魔法少女にはなりません ~転生したらアズールだった件~ 作:月想
大体一週間から二週間くらい見てもらえれば...。
「ルシファ、アズール...。」
「それが名前みたいです...。」
初めて相対した悪の組織、エノルミータの幹部。
その強敵の名前を二人に共有する。
「ルシファーねぇ。なんや、中二病かいな。」
「あたしたちも中学生だけど?」
「いやそういうことやなくて。...まあええわ。とにかくそのアズールとかいうあいつ。次で終いにしたるわ。」
「一人になったうてなちゃんを襲うなんて許せない!次は絶対にたおーす!覚悟しててねルシファぁじぃっ!?...か、かんひゃったぁ...。」
「あ、あはは...。」
あんまり緊張感がないけど、それが逆に頼もしい気がする。
まさかこんな風にはるかちゃんたちと放課後話すようになるとは思ってなかった。
クラスのみんなに珍しそうな視線を向けられてたし...。
まあ...それを気にする余裕は、さっきまでのわたしにはなかったんだけど。
「はぁ。あなたたち、そういう話をするなら三人だけで話してくれない?わたし部外者なんだけど?」
そう不機嫌そうに話すもう一人。
小夜さんはそんな珍しい、不満げな様子で、はるかちゃんを指差す。
「うてなが入って三人揃ったんでしょ?わたしを勧誘する理由、もうないわよね?」
「小夜ちゃんは部外者じゃないよ!小夜ちゃんもやろうよ!四人であたしたち、トレスマジアから『クワトロマジア』に進化するんだよ!」
「なによそのピザみたいなチーム名...。」
小夜さん、わたしより先に誘われてたんだなぁ...。
なら素直に話しちゃってもよかったような。
でも、あの時小夜さんもわたしが魔法少女になったこと、知らなかったはずだし。
それなのに、あんな風に励ましてくれて。
小夜さんが魔法少女かぁ。
...いいなぁ、絶対かわいい。というか、かっこいい?
追加戦士枠だと、紫かなぁ。
でも小夜さんには青が合うと思うし。
もしかしてわたし入れ替え?クビ?
...小夜さんの魔法少女が見れるならしょうがないかなぁ。絶対推せるもん。
もちろん同じようにマゼンタもサルファも推すけど。はい。
やっぱり中盤以降の新たな敵に対するカウンター的に加入するのかな?
それとも誰かの意思を継いで新たな魔法少女になるとか。
熱い展開だけど推しに死んで欲しくないし、やっぱりわたしの出番かなぁ。
推しのエピソードが輝くならわたしの命なんてもう、はい。いくらでもどうぞ。はい。
「うぇへへ...///」
「ほら!うてなちゃんも小夜ちゃんに仲間になって欲しいって言ってるよ!」
「言ってないわよ!まったく。本当に諦めが悪いんだから。」
わたしが妄想トリップしている間に、帰り仕度を整えた小夜さんは席から立ち上がる。
「あ、待ってよ小夜ちゃん!」
「今日は先約があるの。薫子、見ての通り危なっかしい子たちだから。悪いけど、ちゃんと見ていてあげてね。」
「保護者役なんて不本意やけどなぁ。ま、何かあっても胸くそやし、ぼちぼち見といたるわ。」
「ありがとう。お願いね。それじゃあ、また明日。
うてな、頑張ってね。」
「ぁ...は、はい...///」
うわぁ、ナチュラル美少女ウィンクだ...。
ずるい、かわいい。
クラスメートから友人に変わった少女の背中を見送る。
優しい人だなぁ、ホントに...。
「小夜ちゃんあたしにだけ冷たくない!?」
「はるかがしつこいからやろ。小夜はんにも色々あるんよ。先約って言えばほら。これから『これ』とあれかもしれへんし?」
「小指...指が痛いから病院...?」
「なんでやねん。うてなはんは分かるわなぁ?」
「せんやく。これ。...あっ。」
こ、恋人...っ。
確かに、小夜さんくらい美人ならお付き合いしてる人がいてもまったく不思議じゃない。
そ、そっかぁ...。
......待てよ?もし小夜さんが魔法少女になったら彼氏持ちの魔法少女ということに。
ありか?ありなのか?
清廉潔白なヒロインに憧れるファンへの裏切りにならないのか?
いやでも推しは推しだし、それで幸せならファンとしては嬉しいはずだし。
愛の力で更に強くなる魔法少女とか見たいような。というか、それ自体は定番では?
でも昨今はそういう描写自体は避ける傾向に...。
大体リアルな魔法少女については正体を知らなければそういうことを気にする必要もないわけで。
小夜さんを知っているからこそ現れる弊害がこれだとでも言うのか!
「くそっ...!オタクとしての懐の深さを試されている...っ!!」
「オタ...?ま、まだよう分からんわ、あんたのこと...。」
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「なによみんなして噛むだの中二だの...一生懸命考えたのに...。」
「何か言ったかい?」
「いいえ、何も。」
「そうかい。では、行こうか。ボクらの本拠地、『ナハトベース』に。」
そう言って連れてこられた、実際に見るのは初めてのアジト。
見た目からして廃墟というか、灰色でよく分からない柱しかない。
『うわ、センスな...っ。』
正直な感想がこれだ。
ぶっちゃけ悪の組織というより、半グレの勝手に秘密基地といった印象だ。
確かキウィちゃんの希望でホテルが建った話が原作であったが、一度大規模リフォームでもした方がいいんじゃないかしら。
「不満そうだね。」
「そんなことないわ。如何にもな雰囲気でいいじゃない。」
「君が不機嫌なのは分かったよ。」
施設案内?も早々に、原作で何度も見たあの場所に着く。
当然そこには、ヴェナが"会わせたい"と言っていた人がいるわけで。
「お、きたきた~。待ってたよ~水神さよちゃん。」
「...どなたかしら?」
「彼女が君に会わせたかった人さ。」
「ここにいるということは。」
努めて自然に、何も知らないかのように。
目の前の『本物』を観察する。
『阿良河キウィ』。
またの名を、"レオパルト"。
実際に会った彼女の印象は、不思議なものだった。
知識が甦る前に既に知り合いだったはるかやうてなちゃんとは違う、物語の登場人物が飛び出してきた非現実感。
それだけじゃない。
ダウナーのように見えて自信を感じる佇まいに、計算されたファッションとメイク。
これが美少女。
私が越えなければならない、あこがれの、"正妻"...っ!
「ヴェナちゃんから聞いたんだよね~お仲間っしょ~よろよろ~アタシ阿良河キウィ~。」
そうわたしの手を握りながら言葉だけは友好的なキウィちゃん。
うてなちゃんは騙されていたが、生憎私はこの後の展開を覚えている。
だからこの、手の中の"感触"にも反応できる!
「せいっ!」
「あ~。」
握らされた手榴弾をあさっての方向に投げ飛ばす。
手榴弾は偶然にもヴェナに向かって飛んでいき、炸裂。
あくまでも偶然。偶然だ。
「ひっど。なにすんだよ~。」
「それはこっちのセリフよ。」
「酷いじゃないか、小夜。」
「失礼な同僚を紹介してくれたお礼よ。」
当たり前のように無傷なヴェナを横目で確認し、変身アイテムを構える。
「
「おぉ~やる気じゃ~ん。」
わたしの変身した姿を見て笑うキウィちゃん。
「見てたんだよね~この前の戦い~。すげ~みっともない負け方してたの~。」
「...。」
「あんなよわっちそうな奴にぼろぞーきんにされてんの、めっちゃウケる~。見た目だけの情けないコーハイはさぁ。」
彼女はわたしと同じ変身アイテムを取り出し、輝きに包まれながらその姿を変化させていく。
「キウィちゃんことこのレオパルトが、指導してしつけて、根性叩き直してやんよ~。」
原作で何度も見た、でも初めてのレオパルト。
可愛い。私の素直な感想だ。
だがそうも言ってられない。
これからは一度のミスも許されないのだから。
「んじゃ、いっくよ~。」
一瞬にして空に様々な種類、大きさの『銃火器』が展開される。
その威圧感、単純な凶器に対する潜在的恐怖。
自分が曲がりなりにも命懸けの戦闘をする立場となったということを。
私はこの時、初めて実感した。
「ファイヤ~~。」
一斉に放たれる閃光。
空間が硝煙と炎で包まれる。
「...っ!」
巨大な氷塊を作り出して壁にする。
だがイメージが弱かったのか、氷塊は確実に弾丸の雨に削られていく。
「ざっこ~。」
「しま...っ!?」
不意に投げ込まれた手榴弾に反応しきれず、ついに直撃を受けてしまう。
「かは...っ!!」
煙を上げながら地を滑り倒れるわたし。
痛みならマリーノの鞭で散々味わったが、これは何か違う。
「ね~ね~さよちゃ~ん。いや、ルシファアズールちゃ~ん。」
わたしが動けない間に近付いてきたレオパルトが、どこか覚えのある問いをわたしに投げ掛けてくる。
「アズールちゃんさ~、なんで魔法少女と戦うわけ~?アタシはさ~あいつらが邪魔なんだよね~。」
わたしの体に跨がり、見下ろしながら彼女は嗤う。
「世界で一番カワイイのはアタシなのに~、世間じゃ魔法少女がチヤホヤされててさ~。だから消えてもらわなきゃって思うの~。」
取り出した手榴弾をわたしの胸にあてがい、グイグイと弄びながら彼女は問う。
「ねぇアズールちゃ~ん。アズールちゃんはなんで~?なんで~?なんでなんで~?なんでなんでなんでなんでな~ん~で~?」
お前はなぜ、『悪』となるのか。
魔法少女を害するのか、と。
「そんなの、決まっているじゃない。」
「?」
「愛よ。」
「は?」
生み出した水流が油断したレオパルドの顎を激しく打ち上げる。
「が...っ!?!?」
「
あぁ、愛しの。私の、マジアベーゼさま。
あなたがいつか帰って来る、その時の為。
いずれあなたの支えとなるこの無知な少女に。
今はいない、あなたの為に。
あなたの代わりに、わたしが教えましょう。
あなたを愛するということを。
その幸せを。
「っ...てめぇ...よくも...っ」
「手加減はしてあげたわ。その可愛い顔に傷をつけては困るもの。」
レオパルトはさして時間も経たずに立ち上がる。
『可愛い』というワードに一瞬表情が和らぐが、すぐに殴られた怒りがこみ上げたのか、再び銃を構えわたしを狙う。
「愛とか、ふざけたこと言ってんじゃねーぞ...!」
間を置かず発砲するが、弾丸がわたしまで届くことはない。
それは彼女の背後に現れた銃火器すべてにあてはまる。
「は...?」
「ふざけてないわ。事実これからあなたは、わたしの愛に跪くことになるのだから。」
弾丸は発射されたが、その数メートル先で凍りついていた。
まるで時間が停止したかのように。
こうして見ると弾の形も色々あって面白い。
ちょっとセクシー。
「なめんな...っ!!」
カチッ。
今度は発射することすら出来ない。
カチッ。カチカチッ。カチッ。
「な、なんで...!?」
銃口が凍りつく。
銃口から、撃鉄、持ち手。
氷が銃を侵し、やがて砕く。
ここで原作の話になるが。
マジアアズールの特訓の時、彼女はマジアサルファに
『空気中の水分を凍らせて武器にしているだけ。自分の武器を見つけろ。』
といったような指導をされていた。
だが、これを聞いた時、こうは思わなかっただろうか。
『いや、槍や拳より凍らせる方が強いでしょ。』
本来のアズールがどうだったのか分からないが、エノルミータとなったわたしは空気中の水分を"水"として、または凍らせて自由に操れる。
勿論空気中の水分がすべてなくなるか、少なくなれば話は違うが、砂漠でもない限りなかなか起こり得る話ではない。
わたしが思うに、この能力は作中でも屈指のチートだ。
「なら新しく出せばいいだけだろ...っ!」
「無駄よ。」
引き金は引かれない。というか、引けない。
次に凍りついたのは、引き金それ自体。
そして"彼女の指"だ。
「ぇ...。」
「あなたの能力は素敵。でも、銃はもちろん爆弾でさえも、起爆にはあなたの合図が必要。ならそれをできなくすれば。」
レオパルトは自分の凍った指を見て、尚も必死に引き金を引こうとする。
「やめなさい。凍ったものがどうなるか知ってる?硬いようで脆い。下手すれば指がそのまま折れ落ちるわよ?」
「...っ!」
レオパルトが動きを止め、その体をわずかに震えさせる。
「ねぇ、レオパルトちゃん。というか、キウィちゃん。わたしね、あなたの気持ち分かるの。」
「なに、言って...」
わたしは彼女の武器にそうしたように、彼女の指から腕、両手両足を氷で覆っていく。
空気中の水分を操れるなら、"生き物"はどうだろう。
生き物が体内に持つ水分。
空気より、よほど潤沢ではないだろうか。
「や、め...っ」
「あなたは魔法少女が自分より目立っていて許せないと言った。
でも本当は違うわよね?
あなたは不特定多数の顔無しに認められたいわけじゃない。
ただ、誰かに。
愛しい最高に最強な1に、あなたが"世界で一番特別だ"と、"一番可愛い"と
「......ぅる、さい...」
別に家族と仲が悪いわけではない。
生活に困っているわけでもなく、容姿にも環境にも才能にも恵まれていて。
欲しいものなら大抵手に入る。
なのに、空いてしまった"孔"がある。
この子は欲しかったのだ。
自分を特別な『ヒロイン』にしてくれる存在が。
夢見がちな少女は、ただそんな誰もが憧れる特別になりたかった。
だから魔法少女を見た時に、
「"なんで、アタシはそうなれないの?"って、思ったのよね。」
「っ...やめろ...やめろよ...」
「分かるわ。すごく。あなたが欲しかったのはまさしく『愛』。愛するが故にヒロイン。この凍りついていく体すら燃やす、そんな激情。」
体温が奪われ、傷も開かれ。
震えるレオパルトの体を完全に凍りつかせる。
彼女の目だけが、まだわたしを見つめ続ける。
「ああ、なんて可哀想なの。恵まれているからこそ、普通よりは普通でなかったからこそ。なおさら自分が"顔無し"であることを自覚してしまった、可哀想な女の子。」
「ーーー!」
声にならない声を上げて、凍りついた悲鳴を上げるキウィちゃん。
ああ、これはとても。
とても、とても気分がいい。
「そんなあなたが分かる。理解できる。泣きそうよ?わたし。でもそんなあなたを、悲しいまま、辛い気持ちのまま。」
体を震わせながら、水の鞭を作り出す。
「救わないまま砕いたらわたし。どんなイキ方をするのかしらぁ...!///」
「...っ!?」
チョロロ...。
水音。くぐもった音は目の前から。
少し香るアンモニア臭に、透明な氷が黄色に濁っていくのが見える。
「...ふふっ。嬉しいわ、キウィちゃん。
あなた、わたしが怖いのね。」
氷を彼女の頭部分だけ溶かし、その顔を至近距離で覗きみる。
「...や、めて...くらひゃ、い...」
「なぁに?」
「やめて、くら、ひゃい...」
「もっと大きな声で言わなきゃ。」
「やめて、くらひゃい...!た、たすけへ...っ!ひにたく、なぃ...っ!」
瞳にかつてあった自信や殺意はなく、輝きは失われ。
目からも鼻からも、そして下からも水を垂れ流し。
ただわたしに恐怖し、命を乞う。
ああ、とってもキレイ。
好きよ、キウィちゃん。
あなたとっても素敵だったわ。
「聞こえなーい♥️」
バチンッ!
そして鞭を振るう。
この瞬間、確かに阿良河キウィは砕け散った。
"生まれ変わる"時が来たのだ。
「ぁ...ぁ...っ」
「なーんて。冗談よ、冗談。」
氷を解き、自分の体液で汚れた彼女を優しく抱き留める。
その顔はただ、呆然とわたしの顔を覗き見ている。
「キウィちゃん。辛かったよね、寂しかったよね。でも、もう大丈夫。あなたにも、あなただけの愛がやってくる。ヒロインになる時が来たのよ。一緒に育みましょう、あの方への愛を。あなたが真の愛を手にする、その時までは。」
頭を撫でながら、まるで子守唄を歌うように。
わたしは彼女に、私の愛を語る。
耳元で囁き、微笑みかける。
「私が代わりに、あなたを愛してあげる。キウィちゃん。今のあなた、世界で一番カワイイわ...。」
「.....ぁ...///」
彼女の体が細かく震える。
それが、寒さから来る震えでないことを理解しながら。
その震えが止まるまで、わたしは彼女を抱き締め続けた。
――――――――――――――――――――――――――
「昨日はちょっとやり過ぎた気がする。」
通学途中の気だるい朝。
昨日の諸行を改めて思い起こすと、我ながらマジヤベーゼ過ぎて軽く引いてしまう。
最早ベーゼちゃんよりヤバいだろこいつ。
体だけでなく心までズタボロにしてどうする。
まさかお漏らしキャラがマゼンタ以外にも誕生してしまうとは。
「下手したらこのままフェードアウトしてしまうのでは...」
そうなったら流石にまずい。
レオ×ベーゼはまほあこの屋台骨やろがい。
それがなくなるとか、つまりは最悪世界が滅びるということ...?
オタク思考をおっぴろげながら学校へ向かっていると、前方に下を向きながらトボトボ歩く、見慣れた後ろ姿が見えた。
「おはよう、うてな。」
「さ、ささ小夜、さん!?...ぉ、おはようございます...。」
いつになく元気がない気がする。
何となく顔が赤いように見えるが。
「もしかして熱でもあるの?ダメよ無理しちゃ。」
「!?だ、だだだいじょうぶです...っ!///」
額に手を当てて熱を測るが、慌てて距離を取られてしまう。
「そう?元気がないような気がしたのだけど...。」
「いつものことですからっ!元気ですよ、わたし...っ!」
「一瞬で矛盾したわね。」
事情を聞こうと口を開くが、その瞬間わたしの体に文字通りの"衝撃"が走った。
「さよちゃーーーーーん!!」
「わっ。」
「ひっ!?」
それが何か気付いて、倒れそうな体を踏ん張らせながら飛びついてきた彼女を抱き止める。
丈夫な体だから耐えられたけど、うてなちゃんには無理だろうな。
「さっすがさよちゃ~ん。アタシのらぶらぶタックル~、ちゃんと受け止めてくれたね~。」
「あなた、キウィ...!」
どうやら、あんなんで上手くいってしまったらしい。
わたしの腕の中には、わたしと同じ制服を着た、レオパルトこと阿良河キウィがいた。
「どうしてここに?」
「だってアタシ~さよちゃんラブだし~」
「ら、ぶ...!?///」
うてなちゃんの驚きの声が聞こえる。
本当はこの子、あなたの嫁なのよ?
なんて言ってしまいたくなる気持ちを抑え、腕の中で微笑むキウィちゃんを見つめる。
「アタシ転校してきたから~今日からさよちゃんと同じがっこ~。」
「フットワーク軽すぎるわね、あなた。」
彼女は更に力を強めてわたしを抱き締める。
その瞳には輝きというか、漫画で見るような、綺麗なハートマークが浮かんでいるように見えた。
「さよちゃんよろ~!ちゅっちゅ~♥️」
余談だが。
この間、突然のラブコメに慌てるうてな。
だがしかしその血走る視線が、小夜とキウィの豊かな果実に。
そのお宝が歪んではムニュンとはみ出る幸せな光景に釘付けになっていたことは、言うまでもないことである。
うてなちゃんはししゅんき!
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◼️□next episode◼️□
「あーしらといいこと、しよ?」
「魔法少女とかあかんわダサい。そないなことより気持ちよくなろうや、なぁ?1回2万でどないや。」
「許さないぜったいに...ッ!!解釈違いにも程がある...ッ!!!(怒)」
Q.キウィちゃんがうてなちゃん以外にラブとか解釈違い!
A.わたしだって本当は辛いんだっ!でもっ!しょうがないんだっ!(泣)
まあ、そこら辺はちょっと考えがあります()
見放さないで、読み進めてみてね!(懇願)