旅する狼達よ、鋼鉄の城にて吠えろ(シャングリラ・フロンティア×ソードアート・オンライン)   作:しらすの番人

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原作だと六つしか秘鍵ないし森エルフの城も八層にあるとかいう最高の矛盾点見つけましたが、もう気にしない方向で行きます(自業自得)(ドラゴンボール的なアレやと思ってた)


落ちたエルフ狙うは両性の金髪

 

「これが、竜の骨・・・・・・」

 

「ただのでっかい木です!」

 

「そういうことは言っちゃだめだよ秋津茜ェ」

 

うん実際でっかい木なんだけれどもね、横は木の幹だけで五メートルは優に超えてるし、高さも数十メートルはある。形がちょっと竜に見えなくもない・・・・・・?まぁそんなレベル。色も周りの砂漠地帯に影響されてなのか少し茶色がかってるし砂漠環境なので植物も生えてないときたもんだ、竜の骨と言うより枯れ巨木と言われた方がしっくりくる。

 

「よし、ルイド、ミルジルの最終報告位置はどこだ?」

 

「えっと・・・・・・トリブラの村よりも少し北。まだ報告は更新されてないからさっき確認した場所と変わってないよ」

 

「よし、じゃあ時間考えてもやっぱ上から来るな。全員、こっちだ」

 

そう言うとガリウスは俺達が見てる竜の骨の反対、つまり竜の骨の北側へ俺達を誘導する。

 

「ペンシルゴン、頼んでたアレはあンのか?」

 

「もちろん、君達三人が昨日出かけてる間に調達しといたよ」

 

ペンシルゴンはシステムメニューを操作すると、十一本の先端が三角形のような形をしていて持ち手がある細長いアイテム───スコップを実体化させる

 

 

「よし、そンじゃあ、()()()()、掘ンぞ」

 

 

 

 

 

 

 

「もう後少しで約束の時間だけど・・・・・・ほんとに引っかかるのかなあれ」

 

「引っかかんなくても最悪横から奇襲は出来るだろ」

 

「そりゃそうだけど」

 

「ミーアが持ってきた透明布の効果がどんだけ出てるかだな・・・・・・」

 

「少なくともあの布が敷かれてると気づかれる可能性は低いとは思いますわ」

 

まぁ俺ですら布が敷かれてる周りに目印に置いた石がないとそこに布があること自体分からんレベルだし擬態性能は期待してもいいんだろう

 

 

俺とカッツォ、ミーアの三人は今竜の骨から南に百メートル程離れた岩の後ろに隠れている。他の八人は俺達から見て北東方向、竜の骨から東に百五十メートル程離れた大きい岩に隠れている。

 

俺達三人は言わば別働隊、囮役と言ってもいい。相手はバーダン・コルロイから呼び出されて竜の骨に向かっていると認識しているわけで、俺達はそのコルロイ家役として最初に対応する役兼罠に引っかかるかどうかの確認役だ。

 

俺達はペンシルゴンがウォルプータで調達したスコップを使い一時間半程かけて高さ三メートル程の落とし穴を作った。半径五メートルくらいの結構デカ目なやつ。そもそもSAOになんでスコップが売ってるんだよと思うが、スコップ自体は最初から存在していたらしい。SAOは元々大衆向けのゲームとして発売される予定だったのだ、今のプレイヤー達はもっぱら戦闘系や鍛冶スキルを取る者が大半だが、料理・農耕などの文化系スキルもある。スコップはその農耕などをする時に使うアイテムだったのだ。

 

で、スコップを使うことでSAOは「ある程度の地形変化を行うことも可能」ということも知れた俺達は素直に落とし穴を完成させたことを喜んだのだが、肝心の落とし穴なのに敵にバレっバレでは意味がない。そこで活躍したのが、ミーアが持ってきてくれていた「メタモル・リザード」なる八層に出現するモンスターから作れる「色彩変化布」。この布をバサッと落とし穴にかけることで透明だった布は砂漠地面の灰がかった黄色へと変色したのだ。つまるところ、メタモル・リザードはほぼカメレオンだし色彩変化布もカメレオンの特徴と同じく周りの色と同化する性質を持つのだ。

 

 

「っしゃ、時間だ。そろそろ行こうぜ」

 

「・・・・・・なんか嫌な予感がするんだけど」

 

「あら、カッツォさんは意外と臆病さんなんです?」

 

「うるさいやい」

 

変にビビるカッツォもいるが、素顔がバレないようフード装備をした俺達三人は時間も近づいたため竜の谷の北側へと向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・来たか」

 

「あらぁ、随分お早いですね。いいですよ、私そういうの嫌いじゃないむしろスキ。・・・・・・今回はバーダンさん本人ではないんですか。ではこんにちはごきげんようコルロイ家の従者さ──」

 

ニコニコ、と薄ら笑いを浮かべながら体調が悪いのかとでも言いたくなる程の灰色の肌を所々晒している、上下一体型の少々露出の激しい服装をした身長が女性にしては大きいように思える(フォールン)エルフの女はあと一歩で俺達との距離が五メートルにもなろうかと言う所で──

 

 

スルリ、とまるでそこに地面があると錯覚していたように足を出し、暫定ミルジルは清々しい程俺達の罠にかかり落下した。

 

 

「ミルジル様!?」

 

「ミーア、俺とあの従者を抑えるぞ!カッツォはあいつらに合図しながら穴を観察!!」

 

「了解です!」「了解!」

 

「くっ、あなた達───」

 

悪いが従者一人しか連れてきてない時点でほぼこっちの勝ちだ!作ったやつ自身が引っかかってちゃ世話ねぇから罠は迂回して──【弦月】でお一人様打ち上げェ!!

 

「ミーア、頼む!」

 

「任せてください!【レガリス・ブルーム】!!」

 

慌てて対応せんと動いていたところを【弦月】で空に打ち上げられた灰エルフは空中で身動き出来ないまま、ミーアのソードスキルによって体を貫かれ、槍に貫かれたまま地面へ降ろされた。

 

「私はこのままこのフォールンを拘束します!」

 

「あいよ!」

 

七層の最初の方でペンシルゴンがやってたやつくらいエグいことしてたが、ミーアは森エルフの中でも特務隊という特殊な仕事をこなす点で慣れてもいたのだろう。槍で貫いたまま縄で敵を拘束する挙動がテキパキとしている。

 

「作戦は成功したみてェだな」

 

「おう、今頃この落とし穴の中だろうな」

 

ガリウスに続いて他の竜の骨東側で待機してた奴らがカッツォの合図を見て到着している。

 

カッツォはカッツォで俺達が従者を捕らえている最中、作戦成功を竜の骨東側で待機している奴らに伝えるため五層のパーティでも使われていた花火を一発打ち上げていた。これも元々決めていて、作戦成功なら花火を一発、作戦失敗なら花火を二発打ち上げる予定だったのだ。

 

「ンで、その戦慄のミルジルがこん中か」

 

「カッツォが見ているはずだが──」

 

「大丈夫、いるよほらナンカコッチムイイテルケド」

 

落とし穴の中には先程の露出の高い女、暫定ミルジルがボーっとカッツォの方を見ている。そしてガリウス達もそーっと穴の中を見る。

 

 

「あは」

 

不意に、背中がゾクリと、冷たい何かが通ったような気がして

 

 

「素晴らしい素晴らしい素晴らしい!あぁこんなにも可愛い男の子達がいたのね!もう少し早く知りたかった!!」

 

 

先ほどまで落とし穴の中にいたはずの女はいつの間にか俺達の目の前にいて、カッツォとガリウスを指さしてこう言ったのだ。

 

「そこのあなたとあなた!良い!良い顔をしているわ!男の子なのに少し低い身長をしてて可愛い顔をしているの!特に髪型がツンツンしてないあなた!私の大好きなタイプ!愛でたい!可愛がりたい!遊んで、キレイな顔を舐め回して、キスして、最後にその整った顔をぐちゃぐちゃにしたい!!」

 

「「ひえっ」」

 

「ツンツンしてるあなたも大丈夫!そのツンツンした頭も私が包みこんであげる!まずは私と出かけましょう?あそうだまず私の名前を言わなくちゃね。私はミルジル!なんでかお仕事をこなしてる内に「戦慄」なんて言われるようになちゃったわ!私そんなことしてないのに・・・・・・ね?」

 

さながら壊れた人形(ドール)のように、言う事だけ言ってミルジルは自分の腰あたりに着けていたベルトからナイフを取り出し、ナイフを顔の前で構え、カッツォとガリウスに向けニコォと微笑んだ。

 




ミルジルの衣装はエルザ的なやつ。性格はまぁ見てもらっての通りです。

ちなみにフォールンエルフと落とし穴に落ちた(フォール)で、二重の意味のフォールンをかけてたりかけてなかったり()
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