旅する狼達よ、鋼鉄の城にて吠えろ(シャングリラ・フロンティア×ソードアート・オンライン)   作:しらすの番人

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三話目です
自分の予想以上に長くなってしまいました

それとほんとは二話目にあとがきで書こうと思ってたことを書きます。ケッシテワスレテタトカジャナイデス。

二話目最後の方で出てきた「SAOはナーヴギア以外でもログインできる」という設定が今作記念すべき1つ目のオリジナル設定となります。SAO知ってる人はこれ破綻してね?とお思いでしょうが先になんとかなる、とだけ言っておきます。詳しくは後ほど(次話)で明かす予定なんでもう少々お待ちください。


アインクラッド 第一層
Welcome to Sword Art Online


◇ 

様々な色をした棒のようなものに飲み込まれ、システムチェックを受け、無事問題なし(オールグリーン)判定を受けた俺は、前にシステムメッセージだけが表示された、周りが真っ黒な空間にいた。

 

 ───まずはじめにご自身の身長と体重を入力し、ご自身の()()を提示して下さい───

 

「ほんとこれだけはめんどくさいな」

 

「ソードアート・オンライン」がこんなにも一歩間違えれば特定されそうな情報の提示を要求してくるかと言うと、SAO内でのキャラクリでどんな姿に設定しても、身長・体重・写真のデータからリアルでの視覚情報を予測し、SAO内での視覚情報をリアルと違和感なく調節するためだとネットの電子説明書に書いてあった。最近のゲームはそんなことできんのかよすげぇな!?と驚嘆してしまった

 

「これで入力と写真の提示完了っと」

 

身長(cm)の欄に176、体重(Kg)の欄に62と入力し、チェアにダウンロードしておいた自身のリアルの写真を貼り付けてOKボタンを押す。すると──

 

 ───使用言語を決めて下さい───

 

「お、設定調整のお時間か」

 

まぁ当たり前だが使用言語は日本語だ。英語も喋れないってわけじゃないがペラペラなわけでもない。

 

 ───キャラメイクを行って下さい───

 

「うおっ」

 

目の前に人型の形をしたものが現れる。SAOでは目の前で自分で使うアバターを観察しながらキャラクリをすることが可能なのだ。

 

「うーん、やっぱSAOでもAGI特化で行きたいよなぁ、身長は少し高めに180くらいにしとくか?でも小回りがなぁ・・・・・・」

 

あーだこーだ言いながら自分が操作することになるボディをいじること約10分、そこには厳つい顔をした180cm30代くらいの藍色モヒカンのおっさんが立っていた。

 

「ぷくく・・・自分で作ったとは言え面白すぎるな。これは「旅狼」キャラメイクランキング堂々の1位か?」

 

流石にシャンフロのように初期装備を売ったりすることはできないらしく、初期装備を身にまとった30代藍色モヒカンおっさんを操作することに決定する。

 

「見た目のインパクト強すぎだろおい」

 

 ───プレイヤーネームを入力して下さい───

 

どうやらこれがキャラメイクの最終工程らしい。まぁ入力する名前はもう決まってるんだけどな。

 

「いつも通り「サンラク」っと」

 

プレイヤーネーム「Sanlaku」と入力し、OKボタンを押す。すると──、

 

 ───Welcome to Sword Art Online!!───

 

と書かれた文字が表示され光に吸い込まれていく。これから「ソードアート・オンライン」の攻略が始まるのだ。

 

「やってやるぜぇ、神ゲー攻略!!」

 

 

 ―始まりの街・転移門前―

 

「土曜日の午後1時とは言え結構なプレイヤーがいんのな」

 

無事に始まりの街の転移門前、つまり初期地点にスポーンできた俺は周りを見渡しながらそうつぶやいていた。そこにはシャンフロのファステイアほどではないにしろ始めたばかりのプレイヤーが散らばっていた。よく見るとプレイヤーらしき人の上にはプレイヤーネームとその上に緑色をしたひし形のカーソルが浮かんでいる

 

「ていうかあれ、kattuxoって・・・・・・カッツォじゃねぇか!おーい、カッツォー!」

 

「あん?俺の名前・・・・・・?ってサンラクじゃん!何その見た目、ダッセぇぇぇー!!」

 

「お前はネカマなんだからそっちのが大概じゃねえか!」

 

頭上に「Sasikattuxo」と表示された見た目だけ見れば身長150くらいの赤髪ツインテールの女プレイヤーは俺に向かって第一声で見た目を煽ってきた。

 

「てか「サシカッツォ」って「オイカッツォ」とあんま意味変わんねぇじゃねぇか!」

 

「うるさいねぇそろそろネタ切れなんだよ!!鰹系でかっこいい語句がたくさんあると思うなよ!?」

 

「じゃあわざわざカッツォなんて名前入れなきゃいいだけじゃん」

 

「これ俺のアイデンティティなんですけどぉー?そっちこそいつも「サンラク」で代わり映えしないのによく言うよ」

 

と出会って開口一番にいつも通りの言い争いをしていると

 

「あ!いましたよサンラクさんとカッツォさん!」

 

「ほんとだ。出会ってすぐ言い争いしてるとか懲りないね君たち。てか二人のその見た目はなんなの?ぷぷっ」

 

「とりあえず無事に合流できて良かったよ。」

 

「・・・それでも十分は待った。ふたりともSAOが終わったらネフホロをやるべき」

 

「あ..こんにちは、カッツォ、さん、そして....サンラク、君」

 

「あ、皆もう合流してたのか」

 

「俺らが来るの遅かった感じか?」

 

カッツォと言い争いをしているとペンシルゴン以外の「旅狼」のメンバーがやってきた。・・・・・・とりあえず京ティメットは後で天誅確定だから覚悟しとけよ。まぁそれはそれとして、やってきた順に「Akitu akane」秋津茜、「Kyo ultimate」京ティメット、「Moldo」モルド、「Rusuto」ルスト、「Saiga zero」サイガ-0ことレイ氏だ。今が13時32分...ちょっとキャラメイクに時間かけすぎたな。皆シャンフロから名前や姿は変えてないらしい。

 

「あれ?ペンシルゴンは?」

 

「んー、僕たちも合流できてなかったからもしかしたらサンラク達と一緒にいると思ってたけど・・・・・・違うならまだ来てないのかな?」

 

あの鉛筆はいったい何をしとるんだ、自分から「SAOやろう!」とか言って来ないのは外道にも程があるぞ・・・・・・もとからだったか。

 

「(もしかしてペンシルゴンのやつまた1から自分のキャラ作ってるんじゃ?)」

 

カッツォが近づいてきて俺の耳元でそう言った。なるほど確かに。シャンフロでもやってたらしいしSAO(こっち)でもやるつもりなのだろう。

 

「(その線が高そうだな、となるとしばらく待ってりゃ来んだろ)」

 

他のメンバーも待ってれば来ると判断したのか雑談タイムに入っていく。俺はさっきカッツォに耳打ちされた時ものすごいオーラを放っていたレイ氏に話しかけ行く。

 

「やぁレイ氏。・・・・・・その、気分は大丈夫?」

 

「・・・・・・っはあ!ご、ごめんなさいサンラク君、カッツォさんとは分かってはいたのですが何かこう変な感じがして・・・・・・あ、えっと決して悪い意味ではなく!!あの、その...ほんとすみません...」

 

「大丈夫大丈夫レイ氏、一旦落ち着いて」

 

そう言ってうつむいてるレイ氏の背中をさする。

 

「はひっ!?ありがとうございます!?」

 

そういってビクッと体を震わすレイ氏、やっぱりレイ氏はいつも面白い

 

そんなことを言っていると・・・・・・

 

「やぁやぁ皆待たせちゃったみたいだね、ホント〜にごめんキャラクリに予想以上に時間がかかちゃってさ」

 

そう言って表れたのは「Pensilgon」ペンシルゴンである、あれ、前ついてたアーサーはどこに行ったんだ?それはともかくとしてやはりこの女、天音 永遠(自分)ペンシルゴン(自分)を作って来やがった。コイツは「天音永遠の姿を騙る不届き者を天音永遠本人が演じる」とかいう悪趣味な思考を持っている。

 

「遅いんだけどペンシルゴン〜?言い出しっぺが遅れてどうすんの」

 

「そうだぞペンシルゴン、というかシャンフロではついてたアーサーはどうした?」

 

「ほんと悪かったって、で、いい質問だねサンラク君、どうせみんな私のことペンシルゴンって呼ぶんだしじゃあ「アーサーいらなくない?」ってなったわけ。それに・・・・・・」

 

ペンシルゴンは少し目を細ませながら言う

 

「『アーサー』を名乗るのはシャンフロ(あっち)だけでいいかなって」

 

シャンフロでのアーサー・ペンシルゴンは「セツナ」というNPCに自分を重ねて見ていた。そのセツナにもアーサーと呼ばれていたしあまりセツナ以外にはアーサーと呼ばれたくないのだろうと察する。

 

「そうか、お前がそれでいいんならいいんじゃね?」

 

代わりにそうぶっきらぼうに返す。

 

「うん・・・・・・さて!ついにSAOに「旅狼」が揃ったわけだし!!フィールドに出てみようと思うんだけどどう?」

 

「「「賛成〜」」」「「賛成」」「賛成、です」「賛成です!!」

 

7者7様の言葉で肯定の言葉を返した俺達は人があまり移動していない内にフィールドへ移動することになった。

 

〜現時点での「旅狼」プレイヤーの持ち武器〜

 

サンラク→片手剣(短剣とどっちを使おうか迷ってる)カッツォ→片手剣

ペンシルゴン→槍 京極→刀 サイガ-0→両手剣 秋津茜→細剣

ルスト→短剣 モルド→片手棍

 

 

 ―始まりの街・西フィールド―

 

「これがSAOのフィールドか...」

 

鋼鉄の城ことアインクラッドの縦長で上層ほどせまくなっていく構造上、第一層が一番広いのだがそれにしてもデカいと言わざるを得ない。目の前に広がるのは草が生えた黄緑色の草原である。見ると少しした丘の上からはSAO第一層が見渡せるようになっていて、少し離れたところに町、沼地や森林などが広がっていて、それらの道が合わさり一つになったところに迷宮区が存在しているのが確認できるSAO第一層は直径10kmほどらしいのでここからだと迷宮区は8~9kmほど離れていることになるのだろうか。

 

「絶景ですねぇ〜!」

 

秋津茜が言う、ほんとにその通りだ。シャンフロではキレイだと思える場所はあったもののここまでの高低差などはなかった。SAOでのこの景色は、自分が自然と一体化するような、そんな不思議な間隔に襲われるほどの絶景だったのである。

 

「確かに景色はキレイなんだけどさぁ?なんかこっちに向かってきてない?」

 

京極のその言葉に景色に目を奪われてた者の意識が戻る。見ると確かに青いイノシシみたいな動物が走って来ている頭上には「Frenzy Boar」の文字と・・・赤いカーソル

 

「あれどっから見ても攻撃しかけにきてる(エネミー)だよねぇ!?」 

 

とカッツォが言いながら剣を抜く、その行動に続いて他のメンバー達も臨戦態勢を取る。あのフレンジーボアが狙っているのは・・・・・・俺だなこれ確実に。

 

「ぬおおおおおおぉぉ!」

 

剣を前に構えてフレンジーボアの突撃を真正面から受け止める。流石にレベル1モンスターだからかHPは数ドットしか減らないが十分な助走距離からの突撃は俺に軽いノックバックを与えるには十分な衝撃が発生する。

 

「ぐっ・・・このイノシシがぁ!」

 

体制を整えた俺は剣を振りかぶりボアに斬りつける。相手がレベル1とはいえ俺のレベルも1。あまり深く入らなかった斬りつけはボアのHPを二割弱削るにとどまる

 

「サンラクぅ〜、ソードスキルってやつ使ってみてよ。どんなもんか見てみたい」

 

とカッツォが俺に向かっていう。確かに必殺技とも言えるソードスキルならばもしかすると目の前のボアをワンパンしてくれるほどの威力を出してくれるのかもしれないがそんな簡単に出るものなのだろうか。

と、試しに片手剣ソードスキル【スラント】を発動するために背中に剣を振りかぶるようにして止める。

 

キュオオオオォォォォォ・・・・・・

 

構えてる剣が音を出して発光してるではないか!これがソードスキルの前動作であると直感で感じた俺は狙いをボアの方へ定める。多分このまま剣を振りかぶれば──。

 

ギョアアアアァァァァ!

 

「うおおおおおぉぉっ!?」

 

システムの力で勝手に動いた俺の体は、凄まじい速度で音を出しながら発光している剣をボアに斬りつけた。

 

「ギャアァァァっ!」

 

圧倒的な速度と威力で斬りつけられたフレンジーボアは、そのままHPバーが削り取られ、ポリゴンとなって爆散...消滅した。

 

 ───<Congratulations!>───

 

称賛の意味を持つ言葉と同時に俺にボアの素材をゲットしたことを表示するシステムウィンドウが開かれる

 

 ―入手素材―

・フレンジーボアの毛皮

・獣肉

・16コル

 

と表示されている

 

「えっぐいなソードスキル」

 

SAOでの最初の戦闘を終了し出てきた最初の感想がこれだった。うん、なんというか──。ソードスキルめっちゃ楽しい!!

 

「おつかれサンラク君。どうだった?SAOの戦闘は。」

 

「んーと・・・・・・まじでリアルだなって感想しか出てこねぇ。さっきのボアの突撃も痛みこそなかったが飛ばされる感触とかがすげぇリアルに感じた。あとあれだな、ソードスキルめっちゃ楽しい。」

 

近づいてきたペンシルゴンの質問に答える。見れば他のやつらもやりたくなったのか自分の武器でソードスキルを発動して遊んでる。

 

「さすがこんだけ話題になったSAOって感じ?やっぱり皆でやって正解だったかな」

 

「まぁ始まったばっかだしあんま言えないがこれすげぇ売れんじゃね?戦闘が楽しいってそれアクションゲームで売れるなら必須だしそれが完璧ならそりゃ話題になるだろ」

 

ただの剣だけを使った戦いならシャンフロでもできるが、このソードスキルはSAOの唯一無二だ。このまま売り出せばシャンフロと同等以上のゲームには成長するんじゃないだろうか。

 

「どうする?このまま雑魚狩りして遊ぶ?」

 

「それがいいんじゃないか?戦闘にも慣れるしレベルも上がるしで一石二鳥だし」

 

「じゃあそうしようか」

 

「はーいみんなー!ここから1時間くらいは各々自由行動!戦闘楽しんでレベル上げするなり素材収集するなり好きにしていいよ!1時間たったらこの場所に集合ねー」

 

それぞれOKサインを出して各々自由行動に移っていく。俺も他の「ホリゾンタル」や「バーチカル」、短剣武器を試すためボアの集団に突っ込んでいく。

ペンシルゴンのセリフに遠足かよとツッコミかけたのは内緒である。

 

〜1時間後〜

 

「まじ楽しかった」

 

あの後ボアの集団で試したりを終えた俺は少し先のフィールドへ進んでみることにした。そこでハチ系のモンスターであるプリックワスプと戦ったり、プリックワスプの女王バチをカッツォにトレイン(おすそ分け)して一緒に戦ったりと充実した時間を過ごした。そんなこともあり俺のレベルは4に上がっていた。

 

「まじ戦ってる最中に更にトレインしてモンス連れてくるとか神経どうなってんの?他のやつよりは楽しめたからいいけど」

 

「そっちは相変わらずだねぇ、こっちは私と京極ちゃんとレイちゃんでそこら辺のモンスターと遊んでたら麻痺毒撒き散らしてくるやつが乱入してきたりして大変だったんだから」

 

「私はルストさんとモルドさんとモンスター倒したり草取ってたりしたらこんなの見つけました!」

 

 ―始まりのクローバー―

・始まりの街付近でしか取れない四葉のクローバー

 特に恩恵などはないがこれを見つけたものはきっと幸運が訪れるだろう

 

「これだからリアルラックカンストは・・・・・・」

 

「これ他のゲームだと大切なものとかに分類されるやつでは?」

 

色々1時間での収穫などを話合っていると、

 

「あ、私4時30分からちょっとだけお母さんのお手伝いしなきゃなんでした」

 

と秋津茜が言う。時刻は4時20分を示している。直接聞きはしないが夕食の手伝いとかそんなところだろう。

 

「そっか、俺らは多分もうちょいログインしてるだろうから気にしないで大丈夫だぞ」

 

「ありがとうございます!!それでは皆さんお先に失礼します!!・・・・・・あれ?ログアウトがありません」

 

「「「「「「「え?」」」」」」」

 

ここから俺たちはとんでもない事件に巻き込まれていく──。

 




自分こういうデスゲーム系とかのこれをクリアしないと死ぬとか目の前で人が殺されてる時のキャラの「は?」とか「え?」とかの反応が好きなんですよね。Sとかそういうことではなくただ見てる分には面白いので
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