旅する狼達よ、鋼鉄の城にて吠えろ(シャングリラ・フロンティア×ソードアート・オンライン)   作:しらすの番人

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サブタイSAOのプログレッシブリスペクトなんですけどシンフォニー使うの早すぎたかも


森灰黒の交響曲(エルフ・シンフォニー) 前編

 

「レムザード総司令官!来ました!恐らく(ダーク)エルフと(フォールン)エルフ共は手を組んでいる模様です!!」

 

「ふむ・・・・・・城内にいる全(フォレスト)エルフ及び協力者に伝達、作戦開始、と」

 

「はっ!!」

 

 

「・・・・あ、あれ敵船じゃない?」

 

「おいでなすったな・・・・・・つってももう昼前なんだけど」

 

12月22日の現在11時。今日が五日前灰エルフの拠点で聞いた作戦の決行日なので朝早めに起きてこうして待っていたわけだが・・・・・・こんなに遅いならもうちょっと寝とけば良かったな。

 

「うわどんどん来てる・・・・・・敵さんの船十隻超えるんじゃない?」

 

「ラティエル城にある森エルフの船がちょうど十二隻だっけ?それ超えてくるかもしれないのか」

 

二隻、三隻、四隻・・・・・・綺麗に一列になって洞窟の出口から船が出てきている。まぁ横幅的に一隻ずつが限界なのでしょうがないっちゃしょうがないんだが・・・・・・軍隊の行進かよ

 

 

「あ、ここにいたっすね皆さん」

 

「ルイド、それにガリウスとミーアも一緒だな」

 

「はい、皆さんもお気づきでしょうが敵が攻めて来ました。」

 

「オレらは作戦通り動けばいいンだとよ」

 

「じゃあこっからは二手に別れて行動だね」

 

「皆、張り切って行くよ!!」

 

「「「「「「「「「「「おー!」」」」」」」」

 

 

「さて、俺達の船を迎えに行かないとだな」

 

「・・・あっちが上手く陽動してくれればいいけど」

 

「まぁあっちにはガリウスもカッツォもいるし大丈夫だろ」

 

「一人単騎で突っ込んで行きそうな戦闘狂もいるけどね」

 

「流石に京極ちゃんも場は弁えると思いますけどね・・・・・・」

 

俺達は迎撃のために俺達とガリウス達合計十一人を二手に分けて戦う作戦を考えた。カッツォ・モルド・秋津茜・京極・ガリウス・ルイド・ミーアの七人が正面から来る敵と戦う迎撃チーム、俺・レイ氏・ペンシルゴン・ルストは船を使って奇襲を仕掛ける隠密チームだ。

 

普通に危険なのは迎撃チームの方だ。なんてったって真正面から敵と戦わなければいけないのだから。だがラティエル城の森エルフ達もたくさんいるので何とかなるだろう。

 

もしかしたら俺達隠密チームの方が危険になる可能性もある。森エルフ達は船も全隻投入して、ほとんど全員正面で戦っているので、俺達隠密チームが単独で敵と鉢合わせた場合助けが来ない可能性があるのだ。

 

「お、あったあった」

 

作戦のために裏の船着き場に留めた「八芒星(オクタグラム)号」の縄を外す。これで船はいつでも出発出来る。

 

全員が船に乗り込んだことを確認したペンシルゴンは言う。

 

「私達も作戦の最終確認をするよ。まずサンラク君とレイちゃんが船を操縦して正面の戦いが見える所まで移動。そこから単独で動いてる船、もしくは消耗してる船に突撃・乗り込んで撃破。で大丈夫だよね?」

 

「そうだな、ピンポイントでカッツォ達の近く行ければいいが、最低でも味方陣営の近くには行きたいな」

 

「それじゃあサンラク君、出発しましょう」

 

「アイアイサー」

 

あれ女船長の場合ってアイアイマムとかだったっけ?

などと無駄なことも考えつつ「八芒星(オクタグラム)号」は城の正面近くを目指し出発するのだった。

 

 

 

「お、頑張ってる頑張ってる」

 

「ちゃんと見ろよペンシルゴン、お前この層でまだ船操縦してないの気づいてるからな」

 

「⋯⋯そういうところは気づくんだねぇ」

 

「多分全員気づいてるぞ」

 

「嘘!?」

 

「気づいてます」「気づいてる」

 

後でペンシルゴンには操縦させるとして、目立ちにくい城の端の方へ城を停止させた俺達は戦場の様子を伺う。

 

「⋯⋯思ったよりも船が多い」

 

「⋯⋯ここから見える船は十六隻、ですね」

 

「こっちよりも四隻も多いじゃん」

 

「黒エルフと灰エルフの船が八隻ずつか」

 

だが相手方の船の半分くらいは船を囲うようにして止まっている。波状攻撃で相手に休みを与えないためだろうか。

 

「あ、あれ秋津茜ちゃん達じゃないですか?」

 

「どれどれ⋯⋯ってあいつらほぼ最前線で戦ってるじゃん」

 

「あー⋯⋯こりゃ絶対京極ちゃんが突っ走ったね」

 

「それで皆追いつくために結果最前線近くになった」

「あの戦闘狂が⋯⋯」

 

カッツォ・モルド・秋津茜、ガリウス・ルイど・ミーアは連携して大人数を相手取っている。ガリウス達は隊で一緒だったからか流石の連携力だ。カッツォ達も中々良い連携をしている。やはりモルドがタンクとして扱えるようになった分役割がハッキリしているからだろう。

 

「⋯⋯で?京ティメットの野郎はあれ誰と戦ってるんだ?」

 

「⋯⋯ここからじゃ良く見えませんね」

 

「でもあれタイマンしてるよね?」

 

「相手の幹部級と戦ってるとか?」

 

「京極ちゃんならやりかねないですね⋯⋯」

 

とりあえず京ティメットには後でチームとは何かを教えるとして、今は俺達がどう動くかを決めなくてはならない。

 

「さて⋯⋯俺達がどう動くか、だが」

 

「それなら動いてない船狙った方が奇襲、って感じしない?」

 

「確かに」

 

そもそも動いてない船に奇襲仕掛けるか合流して援護するかの二択しか存在しないのだ、後者だと別れた意味無くない?となってしまうので俺達は必然的に前者の作戦になった。

 

 

 

「⋯⋯作戦指揮官、なぜ半分の船は待機させているのですか?」

 

「⋯⋯決まっているだろう、奴ら森エルフはこちらが攻めて来ると分かれば必ず全戦力で迎え撃つ。半分を待機させ、奴らが疲れを見せたところで突撃すれば一網打尽、ということさ」

 

「なるほど⋯⋯流石です。確かにここで待機していれば、奴らはここに来れないどころか攻撃する手段もないですね。だって奴ら弓矢を使いませんもん。」

 

「そういうことだ。唯一あるとすれば投擲物だが⋯⋯これだけの距離があればそもそも当たらんだらう」

 

ズズーン⋯⋯⋯

 

「⋯⋯今何か揺れませんでしたか?」

 

「⋯⋯戦場の余波だろう、少し海が揺れたくらいで狼狽えるな」

 

「失礼しました!」

 

 

「オラァ!突撃天誅!!!」

 

「サンラク、倒したら早く船に戻って」

 

「分かってる!」

 

とりあえず一隻目撃墜完了!熊の衝角と角強すぎだなこれ、この船の圧倒的質量もあったが相手の船に当たった瞬間相手の船が半壊しやがった。その突撃で何人かの黒エルフが湖の中落ちてったし、俺が倒したのはたった一人だけだ。

 

「警戒されてる!一旦距離取るよ!!」

 

「合わせます!!」

 

操縦は力のある(STR的な意味で)レイ氏とペンシルゴンに変わって貰い、船で突撃した後は俺とルストの短剣コンビで敵を一瞬で倒すという戦法を取った訳だが、これがまぁ強い。

さっきのは初回だったので、次は少し対策されるだろうが、いきなりの激突で混乱してる内に倒されるという、本当に奇襲という奇襲が作戦としてハマっていることが面白い。

 

「よぉしまた突撃!!」

 

「は、はい!」

 

ペンシルゴン少しはレイ氏のことも考えてあげたらいいのに、言ってから行動するのが早いからレイ氏が大変そうだ。

 

「全速前進ー!!」

 

「ペンシルゴンなんかテンション高いな」

 

「サンラクもあまり変わらない」

 

「初めての大規模戦闘でそれも海上戦ですし⋯⋯」

 

そうこう言ってる内に次の犠牲となる船がもう目の前になる

 

ドカーン!!⋯⋯⋯⋯⋯

 

 

たとえ相手の船の方が小さくても船と船のぶつかり合いだ。音も衝撃もとても大きい。さっきのは偶然だとでも思って居たのかラティエル城で戦っているエルフ達もこちらを見た。

 

「クッ、やられてたまるか!!」

 

「おっと」

 

この灰エルフはさっきの黒エルフと違い船が半壊しても動揺せず船に乗り込んできた俺に大剣を振りかぶってくる。だがこの狭い中で大剣なんて当たるわけないだろ!!

 

「【アーマー・ピアース】!!」

 

「ガッ⋯⋯」

 

この【アーマー・ピアース】という技、中々にエグくて、相手が鎧とか着ていても鎧の間に吸い込まれて行く単発ソードスキルである。今は首を一刺しでそのままワンパンという中々にグロい絵面となった。

 

「よし、このまま船に戻って⋯⋯」

 

「指揮官?やっぱり揺れてたじゃないですか!!それも敵船です!!」

 

「そのようだな⋯⋯」

 

「ん?」

 

「サンラク君!早く戻って!!」

 

「まぁ待て人族、二隻も犠牲を出したんだ、タダで帰すわけには行かない」

 

このどこかで聞いたことのある秘書みたいな声──洞窟にいた灰エルフの一人か!!

 

「改めて名乗りましょう人族よ、私はカイサラ。この作戦の総指揮官のカイサラです。」

 

いきなりボス戦突入かよ!!

 




初めての前編後編です
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