旅する狼達よ、鋼鉄の城にて吠えろ(シャングリラ・フロンティア×ソードアート・オンライン) 作:しらすの番人
・・・・・・正直ラブコメはこの層だとお腹いっぱいかも
まだラブコメ展開なりそうなとこ控えてるけど!!
「ほわぁー」
うーん窓から差し込む朝日がとても気持ちいい・・・・・・
これがもしラブコメ的な漫画だったらチュンチュン鳥の鳴き声が描写されているのだろう。
「おはようございます、楽郎君」
・・・・・・・・・・・・あ、玲さんと寝てたのすっかり忘れてたわ。
それにしても今日はとても気持ちの良い目覚めだ。すっきりしすぎてる。エナドリ飲んでないのに何でこんなに脳がクリアなんだ?・・・・・・まぁいいか
「おはよう、玲さん」
玲さんはもうすっかりと元に戻ってる。たまには思い切り泣くのも必要だよな。確か泣くと気分がスッキリする効果みたいなのがあるんだっけか?・・・・・・そういや俺久しく泣いてないなぁ、泣けないとかじゃなくて泣いたりする出来事が無いって感じなんだろうが。
「今日は朝ご飯か何か食べてから皆のとこ戻る?」
「そうしましょうか」
えーと今の時間は・・・・・・ん!?10:00!?え、俺どんだけ寝てたんだ?というかもう早い人なら昼食の用意をし始める時間帯じゃないか。そう言えば玲さんって結構早起きなイメージあるけど何時くらいに起きてたんだろう・・・・・・
「楽郎君」
「はい」
「昨日伝え忘れていたのですが・・・・・・例の人達が話していた時に、「ジョー」という単語が出てきまして・・・・・・」
「・・・・・・あー」
怪しいとは思ってたけど本当にヤバい立場にいるとは思ってなかったわ。てかそうか、今考えたらやっぱあの周りの雰囲気を悪くさせるようなことはわざとじゃなくて意図的にやってたってことなんだな。結構健気だな??
「分かった、それもディアベルに聞いてみるよ」
「はい───それと私、【体術】のエクストラスキルを取ることに決めました。」
「へぇー良いんじゃないかな、リアルでも玲さん柔道とかやってたんでしょ?」
「はい!やっぱり強くなるには体から、と思い直しまして」
強くなるには、か。やっぱり元に戻ったとはいえ玲さんは昨日の出来事で何か考えを変える程の影響を受けたのだろう。その考えが前を向いている時点で立派だと思うが、それだけじゃ満足出来ない何かが玲さんの中にはあるんだろうな。
ピコン
「ん」
今のは誰かからメッセージが来たことを表す効果音だ。誰からだ・・・・・・?
「・・・・・・うげぇ」
送られてきたメールには、差出人の欄に「ディアベル」、メッセージの最初の一文から「助けてくれサンラク」の文字が───
絶対面倒事じゃんこれ
〜第五層・カルルイン「ブリンク・アンド・ブリンク」
「おーい、ディアベル?いるかー?」
「あ、やっと来たかサンラク」
あの後玲さんと朝食を食べに行ったり、宿に戻って仲間達に詳細な情報を伝えたりして現在なんともう15:00。俺はディアベルに呼び出されたので仕方なくこうやって来てやったというわけだ。
「てかよりにもよってここかよ・・・・・・」
「やっぱりサンラクもこの店知ってるか。バフ付きタルト有名だもんな。でもこの店この時間だと人全然いないんだよ。大体人気なのは朝一番か景色が綺麗な夜だからな。」
「だから密会するにはうってつけだと?」
「そういうこと」
うーん益々怪しい。そもそもこいつが大事な話風に話す時って大体突撃か
「で?俺を呼び出したってことは本当に重要な案件ってことで良いのか?」
「やだなサンラク。俺がお前を呼ぶ時は大体重要な時だろ?」
「鯖癌での行動思い直してから言ったら?」
「うん!いつも重要だな」
「こりゃダメだ」
などといつものじゃれ合いをするが、多分今回はマジで重要なことだろう。俺もいくつかディアベルに聞いとないと行けないことがある。
「・・・・・・で、そろそろ本題を聞かせて貰えるんだよな?」
「もちろん。・・・・・・率直に言おう、俺達だけで第五層フロアボスを倒さないか?」
「・・・・・・は?率直に言い過ぎだろもっと経緯を説明しろよ」
「うーん何から説明した方が早いか・・・・・・今ARK内がさ、リンドとキバオウの二極化の状態になってるんだよね」
「・・・・・・ほう」
俺は玲さんからの状態でリンドとキバオウが副団長の座を狙い争ってるという情報は手に入れているが、ここはあえてそれを知ってることを言わない。後でまとめて聞いた方が会話も混ざらないし効率的だからな。
「それに俺が気づいたのが四層に入ったくらいかな?見て一目で分かるくらいにお互いを避けててさ。」
「・・・・・・問題はここからなんだ。この第五層に着いて間もない内に、第五層のフロアボスのLAボーナスの情報がいつの間にかギルド内で流れてた。」
「強いのか?そのLAボーナスが」
「特別にサンラクにも教えてあげるよ。そのLAボーナスの名前は【ギルドフラッグ】。ただ表面だけ見れば、攻撃力最低の両手槍なんだ、旗が付いてるだけの。・・・・・・だがその槍を装備プレイヤーがこう地面を突き刺すと、半径十五メートル以内の
「は?いくら何でも強すぎだろ?いやまだ効果時間で制限すれば・・・・・・」
「効果時間はな、槍を地面に突き刺してる間は永続だ。旗を一旦地面から離すとバフは無く鳴るが、もう一回地面に突き刺せば発動する」
「移動も出来るのか・・・・・・デメリットがデメリットじゃないな。」
「ぶっ壊れだろ?リンドとキバオウはそれを先に取って献上すれば副団長になれるとか考えたんじゃないかな」
「・・・・・・もしくは誰かに吹き込まれたか、だな」
「・・・・・・その話、詳しく聞かせて貰えるよな?」
俺は玲さんから聞いた昨日の話を全部ディアベルに話した。SAOにはPK集団がいること。仲間(玲さん)が危うく被害者になる所だったこと。そしてARKにいる「ジョー」という内通者について。
「・・・・・・ジョー。少し情緒が不安定だとは思っていたがまさかそんなヤツだったとは」
「多分ジョーかもしくはまだいるかもしれない未知の内通者がキバオウ達に情報を吹き込んだ可能性が高くないか?」
「そうだな・・・・・・いやほんとにこの情報はありがたい。信じたくはないが内通者がいる、ってサンラクが言ってんだから間違いないな。ひとまずジョーはまだ泳がせよう。もっと本格的に介入するようになってきたらお仲間さん共々捕まえる」
「その時は協力してやるよ」
「はは、助かる」
「・・・・・・で、用はディアベルが言いたいのは「ギルド内で亀裂を入れたくない」ってことだろ?多分これがジョーとかが目的としてることだろうからな。」
「まぁそういうことだ。あ、あとARKで明々後日に遅めのクリスマスと早めの新年を祝ったカウントダウンイベント兼パーティーを開催するんだよ。一般プレイヤーも参加出来る結構デカめの。それも抜け出して攻略出来る、っていう良い口実になっちゃんたんだろうな。」
「それもっと早く言えよ・・・・・・。まぁここまで聞いちゃったし、仲間にも何とか言って協力させて貰うよ。ARKが潰れちゃSAOの攻略が絶対遅くなるだろうからな。」
「・・・・・・ありがとうな、サンラク。さて、そうするとあとはメンバーか。といってもそのパーティーはARKの大体のメンバーが参加するからARKのメンバーは使えないんだよな・・・・・・」
「エギルとかキリトとかお前のギルド入ってないやつが何人かいるだろ、そこら辺に声かけてみようぜ。俺も知り合い当たってみるからさ」
「サンキュー、助かる。じゃあこっからはメッセでやり取りだな。今んとこ、明々後日の28日に、リンドとキバオウよりも早く出発してフロアボス倒して、片方が副団長になってギルド内雰囲気が悪くなるのを防ぐ、ってことで。ギルドフラッグに関してはまた後で考えようぜ」
「了解」
こうして俺とディアベルの密会は終了。第五層のフロアボスに少人数で挑むことが確定したわけだが、四層も例外だったが今回も例外ってことで助っ人の力を借りてもいいよな?
あいつらに頼りっぱなし、ってところが申し訳ないけど。
ヒロインちゃんは八時に起床してから二時間ずっとサンラクの寝顔眺めてました。
・・・・・・うわぁ
サンラクが力を借りようとしてる助っ人とは一体誰だ!?答えはもうほぼ出てる!!