旅する狼達よ、鋼鉄の城にて吠えろ(シャングリラ・フロンティア×ソードアート・オンライン)   作:しらすの番人

13 / 91
まぁ本編で水晶蠍達攻略したサンラクならこんくらいの抜け道は見つけるだろうなって


悪巧み

 

 

突然だがモンスタートレインという言葉をご存知だろうか?

 

 

モンスターのヘイトを取り、普通は戦うところを逃げ回り、他のモンスターのヘイトも取って意図的に誰かにぶつけたりなどする迷惑行為だ。オンラインゲームでは誰かがモンスターをトレインし、魔法職などの広範囲火力持ちにまとめて倒してもらうという戦法もあったらしいが、基本的にどのゲームにもエリア内で湧くモンスターに上限があるので、他のプレイヤーがモンスターを狩ろうとしても出てこなくなるなどの現象も起きるため、やはり迷惑行為と言える。

 

だが、仮に身内だけならばどうだろう?他に迷惑がかかるプレイヤーのいない場所でなら。もちろん、それでも立派なグレー行為だろうと言う人もいるだろう。だがここはSAO(デスゲーム)だ。時に非情にならなければいけないのさ。

 

 

「うおおおおおおお!!!」

 

俺は今、大量のネペント達と鬼ごっこをしている。俺の4mほど後ろには、ドドドドドと音を立てて俺に追いつこうとしているネペント達がいる。はっはっはまるで追いかけから逃げるスターじゃないか。

 

「恨むぞカッツォおおおおおおお!!!」

 

「まじでごめんって!!後でなんか奢るから!!」

 

そう、俺は今二人分のネペントを引き連れている。何実付きじゃなくて花付きの方殴ってんだよあの両生類。

それもあまり距離が離れてなかったからなのかカッツォの方にヘイトを向けてたネペントも俺の方にヘイト向いてるしな。ははは。

 

だが30メートル先に圏内近くで待機してくれている仲間達の姿が見える。俺はそこまで走って後は仲間達がソードスキルで一掃してくれるのを見届けて終了だ。この世界でまだ身体加速的なスキルは見つけてないが、それでも今俺が出せる全速力で走り抜ける。

 

「後頼む!!」

 

圏内のエリアへと入った俺は、追ってきてたネペント達の方を見る。すると、ヘイト対象だった俺を見失ったかのように立ち尽くすネペントや、味方の方にヘイトを移すネペント達がいた。作戦成功(悪巧み)成功である。

 

「おっけー、お姉さんに任せなさい!」

 

「わぁ、ほんとにたくさん付いて来るんですね!!」

 

「でも来るって分かってるならそりゃ余裕だよね?」

 

「あまり調子乗ってると痛い目見ますよ?京極ちゃん」

 

「レベルも上がってるし大丈夫」

 

「ルストも人ごとじゃないからね?」

 

キュオオ、と仲間達の武器から音と眩しいほどの光が出る。前に貰った「アニール武器」はもったいないので皆装備していないが、今の俺達のレベルは全員9なのに対しネペント達は3か4。レベル差約5もあるので、俺達はネペントの弱点に当てなくてもワンパンできるようになっていた。

 

「ギョアアアアァァァ!?」

 

そこからは俺とカッツォも混ざりソードスキルワンパンによる楽しい蹂躙大会。硬直で多少危険になっても味方がカバーしたり、()()()()()()()()()()()ことで安全にネペント達を狩ることが出来た。

 

「んー!お疲れ様!!聞いた時はホントに出来るのか疑ったけど実際やってみると案外上手く行くもんだね」

 

「でしょ〜?」

 

「なんでペンシルゴンの手柄みたくなってんだよ、最初に考えたの俺とサンラクだぞー」

 

「その考えた本人が実付きじゃなくて花付き殴るとかマ?」

 

「それは本当にごめんなさいでした」

 

俺達は俺とカッツォが考えた作戦を実行していた。さっき俺達が出かけてる時にカッツォ達が一回成功したと聞いていたので、出来るということは分かっていたのだが、それでもいざ出来ると達成感が湧いてくる。

 

してその作戦とは、名付けて「ネペントレイン 〜ソードスキルと圏内を添えて〜 」である。・・・・・・微妙にダサいなコレ。

 

まぁ作戦の内容自体は結構シンプルで、

まず誰かが実付きのネペントを倒し、ネペント達を引き付け(トレインし)て仲間達が待つ森の出口へ全力ダッシュ

待っている仲間達はなるべく範囲技のソードスキルを構える。

そしてトレインされて来たネペント達をひたすら倒す。

 

こんな感じである。明確に問題として上がったのが「ネペントはトレイン出来るのか」「圏内の仕組みはどうなっているのか」の2つで、前者は、森と街の圏内付近がネペント達の追跡範囲から外れないかが問題だったのだが、圏内近くに湧くネペントなら問題無いようなだったのでクリア。後者は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という事が判明した。事実、圏内にいるなら、ネペント達とどんなに距離が近くても攻撃されることがなかった。寧ろ存在自体を認識出来てないように思えた。

 

圏内についてはもうちょっと検証しなくてはならないが、恐らくフィールドと圏内には境界線みたいなものがあり、それをプレイヤー側が超えるとモンスター側はプレイヤーを認識出来なくなるのだろう。

 

これで俺とカッツォの作戦は再現可能だと言うことが分かった。つまりどんなにモンスターと戦ってピンチになっても、圏内に逃げ込めば死ぬことがないのだ。さらにホルンカの森ならば、実付きのネペントを攻撃すれば周りのネペントも寄ってくる使用上安全な経験値稼ぎになる。花つきネペントが落とす胚珠は売れば結構な額になるので金策にもなる。

 

もしや俺達天才か?

 

かくして俺達はネペント蹂躙作戦をしながら一層の攻略を初めて行くのだった。

 

 

 

情報屋のアルゴから、すでに1000人を超える死亡者が出たということを聞いたのは、ちょうどこの一ヶ月後くらいだった。

 

 

 




動きのある一ヶ月後くらいまでは、サンラク達はネペント狩りをして過ごすことになるんですね。

本作ではシャンフロでVRMMOに慣れてるプレイヤー達が動いて情報集めたり発信したりしてるので、原作より犠牲者は少ないし、攻略される時間も短いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。