旅する狼達よ、鋼鉄の城にて吠えろ(シャングリラ・フロンティア×ソードアート・オンライン) 作:しらすの番人
あ、あと作品名変えました。納得行くのが浮かんだのと、いつまでも「作品名×作品名」は無くね?って思ったからですね
◆
「ぶはははははは!!」
「あははははは!ダメだ!お腹痛くなる!!」
「ちょ、何その格好...ぶふっ、ふふふふふ!」
「...ぶふっ」
「「....っ!」」
「「・・・・・・」」
俺達ホルンカの村での宿で
何故こんなに笑っているかって?カッツォとペンシルゴンがひょっとこのお面をつけているからだよ。なお当の本人達はお面をつけたままだが、じっとこちらを見つめているのが分かる。
「そのまま踊ってみたらどうだ?えんや〜そら〜ってな」
「ちょっ!やめてサンラク!まじで死ぬひひひっ」
俺は買ってきた自分の分のお面をつけて踊ってみる。モルドはゲラ度合いが加速し、レイ氏と秋津茜までもが耐えきれず笑い出した。
「流石にやり過ぎなんじゃないかな〜?サ・ン・ラ・ク君?」
「ここがSAOじゃなかったらとりあえず殺してリスキルしてたよね」
そうお面の上から二人は言う。まぁ今のお前らがそれ言ったとこでギャグにしかならないんですけどね。とりあえずここ半年はこのネタで煽ってやろうかな。シャンフロで鳥頭生活していた俺の気持ちを存分に味わい給え。
まぁ、こんなことになったのはもちろん理由がある。
〜三時間前〜
「で、もうそろそろ何で君達二人がプロゲーマーの魚臣 慧とモデルの天音 永遠の顔してるのか説明して貰える?いやペンシルゴンの方は前々から疑ってはいたけどさ」
「「!!」」
きっかけはこの京ティメットの発言である。何もないように過ごしていたが、カッツォとペンシルゴンはリアルではそれは名の知れた有名人なのである。そんな奴の顔が目の前にいるのだから、それは聞きたくなるだろう。
「あー、やっぱ隠してはおけないよねぇ」
「まぁ皆も顔バレしてるんだし言っても大丈夫じゃない?」
そう二人が話す、てかこいつら言われるまでは知らんぷりするつもりだったのかよ。
「では改めまして...私はリアルではモデルやってる天音永遠だよー。まぁ皆知ってるだろうけど」
「俺は魚臣慧。プロゲーマーやってますね、ハイ。」
「「「「えぇ...」」」」
「ぶふっ」
ルスト、モルド、秋津茜、レイ氏が上げた反応に思わず笑ってしまう。そりゃ有名人が表れたら普通は「えぇー!」や「嘘!?」だったりの反応をする。だがこの二人は本名を名乗って言われた第一声が「えぇ」である。普段の外道っぷりを見ているので信じられないと言った様子だろうか。
「えぇ...は酷くないかな!?それに玲ちゃんは元々知ってるでしょ!!」
「それはそうなんですが、カッツォさんの方にびっくりしましたね...」
「天音永遠、いつもあなたの服は参考にしてる、ありがとう。」
「いやルストのは参考にしてるってよりパクって...むぐ」
「お二人とも有名人じゃないですか!?」
それぞれ四者四様の言葉を言う。京極はカッツォの方は驚いたらしいが、ペンシルゴンの方は前々から疑っていたらしく、あまり驚いた様子は見せなかった。
「どうする?もう皆で本名自己紹介でもする?」
「何だその死なば諸共みたいな...」
「ちなみにそこのサンラクはぁ〜?」
「GHCの時の〜?」
「「
「「「「「!!!???」」」」」」
「あっ、ちょっ、お前ら!?やりやがったなクソが!」
「サンラク...君は一体何者?」
「サンラクさんも有名人だったんですね!」
「やっぱりあの時の動き、サンラクに似てると思った」
「それは流石に予想外かなぁ」
「サンラク君が...?」
やばい、俺を追求する流れへと変わりやがった。まじいつかあいつらぶっ飛ばす。今はそれよりこの状況を何とかしなければ
「あ!そんなことよりお前ら有名人じゃん?だから顔隠さないとまともに行動出来ないと思うんだけど。」
「「「「「「確かに。」」」」」」
「「ちっ。」」
よし何とか話題転換成功。まぁ実際あいつらは顔と名が売れすぎているので何とかしなければならないのは事実なのだ。
「でも顔隠すったってどうすんのさ」
「マップでホルンカの近くにも町があったろ?そこで顔隠せるやつでも買ってくれば良いんじゃね?」
「確かにねぇ、囲まれるのも悪い気分はしないんだけど正直うざくなってくるよね。」
「わかりみが深い。」
もうこいつらは己の外道さを隠そうともしないのな。
「じゃあその町に行くとしてもメンツはどうする?ここは人いなかったから良かったけど、人いるところに行ったらサンラクも言ってた通りヤバいんじゃない?」
「あ、それなんだけど、今レベルが低いやつって誰だ?」
結果、レベルが8のルストとモルドが選ばれた。ネペントの時は皆同じくらい狩っていたので元々レベルが低かったということだろう。
「カッツォとペンシルゴンとルスモルにはここに残って貰って、その間俺たちが町に行くからその間にやっておいて欲しいことがあるんだよねぇ」
「まさかサンラク...あれを?」
察しのいいカッツォ君は気づいたみたいだ
「計画の詳細はカッツォが知ってるし、俺らはとっとと行ってこようぜ」
「「「はい」」」
そうして俺、レイ氏、京ティメット、秋津茜の4人はホルンカ近くへの町へと行くことになったのだった。
〜ツードルノ〜
俺たちは1時間弱ほどかけてホルンカから南東方向へと進み、始まりの街に出たものが訪れることになる2つ目の町へと来ていた。ほとんどモンスターを避けて来たので、始まりの街からでも普通に行こうとしたら1時間ほどはかかるのではないだろうか。
「まぁ始まりの街に比べたら小さいですよねぇ」
「あそこがデカすぎるだけではないでしょうか?」
などと秋津茜達が会話している。ツードルノも十分町としての機能を果たせるくらいには大きいのだが、始まりの街はこの10倍はある。始まりの街は都市と言っても過言では無いくらいにでかい。
「おや、見かけないお客さんだナ」
「おん?」
見知らぬフードを被った女が話しかけてくる。金髪?だな名前は「Argo」アルゴか?俺達に何の用があるってんだ
「オレっちはアルゴ、情報屋をやってル。最近は《鼠のアルゴ》なんて言われてるナ。」
「そんな情報屋さんが何の用だ?生憎俺達はこの街に来たばっかなんで渡せる情報なんてねぇぞ」
「いや、まだSAOの正式サービスが開始してから一週間も経ってないだロ?まだ始まりの街に引きこもるヤツが多い中、パーティでここまで移動して来るなんて珍しいと思ってナ。」
「そういうことか、俺はてっきり
「悪かったナ。まぁオレっちも名乗ったしそっちも名乗ってくれると嬉しいナ。」
「あぁ、俺はサンラクだ。よろしくな。」
「..あぁ!よろしくな、サー坊」
「サー坊??」
「呼びやすいだろ?サー坊」
「知らんがな」
急に表れた鼠と呼ばれる情報屋は悪いやつではなさそうだった。...けどコイツサンラクって聞いて明らか一瞬固まったな?
「あ!サンラクさん!何してるんですか?」
「そっちの方は...プレイヤー?」
「サンラク君?その人...女の人じゃないですか?」
俺がアルゴと話しているのに気付いたのか仲間達がよってきた。一人ちょっとヤバい雰囲気になってるが大丈夫でしょうか。
「へぇ...こりゃまたハーレムだナァ、サー坊?」
「いやそんなんじゃ無いからな!?」
「...サー坊???」
ちょっと
「こいつらは俺のクランメンバーだよ」
「クラン?...やっぱりサー坊達はシャンフロプレイヤーだったカ」
「?クランで何でシャンフロって分かるんだよ。」
「そりゃSAOでは名前が「ギルド」だからだヨ。それにシャンフロは有名だしナ。」
この情報屋からSAOではクランではなくギルドだと言うことを教わる。まぁ一般的にはギルドの名称を使っているゲームの方が多いからな。逆にMMOでFPSなどでよく使われているクランを使っているのが珍しいのだ。
...てかコイツ「やっぱり」って言ったよな?どう考えても俺のこと知ってるの確定じゃねぇか!!
「では改めまして、そちらのお嬢さん方、オレっちは情報屋をやってる、通称「鼠のアルゴ」サ。アルゴでいーゼ。」
「私は秋津茜です!」
「京極だよ。読みは「キョウ・アルティメット」ね」
「...サイガ-0です」
悪い人ではないと判断したのか、何とかレイ氏も落ち着いたようだ。
「あ、悪いアルゴ。俺達ちょっと買いたいものがあってな、もう行かなきゃいけないんだ。」
「お?そうカ?オイラは情報屋だからその探しものの情報も知ってると思うゼ?いるカ?」
「あー、すぐ見つかると思うから大丈夫だ。それにまだ仲間を
「そうカ?じゃあまた会った時はよろしくナ。それと出会いついでに面白いこと教えてやるよ。」
「SAO被害者一万人の中にシャンフロプレイヤーは3〜4割いるそうだゾ」
「「「「!!?」」」」
鼠はとんでもない情報を残して帰っていった。
〜アルゴと分かれてから〜
「サンラクさん、さっきはなんでアルゴさんに始まりの街に仲間が待ってるなんて嘘ついたんです?」
どうやら秋津茜だけでなくレイ氏や京ティメットも興味津々なようだ。ここは一つサンラク先生が教えてしんぜよう。
「あいつは多分、ペンシルゴンとかキョージュとかと同じタイプだ。少し話したら情報が筒抜けになってることを考慮して接した方がいい。あと俺がサンラクだって言った時に反応してたからな。「やっぱりシャンフロプレイヤーだったか」って発言からも、俺の正体はバレてるって言っていいだろう。なんで、俺達が別の拠点にいるって伝えてたら、尾行される可能性もあったわけだ。」
「鼠のアルゴ...情報屋は伊達じゃないってことだね」
「でもまだSAO始まって一週間も経って無いですよね。そんなにすぐ情報を集められるものなのでしょうか?」
「あぁレイ氏、多分それはあいつが元βテスターだからだと思うよ。」
情報。普通のゲームなら攻略サイトなどを見て手に入れるそれは、このSAOにはほとんど自力で探さないと手に入れられないと言っていい。だからこそアルゴは、βの時を情報を売って金を稼いでいるのだろう。
「情報はいつだって重要だからな。それに一回死んだら文字通り終わりなんだから情報屋は結構儲かるんじゃないか?」
「まだプレイヤーの資金少ないんだから善意で渡してるんでしょ」
シャラップ京ティメット。そんな「なんでゲスいことしか考えられないかなぁ」みたいな顔をするんじゃない。お前も大概同じだから。
「あ!これなんて顔隠すのに良いんじゃないです?」
ちょうど俺達が通りかかった店で秋津茜が見つけたものが───
ひょっとこのお面だった。
〜現在〜
「ほら俺達が苦労して買ってきたお面なんだ。存分に使ってくれよぉ?」
「ほんとほんと、わざわざ遠出してあげた僕達に感謝して欲しいよねぇ」
俺と京ティメットがお面をつけながら外道ズの周りを踊り歩く。これからこの二人が「
「サンラクうううううう!!」
「京極ちゃぁん?ちょっとオハナシしましょう??」
「「あはははははは」」
はい。普通に怒られました。
その後俺達は残ってた四人に情報屋のアルゴと出会った事、そいつは俺達のことを知っているかもしれないことを伝えた。
「てかカッツォが顔隠す時の名前考えてなかったな。」
「まぁ私は普通に「顔隠し」で良いからねぇ」
「え?俺も「顔隠し」じゃだめなの?」
「「被りはダサい」」
「ハモってんねぇ、早く行かないとレベリングしてる四人が可哀想だよ?」
「じゃあお前も行けば良かったろ」
「四人と四人で分かれてちょうどいいじゃないか」
俺達が帰ってくる前、残ったカッツォと鉛筆とルスモルは何もしていなかったというわけではなく、前に俺とカッツォが考えた
「あ、カッツォがそれ付けてる時は「
「もう一回ぶっ飛ばされたいのお前?」
「いいんじゃない?聞いた感じはカッコいいと思うよ」
「僕も賛成。センスあるねサンラク。」
「え、三体一で僕の負け?」
「「「何か問題でも??」」」
「ないです。」
そんなやり取りも程々に、俺達はレベリングをするためにホルンカ村・西の森の
はい。SAOキャラで初めて出てきた記念すべきキャラはアルゴでした。声だけならもうクラインは出してるんですけど。
アルゴを優先的に出したかったというより、アルゴしか出せるのがいなかったのが正しいんですよね。キリトやアスナ、ミトは旅狼より先に進んでるし、他のキャラは始まりの街で引きこもってるだろうしで。
まぁアルゴは情報屋なのでメタ的にも良い働きをしてくれるでしょう。
あ、「ツードルノ」はオリジナルの町ですがこれ以外で登場させることはないと思うので気にしないで大丈夫です。