐が狂言だとでも言うのか?」
未だ状況を掴みかねているアグリアスが暢気なことをのたまっている。
「邪魔なンだよ、その王女サマはな! 正統な後継者はオリナス王子ただひとりで十分なンだ。王女が生きていれば担ぎ出そうとする輩が出てくるからな!」
ガフガリオンが叫ぶ。
まったく、本当にペラペラと口が滑る男だ。
「そういうことだ、ラムザ。コイツらを皆殺しにするぞ!」
そして、当のラムザは。
「……またティータのように、弱い者を犠牲にしようというのか」
ラムザが剣を抜いた。
ガフガリオンに向け、敵意を放って。
「そんなことは許さない……! もう彼女のような犠牲者を出すことは許されないんだ……!!」
side:アイリ・サダルファス
私は抑え付けているアルガスを弾き飛ばした。
反射的に声を張り上げる。
「ユーリ! ラムザ! ディリータ!」
彼らの視線が一気にこちらへと向いた。
「きみは、アイリ? どうしてこんな所へ!?」
ラムザが私の姿を見て、ふたりに比べて素直に驚く。
「やれやれ……最低な同窓会だな。なあユーリ?」
ディリータが
「アイリ……? おまえも来ていたのか」
ユーリもまた、冷たい口調で私に向けて言い放つ。
「だがどうしておまえは
「そっちこそ! まだダイスダーグさんの指示で動いているの!? あんたには人間の恥じらいってモノがないの!?」
私の
「……騎士団に命ずる。邪魔なゴルターナ軍を排除しろ!」
それだけ言うと、ユーリは私に背を向けた。
ユーリの指示に応えた騎士たちが、数人で私を包囲せんとする。
「くっ……! このぉ……!!」
「やめろアイリ! 下がれ!!」
背後からアルガスが私を引き留めようとする。
だけど。
あんなユーリを見て、私は冷静じゃいられない……!
「……今度はアルガスか。千客万来だな、本当……」
冷めた口調でユーリが呟くのが聞こえた。
「いったん退くぞ! アイリ、冷静になれ!!」
「いや! ユーリとの決着は私がここでつける!!」
「それが出来ないとわからないほど、頭が鈍ってるのかおまえは!」
アルガスの言葉には従えない。
ここでユーリと物別れに終われば、次の機会がいつになるか分からない。
私を包囲する円陣が、どんどん狭くなってくる。
でも、私だって負けられない!
「はあぁっ!!」
袈裟懸け、横薙ぎ、突き貫き。
私の前にどんどんと騎士たちの死体が積み重なっていく。
「ったく、仕方ないやつだな!」
アルガスも私を制止するのを諦めたのか、逆に加勢しに来てくれた。
包囲を食い破り、ユーリへと肉薄する。
「ユーリッ!!」
「……ちっ、アイリ!」
私の袈裟懸けの剣がユーリを捉えた。
そう思った瞬間、ユーリが振り上げた剣が私の剣を弾く。
「終わりだっ!!」
無防備になった私の胸板を狙い、ユーリがそこを貫こうとして。
動きが止まった。
見れば、ユーリの剣はカタカタと震え、見えない壁に阻まれたかのようにそれ以上の前進を許さないでいた。
「……くそっ!」
ユーリが剣を引き、滝を渡る大橋を反対側へと走っていく。
オヴェリア王女を先に狙うつもりかっ!?
そう危惧するも、ユーリはわき目も振らずゼイレキレの滝から離脱し、あっという間に姿を消した。
「ユーリ……!」
その有り様を見た黒鎧の壮年の剣士――ガフガリオンが、歯噛みするのが見えた。
「ちぃっ!」
ラムザと女騎士――アグリアスのふたりを相手取っていたガフガリオンは、撤退するユーリを眼にして。
「今回はこれで見逃してやる。決着は持ち越しだ、ラムザ! アグリアス!」
彼もまたユーリを追って、ゼイレキレの滝を反対側に向かって走り去っていった。
後を見てみれば、ラムザも護衛隊も無事、ディリータとオヴェリア王女も生還、私とアルガスは無傷。
私たちの完勝だった。
しかし。
「ユーリ……」
ユーリは私を見逃してくれたのだろうか。
あの時、貫かれていれば、私は死んでいた。
本当に、危ない橋を渡ったものだ。
「アイリ」
振り向くと、怒り顔のアルガスがいて。
思いきり私の頬をぶん殴った。
血の味がする。
口の中を盛大に切ったのかもしれない。
「この馬鹿野郎が! ひとりで何もかも背負ったつもりでいやがって!」
顔を真っ赤にしながら、私に背を向けて続ける。
「今度ユーリが出たら必ずオレに相談しろ。いいな!?」
「ゴメン……でも、ありがとう。アルガス」
私は殴られ、腫れた頬をさすりながら応えた。
「オヴェリア王女をオレに渡すんだ。その方がおまえたちのためにもなるぞ」
ディリータがラムザに向けて、冗談じみた口調で言う。
それを見たアグリアスが一歩前に出て、王女を庇った。
「どういう意味だ?」
「おまえたちこそ意味が分かっているのか? おまえたちは北天騎士団を敵に回したんだぞ。……まあそっちの馬鹿ふたりは元々、北天騎士団の敵だったわけだが」
誰が馬鹿だ。
「おまえな……わざわざ助けに来てやったのに礼のひとつも言えねえのか?」
「おまえにだけはそんなことを言われたくないな」
反発するアルガスに、視線もくれてやらずいけしゃあしゃあとのたまうディリータ。
「よく考えてみろ。これがラーグ公の計略ということは王家も知っているということだ。つまり、王家は味方じゃない」
ふい、と私の方を見る。
自然、皆の視線が私とアルガスへと向いた。
「じゃあゴルターナ軍か? それも無理だ。自分への疑いを晴らすためにおまえらを処刑するだろうぜ」
「ならおまえはどうするんだ?」
アグリアスの言葉に、ディリータは首を横に振った。
「さあな……。おまえたちに出来ないことをやるだけさ」
ディリータがクルリと私たちに背を向ける。
「お姫サマをもう少し、おまえたちに預けておくことにしよう」
「ディリータ」
ラムザが声をかけ、ディリータが顔だけ振り返る。
「またきみに会えてよかった。生きていてくれて本当に嬉しいよ」
ふっとディリータが空を眺める。
「ティータが守ってくれた」
「え?」
「あの時、ティータがオレを守ってくれたんだ……」
「ディリータ……」
そんなやり取りだけして、ディリータは立ち去りかけ。
「あ、あの……!」
オヴェリア王女が声をかける。
「ディリータさん、助けてくれてありがとうございました」
ディリータはそれを聞いたかどうかは知れなかったけど。
「縁があったらまた会おう」
それだけ言って去っていった。
「ラムザ……そしてアイリにアルガス。助勢に感謝する」
「いえ、私たちが勝手にやったことですから」
私はしどろもどろな口調で応える。
「しかしどうする? 北天騎士団が敵に回った今、ガリオンヌ領へ戻るのは危険だと思うが」
「そこでオレたちの出番だ」
「アルガス?」
胸を反らしてアルガスが言う。
それは失敗フラグだよ、アルガス。
「王女をオレたちに渡せ。ラーグ公がダメならゴルターナ公だ。オレたち、ランベリー領の人間なら安全に、安心して王女を無事に送り届けられる。おまえたちも北天騎士団に狙われる心配もなくなる。どうだ?」
「その手の論法なら却下だ」
「なんだと!?」
ほら失敗した。
でも案としては悪くない。
「どうしてです? 皆の安全を考えるなら、ゴルターナ公側の人間である私たちがオヴェリア様をゴルターナ公に任せた方が皆の得になると思えるんですが……」
しかしアグリアスは首を横に振った。
「私はゴルターナ公を信用できない。ラーグ公がオリナス王子を後見するというのなら、ゴルターナ公もまたオヴェリア様の後見人を称することになるだろう。そうなればラーグ公とゴルターナ公の間で、王位の継承権を真っ二つに簒奪し合う、イヴァリースを二分する大乱に発展しかねない」
「そうですか……ゴルターナ公も同じ穴のムジナ、ということなんですね……」
「ならどうするんだよ?」とぶー垂れるアルガス。
「南のライオネル地方、ドラクロワ
そう、アグリアスはラムザに向けて言った。
まあ多分、というかやっぱり私たちは信用されてないわけだ。
無理もないか。
ランベリー領の人間なら、ゴルターナ公に与すると見られてもおかしくない。
ラムザが頷く。
「行きましょう。僕らにはそうするしか道がない」
「決まりだな」
アグリアスも頷いた。
後、これはもっともなことだけど。
「オレたちも付いていくぜ」
「アルガス?」
「おまえの言う通り、オレたちはゴルターナ公側の人間だ。オヴェリア様の身柄をオレたちゴルターナ公の者も狙っている。
「おまえがオヴェリア様の盾になる、というわけか……。なるほど、悪くない」
「だろう?」
「おまえもそれでいいよな?」と私に意向の向きを振る。
私は力強く頷いた。
「私もそれで構わないわ。オヴェリア様、私たちもライオネル城までお供いたします」
「ありがとうございます。えっと……、アイリさんに、アルガスさん」
「呼び捨てにしてくださって結構ですよ。ねえ、ラムザ?」
ラムザが再び頷いて。
「ああ、アイリも参戦してくれるなら心強い。それと」
「え?」
彼は
「お帰り、アイリ。ベオルブ家じゃなくて僕らに付いてきてくれて、ありがとう」
「ヤだな。ラムザの心意気に感じ入っただけだよ」
それに、あんなユーリに頭を下げるのもゴメンだし。
差し出されたラムザの手を、私は握った。
「ところでアルガス?」
「ああ? どうしたラムザ」
「おまえは御家再興は成ったのか? こんな所で燻ぶっている辺り、お察しなのかもしれないが」
「馬鹿にするな。オレも今や男爵の爵位持ちだ。本当ならオレがオヴェリア様をゴルターナ公の元に連れていって、さらなる出世の足掛かりにするはずだったんだがな」
「でもおまえは北天騎士団からオヴェリア様を守ってくれた。その事には打算抜きで礼を言う」
「はっ……、相変わらずの甘ちゃんだな」
憎まれ口をたたくアルガスに、素直に礼を言うラムザ。
なんだか昔に戻ったみたいだ。
そう思うと。
私はユーリの動向が気になった。
彼は今でもダイスダーグさんの謀略に加担している。
いずれは私たちの敵として、またまみえることになるのだろうか。
いや。
今はそのことは考えまい。
決着の機会はきっとまた訪れる。
そのためにも、今は自分の立場を明確にしておかなければ。
そういうことはアルガスに任せることにしよう。
今の立場なら、きっと私はユーリの"敵"になれるのだから。
それだけ自分の中で噛み締めて、私たちは向かう。
いざ、ライオネル城へ。