魔法少女にはなりません ~転生したらアズールだった件~   作:月想

8 / 53
笑って泣ける作品が目標です(挨拶)
いつもコメント、お気に入り追加ありがとうございます。
大変励みになります。
あくまでも予定ですが、来週辺りで1クールについては完結となります。それ以降続くかは未定です。
短い間かもしれませんが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。


第8話『アイドルにあこがれて!』

『ぞっこん!ロックオン!ラブハート♥️』

『みんな~っ!!今日はロコの為に集まってくれてありがと~っ!!』

 

街に設置された野外ステージ。

本来は一日を点検で終えるはずだったこの場所に、人々の歓声が響く。

 

ステージの中心に立つ少女。

『ロコムジカ』がまさにアイドルなオープニングトークを始めると、会場は熱気を帯びてレスポンスを上げる。

知らない人間から見れば、ただの人気アイドルとそのファンの当たり前のライブ風景。

 

しかし、違和感は確かにある。

観客の表情は笑顔ではあるが、どこか苦しみの色が見える。

ちょうど満員電車のような。

またはクレーム対応中のような、そんな"逃げたいけど逃げられない"苦しみが、表情に表れているのだ。

 

「ったく、こっちの苦労も知らないでよォ...。」

 

ステージ裏で某人気スマホゲームに興じる少女は溜め息を吐く。

『ルベルブルーメ』という名で悪の組織に所属する彼女は、時々こうして

 

『何してんだろーなァ、アタシ...。』

 

と自問自答することがある。

別に世界征服に興味はないし、何かに恨みがあるわけでもない。

ただステージ表ではしゃいでる残念な相方が

あまりにもあれなので目が離せないだけ。

 

それだけの理由で、彼女は悪となったのだ。

ゲームみたいで面白いと言えば面白いのだが、本当にこれでいいのかと悩む程度には、ルベルはまともな感性を有していた。

 

『次の曲はー、みんなも大好きなあのヒットナンバーだよ❤️』

「お前持ち歌1曲だろ...。」

 

大体、さっきステージは狭すぎるとか言ってなかっただろうか?

見つけた途端、計画変更しやがって。

 

相変わらずおめでたい頭だと思いつつ、彼女が笑顔で嬉しそうにアイドルに興じている姿を見ていると、先程の憂いも

 

『まあ、いいか。』

 

と消えていく気がした。

それくらい、ルベルはロコムジカが好きだった。

口には決して出さないが。

 

「そろそろ止めさせるか...。」

 

とは言え、あまり遊んでいるとロコが上司に怒られてしまう。

そう、ナチュラルに相方の身を心配して声を掛けようとしたその時。

 

「どわぁぁっ!?!?」

『ぎゃーっ!?!?!?』

 

空中から大量の『手榴弾』が雨のように降り注いだ。

ルベルは咄嗟に自分のスマホを守りきったが、ロコのステージは粉々のぐちゃぐちゃ。

ステージには何の罪もないのだが、とりあえず向こう一年のライブ予約は叶わないだろう。

 

「な、なんなのよもぉーー!!」

「来てやったぞ痴女ビキニ。」

 

突然のライブキャンセルに怒り心頭のロコ。

そこに降り立った二人の少女。

これだけのことがあったにも関わらず。

"逃げ出すこともしない"観客を横目で見つつ、軍服を着た少女は手に持った小さな銃身をロコムジカに構える。

 

「変なあだ名付けんじゃないわよっ!あんたこそ下ビキニじゃない!!聞きなさい!ロコの名前はロコムジカ!全人類のアイド」

 

ズガガガガガガガッッ!!!

 

自信満々に自己紹介を始めたロコの言葉を遮るように、今度は弾丸の雨が彼女を襲う。

 

『ぎゃあぁぁ!?!?』

 

思わず飛び出た悲鳴が、そのまま"形"となって弾丸を遮る。

それがロコムジカの能力。

声を物質化し、破壊力に転じさせるのだ。

防がれたことに舌打ちをしつつ、次弾を装填する軍服の少女。

 

「ま、待ちなさいよっ!?ロコの大事なファンがケガしたらどうすんのよっ!!今帰ってもらうからちょっと待」

「はぁ?」

 

ファンを気遣い逃げるように促すと言うロコムジカ。

その言葉に眉を吊り上げ、少女はさらに空中の銃身を増やす。

 

「てめー。アタシらを正義の味方か何かと勘違いしてんのかぁ?」

「ちょっと待ちなさいって!?」

「エノルミータはよぉ。悪の組織だろーがよぉ...。」

 

カチッと音を響かせ、引き金は動いた。

軍服の少女、レオパルトは怒りの形相で目の前の敵を睨みつける。

 

「宣戦布告だぜぇ...!」

 

"悪"対"悪"。

周りなどお構い無しな戦争の火蓋が、今切って落とされたのだった。

 

――――――――――――――――――――――――――

 

ずっと守ってあげるから~君のために歌お~う♪

 

歌が聴こえる。

どこか、聞き覚えのある歌。

まるで子守歌のようだ。

優しく、癒すようにわたしの中へと響いてくる音。

 

頑張ってる君のこと~ちゃんとわかってあげたいから~君のためのラブソ~ング♪

 

この歌声は...。

 

「は、る...?」

「...よかった。ちゃんと起きてくれて。」

 

ゆっくりと目を開くと、ぼやけた視界には

はるか、ではなく。

敵であるマジアマゼンタの笑顔が映った。

 

「......こんなの、あなたのファンからしたら血涙モノでしょうね。」

「けつ?まだどこか痛いの?」

 

どうやら、"膝枕"をされているらしい。

本来敵である魔法少女にこんなことをされれば、悪の女幹部は慌てふためき怒るのが筋だとは思うが。

彼女の正体を知るわたしからすれば、相変わらずお人好しだな。という意味の溜め息くらいしか出ない。

 

「あなたが、助けてくれたのね...。」

「ううん。みんなでがんばったんだよ!レオパルトちゃんとアリスちゃんと、マリーノちゃん。あと、サルファちゃんもね!」

「そう...それは意外ね...。」

 

もう少し、敵と話している緊張感があってもいいと思う。

いつの間にか、レオとアリスまで"ちゃん付け"になっている。

 

「そのレオと、アリスは...?」

「えっと、ろこ。...ロコモコ?って言う人と戦いに行っちゃった。」

「ロコ、ムジカね...っ。」

「だ、ダメだよまだ起き上がっちゃ!?」

 

軋む体を無理矢理引き起こすが、力が上手く入らない。

マゼンタはわたしの肩を掴んで、また自分の膝上に乗せる。

 

「傷は大体塞がったけど、なくなった体力や魔力は戻らないんだから。休んでなきゃダメ。」

「でも...」

「大丈夫。今、マリーノとサルファが向かってるから。」

「は...?」

「本当はね、マリーノが残りたがってたんだけど。回復魔法が得意なの、あたしだけだから。モテモテだよね、アズールちゃんは。」

 

まさかサルファまでレオたちを助けに行くなんて。

驚きが隠せないが、そう苦笑いしながらも『回復魔法』を施し続けるマゼンタの姿にこそ、わたしは驚愕していた。

 

「あなた、いつから...」

「へいきへいき。あたし、ホントは戦うよりこういう方が好きなんだよねー。」

「正義の味方は、みんなあなたみたいにお人好しなの...?敵同士でしょ、わたしたち。」

「まあ、そうなんだけどねー。でもマリーノは、アズールちゃんが悪い人じゃないって言ってたし。」

「わたしのしたこと、忘れたの?」

「残念なことに忘れられてないよっ!///...でもね?」

 

マゼンタは表情をコロコロ変えて悩みながら、最後にはまた笑顔になって、こう続けた。

 

「アズールちゃん、わたしの親友になんとなく似てるの!」

「え...?」

 

反射的に変身が解けていないか不安になるが、見える限りではルシファアズールの姿のままだ。

気絶していたのに変身が解除されていないのはおかしいが、誰かが助けてくれたのだろうか?

アリスとか...?

 

「美人でクールでピシッとしてるけど、本当は優しくてみんなをいつも心配してる、お姉ちゃん?というよりお母さんみたいな子なんだけど。」

「子持ちになった覚えはないわよ...///」

「あっ、その返しもそれっぽい。あはは、やっぱりよく似てるねー。」

「知らないわよ...。」

 

まるで本当に"わたし"と話してるみたいに、自然に会話してくるマゼンタ。

サルファが見たら心配で怒り出しそうだ。

 

「その親友とね、昔約束したんだ。『助けたら、助けてもらって。助けてもらわなくても助けて。お互い助けるなんて当たり前って、そう思えるように。一緒に笑って過ごそうね。』って。」

「......随分、長くて曖昧な約束ね。それ、約束だと思ってるの、あなただけじゃないかしら?」

「ええー?そんなことないよ!小夜ちゃんとちゃんと指切りしたんだから!」

 

...本当に。

本当に、何でもないことを覚えてるな、はるかは。

そんなの、ただの子どもの口約束じゃないか。

わたしじゃなかったらすぐ忘れるに決まってる。

 

「小夜ちゃんにはいつも助けてもらってて。最近、あんまりお返し出来てないな~って思ってたから。似てるアズールちゃんを見てたら、助けなきゃ!ってなったんだ。」

「......ぷっ。あはは...。」

「ふぇ!?な、何で笑うの!?」

「あなたがあまりにもあれだからよ。」

「あれ!?悪口っ!?」

 

この子は、いったいどこまで...。

みんながマゼンタに憧れる理由が分かった。

『ヒロイン』、『魔法少女』。

この子以上にその名前が似合う人を、わたしは知らない。

 

「...わたしにも、あなたみたいな親友がいるわ。」

「そうなの?可愛い?!」

「まあ、そこそこね。」

「そこ、そこ...。」

「あなたみたいに天然だし、お節介で変なモノが好きな子よ。」

「変なモノ?」

 

こういうのは卑怯だと思うが、言いたくなった時に言うべきだ。

普段じゃ恥ずかしくて言えないし。

 

「わたしが助けてるつもりでも、本当はいつもわたしが助けられてる。どんな時も笑顔で明るく、まるで太陽みたいに暖かい。

その子がいるから、わたしの日常は輝いて見えるの。」

「...そ、そっか...///」

「何であなたが照れるのよ?」

「だってあたしみたいって言ったのアズールちゃんでしょ!?///」

「ふふっ...だから、ね。

何も出来ないなんて、思ってんじゃないわよ。」

「...うんっ。」

 

マゼンタの笑顔も見慣れてきたところで、わたしは再び立ち上がってみる。

まだふらつくが、動ける。

 

「あ!だからダメだって!?」

「残念だけど、あの二人が加勢したところで、ロコムジカともう一人には勝てないわ。」

「もう一人...?」

 

単独ということもあり得なくはないが、恐らくルベルも一緒だろう。

最悪二人ともシスタのように強化されている可能性もある。

あの四人だけで何とかなる相手ではない。

レオ辺りは捨て身になりかねないだろう。

そんなことは、絶対にさせない。

 

「作戦は考えたわ。」

「すごい!」

「真面目に聞きなさいよ。

マジアマゼンタ、恥を承知でお願いするわ。

力を貸して欲しい。あなたが、必要よ。」

「あたしが、必要...。」

 

マゼンタに手を差し出す。

大丈夫、この子は助けを求める手を振り払ったりしない。なぜなら。

 

「悪の組織の口車に乗る勇気はあるかしら?」

「...あるよ!魔法少女は、優しい人の味方だから!」

 

彼女は魔法少女、"マジアマゼンタ"なのだから。

 

――――――――――――――――――――――――――

 

『ヴォワ・フォルテっ!!』

「ちっ...!?」

 

拡散した声の塊がレオパルトを襲う。

弾丸で相殺していくが、数が足りていない。

 

「...!」

「わりぃアリスっ!」

 

ネロアリスが自らの操るぬいぐるみを盾に防ぐが、ぬいぐるみは無惨にバラバラとなってしまった。

 

レオパルトは歯噛みする。

一つは自身の力の無さ、情けなさに対する怒り。

ネロアリスの星は3つ。

自分も本来の力さえ出し切れれば、敵を倒す糸口も見えただろう。

 

しかし、それ以上に問題なのがロコムジカ。

その喉付近に見える星が"4つ"であることだ。

 

「ロードさまはああ言ってたけど、やっぱりレオパルト!あんた無星のザコじゃない!ネロアリスがいたって、"今の"ロコに勝てるわけないのよっ!!」

「うっせぇ!!」

 

力の差など承知の上。

それでも最愛の人を傷つけた奴らが許せない。

元より諦めるつもりなど、今の彼女にはないのだ。

 

弾丸や爆弾を叩き込んでも、ロコムジカはまさに"一声"でそれらすべてを圧し潰す。

ジリ貧なのは火を見るより明らかだ。

 

「隙だらけだぜェ?」

「...!?」

「うご、けな...っ!?」

 

ロコとは違う声を聞いたかと思えば、急に体が動かなくなる。

隣のアリスも同様のようだ。

攻撃を受けたと悟るレオパルトだが、その姿を見つけることはできない。

当然、その背後から、"影"が伸びてきていることにも気付けなかった。

 

『ここだよォ!』

「か、影...っ!?」

 

ルベルブルーメ。彼女の能力は『影』。

影に潜み、影を縛ることで本体をも操る強力な能力。

欠点は分かりやすい火力を持たないことだが。

 

『人一人殺すのはよォ、これで十分だよなァ?』

「ク、ソ...っ!?」

 

握られたナイフの大きさと不釣り合いの絶望感。

せめてアリスだけはと、自分ごと爆破する覚悟を決めたその時。

 

「隙だらけはそっちや...!」

『げっ!?』

 

影ごと叩き潰す一撃。

辛くも地上に出て逃れるルベルだったが、その体を長い鞭に捕らわれてしまう。

 

『何やってんのよばかルベル!!』

 

すかさずロコが鞭に向かって攻撃するが、鞭はまるで意志があるようにルベルから離れて、今度はアリスの体を優しく包み込み、範囲攻撃を回避させた。

 

「だ、大丈夫!?アリスちゃん...!」

「...コクッ」

「てめー蹴りやがったなぁ!?」

「大ケガせんでよかったやん。それとも、今からその分しばいたろか?」

 

エノルミータの間に降り立つ、紺と黄の光。

魔法少女マジアサルファ、マジアマリーノの姿がそこにはあった。

 

――――――――――――――――――――――――――

 

「ケガがなくてよかった...。」

「...。」

 

相変わらず何も言わないネロアリスちゃんを下ろして、服についた汚れを払う。

どこかこりすちゃんに似ていて、ほっとけない感じなんだよね。敵だけど。

 

「正義の味方が何しに来たんだよ...。」

「こない暴れられたら、それこそうちらの出番やろが。」

「だから何で助けたのかって聞いてんの~!」

 

レオパルトちゃんの疑問はもっともだ。

わたしたちは魔法少女と悪の組織。

本来は敵同士で、助けるメリットなんてない。

 

「ホンマは同士討ちで疲弊してくれた方がええんやけどなぁ。うちのリーダーはとびっきりのお人好しで、あんたみたいなアホも見捨てたくない言うんよ。」

「サルファちゃんが一番心配してたよね。」

「はぁっ!?///んなわけないやろぉ!!///」

 

確かに言い出したのはマゼンタちゃんだけど、一番ソワソワしてたのは間違いなくサルファちゃんだ。

 

「うちはただ、このアホ団子は自分の手ぇで潰したい思うただけやっ!///」

「...はぁ~ん?ほぉ~ん。」

 

レオパルトちゃんが何か察したようにニヤニヤし出す。

ついでにアリスちゃんも

「けっ、テンプレ過ぎてつまらん。」

とでも言い出しそうな顔をしている。

 

「おめぇのこと、今度から『ツンデレ関西弁』って呼んでやんよ~。」

「誰がツンデレやっ!!今すぐ黙らせたるっ!!///」

「照れんなよツンデレマジア~。」

「こ ろ す ...っ!///」

 

サルファちゃん、照れ隠しでも魔法少女が選ぶワードじゃないよ...。

 

「ちょっと!ロコたちを無視して仲良く漫才やってんじゃないわよっ!!」

「「誰が仲良し」」「だ!」「や!」

 

そう言いつつちゃんと待っててくれた、敵幹部さん。

確かロコムジカだっけ...?

その、ロコムジカがわたしたちを指差す。

 

「ザコ同士で寄り集まって...!ロードさまに勝てるわけないんだから、大人しくやられなさいよっ!」

「やだよ。だいたい何が目的なんだよ。世界征服とか言わねぇよな~?」

「そうよ?」

「えぇ~...。」

「ふふん。せっかくだから聞かせてあげるわよ!」

 

ロコムジカは"世界征服"が目的であることを当たり前のように認め、自慢気に胸を張ってこう続けた。

 

「ロードさまが支配する世界...その中でロコは...」

「ごくり...。」

「アイドルとしてっっっ君臨するのよっ!!」

「......はぁん?」

「地球全土がロコをアイドルとして崇拝するの!!サイッッコーの世界でしょっ!!」

 

アイ、ドル...?

善悪問わず閉口して理解が追い付かないアピールをしてるけど、肝心の本人はまったく止まらない。

 

「メイドの土産に聴かせたげるわっ!!ロコの歌をねっ!!」

「は...?」

 

どこからかメロディーが流れ出す。

え、何これ?シンフォ○ア?

 

『L・O・V・E・リー ロコ♡』

曲・詩 ロコムジカ

 

ロコはラヴリー ラヴリーロ・コ♡ みんなキュンキュンメロメロリン♡ 超絶キュートなミラクルガール! その名はロコロコ ロコムジカ♡(ロコちゃーん!) 聞こえるわあなたのハート どくどくバクバク鳴ってるわ 恋してもいいのよロコに 恋愛NGだ・け・ど(笑)

 

「ごめんね…あなたの気持ち嬉しいけれど…

ロコはみんなのアイドルだから…」

 

みんなのアイドルロコムジカ あなたのハートを ずっきゅんばっきゅん 狙い撃ち♡ ぞっこんロックオンラヴハート ずっきゅんばっきゅん 狙い撃ち♡ ぞっこんロックオンラヴハート♡

 

唖然。

騒然。

虚無。

まあ色々と言い方はあるのだろうがどれも表現するには意味が足りないほど、強烈な何か。

善悪問わず(二回目)みんながみんな名状し難い表情となっていた。

なんだこれ...。

 

「ありがと~~っっっっっ!!☆」

「ありがとーじゃないが。」

「どーよ!見惚れて声も出ないかしら!?」

 

相変わらずみんなとまったく同じ顔のまま、レオパルトちゃんがたまらず口を開く。

 

「いやぁ...。歌詞はくそダサいしお前アレだな。歌が絶妙にイジリにくい程度に下手だな。」

「ボケにもネタにも使えへんとか存在価値あるかぁ?こないアイドル、どこのバラエティーにもお呼びかからんやろ。アカンわこいつ。」

 

うわぁ...。

ど真ん中ドストライクで本当のこと言っちゃった。

レオパルトちゃんの正解が過ぎる。

あとサルファちゃんの批評があまりにもリアル過ぎて痛い。

アイドル志望の心を折る為だけのコンビなのかな?

 

「...ハァ...?へた...?ロコが...?」

「うん。」

 

ぷるぷると震え出すロコムジカ。

流石にマジギレだろうな、と構えていると。

 

「へっ...へぅ...ヘタじゃないモン...っ」

「「「!?」」」

 

凄まじい勢いで、号泣し出した。

それはもうすごい、鼻水までダラダラのガチ泣き。

アイドル志望がしていい顔ではないと思う。

高飛車だけど打たれ弱いタイプなんだなぁ。

ちょっと、ゾクッときた。

 

「ロコ...歌ヘタじゃないぃ...ぅぷ...うっ...歌詞だってオシャレだしカワイイもんんんぅ...!」

「えっいや、ゴメン泣くと思わな」

「はぁ?何泣いとんねん自分。泣けば音痴がようなるんか?あの歌詞のどこら辺がオシャレやねん。」

「えぇ...こいつ鬼かよ...。」

 

鬼だ、鬼が魔法少女してる...。

鬼はアズールさんでは?モチーフ的に。

とか言えないレベルで人の心がない。

エノルミータの二人がドン引きしてるもん。

悪の組織より凶悪な魔法少女...。

 

「お、お前らな!!いくらホントのことだからってそこまで言うことないだろォ!?」

『ホントじゃなあああぁぁぁいいいぃぃぃっっ!!!!!!!』

 

まだ名前も知らないもう一人が思わず擁護?したタイミングで、全員の体が宙を舞った。

 

「泣き声だけで吹っ飛ばされたっ!?」

「赤ん坊の癇癪にしてはやり過ぎや...っ!!」

 

何とか全員空中に踏みとどまるけど、ロコムジカからの追撃は止まない。

 

『みんなみんなだいっっきらーいっっっ!!!!!』

「当たったらバラバラじゃすまねーぞ!?」

「み、みんな下に集まって...!!」

 

わたしは急降下し、瓦礫の山を巨大なカニに変化させる。

 

「おぉ、うまそ~。」

「言っとる場合かアホっ!!踏ん張りや!マリーノ!!」

「うん...っ!!」

 

サルファちゃんが障壁を張り、魔力を注いだカニを盾にする。

泣き声がする度に凄まじい衝撃が体を襲う。

 

『よそ見してる場合かァ?』

「...っ!?」

 

カニの影からあのもう一人が現れる。

やっぱり、影があるところには自由に移動できるんだ...!

 

『せっかくだから見せてやるよ。アタシの能力ってやつを。』

 

不意に、体に走る違和感。

足元を見ると、わたしの影がまるで"生きているか"のように蠢き、()()()()()()()()

 

『ニヤァ。』

「な、なに...!?」

 

わたしの影は、そのままわたしの形になり。

その持っていた鞭でわたしの作り出したカニさんを叩く。

 

「っ!?ウソやろ...!?」

「崩れて...!?」

 

今までわたしたちの盾として頑張ってくれていたカニさんが、影に飲まれるように元の瓦礫に戻っていく。

守りを失い、その体一つで攻撃を防ぐことになったサルファちゃん。

必死に踏ん張るが、障壁にみるみる罅が入っていき...。

 

「ぁ...か、ん...っ!!!!」

 

バギンッッ!!!

 

大きな音を立てて、崩れ去る障壁。

 

『だいっきらぁぁぁいいぃぃっっっ!!!』

 

わたしたちはそのまま、泣き叫ぶ音の波に全身を曝すことになった。

 

――――――――――――――――――――――――――

 

「っ...ぁ...」

 

気が付けば、体に瓦礫が積もっている。

やけに地面が柔らかいと思えば、わたしの下にはレオパルトちゃんがいた。

汚れてはしまったけど、大きなケガはないように見える。

 

「よかっ、た...っ」

「お、ぉまえ...なんで...っ」

 

ポタポタと手に当たる温かい雫。

頭から血が出ているのが分かる。

大丈夫。体は、動く。

 

「なんでアタシを...」

「カワイイ、から...っ」

「は...?」

「カワイイ、から...こういう、傷つき方は...嫌だなって...え、へへ...」

「...っ///」

 

必死に息をしながら辺りを見渡すと、同じようにアリスちゃんを庇って傷だらけのサルファちゃんが見えた。

お互いに息も絶え絶えだけど、まだやれると頷き合う。

 

「あれで生きてんのかよ。ゴキブリ並みにしぶてェな、お前ら。」

「もぅいやぁ...あとはあんたがやりなさいよぉルベルぅ...。」

「へいへい。いつまで泣いてんだよまったく。」

 

ルベルと呼ばれた女の子の後ろに、4つのシルエットが控えているのが分かる。

わたし、サルファちゃん、レオパルトちゃんに、ネロアリスちゃん。

わたしたちの"影"だ。

 

「影を、実体化する、能力...っ。」

「その通り。アタシは『シャドウ』って呼んでる。似てるのは見た目だけじゃないぜ?」

 

レオパルトちゃんの影が銃を構えると、空中に数多の銃火器が現れる。

 

「な...っ!?こんのパクりやろうがっ!!」

 

レオパルトちゃんが同じように武器を展開し引き金を引く。すると、影もまったく同じ動作で応えた。

 

「ナメてんとちゃうぞ...っ!!」

「...!」

「くる...っ!」

 

それぞれがまったく同じ武器で、それぞれの影と対峙する。

本物と偽物。

こちらが優勢、というわけにはいかなかった。

 

「そいつらは影であって、"偽物じゃねェ"!今のボロカスなてめェらに勝てると思うかァ!?」

 

比較的軽傷で済んだエノルミータの二人はまだ拮抗出来ている。

だけど、問題はわたしとサルファちゃんだ。

明らかに精細さを欠く動きのサルファちゃんは、影の容赦ない拳をその小さな体に受け続けている。

わたしに至っては、動物を操ることも出来ず物を一方的に動物に変えられ、追い詰められていた。

 

『グルル...!!』

「ぁぐっ!?い、やぁ...!?」

 

その真っ暗な牙を剥き出しにし、わたしの首を噛み千切ろうとする影の狼。

必死に抑えようとするが、体からはどんどん力が抜けていく。

 

「もぅ...っだ、め...っ」

「させないわっ!」

 

諦めて、目を閉じようとした瞬間。

狼は黒から、透き通った白に色を変えていた。

狼どころか、全員が対峙していた影が今や"氷と化して"いた。

 

「あ、あぁ...!!ア、アズールちゃああんっっ!!(泣)」

 

泣きながら歓喜の声を上げるレオパルトちゃんの姿で確信し、わたしもまた、目を潤ませながら空を見上げる。

 

「待たせたわね、レオ、アリス。...それと、あなたたちも。」

「...あはは...。おかえり、なさい。アズールさん。」

 

――――――――――――――――――――――――――

 

「サルファ!?マリーノっ!?今治してあげるからねっ!」

「っ...なんや...マゼンタか...。別に...来んでも...すぐ、終わらせる、とこや...。」

「また無茶して...!あとでお説教だからね!」

「ぜん、ぜん...迫力が、たりひん、なぁ...。」

 

あと少し遅れていれば、誰かを失っていた。トレスマジアと比べ、レオとアリスの傷が浅いのはあの二人が庇ってくれたからか?

...マゼンタだけでなく、魔法少女というのはとにかくお人好しらしい。

 

「ルシファアズールか!?アタシのシャドウを一瞬で...!シスタとやってた時とは全然違うじゃねェか!?」

「何やってんのよたこルベルっ!あんなの、ただのくたばり損ないじゃない!さっさと片付けなさいよっ!!」

「うっせェなァいかロコ!言われなくてもアイツのシャドウで...っ!!」

「引っ込んでなさいガチ百合ブルーメ!用があるのはレズムジカの方よ!!」

「ゆ、百合ィ!?///」

「レズぅ!?///」

 

まだお互いの恋心を自覚していないらしい。

そのまま百合の迷路の袋小路を楽しいでいるがウィ!

わたしは狼狽えるルベルを無視して、同じく真っ赤なロコを指差す。

 

「ロコムジカ!あなたに『アイドルバトル』を申し込むわっ!!」

「アイドル、バトルですって...っ!?」

「アタシにとってのアイドルは~、アズールちゃんだけだょ...?神推し~ガチ恋~同担きょひ~。」

 

レオが地雷系みたいな発言をしている気がするが今は無視。

動揺しているロコムジカの反応を窺う。

 

「どちらが観客の心を揺らす完璧で究極なアイドルか!歌で決着を着けましょう!」

「な、なんですってーーっ!?」

 

ふふ、見えるわ。

見えているわよ真珠ちゃん。

あなたのアイドルとしての魂が、今まさに震えているのがっ!

たとえあなた以外のこの場全員が

「いや、誰でも勝てるわあんなん...。」と思っていたとしても!

あなたはアイドルとしてっ!

この勝負を受けざるを得ない!!

 

「やめろロコォ!?どう考えても罠というか負けイベントだからそれェっ!!乗るなロコ乗るなァ!!」

「だぁまぁれ!一途なトゥーシャイシャイガールよ。お前は黙って他の相手をしていればいいのよぉ...。」

「「えっ」」

 

何か疲労困憊のみんなの顰蹙を買った気がするが今は仕方ない。

件のロコムジカはぷるぷると震え、ついに我慢の限界とばかりに叫ぶ。

 

「どいつもこいつもロコをバカにしてぇ...!

いいわよやってあげるわよ!!

勝負よルシファアズール!

最強で無敵のアイドルは

この世でロコただ一人なんだからぁっ!!

ルベル!手ぇ出すんじゃないわよ!」

「えぇ...このバカ、無茶しやがってェ...。」

 

計画通り。

わたしは悪い笑みを浮かべながら、ルベルブルーメからレオとアリスを庇う位置へ"降り立つ"。

 

「あれ?アズールちゃん歌わないの?」

「せっかちね、あなたたち。

とりあえずそのサイリウムと鉢巻きをしまいなさい。」

 

どこから取り出したんだそれ。アリスまで。

わたしは満を持して、切り札たる名前を叫ぶ。

 

「さあ、出番よ!マジアマゼンタ!」

「......あたしぃ!?」

 

題して、『マゼンタ丸投げ大作戦』。

我ながら、完璧だわ...。

 

――――――――――――――――――――――――――

 

わたしが作り出した氷のライブステージ。 滑り止め完備の会心の出来であるその中心で、一人の少女が踊り出す。

魔法でスポットライトや音響まで自由自在。

本物さながらの音を背にして、少女はその歌声を響かせた。

 

太陽みたいに~ Suuny ピカリ輝いている~♪

 

戦場に鳴り響く歌声。

逃げ惑う人々はふとその足を止め、声が聞こえる方向を見つめる。

 

ニコリ笑顔が~ Smiley ステキ強いキモチ~♪

「おかーさん!まぜんただよ!」

「ええ、そうね...っ」

 

魔法少女、マジアマゼンタ。

何やら妙なことに巻き込まれてしまったが、やるからには全力で。

 

だけど涙も~ Teary ほろり零れるのが~ 可愛いだけじゃない魅力~♪

「な、なかなかやるじゃない...。」

 

こめかみをヒクつかせながらこちらを睨む対戦相手?は意識せず。

ただ真剣に、だが笑顔で歌い踊る。

 

今はただ空を~ 見上げる私の~ 心に芽生えた 新しい力を信じるの~♪

「ちっ...アタシが何とかするしかねェ...っ!」

 

意識するのは、街の人々。

いつでも笑顔でいて欲しい、大好きな隣人たち。

そして大切な友だちに、大切なライバルたち。

 

『大丈夫!』

『信じてる!』

『あたしが一緒だから!』

『あたしが支えるから!』

『だから、みんな!がんばって!!』

 

純粋な優しさ、思い遣り。

それが魔法となり、聴くものの力となっていく。

 

あこがれるだけじゃなくて~ 夢にみるだけじゃなくて~ なりたい 変わりたい~ 好きが私の源~♪

「なにィ!?」

「なんや、力が...っ」

「何だか、力が湧いてくる...っ!」

 

ルベルブルーメが再びシャドウを呼び出し戦闘が再開するが、最早満身創痍だったはずの魔法少女たち。

その二人が、苦戦する所か自分自身の影を"圧倒"する。

 

「アタシらまで、力が...っ!?」

「...!」

「流石お人好し代表...!何もかも計画通りよ!」

 

エノルミータの三人でさえ力を与えられ、自らの影を打倒していく。

 

瞳の奥が奪われてしまった日から~ ずっと色褪せないMy dream girls~♪

 

気付けば、ステージには沢山の観客たちが集い熱気を上げ、笑顔でマゼンタへ声援を送る。

 

「す、ごい...っ///」

 

自分の今までのライブは、決してこうではなかった。

自分のことを考えるばかりで、観客の為に歌ってなどいなかった。

だが、あの少女は違う。

どこまでも深い愛、優しさ、献身。

だからこそ、ファンは癒され笑顔になる。

愛を与えるこの姿こそ。

かつて自分が夢見た『アイドル』ではなかったのか。

ロコムジカは自らの武器であるマイクを取り落とし、ただステージを舞うアイドルを見つめる。

いつの間にか、対戦相手でさえ虜にして。

魔法少女という名のアイドルは、戦場で歌を響かせ続けた。

 

「レオ今よっ!」

「りょ!」

「しまっ...!?」

 

サイリウムのように輝いたスタングレネードが影を打ち払い、隙を見せたルベルをドールハウスが捕らえる。

すかさずドールハウスに鞭が当たりカエルに変化。更にそれが凍らされ、完璧な封印となった。

ルベルの敗北を見たロコムジカは、いっそ清々しい顔で呟く。

 

「...ロコたちの、負けね。」

 

かくして。アイドルバトルと銘打たれたこのステージは、わずか3分55秒でマジアマゼンタの勝利となったのであった。

 

――――――――――――――――――――――――――

 

「ロコたちの負けよ。認めたげる、マジアマゼンタ!アンタはロコの宿命のライバルよっ!」

「えぇ~...。」

「ポジティブだな~おまえ~...。」

「すごくいいステージだったわ!次は負けないけどっ!」

「あはは...でも、ありがとうっ!」

 

お互いの健闘(いや不戦勝だろ)を讃え合う二人を尻目に、わたしは氷ついたカエルを足蹴にする。

 

「なにいい感じに終わらせようとしてるのかしら?ロコちゃん。」

「は?」

 

少し力を込めて氷を踏み締める。

 

「胃袋の中の相方が、どうなってもいいのかしら?」

「ハァ!?」

「ここに来て脅し...!」

「さっすがアズールちゃんっ!ゲロヤバ女過ぎてとうとみ~。推せる...///」

 

まあ、一応必要なイベントだとは思うし。

レオ以外ドン引きしている気がするがきっと勘違いだろう。

 

「あの...それ、アリスちゃんのドールハウス...。」

「...。」

「安心なさい。氷はいつでも戻せる。元のドールハウスに戻らなかったらわたしじゃなく、マリーノのせいよ。」

「ひ、ひどい...っ!?ご、ごめんねアリスちゃん...でも何かっ...ハァハァ...///」

「...。」

 

マリーノが何かに目覚めている間に済ませてしまいましょう。

 

「さあ、服を脱ぎなさい?」

「え、は?ハァっ!?///」

「は や く 。」

「っ...な、何でこんなことっ///」

「だって不公平じゃない。わたしも、ロコちゃんが歌いながら恥を曝してるとこ見たいんだもの。」

「こ、この変態...っ///」

 

あなたの覚醒の為なのよ。

それに変態の露出狂はそっちだし。

 

「さあ、早く見せてね?あなたの、最高にえっちな姿を。」

「ほら見てみアリス~。ちょうちょ~。」

「...。」

 

――――――――――――――――――――――――――

『(気持ちよかったぁぁぁ...///)』

「感動したぁ(泣)」

「生露コ最高(涙)」

「パチパチ...」

「よかったですよぉロコさぁぁんっ///」

「魔法少女としてノーコメントや。」

「目を瞑むって見れば...あはは///」

「さっき歌ってたの誰だ?まさかロコじゃねーよなァ...?」

「何でわかんないのよあほルベルっ!///」

 

例のロコムジカ覚醒イベントを終え、口々に感想を言い合うみんな。

 

「...改めて、今回は助かったわ。マゼンタ。」

「ふふっ、じゃあもう悪いことしない?」

「それは難しい相談ね。」

「ハァ。ホントに悪い子なんだからぁ。」

「悪の組織ですもの。」

 

マゼンタに軽くお礼を言って、へたりこんでいるロコルベに向き直る。

 

「あなたたち、わたしの仲間になりなさい。断ればどうなるか。分かるわよね?」

「うへェ...。どうするよ、ロコ。」

「断ったら今度こそ殺されちゃうじゃない。仕方ないでしょ。」

「...だなァ。」

 

二人は仕方なくと言った雰囲気で了承する。

原作通りとは行かなかったが、ロコルベを仲間にすることが出来た。

トレスマジアと共闘することになるとは、夢にも思わなかったが。

 

「...糸口は、見えたかもしれないわね。」

 

今にも殴り合いを始めそうなレオとサルファ。

不安気にこちらを見つめるマリーノを見て、作戦を練る。

シスタギガントに、ロードエノルメ。

最大の障害は、未だに健在なのだから。

 

――――――――――――――――――――――――――

◼️□next episode◼️□

 

「さよちゃんはさ~。アタシに、隠しゴトしてるっしょ~?」




今回は小ネタ多めでお送りしました。
はるか役の前田さんは非常にキレイな歌声で癒されますよね...。
ちなみに主人公は未だに立ち直っていません。
空元気でやっています。
次回はちょっとえっちぃ回となります。
期待しないでお待ちください()
最後に簡単なアンケートがございます。
お付き合い頂ければ幸いです。

使用楽曲コード:12710598,29440165,76534600,N01383656

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。