旅する狼達よ、鋼鉄の城にて吠えろ(シャングリラ・フロンティア×ソードアート・オンライン)   作:しらすの番人

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10話使ってまだ一層終わってないとかマ?


トールバーナへレッツゴー

 

 

SAOでの生活が始まり1ヶ月が過ぎた。皆レベルも上がり第一層での生活に慣れて来て、単独での行動も出来るようになってきている。だがこの世界では基本的に集団での行動をしようという決まりとなり、シャンフロみたいに各個人が自由に行動!みたいにはなってない。単独での行動とは言っても、精々が少しホルンカ近くの森を探索したり、効率良く熟練度を上げるため雑魚モンスを狩りに行ったりくらいだ。・・・俺やカッツォは一人や二人でネペント達に挑んだりしてたが。久しぶりに俺のヴォーパル魂が燃えるのを感じました。

 

幾度となく行われたネペントレイン作戦のおかげで、俺達はレベルが結構上がり、この層にいるプレイヤーの中では上位の方にいると思われる。なぜ断言出来ないかと言うと他のプレイヤー達のレベル事情を知らないからである。

 

具体的には、俺(サンラク)16、カッツォ16、ペンシルゴン15、京極15、レイ氏15、秋津茜15、ルスト15、モルド15である。

 

旅狼全員がレベル15に達しているのである。俺とカッツォだけレベルが16なのは単にモンスターを倒しに出かけていた回数が多いとかそんな感じだ。最近ではレベル3か4しかないネペント君だとゲットできる経験値がとても少なく感じるようになってしまった。塵も積もれば山となると言うが流石に1レベル上げるのに4日ほどかかるのはいただけない。

 

そんなわけで、

 

 

「もうそろそろ先のエリアに行っても良くない?」

 

「俺もそう思う」

 

皆ネペント狩りに飽きていた。最近だと弱点に当てさえすればソードスキルを使わなくてもワンパンされるようになってきたネペント君。この一層でネペント達を一番多く狩っているのは間違いなく俺達だろう。そのくらい言える自信があるし動きも最適化されすぎている。攻撃速度の遅いレイ氏やモルドまでもが味方のカバーを必要としなくなった程である。

 

「今最前線はどの辺まで進んでるんだろうねぇ」

 

「もう迷宮区は見つかったんじゃないですかね?アルゴさんが来てから一週間経ちましたし」

 

ホルンカ村は別に俺達の専用の場所ではないので、たまにプレイヤーが来ていたのだが、つい一週間ほど前に情報屋こと「鼠のアルゴ」がここに来た。俺達もやった胚珠をおかみさんに渡すクエストをやりに来たらしいが、滞在していた俺達を見て何かを察したような顔をしていた。あいつ曰く「まだ迷宮区どころかそれっぽいやつも見つかってねぇヨ。迷宮区見つかるのはもうちょい先だろうナ。」とのことだった。

 

「多分私達一層攻略出来るくらいのレベルにはなったっぽいし、ホルンカ村出て最前線近く行くのもありだと思うけど」

 

「僕もそれがいいと思うな。流石にネペントと虫ばっかで飽きてきたよ」

 

皆思っていたことは同じだったようで、トントン拍子に話が進んでいく。どれ、迷宮区が見つかってねぇって言うなら俺達で見つけだしてやろうじゃねぇの。

 

 

「じゃもう準備でき次第出発しちゃおう!目指すは一層最後の街と言われてるトールバーナ!!」

 

「「「「「「「おー!」」」」」」」

 

 

 

 

 

「すごいですね、狼がいます」

 

「やっとネペント地獄から抜け出せた...」

 

「まさかホルンカ以上にネペントがいるとは思わないよねぇ」

 

俺達は長らくお世話になったホルンカに分かれを告げ、一層南にあるトールバーナを目指している。ちょうど出発してから三時間ほど経ち、沼地や森林と言ったエリアを抜け始まりの街付近のような広い草原を歩いていた。

 

アルゴが言っていた情報によると、トールバーナからは迷宮区があるとされるデカい塔が見えるらしい。なら目の前にそびえ立っている百メートル以上ありそうなバカでかい柱のような物がその塔とやらなのだろう。

 

「にしてもデッカイねぇ、あの塔」

 

「アルゴが言っていた塔は間違いなくアレだな。もうそろそろトールバーナも見えてくるんじゃないか?」

 

「あ!アレじゃないですか?あの建物がたくさん並んでる場所!」

 

またしても秋津茜が見つけてくれました。秋津茜が指差す方向には、確かに建物が並んでいるし、小さいがプレイヤー達の姿が見える。

 

「目視600メートルくらい?走っても5分はかかりそう・・・・・・」

 

「ルストは現実だと体力もやしだからね・・・・・・でもここならずっと走ることも出来るんじゃない?」

 

SAOではステータスとしてポイントで振れるものが「筋力」と「敏捷」の2つしかない。なので現時点で旅狼でここからトールバーナまでよーいドンをしたら、敏捷に多く振ってる俺かルストあたりが勝つだろう。なんせSAOにはスタミナという概念自体が存在しないのだから。

 

 

 

そんなこんなで意外と早くトールバーナに着くことが出来た。丸一日潰れる可能性も考慮していたが、現在の時刻は14:00時手前ら辺。もう12月だがこの時間だとまだ空は明るい。

 

「へぇ、意外と広いじゃん」

 

「そうですね、少なくともホルンカの村よりは広いです」

 

トールバーナは、ダンジョン前最後の町ということもあってか、ホルンカやツードルノと比べても大きい町だ。ただ始まりの街と比べてしまうと小さいと言わざるを得ない。ツードルノが始まりの街の十分の一ほどだったので、トールバーナは始まりの街の五分の一ほどだろうか。それでもツードルノの二倍のデカさはある。

 

「あ、サー坊じゃないカ!」

 

「あ、アルゴ」

 

「あなたがサンラクの言ってた情報屋か」

 

「初めまして、僕はモルドで、こっちがルストです」

 

トールバーナの街に入ってしばらくした所で、情報屋のアルゴが姿を現してくる。一回目会った時にいたのは、俺とレイ氏と京ティメットと秋津茜。二回目でカッツォとペンシルゴンは顔を合わせているので、初めて会ったルストとモルドがアルゴと軽い挨拶を交わしている。

 

ちなみにアルゴは初めてカッツォとペンシルゴンと会った時「イヒヒヒヒヒ!!なんでひょっとこのお面付けてるんだヨ!!面白過ぎるだロ!!」と爆笑していた、いい笑いっぷりだったねアレは。顔見られるのが嫌だと言う理由で納得はしてくれていたが。

 

「これでメンバーは全員なのか?」

 

「あぁ、そうだ」

 

「ふぅん、まぁいいヤ、それでどうしてここに?」

 

「十分レベルも上がったんでな、前まだ迷宮区見つかってないって言ってただろ?それなら俺達が見つけ出してやろうぜ、ってことでここまで来たんだ」

 

「あー、残念だったナ。ついさっき迷宮区なら見つかったゾ?」

 

「マジで!?」

 

「あーあ、サンラクがボサッとしてるから迷宮区先に発見されてるじゃん」

 

「ほんとほんと、これからどうするつもりなのさ」

 

「お前らも一緒に居たろ?何自分達は悪くないみたいな考えしてるんですかね?」

 

隙あらば外道達は煽ってくる。ほらアルゴが何やってんの?みたいな顔でこっち見てますよ、あれ目線的に見てんの俺?

 

「アー、ちなみにサンラク達は今どのくらいのレベルなんダ?レベル次第じゃ「攻略会議」に参加できると思うゾ?」

 

「一応全員レベル15はあるけど...」

 

「レベル15!?全員ガ!?嘘だロ!?十分に高レベルプレイヤーじゃねェカ!!」

 

お、やはり俺達はプレイヤー達でも高い方にいたらしい。そりゃ延々ネペント狩ってりゃそうなるか。それも俺達は限りなくグレーに近い方法でやってたんだから。

 

「一体どんな方法でそんな上げたのか教えて貰うノって・・・」

 

「お前情報屋だろ?欲しいなら買えよ」

 

「ぐぬぬぬぬぬ、折角トールバーナの情報とか教えてやったのニ・・・・・・」

 

「あれぇ?あれは善意じゃなかったのか?俺はアルゴが心優しいプレイヤーだと思って感謝してたのになぁ??」

 

「サンラク君・・・顔が・・・・・・」

 

「完全に外道の顔してる」

 

「いやペンシルゴンも立場同じならああしてるでしょ」

 

おっとレイ氏が若干引き始めてる。物足りないけど一旦ここら辺でやめとくか。

 

「で?その攻略会議ってのには参加できそうなのか?」

 

「そりゃ十分ダ。寧ろ高レベルプレイヤーとして重宝されるだろうサ。会議はあそこの噴水の広場で二時間後の16:00にやるってヨ。オイラは情報屋だからナ。この情報も周りのプレイヤーに伝えないとだからもう行くゼ。」

 

「あぁ、情報センキューな」

 

「あ、そうダ。フレンド登録しようゼ。さっきのレベル上げ情報の交渉もしたいしな」

 

「ほい」

 

そうして俺とアルゴはフレンド登録をし、アルゴはそのまま消えていった。

 

「あー、なんか色々あったけどどうする?」

 

「ん?攻略会議に参加するんじゃないの?」

 

「いや一応皆の意見も聞いとかないとって思ってな」

 

「律儀だねぇサンラク君は。皆ぁ!2時間後の攻略会議に参加するってことでいい?」

 

全員から肯定の声が返ってくる。こういう時にリーダーシップ取れるペンシルゴンは強いな。クランリーダーってこともあるのだろうが。....そういやこの世界のクラン、もといギルドはいつ作れるようになるのだろうか。

 

「この二時間はどうする?」

 

「んー。自由行動で良いんじゃない?2時間後までにあの広場に集まってれば」

 

「「「「「「「了解〜」」」」」」」

 

 

という訳で、2時間後までは自由行動となった。

各自別の方向へと向かっていった。ペンシルゴンは何やら怪しい顔をしていたが大丈夫か?そう考える俺に誰かが俺に声をかけてくる。

 

「あ、あの、サンラク君!良かったら私と、トールバーナを回りませんか!?」

 

「あぁ、レイ氏。もちろん、大丈夫だよ。」

 

何やら相当顔が赤くなっているが大丈夫だろうか、まぁ玲さんにとってはいつものことか。

 

 

そうして後に「第一層攻略会議」と呼ばれるそれまでは、俺は玲さんと過ごすことになった。

 

 




やっとここまで来た・・・

ちなみにこの後アルゴはサンラクとヒロインちゃんにまた会って「デートか?楽しんでナ(ニチャア)」ってするし、その場でサンラクとレベル上げ方法の情報を5000コルで買ってネペントレインの詳細聞いて宇宙猫状態になる
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