旅する狼達よ、鋼鉄の城にて吠えろ(シャングリラ・フロンティア×ソードアート・オンライン)   作:しらすの番人

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七層です

お待たせいたしました、七層ではやっと光属性の出番です
が今回は多分料理食って終わりだと思われ




第七層
右左どっち?真ん中はないです


 

「「「あっっっっつ」」」

 

SAOというのは律儀に季節の気温が反映されるゲームである。今は一月六日なので冬真っ最中なのだがこの七層は何故か夏並みに暑い。恐らく層のテーマが夏に関係するものなのだろうが、今まで律儀に季節を反映してきたSAOにとっては珍しい仕様だ。

 

「まさか主街区ですら暑いとはねぇ」

 

「こういうのフィールドだけだと思ってたよ⋯⋯」

 

第六層フロアボスの辞書キューブを倒した後、俺達とキリトは一旦六層に戻ったが、ディアベル達は先に七層に向かった。

ボスを倒した時には夜になっていたが、夜の七層はどんな気温になっているのだろうか。暑いとは言っても今までの気温差を踏まえてなので、慣れれば日本の夏とあまり大差ないことが感じられる。

 

「でこれからご飯食べるのは良いとしても、どこで食べるのさ」

 

 

現在時刻7:00。俺達は例の如く宿に止まり、朝イチで七層へ来たのでまだご飯を食べていないのだ。

 

「そうだねぇ、前みたいに一番最初に入った所で食べるのはどう?」

 

「いいね、ランダムに行くのもゲームの醍醐味だよ」

 

主街区である「レクシオ」は中央に転移門があり、半径100メートル程の円形をした街となっている。街並みは第一層の始まりの街に似ていて、赤のレンガと白の石で作られた家が沢山ある。街の道は所々入り組んでいるが、南北東西4つの方向に伸びる大きな道を歩けば迷いはしないだろう。

 

「じゃあ進む方向は西だし西方向にあるお店で食べようか」

 

「それがいいと思います!」

 

レクシオや六層と七層を行き来する往還階段は第七層フロアの最東端にある。なんでこの層は中央エリアを経由し迷宮区があるのだろう西エリアを目指す構造になっていると思われる。六層みたいに変な店がないといいけどな⋯⋯

 

 

 

そんなこんなで俺達はレクシオ西側にあるレンガ造りの「Restoran nasi」と書かれた店の前に来た

 

「ナシ⋯⋯でしょうか?」

 

「流石に果物の方じゃないとは思うけど」

 

「ナシって確かマレー語で米って意味だったはずたよ」

 

「どうしたペンシルゴン、らしくない」

 

「煽る為にも知識が必要なのだよ、日々多言語の単語を見るのは別におかしくもないでしょ?」

 

「真面目に不真面目ェ⋯⋯」

 

「あ、確かにレストランであろうスペルも英語とは違うや」

 

 

「Restoran nasi」、ペンシルゴンが言ったことを当てはめると「レストラン 米」となる。これは和訳だが、まぁライス系の料理がメインの店として間違いないだろう。

 

 

「とりあえず入ってみようか」

 

店内はオープンテラスもある爽やかな雰囲気をしていて、レストランと書いてあるようにファミリー用のソファー席も用意されていた。まだ店内に客は誰も居なかったので、俺達はファミリー席を二つ取り四人ずつで座ることにした。

 

「オシャレだねぇー、SAOって戦闘以外の衣食住に関する所はシャンフロよりも作り込まれてるよね」

 

「今デスゲームになった身からするとそこはありがたいね、最初からそのために作り込んだのかもしれないけど」

 

店に入ってワイワイ話してるとロボット型のNPCが全員分の水をテーブルにのせて運んできた

 

 

「イラッシャイマセ、ゴチュウモンガオキマリニナッタラ、エンリョナクオヨビクダサイ」

 

 

それだけ言うとロボットは首と腕と足の向きを180°反転させ元のスタッフルームに戻って行った

 

「さて、メニューはどんなものかなっと」

 

・レモン搾りのバターチキンライス

・ミート&チーズソースのアツアツドリア

・バジル&トマトのピザ風ドリア

・ミートソースがけフワフワオムライス

・カレーライス〜常夏パイナップル添え〜

 

 

ペンシルゴンが取り出したメニューに乗っていたメイン料理らしきものは上記の五つ。他にも「ポテトフライ」「枝豆」などサイドメニューがいくつかとジュースなどのドリンクがあった

 

「いかにもレストランって感じの料理」

 

「フワフワオムライスが気になりすぎる」

 

「常夏パイナップルとは」

 

なんやかんや言いながらもメニューを決めていくと、全員の注文するものが決まったというちょうどすぎるタイミングでさっきのロボットが俺達の席に現れた。

 

「ゴチュウモンハ、オキマリデショウカ」

 

「タイミングいいねぇ、じゃあ私と茜ちゃんがアツアツドリア」

 

「僕とレイちゃんがバターチキンライス」

 

「僕とルストがオムライスだね」

 

「で、俺がカレーライスでサンラクがピザ風ドリアだね」

 

「そうだな」

 

「カシコマリマシタ、ショウショウオマチクダサイ」

 

そう言うとロボットは軽く頭を下げてスタッフルームへと戻っていった

 

「もしかして調理もあのロボットがしたりしてるのかな?」

 

「どうなんでしょう⋯⋯工程が全自動で出来るよう調整されているのなら出来そうな気もしますが⋯⋯」

 

「でもそうすると人型のNPCがいない店ってことになるよね、今まではどの店でも普通に喋るNPCがいたのに」

 

「ロボットでもロボットじゃなくても差はない、ってことなのかな」

 

 

 

 

「はいお待たせしました!こちらご注文の料理になりま〜す!!」

 

「あれ、ロボットじゃない」

 

料理を運んできたのは先程のロボットではなく秋津茜と同じような雰囲気を持つメイド少女。

 

「ロボちゃんですか?いつも私が料理するので、ロボちゃんには接客をして貰ってるんです!!バターチキンライスとアツアツドリアのお客様ー?」

 

「あ、バターチキンライスは僕とこのレイちゃん」

 

「アツアツドリアが私とペンシルゴンさんです!」

 

「はいはい〜、他の料理も持ってきますのでお待ちくださいね!」

 

全員分の料理を持ってくるとメイド少女は「それではごゆっくり〜」といい、ロボットと同じく厨房も兼ねてあったのだろうスタッフルームへと戻って行った。

 

「個性的なNPCでしたね〜」

 

「人間っぽい越えてもう人間だよあれ」

 

「まぁまぁ、熱い内に早く食べようよ」

 

運ばれてきたライス料理達を見ると湯気が立っていて匂いと見た目共に食欲を掻き立てられる。全員いただきます、と言い料理を食べ始める。

 

俺が頼んだのは「バジル&トマトのピザ風ドリア」。少し大きめのグラタン皿に盛られたドリアは表面を焦げチーズとバジルソースに覆われている。

 

「⋯⋯ピザだ」

 

スプーンでドリアを一口食べると、口の中にトマトベースのソースで混ぜられたご飯とチーズの味が広がる。恐らくこのドリアのベースとなっているピザはオーソドックスなマルゲリータピザ。トマトソースだけでなくトマトそのものが食材として使われており、他にもサラミ、玉ねぎなどピザに使われている食材がバジルといい感じにマッチし、ドリアとなっても相性がいい事を表している。

 

「あ、パイ生地も使われてんのか」

 

ピザと言えばやはりメインとなるピザ生地だろう。だがこれはドリアなので、ピザ風になるのは食材だけだと思っていたが、ご飯の下に敷かれたパイ生地が上手くピザの耳のような感触を出している。ご飯とパイ生地は意外と相性が良く、パイ生地がパリパリとした食感なのでクルトンをご飯と混ぜて食べてる感じだろうか。

 

「サンラクのも美味そうだね、ちょっと一口くれない?俺のも一口やるからさ」

 

「はいよ」

 

カッツォはカレーライスを選んでいた。見た目は普通にカレーなのだが、ご飯のとこにスライスされたパイナップルが添えられている。

 

カッツォはあえてパイナップルを乗せない──ということはしなく、スプーンにカレーライスとパイナップルを一つ乗せて俺に差し出してきた。

 

「普通に美味い」

 

やはりレストランなので子供も食べられるようカレーの辛さは調節されてるな、だがこのパイナップルが甘くてとても美味しい。パイナップル単品で売ってもいいレベルだぞこれ。

 

「んぐ、サンラクのやつめっちゃ美味しいわこれ」

 

「俺はこのパイナップルが好きだな」

 

その後も着々と食べ進め、俺達は全て食べ切り会計へ。会計の時はロボットが出てきて、結局メイド少女は何だったのかよく分からなかった。

 

 

 

「食ったぁー」

 

「もしかしてSAOって外れ料理店無いかんじかな」

 

「それは無い方が良くないですかね⋯⋯」

 

「それでこの後は結局どうするのさ、前見てみてよ、行き先二方向に別れてるっぽいよ?」

 

京ティメットが指さしたのは、俺達が移動してきた広場にある二つの像と道。左の方は何かビルのようなものが見え、右の方は山岳地帯っぽいものが見えた。

 

「明らか右の方が厳しそうじゃない?」

 

「もしかすると左はビルを階段で往復しないと行けないとかかもしれないよ?」

 

「それでも右は少し遠慮したいですね⋯⋯」

 

「⋯⋯右と左はあるのに真ん中はないの?」

 

「真ん中の道はなさそうかなぁ」

 

個人的にはビルがある左の方が楽そうだし左の道が良いが皆決めきれずにいるな、だがこんな時は運に任せればいいのさ、純粋という名の強運にな!

 

「秋津茜は右と左どっちが良いと思う?」

 

「私ですか?うーん、何となく左の方が良いと思います!何かいい事がありそうです!!」

 

「よし、じゃあ左行くか」

 

「サンラク即決すぎじゃない?」

 

「そらラックカンストの秋津茜が左って言ってんだし左でいいんじゃないか?」

 

「まぁ左のが楽そうだし俺はいーけど」

 

「森エルフ達の拠点が右側の道にあったら戻ってこなくちゃだけどね」

 

 

左の道を進むのに賛成多数だったので、俺達はとりあえずレクシオの広場から見えるビルを目指すことにした。マップ的にはビルがある場所まで一本道らしく、これなら昼過ぎには仮称ビル街に到達できるだろう。

 

 

 

尚先に着いていたキリトにネタバレされて俺達が向かっている所がカジノ街であると知るのはあと十分程後である

 

 




旅行中にちびちび書いてたけど全然進まんくて草

旅行中に金出し合って麻雀買ったの結構レアでは?

多分次の次で秋津茜メイン回です

なう(2024/10/13 17:24:16)から五分後にはシャンフロ二期が始まると思うと感慨深すぎる⋯⋯
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