旅する狼達よ、鋼鉄の城にて吠えろ(シャングリラ・フロンティア×ソードアート・オンライン)   作:しらすの番人

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六層終わったぞおおお

早く・・・・・・七層が書きたい


バフ対デバフは効果の強い方が勝つ

 

「ディアベル!ここからは俺達もメインとして受ける!」

 

「───ギルドフラッグか!分かった!それよりも状況の説明頼む!」

 

一瞬戸惑ったディアベルだったが、すぐに飲み込み俺に言葉を返した。

 

「この辞書キューブはギミックボスだった!で、そのギミックを今セアーノとミィアが解いてる!かかる時間はおよそ一時間だ!!」

 

 

「一時間か、了解!ん・・・・・・辞書?・・・・・・まぁいい!今んとこ攻撃はレーザー攻撃だけだ!だが威力が尋常じゃない!まともに受けるのは得策じゃないぞ!!」

 

「ハナから純タンク出来るビルドじゃねぇよ!」

 

ギルドフラッグで防御力も最大HPも上がっているとは言え俺は速度特化のステ振りと装備だ。純タンク的な役回りはモルドとかカッツォに任せればいいんだよ

 

「ということでモルド!お前は一旦瞑想してこい!」

 

「え⋯⋯?あ、回復速度上昇の効果を受けるためだね。分かった!」

 

「その間は受けカッ⋯⋯じゃなかった、盾持ちカッツォがメインタンクやってくれるさ!」

 

「サンラク?」

 

 

というか、俺達は一時間とか何時間とか大量の時間と抜け出せない空間という要素に少しばかり冷静さを失っていただけであって、やることはただ一時間ビームを避け続ける耐久レースなのだ。ビームは直撃すれば旗バフを持ったモルドでさえもHPが二割削れる程強力だが、少しでも武器でガードしてればダメージは大幅に軽減される。俺達とARKでローテを回すことで、安定して時間を稼ぐことができ、気づけばもうあと少しで一時間というところまでなっていた。

 

 

「キリトさん!あと一個です!」

 

扉の方からミィアがキリトに向けてそう言った。その間にもパズルは解かれ、計七百二十九個のナンバープレイスは一時間で二人のNPCによって解かれた。

 

ナンバープレイスが全て解かれた瞬間、ボス部屋全体に地響きが起き、ガチン!と扉から音が聞こえ、閉ざされた扉は完全に解除された。

 

 

「どうする!?脱出は出来るようになったが!」

 

「ギミックが解除されて、ボスに攻撃が通るのか確認だけする必要がある!!」

 

そう言い、ディアベルはキューブに突撃する。ギミックが解除されたからなのかキューブはナンバープレイスが全部解除された瞬間から動いていない。

 

「待て!全員扉を見てくれ!!」

 

「何だよキリト」

 

「キリト君?・・・・・・あっ」

 

扉のロックが解除されたはずの大扉は、今の今までクリアされた縦横27×27のナンバープレイスの答えの数字が表示されていた。だが、27×27のナンバープレイスの答えの半分以上が消滅、そして一部のラインがデカくなったり消えたりしながら、マスが九×九に区切られていく。

 

「九つのナンバープレイスパズル・・・・・・」

 

「ミィア!セアーノさん!そのパズルも解いてくれ!!」

 

ミィアとセアーノまでもが信じられないと驚いていたが、キリトの指示によって新たに表示されたナンバープレイスを解き始めた。

 

「こっちも動くぞ!!」

 

そして先程までは止まっていたキューブも、新しいナンバープレイスが出現すると同時に動くのを再開した。

 

「ちい!またかいな!!」

 

「いや、今度は九個しかない!ミィアとセアーノならすぐ終わるはずだ!!」

 

キリトの言った通り、ミィアとセアーノは九つのナンバープレイスを程解いていた時と同じ速度で解いていき、一分とわずか一分足らずで二人は九つのナンバープレイスを解ききった。

 

そして扉には九つのナンバープレイスの答えがデカく表示される

 

「左上から順に8、3、4、1、5、7、9、6、2か、ありがとうミィア!セアーノさん!!」

 

「キリト!この数字はどこで使うんだ!?」

 

「ボスだ!!あの扉の数字の並びと、あの触手のない光ってる部分の数字の並びを一緒にするんだよ!!」

 

・・・・・・なるほど、今回こそ数字版ルービックキューブってことだな。

 

 

「・・・・・・よし、読めた。指示は俺がやる!皆は俺が言った場所と向きに武器でボスを叩いて!!まず左ブロックを右横に!」

 

「私もするわ!その次に真ん中を下に叩いて!!」

 

「・・・・・・なんやもう分からんがとりあえず殴るで!!」

 

ルービックキューブをどう殴れば扉と一緒になるのか分かったカッツォとアスナはプレイヤー達にどこどこを殴れと指示を飛ばしていく。

 

 

「「最後、中央ブロックを下に!」」

 

「任せろ!!」

「任せぇ!!」 

 

飛び出したのはARK副団長候補のリンキバの二人。息よく中央ブロックを下方向に切り払うことで真ん中がゴゴン、と回転。そして扉とボスのナンバープレイスは、答えが一緒になった。

 

「揃ったぁあああ!!」

 

「jyuuheeeeeeeee!!!!」

 

 

ボスはまるで攻撃をさせないという風に暴走を開始した。恐らくギミックが解除されたのでHPバーが一本しかない今のままではすぐボッコボコにされると感づいたのだろう、ボスは自分の回りだけを集中してレーザービームやいつの間にか生えた触手攻撃をしている。

 

 

「よっしゃ行けええええええ!!」

 

 

そんなものを見逃す俺達でもなく、普通にHPが削れるようになったのでこの場にいる全員はボスの攻撃を掻い潜り、ソードスキルをボスに当てていく。キューブの攻撃手段は相変わらず角の頂点から発射されるビームと、触手を使った振り回し・叩きつけしかしてこなかった。そしてHPバーが一段しかないので、削る側の士気もとんでもなく高い、今までダメージを与えられず溜まっていったストレスをぶつけられるかのようにボスのHPは削られていき、気づけばもうボスのHPは一割も残っていない。

 

「次で終わる!」

 

「もうサンラクにはLA取らせん!ワイが取る!!」

「キバさんも三層で取ったでしょ!俺が取る!!」

 

 

「「「・・・・・・!!」」」

 

 

突如ボスに攻撃していた者達の手が止まる。今まで隙あらば触手攻撃とビームをぶっぱしていたボスの動きが止まったのだ。触手は引っ込められ、一メートル程浮いていたキューブもゴトンと地面に落ちてしまっている。

 

「倒したってことですか!?」

「まだだ!ボスは消滅していない!!」

 

ボスに限らずどんなモンスターはHPが無くなったらポリゴンとして爆散する。それはモンスター以外でも同じことだ。ということは───

 

「まだHPが一ドット残ってやがる!」

 

「何や自爆でもするんか思たわ・・・・・・」

 

 

皆が安心したのも束の間、一人のプレイヤーが集団から抜け出しボスに向かって猛ダッシュする。LA狙いだろうか・・・・・・にしては何か、武器じゃなくて鍵のようなものを持ってるような───?

 

ARKの一員であろうそのプレイヤーはボスの後ろ側に回り込み、右手に持った鍵で何かゴチャゴチャしたように見えた。そしてすぐガチャリという解除音がし、ボスからセアーノが入れたはずの黄金キューブが排出された。

 

セアーノは驚愕した表情を浮かべてからそのキューブの方へ走り出した、キリトはセアーノに続いている。だが、彼等が着くより早くそのプレイヤーがキューブを持ち、両手で高々と掲げてから言った。

 

 

「バインド」

 

「「「な──」」」

 

空気を切り裂き、金色の光の輪がキューブから放出され、近くにいたキリトとセアーノのみならず、この場にいた一部を除いた者の足が半透明のキューブに飲み込まれた。

 

 

一部を除いた者?───そう、俺達だよ

 

 

「お前何してやがる!!!!」

 

多分俺達旅狼(ヴォルフガング)のメンバー以外が動けなくなっているのは何らかのデバフだったのだろう。俺達はギルドフラッグと瞑想の「対阻害(デバフ)耐性上昇」により「バインド」なるデバフを喰らわなかったのだ。

 

「な、何で効いてねぇんだよ!!」

 

「うるっっせえええええ!!!」

 

俺は【シャープネイル】を使用しデバフを撒いた男プレイヤーに斬りかかる。ソードスキルで体感速度が早くなった景色でみた男の名前は「バクサム」。今デバフを撒いたからからなのだろうが、オレンジカーソルと化したバクサムの右腕を切り飛ばす。右腕が飛ばされたことにより、バクサムが持っていた黄金キューブも飛ばされ、地面に転がる

 

「チィ・・・・・・!!」

 

「無駄だよ」

「そこから動かないでね?」

「あーあ、オレンジになってるねぇ?」

 

俺に反撃しようとしたのか、それとも反射的なのかは分からないが、武器を手にしたバクサムは外道三人に囲まれた

 

硬直から解けた俺は黄金キューブを拾い、バクサムなる男に話しかける

 

「お前・・・・・・なんでこんなことを?」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「今ので誰も動けなくして、一人一人殺していくつもりだったのか?というよりそれしか考えられないよな」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「だんまりかよ、最後に一つ聞く。これは単独での行動か?それとも誰かに言われてやったのか?」

 

「・・・・・・・・・・・・言えるわけ、ないだろ!!!」

 

「「「「・・・・・・!?」」」」

 

男は球体状のものを取り出し、地面に投げつける。すると煙幕みたいなものが吹き出し、俺達を飲み込む。

 

 

「・・・・・・逃げられちゃった」

「いやこわぁ。私達もデバフ耐性なかったら危なかったかもね」

 

「皆さん大丈夫ですか!?」

 

「うん、私達は大丈夫だよー」

 

外道三人以外の旅狼四人が駆け寄ってくる。秋津茜達もバインドなるデバフはかかっていなかったが、咄嗟のことで動けなかったようだ。

 

「言えるわけない、ねぇ・・・・・・」

 

「何か言えない事情があったとか?」

 

「うーん、分からん!」

 

てっきり黒ポンチョ辺りの命令でやったんじゃないかと思ったがそこら辺が曖昧だな・・・・・・てかARKやばくない?ジョーもまだいるしバクサムとか言う良く分からないやつも出てきたしオレンジ予備軍の温床となりつつあるじゃん

 

 

「・・・・・・あ、ボス倒さないと」

 

「確かに、またキューブをはめればいいのかなこれ」

 

俺達は黄金キューブをまた穴に入れてみる。

するとわずかだがボスが動く。

 

「これ誰がLA取るよ」

 

「全員で一斉に殴っての運ゲーで良いと思うよ」

 

その間もゆっくりゆっくりとボスは地上から一メートルの所まで上がっていく。だがそれで力尽きたのか攻撃などは全然してこない

 

「「「「「「3、2、1・・・・・・」」」」」」

 

「「ゼロ!!」」

 

なぬ!?他の皆より一瞬先に攻撃してLA奪ったろ作戦をカッツォも考えてたのかよ!!

 

「よっしゃ俺の勝ち!!」

「ぐあああああ!!!」

 

同時に攻撃したはずなのにカッツォがLAを取ったらしい、なぜだ

 

「サンラク君とカッツォ君には後でオハナシがあります」

「以下同上」

「以下同上」

 

「俺今回取れてないから怒るのはカッツォだけでお願いします」

「ちょっとサンラク!?」

 

取ってないならやってないのと変わりないよな?取っちゃったからには・・・・・・ネ

 

ディアベルとキリトからは「LA取れる状態で放置すんな、こっちは動けないんだぞ」と言われた。デバフ耐性の手段持ってないあなた達が悪いですねこれは。

 

そんなこんなで波乱の第六層攻略は幕を閉じたのだ。

 

 




第六層終わりです、お疲れ様でした

バクサム君原作でも逃げて終わりだったのでどうするか悩みました・・・・・・変に殺しちゃうのは忍びないなぁと思ったので今回は逃げさせて上げることにしました。
十中八九ラフコフの命令で動いてそうなのでどうなったのかは分からないですけどねぇ


七層早く書きたいなぁとか言っておいてアレなんですが、今週私情で修学旅行があるので本編更新を一週間程休もうかなと思います。シャンフロ二期と同時に出せるか怪しいくらいですね・・・・・・
後三層以降の情報まとめも手をつけたいのでそちらも進めていきます
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