旅する狼達よ、鋼鉄の城にて吠えろ(シャングリラ・フロンティア×ソードアート・オンライン)   作:しらすの番人

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今気づいたんですけど、今のペースだと四層と五層での話の数は同じくらいなのに、五層の方が二分の一くらいの日数で終わる・・・・・・




穿て天井、見下ろすは虚ろなる巨像也 其の三

 

「ぬおっ!?」

 

「何じゃあ!?」

 

地面から生えた黒い手が、エギルとウルフギャングを捕まえそのまま空へ。ルストの時と同じように、手は握り締められてしまうが、ルストと比べ、エギルとウルフギャングは重金属装備をしているのでまだそんなに焦る必要はない。

 

問題なのは、

 

「ディアベル!カッツォ!モルド!足が地面についた時に出る衝撃波から皆を守れ!!」

 

「オーケー、任せろサンラク!!」

「了解!!」

「とりあえず守る!!」

 

空中に連れ去られたエギルとウルフギャング以外の、地上に残っている連中は安全圏までの退避がもう間に合わない。後はどれだけ回避できるやつがいるかと、盾持ちのディアベル・カッツォ・モルドが守れるかの勝負だ。

 

「衝撃波はジャンプでしか回避が出来ない!自身がない人もしくは重金属装備を着てる人は俺とモルド君・サシカッツォ君の後ろに一列で並べ!!」

 

ディアベルの素早い指示により秋津茜・京ティメット・アスナはジャンプでの回避姿勢へ、それ以外の面々は盾持ち三人の後ろで隠れるようにして防御姿勢を取る。

 

そうこうしている間に、天井から降り注ぐ両足は地面へとぶつかり──

 

「「「うぉおおおお!!!」」」

 

衝撃波が盾持ち連中を飲み込むようにして襲いかかる。耐える、動かず、乱さず、耐える───

 

「おーやるナー」

 

「本当タンクがいて良かったな・・・・・・」

 

衝撃波が消え、目の前の様子が見えるようになるが、盾持ちの連中が2割程HPを削られ、スタン状態になっているだけで、後ろに隠れていたやつは全員無事だしダメージも喰らっていない。あいつらは守りきったのだ。

 

なら、次に俺達がやるべきことは、

 

「皆!一旦そのまま動かずに下を向いてくれ!!」

 

このボス線のギミックの説明だ。もし「すぐにエギルとウルフギャングを捕まえてる手を攻撃してくれ!」なんて言った瞬間、まだギミックを知らない仲間達は青い線を踏みまくってさっきの二の舞になることが見えている。

 

「地面に模様を描きながら動いてる線が見えると思う!これを踏んだ瞬間、さっきみたいに腕だったり足がその踏んだ場所の地面か天井に表れる赤い紋様から攻撃してくる!なるべく踏まないよう移動してくれ!」

 

「エギルとウルフギャングはあの黒い腕に一定量のダメージを与えることで解放だれるだろうことを確認済みだ!なんで──」

 

「とりあえずは線を踏まないようにしてあの黒い腕を叩こう!ボスがいないことについては俺達もよく分かってないから後で考えるってことで!以上!!」

 

「了解!」「分かった!」「ありがとよ!」

 

仲間達は次々に理解した旨の言葉を送ってくる。これでとりあえずは腕と足の被害は最小限に抑えられるだろう。人数が増えた都合上どうしても踏んでしまうことは避けられないだろうが。

 

「今助けてやるからよ!エギルとギャング!!」

 

「合わせるぜローバッカ!」

 

「僕達もアニキ軍団に続こうか!!」

 

「アニキ軍団て・・・・・・足元気をつけてよ京極ちゃん?」

 

エギル隊であるローバッカとナイジャン、それに続く形で京ティメットとペンシルゴンの四人がそれぞれソードスキルを発動し、黒い腕に攻撃、それぞれ一定以上のダメージを与えれたようで、エギルとウルフギャングの二人が手から解放される。

 

「「うぉおおおお!!??」」

 

「おい嘘だろお前ら!?」

「これ受け止めろって言うのかよ!」

 

ルストは俊敏特化のステータスや装備だったということもあり、回転しながら着地なんて芸当が出来たが、エギルとウルフギャングはそうもいかない。どちらも軽金属とは言え金属防具を装備しているし、何よりそのたくましいの肉体だと空中でのコントロールは難しいだろう。

 

悲しいことだが、真下にいたローバッカとナイジャンにはクッションとなって受け止めて貰おう。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・・・・・

 

「「ぐぇえ!?」」

 

ズドーン、と見事なまでな音を出しながらエギルとウルフギャングは着地(墜落)した。落ちてきたエギルとウルフギャングも、それの下敷きとなってしまったローバッカとナイジャンも結構なダメージを受けてそうだが、幸い微量なダメージで済んだっぽい。

 

「全員線を踏まない位置まで一旦後退しれくれ!」

 

キリトがそう全員に呼びかけたので、俺達は壁際に移動し、一旦の作戦会議を開くことにした。

 

「あの腕と足はもう出てきませんね・・・・・・」

 

「あぁ、やっぱりあの線を踏まないと攻撃はされないが、「同時に攻撃も出来ない」ってことだろうな」

 

「何か考えがあるの?キリト君」

 

「あぁ、さっき皆が来る前に俺達四人である仮説を出したんだ。「わざと線を踏んで出てきた腕と足を攻撃すれば、本当のボスが出てくるんじゃないか」って」

 

「なるほど、だからまだサンラクは良く分かってない、って言ったんだね」

 

「そういうことだ京ティメット。それにあの線を踏まないと本当に何も起きないし、現状この仮説しかボスが出てこない理由が考えられない」

 

「じゃあもう決まりだね、とっととボス出して倒さないと本当に追いつかれるかもしれないし」

 

時間を見るともう18:30を表している。もうとっくにキバオウとリンドは出発している時間だ。ここから追いつかれることはないだろうが、早く倒すことに越したことはない。

 

「俺がわざと線を踏んで腕と足を出す。皆は出てきた腕と足を攻撃してくれ!」

 

「了解!頼りにしてるぜ、キー坊」

 

「頑張って、キリト君」

 

 

 

「・・・・・・よし、それじゃあ行くぞ!!」

 

ダン、とキリトは動いてくる青い線を踏む。キリトがいる場所の地面に赤い紋様が出現。キリトは生えてきた腕に捕まらないよう回避。

 

「集中攻撃!」

 

「はぁああああ!!」

「せええええいい!!」

 

待ってましたと言わんばかりに俺達は出現した腕をソードスキルでボッコボコにする。そんなにするか?と言わんばかりに不審な挙動をした後、腕は地面に引っ込んでいった。

 

「・・・・・・オーバーキルじゃね?」

 

「・・・・・・かもね」

 

「うーん、見てた限りだとソードスキル二つくらいで沈められるかもな・・・・・・」

 

「じゃあそれぞれ離れた場所で腕と足を出して攻撃すればいいんじゃない?」

 

「いいねモルド、それ採用」

 

 

 

 

「じゃあ出しますね!せーの!」

 

ということで四つのグループで別れてそれぞれ出てきた腕と足を殴る作戦に変更。足が出てくる二グループだけ衝撃波を避けてから攻撃しないといけないので、そこだけタイムロスになってしまうが、これなら安全かつ効率的に腕と足にダメージを与えられる。

 

「えーとこれは・・・・・・足です!!」

 

「よし任せたカッツォ!」

 

「任された!」

 

衝撃波をカッツォに防いで貰って、隠れていた俺とエギルで足に攻撃を仕掛ける!

 

「おおおおおおお!!!」

「引っ込みやがれええええ!」

 

エギルの斧ソードスキルとの連携により無事足を戻らせることに成功した。他のグループでもそれぞれ出した腕と足を撃退することに成功したようだ。

 

「皆上見て!天井の真ん中に動きがある!」

 

見ると天井の中央部の青い線だけ何やら複雑な動きをし始めている。それは何か押さえつけられていたものが縛りを破ろうとしているような──そんな気持ち悪い動き。

 

部屋にごん!ごごん!と重低音を響かせながら揺れ始めた。その中心は天井の中央。天井は何やら複雑な形に出っ張り始め──

 

「guoooguoooguoooooooo・・・・・・」

 

現れたのは【顔】。

 

笑うように、何かを見定めるような、何か不気味な表情をしている顔。

 

ついに第五層フロアボスである「フスクス・ザ・ヴェイカント・コロッサス」がその一部を現した。




映画見直してたけどウルフギャングとローバッカとナイジャン全然喋らないの面白すぎる
スタッフロールには書いてあったけど仕方なく入れました感が半端ない・・・・・・
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