旅する狼達よ、鋼鉄の城にて吠えろ(シャングリラ・フロンティア×ソードアート・オンライン)   作:しらすの番人

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シャンフロに残されたNPC達
将来的にはSAOのアリスみたいなことが出来てるはず
SAO攻略した後にでもサイナが現実に来るやつ書きたいな

てか今までも言ってなかったんですが、本作は原作の500話ちょいくらいまでのネタバレありますのでご注意下さい。


残された者達の選択

 

◆三人称

 

SAO事件が起きてから1ヶ月が経った。歴史においても前代未聞の事態であるこの事件は、メディアやニュースでもまだ取り上げられていた。

 

これはそんなSAOに巻き込まれている者達ではなく、その者達が「シャングリラ・フロンティア(別の世界)」に置いてきてしまったNPC(者達)のお話

 

 

―ノワルリンドside―

 

「むう・・・・・・」

 

シャンフロで初めてのプレイヤー協力型の大規模リアルタイムイベントだったジークヴルム決戦こと「龍災大戦」。その戦いで1人の少女と共に主役とも言える活躍をした、現在色々あって大型犬サイズのモンスターになっているノワルリンドは、新大陸のスカルアヅチから少し離れた場所で考え事をしていた。

 

「(最近秋津茜のやつが全然姿を見せん・・・いや別に寂しいとからそういうのでは全然ないのだがこうも姿を見せないと多少心配になると言うものだ)」

 

ノワルリンドは、龍災大戦が終わってから新大陸のプレイヤー達と和解をし、プレイヤー側からコンタクトを取られるようになったので寂しい所か日々プレイヤー達に追いかけられる生活を過ごしている。だが、最近はその中心に、もとい共に行動していた秋津茜はいない。龍災大戦の前後で、ノワルリンドの秋津茜への好感度は彼自身も気づかないほど高くなっていた。

 

「(そう、秋津茜は俺にとって臣下のような者だとあいつ自身も言っていたからな。臣下がしばらく姿を見せなければ少しは気になるもの)」

 

これは、ノワルリンドにとって考えなければならない、考えなければ何か大切なものが無くなってしまうようなものだった。

 

「(ふん、臣下が心配させるとは何事だ。帰ってきたら説教だな)」

 

そう自分の考えで誤魔化すことで、ノワルリンドは己の溢れ出そうな気持ちに蓋をした。

 

「あ、やっと見つけたでござる!!ノワルリンド殿〜!!」

 

「貴様は・・・・・・」

 

「ちょっと我らの王に会って欲しいでござる!!」

 

「は?」

 

 

だがそれは秋津茜と行動を共にしているシークルゥの言葉、後に起きる事により嫌でも自覚させられることになる。

 

 

 

―サイナ&ウィンプside―

 

 

ノワルリンドと時を同じくして、サンラクの契約人形であるサイナと、サンラクが守らなければいけないウィンプはシグモニア前線渓谷の拠点にいた。

 

 

疑問(ふむ):最近契約者(マスター)の姿を全然見ませんね。いつも急にいなくなるとは言え今回は長すぎです。どうしたのでしょうか?」

 

「・・・どうせあいつならろくでもないことしてるわよ」

 

同意(それはそう):ですが個体名称:エムルの所にも来ていないということなのでいささか心配です。」

 

「あなたがあいつのしんぱいをするの?」

 

「・・・・・・肯定(少しは)契約者(マスター)は強いので何かあっても問題ないとは思います。・・・が、それとして一ヶ月もワタシ達のことを放置しているのは不自然です。」

 

「それはそうだけど・・・・・・」

 

提案(よっしゃ):特にやることもないですのでウィンプのレベリングでもやりましょうか」

 

「いまはそんなきぶんじゃないわよぅ」

 

疑問(はぁ):それでもユニークモンスターですか?ウィンプ」

 

「それとこれとはかんけいないじゃない」

 

サンラクが消えてからというもの、ウィンプはダラダラと生活していたのだが、サイナはそうではなかった。基本的ににサイナはサンラクがいない時はインベントリア内で待機しているのだが、最近は契約者(サンラク)の影響を受けたのか、一人で出かけてみたり、エムルやウィンプと遊んだりと活発的になっていた。つまるところ、二人はサンラクがいなくともなんとかなっていたのである。

 

「いましたですわ!!サイナサン!ウィンプちゃーん!!」

 

「エムちゃんだ」

 

識別(あぁ):個体名称:エムルですか。どうかしましたか?」

 

「ちょっとおとー・・・・・・カシラに会って欲しいんですわ!!」

 

「「???」」

 

だがこの二人も、これからの出来事により気持ちなどが変わっていくことになる。

 

 

〜兎御殿〜

 

 

「おぅ、来たかァ」

 

兎御殿のやけに広い和風の間。そこに兎達の王、ヴァイシュアッシュはいた。

彼は、兎御殿に訪れることを許可しているプレイヤーである「サンラク」と「秋津茜」の実質的なお供であるサイナ、ウィンプ、ノワルリンドを彼の子供達を使ってこの場に呼び出していた。

 

「全員、合うのは初めてだなァ」

 

ドスの効いた響くような、それでいて威圧感を持つヴァイスアッシュに、サイナは疑問を、ウィンプは恐怖を、ノワルリンドは好奇心を持っていた。

 

俺等(おいら)ぁこの国でカシラ張ってるヴァイスアッシュってんだ。よろしくなぁ?」

 

この場で誰よりも強く、そして誰よりも強い言葉を持つヴァイスアッシュに三人の客はそれぞれ返事をした。

 

「ワタシは征服人形(コンキスタドール)エルマ型317番機、個体名称:サンラクの契約者のサイナです。」

 

「あ、あ、わた、ワタシはウィンプ・・・その・・・・・・ごるどぅにーね、です」

 

「・・・・・・俺は黒竜ノワルリンド。訳あってこんな姿だが、ドラゴンだ」

 

それらを聞いたヴァイシュアッシュは満足そうな笑みを浮かべる。

 

「おう、よろしくなぁ。それと、ウィンプ。別に今日お前をとっ捕まえるために呼んだんじゃねぇんだ。仲良くしようぜェ?あんま悪いことはやってなさそうだからなァ」

 

 

その言葉にウィンプはほっと胸を下ろす。だがそれと同時にサイナと同じ疑問が出てくる。

 

一旦会話が終わったと判断したノワルリンドがヴァイスアッシュに質問する。

 

 

「・・・あんたがあいつ・・・・・・ジークヴルムが言っていたヴァイスアッシュなのか?」

 

「おう、そうだぜぇ。あいつはァ、気持ちよく逝けたみてぇだな。」

 

「ハン。そうとも、俺と秋津茜が引導を渡してやったわ。」

 

「そうかい。あぁ、今回お前さん達にここに来て貰ったのも、その秋津茜とサンラクが関係しているんだぁな。」

 

ノワルリンドが少し驚き、サイナとウィンプが反応する。サイナとウィンプは、何故ここに呼ばれたのかが知りたいことだった。

 

疑問(では):私達がここに呼ばれた理由を聞いても?」

 

「エムちゃんにいきなりおかしらにあってほしいんですわ!っていわれてびっくりしたのよ」

 

「そうだなぁ、お前さん達ィ、その秋津茜とサンラクがしばらく来てないってぇのは知っているかァ?」

 

「うむ、ちょうど一月ほど前から秋津茜めが姿を見せなくなっていたのだ」

 

回答(はい):こちらの契約者(マスター)の方も似た状況です。」

 

「あぁ、やっぱりそうだよなぁ・・・・・・」

 

珍しく少し落ち込むような仕草をするヴァイスアッシュに驚きながらもエムルは言う。

 

「大丈夫ですわオカシラ!サンラクサンは絶対帰ってくるですわ!!」

 

「あぁ、そうだなァ。時にお前さん方、こんな話を知ってるかい?」

 

そうしてヴァイスアッシュは三人に、開拓者が眠っている間(つまりログアウトしている間)、開拓者は夢を見ること。開拓者の中には時折夢から覚めないことがあることを話した。

 

理解(ほう):夢、ですか」

 

「秋津茜のやつもその夢とやらを見ているのか・・・・・・」

 

二人がそう納得するなかウィンプだけが声をあげる

 

「・・・・・・?夢ってものをみてるのにあいつのからだはないの?」

 

「「!?」」

 

納得していた二人が考え直す。そう、人は寝ている時に夢を見る。それはプレイヤーだろうがNPCだろうが、それが「人」ならば皆等しく寝ている時に夢を見るのだ。だが、夢を見ている時に’’体が消える’’なんてことはありえない。いかに開拓者が死んでも生き返ると言っても、体そのものが消えるというのは、()()()()()()()()()()のと同義。そうサイナとノワルリンドは考えたのだ。

 

「つまり、契約者(マスター)達が消えている時は、そもそも存在していない―─?」

 

「おう、その辺にしときなァ」

 

サイナとノワルリンドが、考えるだけ無駄なことを考える前に、ヴァイスアッシュは現実へと引き戻した。

 

俺等(おいら)ァもよく分かんねェんだがよ、あいつらは夢を見てる時、その夢の中に入ってんだとよォ」

 

キセルの煙を吐き出しながら、ヴァイスアッシュは言う。普通ならありえないことをヴァイスアッシュは言っている。だがそれはヴァイスアッシュが言っているからこそ、説得力を持っている、と、サイナとノワルリンドは判断した。

 

「・・・秋津茜は、戻ってくるのか?」

 

「そりゃあ夢が覚めたらァ、戻って来るんだろうよォ」

 

「・・・・・・そうか」

 

サイナとノワルリンドは自分が思いの外、彼・彼女のことを心配していたんだとここで気づく。

 

「・・・・・・で、けっきょくわたしたちはなんでここによばれたのよ。」

 

「あァ、お前さん達が良いならだけどよォ、この国に滞在するつもりはねぇかぃ?」

 

 

「「「!?」」」

 

 

三人は目を見開いた状態で固まっている。そりゃ会って間もないヤクザみたいな兎にこの国にいないか?と言われれば誰でも固まるだろう。だが三人は今までの話の内容から彼・彼女に関係しているのだろうと考え、続きを聞く。

 

「エムルゥ、シークルゥ」

 

「ハイな!!」「ハイでござる!!」

 

「サンラクと秋津茜は、本当に最後、ここで消えてったんだなァ?」

 

「もちろんですわ!たまにお外に遊びに行ってたけど、基本的にここから離れてないし、サンラクサンはここで消えてから現れてないですわ!!」

 

「拙者もそんな感じでござる!」

 

「だそうだぁ、つまりィ、あいつらが帰ってくる時はまずここに現れるってぇ訳だ。」

 

「お前さん達がいいなら、ここであいつらの帰りを待てばいいんじゃねぇかって話だぁ。どうするゥ?」

 

「疑問:何故ワタシ達にそこまでしてくれるのですか?」

 

この話は、サイナとノワルリンドにとって、ありがたい話だった。もし彼等が帰ってきてここに居たのならば、真っ先に会うことが出来るのだから。

 

「そりゃぁお前さん達がァ、あいつらにとって大事なモン達だからさァ。それが俺等(おいら)達の協力で出来ることならァいくらでもやってやるさァ。少しィ国の手伝いはして貰うが、な?」

 

「ならわたしはここにいることにするわ。すこしのてつだいでこんなあんぜんなばしょにいれるなら、それにこしたことはないのよ。」

 

「その素晴らしい(インテリジェンスな)提案、受けさせて貰います。契約者(マスター)には色々言うことがあるので。」

 

「・・・・・・俺もそうしよう。あっちにいても退屈だったからな。それに秋津茜のやつめに説教せねばならん。」

 

「決まったみてぇだな?ならお前さん達は「ラビッツ名誉国民」にしてやるゥ!キリキリ働きなァ。」

 

こうして、サイナ・ウィンプ・ノワルリンドはラビッツに滞在し、サンラク・秋津茜の帰りを待つことにした。サイナとノワルリンドは、やっと、サンラク、秋津茜がいないと寂しいという気持ちに気づき、この国で暮らすことになる。なお、ウィンプも大概平気そうにしていたが、内心は「あいつ(サンラク)どこに行ったのよ...早く帰ってきて...」これである。

 

ちなみにヴァイスアッシュも「舎弟が何も言わず遠出とはァ、説教が必要みたいだなァ?」と心配している。それくらいサンラクや秋津茜は影響を残してった(好感度を上げた)のである。

 

 

 




更新頻度低くなって申し訳ないです。とりあえず保健体育が嫌いになりました。

原作はどうだったのか忘れたので、とりあえず本作ではNPCだろうが開拓者だろうが征服人形
だろうが夢を見るよ!!ってことです

あとこれ思いっきり自己満回なのでサイナ達の感情が重めになってるのは勘弁して下さい。
とりあえずサイナ・ウィンプ・ノワルリンド達(エムルとシークルゥも)は兎御殿に残ることにしたよってお話でした。

・・・・・・これもしかしなくてもボスニーネとウィンプ一騎打ちコースでは??
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