旅する狼達よ、鋼鉄の城にて吠えろ(シャングリラ・フロンティア×ソードアート・オンライン) 作:しらすの番人
更に言うとなう2024/08/19 14:16まで前話に前編の文字を入れるのを忘れてた模様
「私はこの作戦の総指揮官のカイサラ。」
「その補佐のミリエルです。」
なるほど?ボスは突撃せず安全に待機してましたってことか、それで俺達が船を撃墜し始めたから動かざるを得なくなったと。良いんじゃないか?最初からボス戦でクライマックスなのはどうかと思うが指揮官倒せば統率も無くなって後が楽になんだろ。
「よしつまりお前らのこと倒せば良いんだろ?」
「私に勝てるか?人族如きが」
「・・・・・・ちょっと待ってください、指揮官」
「何だ」
「(この人族の特徴・・・・・・報告にあった者の特徴と酷似している気がするのですが)」
「(は?どの報告のことだ?)」
「おいこそこそ喋んなよ」
「黙れ」
何コイツら、敵は目の前にいんのにこそこそ話し始めたんですけど。てか俺自分の船に戻っていいかな、なんで俺だけ自分と敵船に挟まれていなきゃいけないんだよ。ルストはどさくさに紛れて八芒星号に戻ってるし。
「・・・・・・おい人族、貴様グレトリクセルという名に心当たりはあるか」
「は?何でお前らがその名前知ってんの?」
「ほら!絶対この人族で間違いありませんって!!「牛の被り物をした人族」なんてそう滅多にいるもんじゃないですって!!」
「そのようね・・・・・・」
あ、少し秘書みたいな口調になった。
あと笑うなペンシルゴン。
どうやらグレトリクセルとの戦いを灰エルフの偵察かなんかに見られていたっぽい?
てか俺も視界に違和感なさすぎて忘れてたけど、「
「あー・・・・・・結局やるの?」
なんで俺が戦いを所望してる側になってんだよ!元々お前らが先話しかけてきたんだろうが!!
「へ?・・・・・・一旦撤退・・・・・・でも敵前逃亡は許されない・・・・・・」
「分かったわ・・・・・・戦いましょう」
そう言って秘書もといカイサラは自分の刀を取り出すがその手は少し震えている
だからなんで俺が挑まれる側になってんだよ!眼帯してるし俺よりも見た目めっちゃ強そうじゃん!カーソルもグレトリクセル程じゃないけど赤いし!なんでそんな弱気になってるの!?自分でも言うのもあれだけど牛の被り物してますよ?そんなヤツに弱気になってどうすんだよ
「まぁとりあえず戦うか・・・ルスト、お前はもう一人の方相手できない?」
流石に二対一はね?それに八芒星号に乗ってる中で船上での戦闘が出来そうなのがルストしかいないのだ。もちろん武器的な意味で。槍と両手剣だとどうしても船上の近距離戦闘はキツイだろう。
「問題ない」
「カーソル結構赤めだから気をつけてな」
「了解」
ルストも状況を分かってくれていたのか即答してくれた。まぁルストだし心配ないだろう。
俺は俺の方に集中しなければ。カイサラはさっき取り乱していたが刀を使ってるしカーソル的にも格上だろうし油断出来ない。
「まぁ、倒しちゃっても構わないよなぁ!!」
俺VSカイサラ、ルストVSミリエルの船上戦が始まった。
「互角とかマジかよ・・・・・・」
「驚いたな、この私と互角とは・・・・・・貴様、もしや名の知れた剣士だったりするのか?」
いやまぁ悪い意味で名は知れられてるんですけどね。しかしマジで驚きである。俺が驚いているのは十分タイマンで戦ってやっと三分の一程削れて来たことでも、この十分の間で回復ポーションを二つ消費したことでもない。「このステータス差で互角なこと」がおかしいのだ。
「いやまぁ普通に危ないは危ないんだがっ!」
ビュン!と振られた刀を避ける。今の振りも結構な速さだった。そう、ステータス差は普通にあるのだ。現に十分という短い間に俺はポーションを二つも飲んでいる。当たれば普通に火力も高いしで、そのステータス差を使われて攻めてこられたら俺は防戦一方になるしかないのだが・・・・・・
「隙あり!」
「くっ・・・・・・」
なんかなぁ・・・・・・こう、何か欠けてるって言うか何かが鬱陶しいって言うか・・・・・・
「なんかこう・・・・・・違和感があるっていうか・・・・・・」
「やるわね・・・・・・人族でここまで私についてこれたのは初めてよ・・・・・・」
・・・・・・それだ!!!!
その秘書みたいな話し方とさっきみたいな威圧ある喋り方!さっきから喋り方コロコロ代わり過ぎて雰囲気が統一されないんだよ!そのせいで結構ギリギリな勝負してるはずなのにそんな気が微塵も感じられない!
「せめて話し方統一しろ!?」
「・・・・・・?何を言っている?」
だからそれだよ!わざとやってんのか??
「ふ・・・・・・まぁいいでしょう。ほら、ご覧なさい?私自ら攻めなくても勝敗はこちらに傾いているみたいよ?」
何城の方見てんだよって───ん???なんか戦ってる森エルフ達の人数少なくなってない?
「何が起きてんだ?」
「どうやら私達の方が上手だったみたいだな」
もう突っ込まんぞ。にしては結構派手なエフェクト舞って互角な戦いしてるくない?
「──あ」
「──え?」
違う、これ多分森エルフ達少なくなっていたのは倒れていったからじゃない、いや倒れている森エルフ達もいるはいるが、大半の森エルフ達は「城内に回復しに行った」んだ。安全に少しでも回復するために。で、その間カッツォ達と共に前線をほぼ一人で支えてるのが───
「レムザードえっぐ」
「何よあの森エルフ!?」
何故かいない秋津茜は置いておくとして、レムザードがカッツォやガリウスらと共に一人で何十もの黒&灰エルフ達を相手どっていた。あいつはその強さ故に「一人で数十人の森エルフの代わりを務める」とかいうもはや引くレベルの行動をしていた。
「もうなんかおかしくないか?」
「森エルフにあんな化け物がいたの?」
あ、なんかいないと思った秋津茜が誰か連れて正門前に移動して来てる。あれは確か三日前くらいに挨拶に行った城主様だ。でも確かあの城主戦う力が無いとかで普段は引きこもってるんじゃなかったっけか。
『聞け!ここにいる全てのエルフよ!』
『私はカレス・オーの民にして城主のミナス・エト・ラティエル!!』
『カレス・オーの兵士達よ!私は城主でありながら、前に出ることが出来ないことを詫びます!ですが、私には他にも出来ることがあると、この人族が教えてくれました!!』
『今一度、この城を、そしてカレス・オーの王国を守るために力を貸して下さい!!そしてあなた達に、最大限の祝福を!!』
刹那の静寂の後、それは訪れた。
オオオォォ!!!という雄叫びが、森エルフ達から湧き上がった。城内で回復を済ませ出てきた森エルフ達も、倒れていたり、船上戦で湖から落ちたり、未だ橋で戦っていたエルフ達も、ガリウス達も。
今この一時は、ラティエル城周辺が勇敢な雄叫びで包まれた。
突然、シュインシュインシュインという効果音が鳴り響き、俺やルスト、レイ氏やペンシルゴン、奥にいるカッツォ達やガリウス達を光が覆った。
「これは──」
すると俺達のHPバーの上にいくつものアイコンが追加され、点灯していた。
「バフか!いくつかガリウスが付与してたマークも混ざってる!」
剣マークに上矢印は【
それも攻撃力と防御力は色も更に明るくなってるのでガリウスが前かけてくれたものより上位のバフだろう。流石にエグすぎると言わざるを得ない。
「何したかはよく分からないけど秋津茜のおかげだなこりゃ!!」
「・・・・・・さて、どっちに勝敗が傾いてるって?カイサラさんよぉ?」
「ひっ」
「こういう大量バフが付くときは大体が戦闘最後の方の「勝ちイベント」だよな!遠慮なく勝たせて貰うぜ!!!」
【
「くっ、どうやらここまでのようですね・・・・・・」
「それなりには強かったと思うぜ、もうちょい動きが良ければ結構危なかった・・・・・・と思う」
「・・・・・・褒め言葉として受け取って起きます。」
そして彼女はポツリ、と一言だけ呟き消えていった。
「・・・・・・申し訳ございません、ノルツァー閣下・・・・・・」
総司令官も倒したことにより、そこからはどんどん優勢が広がっていき、俺がカイサラを倒して二十分程で全ての黒&灰エルフ達を撃破・撃退することに成功した。
でとりあえず俺達は先にカッツォやガリウス達と合流することにした。そこにはレムザードどころか城主であるラティエル様もいて総勢十三名という中々の大人数となった。
「いやー皆お疲れ様!」
「お前マジ何もせず終わったな・・・・・・」
「何を言うかと思えばサンラク君、私は船を操縦したり船を狙う悪党どもをはたき落としていたじゃない」
「レイ氏はそれに加えルストのサポートもしてたんですけど」
「こっちは最前線張ってたって言うのにさぁ・・・・・・」
「途中からほとんどレムザードが持ってってたけどね」
「いやぁそれ程でも、あはは」
「あの人数相手で寧ろ余裕だったアンタが怖えよ・・・・・・」
「ほぼ無双状態だったっすもんね」
「京極も大概だからね?何初っ端から元気よく敵に突っ込んでくの??」
「まぁ結局何とかなったしいいんだけどね・・・・・・」
やはり京ティメットはこっち来させなくて正解だったな。こっちいたら「とりあえず突っ込もうよ」BOTになっていたことは想像に難くない。
「でもあの大量バフに助けられた」
「そうだよ秋津茜、あのバフ確か城主様が来てから付いたよな?」
「はい!結構敵が多かったので、カッツォさん達と少し話して城主様の所に行けば何か変わるかも、という結論になったので私が代表して行ってくることになったんです!」
「でも城主様ってあまり外には出たくないって言ってましたよね?」
「私戦闘の才に恵まれなかったので・・・・・・基本的に城内で暮らすのに不便がないので、外に出る機会も減り、遂には外に出るのも億劫になってしまったんです。ですが秋津茜さんが「戦えなくても応援したり出来ることはあります!」と励ましてくれたので外に出ることを決意したんです」
「そうだったんですね」
「「「「(それつまり呼びに来るまで引きこもりしてたってことだよね?)」」」」
と、大規模戦闘も終わりゆるーく話し合いを楽しんでいたのだが、俺は二人の人物からインスタントメッセージが送られて来ていたことに気づく。
「どれどれ・・・・・・・・・・・・え?」
「どうしたんですか?サンラク君」
「・・・・・・えーと皆さんに連絡です。一時間以上前って言うかちょうど黒&灰エルフ達が来たくらいにフロアボス攻略隊が出発したそうです・・・・・・。」
「「「「「「「え?何で??」」」」」」」
俺が知りたいわ!!!
次回フロアボス戦、デュエルスタンバイ!
ちょっと前編短くしすぎました、もうちょい後編の内容入れれば良かった。なんかパンパンで良く分かんない展開になっちゃったような・・・・・・
つまるところ、開戦→互角→城主バフ追加!→勝利!って感じです。原作だと結構苦戦気味だったんですけどこっちはなんか余裕ありすぎましたね。まぁどっちにしろ勝つのには変わりないのでマイッカー。
秋津茜ちゃんは城主様を呼びにいってたわけですが、原作だと嘘ついてるかついてないかでルート変わるっぽいんですよね。光属性の名に恥じず真っ直ぐな茜ちゃんは嘘なんてつかず自分が思った正直なことしか話しませんもんね。ある意味ではこのイベントのMVPは茜ちゃんかも。
カイサラちゃん原作だとめちゃくちゃクールに描かれてますけど、意外とポンコツだったりしたら可愛いなぁとか思って書いてました。まぁもう金輪際出番無いんですけど。