旅する狼達よ、鋼鉄の城にて吠えろ(シャングリラ・フロンティア×ソードアート・オンライン)   作:しらすの番人

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奏章が面白すぎます、涙腺破壊しに来てるはあれ。

設定アンケートはやる、ということで確定しましたので消させて頂きますね。ご協力ありがとうございました!


意外でもないやつとの再会&情報共有

 

「ここは我らリュースラの民のための場所である!関係の無い人族は立ち去るがいい!!」

 

「・・・・・・な」

 

いやこれかんっっぜんにやらかしてますね対戦ありがとうございました。まさかエルフはエルフでも森エルフじゃなくて黒エルフ達の拠点に着くとか想像出来るわけなくない??幸いまだ紹介状を出す前だったので俺達が森エルフ達の協力者という事はバレていない。あの衛兵からすれば俺達はただただ城を訪ねた人族として映っているはずだ。

 

「(・・・・・・えこれどうするのさ)」

 

「(いや知るかよ、俺が聞きたいくらいだわ)」

 

「(サンラク確かロールプレイ得意だったよね?何とかこの城の中に入れて貰えないか交渉してみてよ)」

 

「(まあ確かにカッツォの棒演技に任せるくらいなら俺がやった方がいいか・・・・・・)」

 

俺達ははいそうですねお邪魔しました、と言って立ち去るのに躊躇する理由がある。その最たるものとして、今がもう夜だからだ。SAOは昼夜問わずモンスターは登場する、が夜だと昼に比べ野性味が強くなっているというか、凶暴性が増すのだ。それに俺達はここに来るまでの間に休憩地点となりえそうな場所を探し出せていない。なんとかしてこの城の中で休ませて貰えないと、また三時間程歩いて第二エリアの街を目指すか、凶暴なモンスター達がいる峡谷の中で一晩を明かさなくてはならない。

 

一応俺達も最悪野宿する覚悟で進んでは来た。だが目の前に休めそうなデカい建物があるのなら、それに縋りつきたくなるのが人の性、というものだ。

 

「あーすみません。見ての通り私達は旅の者でして、今晩休めるところを探していたのです。そんな時にちょうど、この城を見つけまして・・・・・・たくましきリュースラの人、どうか今晩だけでもこの城に滞在することは出来ませんでしょうか?」

 

いかにも長旅をしてきた旅人っぽい雰囲気を出せたんじゃないか?後はどこまで牛の顔をした男の言う事を聞いてくれるかだが・・・・・・

 

「言っただろう。ここは我々リュースラの民のための場所、人族を入れることは許さん。基本的には、な。」

 

うーんまぁそりゃそうだ。基本的にはって言ってるし黒エルフ側に協力してたんなら入れて貰えたんだろうが生憎俺達は森エルフ側、森エルフ達に協力してるなんてバレたら立ち去れって言われるだけじゃなく最悪ここにいる黒エルフ達との戦いになる可能性もある。

 

「(こればっかりは諦めるしかないんじゃない?)」

 

「(そうだな・・・・・・)」

 

SAOで無理と言われたら無理なのだ。何故なら彼等はNPC、もし可能なら可能って最初から言うし、不可能なら最初から不可能と言う。今回は不可能な側だったということだ。

 

 

「そこの衛兵さん、ちょっとここを開けて貰えないか?」

 

「・・・・・・キリト?」

 

「あなたはキズメル殿の・・・・・・」

 

衛兵が立っている門の奥から、黒いコートに片手剣を装備した少年、五層でもフスクス攻略に参加してくれたキリトが現れた。キリトが衛兵に話しかけると衛兵は頷き、少し門が開き、そこからキリトは俺達の方に向け歩いてくる

 

「久しぶり、サンラクも他の皆も」

 

「久しぶり、ってなんでお前がいるんだ?それにどうやって俺達がいるって分かったんだ?」

 

「まぁまぁ、詳しいことは城の中に入ってから話すよ。大方、森エルフ達のクエストの発生場所を探してたらここに来たんだろ?・・・・・・普通は街の方進むけどな」

 

そう言うとキリトは先程の衛兵に近づいていき、衛兵に話しかける。

 

「衛兵さん、あいつらは俺の仲間って言うか友人達なんだ、悪い奴らではない。なんとか入れさせてやることは出来ないか?」

 

「あなたが言うのでしたら・・・・・・ですが城主様にはちゃんと報告しに行って貰いますよ」

 

「ありがとうございます・・・・・・てことでお前らー、許可取れたぞー」

 

「マジぃ?」

 

「これはキリト君に貸し作っちゃったねー」

 

「入れるなら何でもいい」

 

キリトの協力のおかげで城に入れるようになった。これで今晩は野宿じゃなくていいな、覚悟してても野宿なんてやりたいと思えることじゃない。まだ持ち運び式テントが第一層で買える分、SAOは優しいのだろうが。

 

 

「・・・・・・という訳なのです」

 

「ふむ、委細承知した。リュースラの民の協力者である汝等の頼みなら受け入れよう。そこの者達の一晩の滞在を許可する。」

 

「「「「「「「「ありがとうございます!!」」」」」」」」

 

「協力者達に感謝するのだぞ・・・・・・キズメル、部屋への案内は汝に任せた」

 

「ハッ」

 

めっさ貴族っぽくて男前なガレイオン伯爵と言う名の城主から滞在許可を貰うことに成功する。人間行き当たりばったりでも何とかなるんだなぁって

 

 

「マジで感謝するぜキリト、アスナ」

 

「あの時キリト来てくれなかったら俺達今頃野宿だもんなぁ」

 

「たまたま廊下から二つの松明が見えたからな、気づけてよかった」

 

「私はその時にはもうお風呂に入っちゃてたからね・・・・・・広くて気持ちよかったけど」

 

「アスナはとても気持ちよく風呂を楽しんでいたからな」

 

「ここにも大きなお風呂があるんですか!?」

 

「後で茜ちゃん達も連れてってあげるわよ」

 

俺達はキズメルというNPCに連れられて部屋を目指している。どうもこのNPCもガリウス達と同じく他のNPCと比べると人間っぽい。キリトやアスナとはとても仲が良さそうに見えていて、キリト達の姉のような感じもしてくる。

 

「ここが一晩自由に使っていい部屋だ、キリトとアスナの友人達よ。困ったことがあったら何でも聞いてくれ、キリトとアスナの友人なら私も力になりたい」

 

「ありがとうございます、キズメルさん!」

 

「あぁ、浴場と食堂の案内もしなくてはだな。ついて来て貰えるか?」

 

「もちろんです!案内よろしくお願いします!」

 

「あ、俺とサンラクは大丈夫だ。キズメル、皆をよろしく頼む」

 

「了解した」

 

そう言うとキズメルは俺以外を連れ移動し始める、俺達はと言うと、

 

「まぁ外で話すのもなんだし部屋の中に入ろうぜ」

 

「まぁ黒エルフ達に聞かれると不味そうな情報もあるからな・・・・・・」

 

互いに今のエルフクエの情報を交換することにしたのだ、城主の所に行く前に俺から提案した。キリトなら六層の森エルフ達がいる場所も知っているだろうし

 

 

「さて、何から話したもんか・・・・・・とりあえずサンラク達は何でこっち側来たんだ?ダンジョンの出口から見ても明らかこっちはヤバそうな雰囲気してただろ?」

 

「いやそれはそうなんだが、もし俺達が街の方に進んでたとして、こっち側に森エルフ達がいたとしたら戻るのも面倒だったしなぁ。結局こっちは森エルフどころか黒エルフ側のエリアだったわけだが」

 

「まぁそればっかりは二択外してドンマイだな、ちなみに森エルフ達はこのエリアを抜けた第三エリアにいるはずだぞ」

 

「マジか!サンキューキリト・・・・・・で気になってたんだが黒エルフ側のクエストも秘鍵集めたりするのか?やってること森エルフと同じならわざわざ分岐制にしなくとも良くね?って思ってたんだが」

 

「まぁこっち側も秘鍵集めてる・・・・・・って言っても偽物か、正しくは秘鍵集めのシミュレートしてるだな、四層なんて酷かったんだぞ?何でも黒エルフの中で一番か二番目に強い()()()()()()()()()()()()とかなんたらでほぼ訓練イベントみたいになってたんだ、βと全然変わっててビックリしたよ」

 

「・・・・・・え?今なんて?グレトリクセル?」

 

「確かに言ったけど・・・・・・って何か知ってるのか?そう言えば森エルフ側にやられたとかなんとかキズメルが言ってた気がするな・・・・・・もしや」

 

「はい、紛れもなく俺達ですね。」

 

「いや何でってかその前にどうやってだよ!?どこで会ったんだ!?」

 

「三層でそのエルフクエストを発生させようと森を回ってたらそのグレトリクセルとガリウス、前四層のボスにも連れてったツンツン頭のあれが戦ってたんだよ。・・・・・・で、弱いものイジメは良くないよねってことで俺達はガリウスを助けたんだよ」

 

「いやそもそも本当に黒エルフの中で一か二番目に強いなら倒せなくないか?」

 

「確かに強かったな・・・・・・単純な強さで考えるならまだグレトリクセルを超えるやつは出てきてない。それこそシャンフロで言うならユニークモンスターレベルはあったかもな」

 

「じゃあどうやって倒したんだ?」

 

「いやそれが俺達か直接倒したわけじゃないって言うか・・・・・・流れを説明すると、一時間戦ってグレトリクセルのHPを半分にしたらグレトリクセルがなんか第二形態になって、その第二形態を突然現れたレムザードって言うクソ強森エルフが瞬殺したんだよな」

 

「???」

 

「いやこれは理解出来なくてもしょうがない、何なら俺達も色々疑問なとこあるし」

 

「なるほどな・・・・・・とりあえずこれで一つ分かったことがある」

 

「続けて?」

 

「森エルフ側と黒エルフ側、二つはリアルタイムでリンクしてるんだよ。登場人物も、設定も何もかも。多分、このクエストは何かとんでもないものに繋がってる気がする・・・・・・少なくともβではクエスト同士が繋がってるなんて話聞いたことがない。」

 

「なるほどな・・・・・・俺も少し違和感は感じてたんだよ。四層のNPCが他のプレイヤーのことを知ってる発言をしたりとか」

 

「どっちも詳しいことはまだ分からないってことだな、とりあえずこのエルフクエは普段のクエストとは何かが違うと考えて進めるべきだろう」

 

森エルフと黒エルフは長年争っているらしいが・・・・・・もしも九層でどっちかが片方に勝った場合、勝った方と負けた方で違いが発生するのか・・・・・・?まだ良く分かってない灰エルフもいるし、今考えることは無駄か

 

「あ、そう言えばなんだけどさ。キリト、例のギルドフラッグあるだろ?もし俺達が使うって言ったらどうする?」

 

「どうするも何もどうもしないさ、俺とアスナはそもそもギルドに所属してないしな・・・・・・ディアベルと話し合ったのか?今のところ最前線にはサンラク達とディアベル達のギルドしかないんだし、本人達で納得出来る結論を出せたなら使ってもいいって言うかどんどん使うべきだと思うよ」

 

「実はディアベル達から満場一致で旗預けられてな・・・・・・エギル達はディアベルが直接確認してある、後はあの時いたネズハって人と紫少女なんだけど・・・・・・」

 

「ネズハは俺の知り合いだし俺から言っとくよ。ミトもアスナの友達だし何とかなりそうだ。二人ともサンラク達が使うのに賛成してくれると思うぜ」

 

「そうか?助かるわ」

 

実を言うとディアベルからキリトだけは俺から言うように言われていたのだ、いつか言えば良いと思っていたが意外と早めに伝えられたな。というかディアベルが頑なにキリトを避ける理由はなんなんだよホントに。

 

「それとついでに食堂とか風呂場の案内もキリトに任せていいんだよな??だって俺知らないもんなぁ?」

 

「サンラクから情報交換提案してきたくせに・・・・・・まぁ教えるけど、じゃあ早く行こうぜ。俺も夜飯はまだ食べてないんだ」

 

「よろしく頼む」

 

こうして俺とキリトの情報交換は終わった。情報交換をしたは良いものの、まだ謎が残るばかりである。

 

ちなみに黒エルフの特徴として、ご飯は森エルフ程美味しくはなかったが浴場は森エルフの所よりも広いというものがあった。女性陣からすると広く使えて嬉しい、とのことだった。

黒エルフ達も森エルフと同じく普通は裸だったり男女混合だと聞いた時は似てるなぁって思った。流石に今回は四層の時みたく無様な真似はしなかった。

 




謎が深まるエルフってところですかね、本当は旗が使えるようになるぞ!ってところをメインで書きたかったんですけどいつの間にかエルフ関連がメインに・・・・・・

多分次の次からまたエルフ関連始まります、九層まではエルフがメインなのでね、しょうがないね
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