旅する狼達よ、鋼鉄の城にて吠えろ(シャングリラ・フロンティア×ソードアート・オンライン)   作:しらすの番人

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狂えモンスター闘技場

 

「よっと・・・・・・カジノに来るのも・・・・・・昨日ぶりだな、なんならカジノきすぎだな」

 

「サンラクと秋津茜はスマスロで爆連してたんでしょ?いーなぁ、あとで俺もやりにいこうかなぁ」

 

「効率だと圧倒的に闘技場の方がいいはずなんだがなぁ・・・・・・」

 

「効率厨だからそんなんになるんだよキリト」

 

「何だと」

 

「というか僕こういうカジノでの礼服みたいなの着るの初めてだ・・・・・・」

 

「カジノどころかスーツ自体着るの初めてなお二人がいるじゃねぇか」

 

せっせせっせとスーツを着てネクタイしようとしてるガリウスとルイド、ネクタイ結ぼうとして、???ってなってるのがちょっと面白いな。

 

「こんな服着る意味あンのかこれ???」

 

「分からないけどマナー・・・・・・ってやつじゃないっすかねぇ」

 

真面目にスーツ着る意味考えてんのオモロイんだけどうける。

 

 

 

 

 

 

「あ、男子組きたきた」

 

「流石にペンシルゴンは着慣れてるよなー」

 

「どうどう?似合ってるでしょ?」

 

「ひょっとこお面のせいで絵面がギャグにしかなってない」

 

「「ぶふっ」」

 

「サンラクとカッツォ君に加えモルド君もかぁ・・・・・・思いっきり殴るぞぅ!!」

 

「「「すんません」」」

 

 

 

 

 

「で、今向かってるのが闘技場なワケか」

 

「そう、地下一階で行われている闘技場。正式名称『モンスターアリーナ』。くぅ、βの時の悲しみは忘れられないぜ・・・・・・」

 

「全財産スッたのか・・・・・・」

 

「あ、扉が見えてきましたよ!!」

 

真紅の絨毯が敷かれた階段は、俺達を闘技場へと導く。扉を超えた先には━━

 

 

 

「・・・・・・すげぇ熱量」

 

「こんなにも熱中出来るもんなんすかね・・・・・・」

 

横長の広間を包んでいたのはNPCやプレイヤー達の熱気。弦楽器の音楽が流れる上階の上品なプレイルームとは違い、今か今かと始まるのを待っている興奮の熱気だ。

 

「じゃあこっからは別行動だ、お互い当たるように頑張ろうぜ」

 

「キリト達は当たっても剣はゲット出来ないけどな」

 

「・・・・・・なんか悲しくなってきた」

 

 

一通りの換金とオッズ表を受け取ったらそこからは作戦会議だ。キリトやディアベル達に取られないよう俺達は本気で賭けるモンスターを選ばなくてはならない。

 

俺達が今持っているチップは一万VC(ヴォルコイン)五枚、百VC七枚、十VC一枚の総額50710枚、コルロイ家と接触を図るため、一万五千稼ぐと貰えるVIP待遇の証明書を貰うため、ルーレットでちょいと稼ぎ五万枚にまで持ち上げたのだ。ルーレットでは基本的に黒か赤かの二倍賭けで、秋津茜が二連続で当てた時はマスターがやらかしたみたいな顔をしてた気がする。

 

「第一試合は『スケーリー・バジャー』と『クアッドシザーズ・クラブ』だそうですよ?どちらに賭けるんです?」

 

「語感でスケバジャ!!」

 

「そんな適当な!?」

 

「だって考えてもみてよ、冷静に考えたらさ、もしその『ソード・オブ・ウォルプータ』をゲット出来たとしてもさ、片手剣なんでしょ?サンラクかカッツォしか旨味ないじゃん!」

 

「分かる、分かるよ京極ちゃん・・・・・・」

 

「でもこれは自分もスケーリー・バジャーだと思うっす。シザーズクラブは大きいハサミを持ってますが、バジャーの硬い鱗は砕けないかなぁと」

 

「モンスターを知ってるモノからの冷静なアドバイス!いいね、じゃあルイド君の意見により第一試合はスケバジャに全ブッパ〜」

 

「負けても文句言わないで下さいよ?」

 

「言わない言わない〜」

 

「流石に全ツッパは危なくない?」

 

「じゃあ秋津茜ちゃんに全てを委ねようか!!リアルラックカンストだし」

 

「私ですか!うーん、じゃあとりあえず半分くらいで様子みます?」

 

「「「「「意義なーし」」」」」

 

 

ルイドの予想は大当たり、シザクラはハサミが四つもあり大変インパクトのある、つってもカニだったが、何度スケバジャの鱗を挟んでも破壊することは叶わなかった。普通に手足を食べてスケバジャの勝利、俺達は25000賭けて倍率は2.32倍だったので58000戻ってきてチップは88710枚に・・・・・・あれ

 

 

「これ余裕でゲット出来ちゃわない???」

 

「次の『スクイディー・ヴァイン』ってやつの倍率が二倍超えてるからそれに全ブッパしたら17万いくね」

 

「あれ、思ったよりヌルゲー?」

 

「どう考えても秋津茜のおかげ、最初から五万スタートは強すぎた」

 

「まぁ乱数の女神に嫌われてるサンラク君単体じゃこうはならなかったよね・・・・・・」

 

「何だとコラ」

 

「いや、次は『スタデッド・スタッグビートル』が勝つとオレは思うぜ」

 

「ほう、ガリウス君、その心は?」

 

「単純な話だ、ヴァインはツルを持つ植物型のモンスターだが、ビートルはそれを切れる顎を持つ。ヴァインのツルなんてビートルの顎にチョキチョキ切断されて終わりだろうさ」

 

「なるほど、それならビートルに賭けてみてもいいかも」

 

「じゃあビートルに半分賭けるってことで」

 

「「「「意義なーし」」」」

 

「なんか私不安なんですけど・・・・・・」

 

 

ガリウスがイキイキとモンスターの解説をして臨んだ第二試合だったが、確かにヴァインは十本程のツルを持つモンスターで見るからに強靭な大顎を持つビートルが有利かに思われた。だがビートルはツルを大顎で切断しようにも中々切れず、手間取ってる内にツルに全身ぐるぐる巻きにされて負けてしまった。

 

 

「ンでその相性で負けンだダボが!!!顎弱っすぎだろが!!!」

 

「どうどう、どうどう」

 

「うーんまぁこれで四万五千くらいにはなっちゃったかぁ」

 

「ここから、です!!」

 

 

「えーと、次は『ライトニング・スクレイル』と『ロケット・ゴーファー』って書いてあるよ」

 

「ライトニング!!」

 

「ロケット!!」

 

「「あ?」」

 

「サンラクゥ、悪いことは言わねェ、ライトニングにしとけ」

 

「ガリウスこそロケットのロマン分かってないな?ロケットだぞロケット!!」

 

「ロケットが何かは知らンがライトニングのがいいだろ!こうシュシュン!!って感じでよォ」

 

「流石にロケットだろ!!ロケット程男のロマンが詰まったものはないね!!俺そんなにロケット詳しくないけど!!」

 

 

多数決 ライトニング:4 ロケット:7

 

「ンでだクソ!!」

 

「ロケットの方がいいのは当たり前なんだよなぁ」

 

「でもさ、オッズ表見てよ。多数決で決めたからもう何とも言えないけど、ロケット・ゴーファーの倍率2.5倍超えてるよ?これつまりさ、ライトニング・スクレイルの方が勝つ予想してる人多いってことじゃないのかな?」

 

「モルド、お前何言って」

 

「それにまた半分賭けるわけだけど、今回負けたらいよいよ全部ブッパするしか後なくなっちゃうよ?」

 

 

「多数決はー?」

 

「「「「「「絶対!!」」」」」」

 

「ぐぬぬ!少数の意見作戦が通用しなかった!!」

 

「思い知ったか!!これが多数決至上主義の現在の日本の姿だ!!!」

 

 

「あの人達は何で争ってるんです?」

 

「何すかねぇ・・・・・・?」

 

 

泣いても笑っても俺達の分岐点となる第三試合、これで勝てば八万枚を超えるし、負ければ二万ちょいと追加課金の選択肢が出てきてしまう。これは何としても勝って八万を超えたいところ、まだディアベル達も十万は超えてないみたいだし何とかなるはずだ。

 

第三試合のモンスター『ライトニング・スクレイル』は全長が四十センチ程のちょいデカいリス。『ロケット・ゴーファー』はずんぐりとした灰色のネズミ。登場してきた時、ちょっと俺達は名前の勢いで賭けたことを後悔した。

 

 

『ライトニング・スクレイル早い早い!!その名の通りまさにライトニング!!凄まじい超脚力でケージ内を飛び回りロケット・ゴーファーに猛!攻!!ロケット・ゴーファーはこのまま為すすべなく倒れてしまうのかァ!?』

 

 

「・・・・・・ライトニングにすれば良かったカモ」

 

「な?言ったろ?」

 

 

『だがロケット・ゴーファーも負けじとライトニング・スクレイルが来た瞬間に噛みつき!!奮戦しております!!さてさてどうなるゥ!?』

 

 

「いやぁでもこれさ・・・・・・」

 

「そうですね・・・・・・」

 

 

『おぉっとやはりライトニングの方が強いかぁ!?ロケット・ゴーファー、残り体力がもう少ない!!』

 

 

「頼む!逆転してくれ!」

 

「ロケットどこ行ったんだよロケット!!」

 

 

『ライトニング最後の一撃をー!?来ましたロケット・ゴーファーの名物「尻噴射」!!炎が!!ロケット・ゴーファーから炎が出ています!!それはまさにソラへと上がるロケットのよう!!今、ロケット・ゴーファーがライトニング・スクレイルに決死の突撃─────当たったァー!!!!ロケット・ゴーファー、ライトニング・スクレイルを空中で粉砕!玉砕!!大喝采!!!勝者ロケット・ゴーファー!!』

 

 

「よおおおおおし!!!!」

 

「だからンでその状況で負けンだ!?やる気あったンかって!!!!」

 

「どうどう、どうどう」

 

 

だがこれで勝ったことにより俺達のチップは85460枚だ!!次で勝てば!!超える!!第五試合行く前にカタをつけてやるぜ!!

 

 

「えー次が『ベスチャル・ハンド』と『フェローシャス・ハンド』・・・・・・ん?これもしかして特徴少し違うだけの同種対決ってやつじゃないの」

 

「手・・・・・・?そんなモンスターこの層にいましたっけ?」

 

「ハンド達はほとんどが七層上部の山岳地帯生息です。皆さんはこちら側でこられたのでご存知ないのかと」

 

「え・・・・・・じゃあ」

 

 

運ゲーだな、と全員がこの瞬間に確信した。

 

 

「あ、フェローシャスはスタン攻撃持ってるんすけど、これは同種には通用しないし、握力ならベスチャルの方が強いんで圧倒的にベスチャル有利っすね。なんならベスチャルが100%勝つって言ってもいいっす」

 

 

ヌルゲーだな、と全員がこの瞬間に確信した。

 

 

 

 

 

『────勝者、ベスチャル・ハンド!!!!フェローシャス、特殊攻撃を行っていたが同種にはまるで効かなかった様子!!普通にベスチャルに握りつぶされてしまいました!!』

 

 

「えー、今私達が賭けてた『ベスチャル・ハンド』の倍率が2.84倍で、私達は全財産85460枚賭けたので総額242706枚、十万目指すどころかダブルスコアつけちゃいました」

 

 

「───どうしよう???」

 

 

どうしようじゃねぇよ!!!というツッコミは誰もしなかった。これも全部盛り上がりにかけたハンド対決が悪い、と思うことにした。

 

 

そそくさー、と出ていこうとした所、怒り狂った表情をしたバーダン・コルロイが二階の扉が出てきたのは見なかったことにした。

 




知識豊富なエルフって強いよね

なお第三試合の多数決、ライトニングに入れたのは森エルフ三銃士とモルドで、その他旅狼メンツは全員ロケットの魔力に引き込まれてた模様。
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