見滝原解放戦線物語   作:かずボコ

10 / 16
あらすじ
名古屋側から来たカズキたちと神浜側から来た白銀ボコブリンたちが合流した。その後の作戦会議にて、ボコブリン博士からの提案でヘリの講習を行うことになった。だが、その講習中いろはの操作ミスでヘリが墜落してしまう。その救出に向かうカズキ、ボコブリン、青ボコブリンの前にデビモン、オーガモンが現れる、カズキを先に行かせたが、いろはたちは侵食母体個体に遭遇していた…


第九話 こころの中にいつまでも

本編

ヘリの中

カズキと白銀ボコブリンが縄張り争いをする二体のデジモンを目撃した

「白銀ボコブリン、オレンジのデジモンと緑の鳥デジモンが争ってますよ」

「あ、ホントだ」

「ま、放っておきましょう」

「だな!」

だが、緑のデジモンの放った電撃でヘリの計器が故障した

「白銀ボコブリン、あいつに翼はいらないな」

「オッケー斬っとくわ」

 

その後

「気を取り直してください、急ぎますよ」

「と言っても少し遅れてしまいましたね…」

と、同乗者の黒江が口をはさんだ

「すぐに追い越しますよ」

「え?」

「だって…白銀ボコブリンがさっきのパロットモンの処刑中にヘリにエンジンを五個ぐらい追加しておいたから」

「…は?」

カズキがヘリのアクセルをべた踏みした

すると、ヘリが時速約500キロで直進し始めた

「うわー!」

「ウッヒョー!」

と怖がる黒江と反対に白銀ボコブリンはむしろ楽しんでいた

そして、約10秒後やちよたちが乗るヘリに到達した

その時、積んでいたエンジンがオーバーヒートし、爆発した

それを見ていたやちよ、ねむ、ももこは目が点になっていた

「…何だよ!」

「…別に」

とカズキとももこ

「…これ見て」

とねむが何かを見つけた

それは、ヘリのプロペラの一部だった

「ここら辺に侵食母体個体が…?」

だが、近くにいろはたちの姿はない

「…結界型の母体個体か」

とカズキが予想する

「だったら、ここら辺に結界の入り口がありそうだな」

と白銀ボコブリンも日本刀を抜いて臨戦態勢に入った

 

その頃、ボコブリン側

「青ボコブリン!」

「ああ!行くぞ!」

二人がデビモンたちに向かってスタートを切った

ボコブリンは棍棒を持ち、オーガモンに殴り掛かった

それに対しオーガモンも棍棒で応戦

「頭割れとけー!」

とボコブリンが棍棒を振り下ろす

そして、二人の棍棒が鈍い音を響かせてぶつかった

それに続き青ボコブリンも刀を持ってデビモンに突っ込む

「デスクロウ」

と腕を鞭のように振るうデビモンに

「おりゃー!」

と刀を交差させる

そこにデビモンがもう片方の腕を振ってくる

「チッ」

と青ボコブリンがバックステップでそれを躱した

…はずだったが、デビモンの腕が伸び青ボコブリンに急接近した

「うおっ!」

青ボコブリンがその間に刀を入れ、間一髪で攻撃を弾いた

が、胸が少し抉れてしまった

「やってくれるね…」

その頃、ボコブリンとオーガモンは棍棒でひたすら殴り合っていた

今までの活動の場数かボコブリンが優勢になってきた

そこにボコブリンが棍棒の軌道を変え、オーガモンの腹に一発を与えた

が、それと同時オーガモンも

「覇王拳!」

と拳をボコブリンの腹にくらわせてきた

その衝撃で両者が一気に吹き飛ばされた

「ゴフッ…やるじゃん…」

とボコブリンが血を吐いた

「大丈夫か…」

と青ボコブリンが心配したが

「大丈夫…!」

と返事した

(けど、コイツら、一筋縄ではいけないな…)

と青ボコブリンが考えていた時、後ろから紫色の何かが青ボコブリンを襲った

「!?」

「青ボコブリン!後ろ!」

そして、その紫色の拳が青ボコブリンの頭を直撃した

そこにいたのは…10体ほどのバケモン

青ボコブリンは直前に前方に跳んでいたため、大きなダメージにはなっていなかった

「痛った…」

だが、二人は包囲されている状況だった

「ちょっとまずいか…」

「進化切るか…」

とボコブリンが覚悟を決めようとしたとき

「獣王拳!」

とオレンジ色の衝撃波がバケモンを吹き飛ばした

そこに

「今だ!」

とボコブリンがオーガモンに突っ込んでいった

そして、そこにその攻撃をしたデジモンが現れた

「後ろは任せろ」

そう言ったのは成熟期のデジモン・レオモンだった

「何か知らんけど…サンキュー!」

その頃、ボコブリンとオーガモンの棍棒が再びぶつかった

が、ボコブリンの棍棒は木、オーガモンの棍棒は骨でできているため、オーガモンの棍棒の方が丈夫だった

そして、このぶつかり合いでボコブリンの棍棒が折れてしまった

バックステップをとるボコブリン

そこにオーガモンが一気に迫ってくるが

「木は折れたって武器になるんだよ!」

ボコブリンは折れた木の欠片を苦無のようにしてオーガモンに投擲した

それがオーガモンの右肩に直撃した

その衝撃で棍棒を地面に落とした

「これで終わりだ!」

ボコブリンが拳を握りオーガモンに殴り掛かった

「覇王拳!」

とオーガモンも左の拳で殴り掛かる

そして、二人の拳がそれぞれの顔を直撃したが

「ただの拳だと思ったか…?」

オーガモンは一瞬意識が飛びそうになった

その勢いでオーガモンを殴り飛ばした

飛んで行った軌道に茶色の線が残った

ボコブリンは拳に直線的に飛んでいくスプラトゥーンのサブウェポン・ラインマーカーを握ってオーガモンに殴ると同時に刺していた

デビモン側は側近のオーガモンは顔に穴が開き、手下のバケモンもレオモンとの戦いで動けない状況だった

そこに青ボコブリンが刀を構え一気に近づいた

「終わりだ!」

と刀を一気に振り下ろした

デビモンが後ろに下がったが、胸を深く斬っていた

「グオ…虫けら共め!」

すると、デビモンが黒い光線を放った

「避けろ!」

と青ボコブリンがレオモンに叫んだ

「うおっ!」

レオモンが間一髪で避けたが、その光線はオーガモン、バケモンの群れに直撃し、黒色の歯車に変え、自身の体に取り込み胸の傷を回復させた

「そんな芸当も出来るのか…」

と青ボコブリンが見守った

「だけどね、敵数減らしたのは…間違えだよ!」

とボコブリンと青ボコブリンがデビモンに飛び掛かった

ボコブリンの手にはオーガモンの棍棒が握られていた

そして、二人が手を繋ぎ、デビモンに振りかかった

「コネクト!」

と二人が叫び、棍棒と刀が一体となった

「マギア・自由倍撃(タイムズブラスト)!」

そこに青ボコブリンの能力でブーストがかかる

自由倍撃(タイムズブラスト):×350】

その攻撃はデビモンを真っ二つに叩き斬った

「グ…ア…」

とデビモンが青い粒子になって消滅した

その姿を見届け、ボコブリンと青ボコブリンは二人でグータッチをした

「やったな!」

「ああ!レオモンもありがとう!」

 

その頃、名無し人工知能のウワサの結界内

名無し人工知能のウワサと対峙するいろは、さなの二人

その間に侵食核があった

「アイちゃんこれ壊せば大丈夫なの?」

名無し人工知能のウワサは何かを伝えたいようだがその空気をいろはが察した

「さなちゃん!壊さないで!」

「壊さないで…ください!」

と名無し人工知能のウワサも呼び掛けたが…

もう遅かった

さなの盾が侵食核を砕いてしまった

その瞬間辺りが漆黒のスパークと共に暗黒の空間へと変貌を遂げる

そして、名無し人工知能のウワサ本体も漆黒に染まった

「黒く…染まった…?」

とさなが驚愕している中いろははカズキの言葉を思い出した

『侵食核を壊すと侵食母体個体は暴走状態になる。これを侵食暴走状態と呼ぶことにした。母体個体と交戦するときは核を壊さないように注意してくれ』

「まさか…」

すると、名無し人工知能のウワサが謎の光線を放ってきた

「さなちゃん!」

いろはが咄嗟にクロスボウでその光線を撃ち抜いた

が、その光線が0と1の数字に変換された

「え…?」

といろはが驚く

以前マギウスの翼の時に戦った名無し人工知能のウワサはこんな能力を持っていなかったからだ

「逃げ…て…!」

と暴走しながらも微かに自我が残っていた名無し人工知能のウワサ

「う…しろ…!」

とまた何かつぶやいた

その時、後ろで何か物音がした

いろはが振り向くと何かの飛翔体が二人をめがけて飛んできていた

それを名無し人工知能のウワサの光線が撃ち落とした

「もう…ダメ…」

といったのを最後に、名無し人工知能のウワサの自我は完全に失われ、ただ標的を殺戮するだけの兵器と同義の存在になった

そして、いろはたちに飛翔体を飛ばしたのは…完全体のデジモン・アンドロモン

侵食のせいで暴走してしまっていた

侵食母体名無し人工知能のウワサと侵食アンドロモンの挟み撃ちの状況になった二人

その時、名無し人工知能のウワサが何か大きなエネルギー弾を放った

「いろはさん隠れて!」

と何かを察したさなが呼び掛けた

いろはがさなの盾の陰に滑り込んだ瞬間、辺りがエネルギー弾の爆発により0と1に分解され、破壊された

そこにアンドロモンのミサイル攻撃が襲う

(クロスボウが間に合わない…)

二人が絶体絶命の状況になった

…が、その時

「環さん!」

と誰かの声がしたと同時、いろはたちとアンドロモンの間の地面が隆起した

それによりアンドロモンのミサイルが防がれた

駆けつけたのは黒江だった

地面の壁の向こうにいるアンドロモンは右手を回転させ岩を切り裂こうとした

「スパイラルソード!」

岩を切り裂き、再びいろはたちの前に姿を現した

そして、右手を回転させながらいろはたちに飛び掛かった

が、そこに両手剣を持ったももこが割って入りアンドロモンを弾き飛ばした

「大丈夫!?」

「ええ!」

そこにアンドロモンが再び右手を回転させながら突っ込んできた

「おりゃー!」

とももこもアンドロモンに突っ込み二人の斬りあいが始まった

が、斬りあいのさなかどこからともなく飛んできた槍がアンドロモンの膝に刺さった

そこにももこが

「もらったー!」

と両手剣をアンドロモンに叩き込んだ

が、そこに名無し人工知能のウワサのさっきの巨大エネルギー弾が迫っていた

その時、槍の飛んできた方から白い影が飛び出してきた

「豚流・漁夫木突!」

その突き技でエネルギー弾を空中で爆発させた

「何か楽しそうじゃないか…」

着地して口角を上げたのは白銀ボコブリン

そして、その槍の飛んできた方からカズキとやちよがアンドロモンに飛びかかる

ももこの一撃を受けてもなお立ち上がるアンドロモンに

「喰らいなさい!」

と槍の雨を浴びせるやちよ

 

この少し前、カズキたちはヘリの墜落現場にいた

「ここら辺のはずよ」

とやちよが周囲を見渡す

そこから捜索し、約5分後

「見つけたー!」

気づいたのはももこだった

そして、結界に突入する一同

だが、この結界、名無し人工知能のウワサの結界であることは分かったが侵食の影響か内部が迷路のようになっていた

「時間がないわ、手分けして探しましょう」

「ああ。いったん分かれるぞ」

やちよ、カズキの判断で母体個体の捜索に当たっていた

そこで、黒江が見出す

「この先から爆発音がしました」

とテレパシーを使って位置を知らせた

そして、入り口をそれぞれ見つけ、今に至る

「アンドロモン…完全体…」

カズキがボコパッドで情報を探った

ねむは墜落現場で後続していた黒ボコブリン、鶴乃、フェリシア、灯火と合流していた

「…ねえ、なんか来るよ!」

鶴乃の指さした方にはバケモンの大群

だが、その大群が突如として上を見上げる

「逃がすかー!」

そこに上から青ボコブリンの能力である生命体・ピッグイーンに乗ったボコブリン、青ボコブリン、レオモン

ピッグイーンがその巨体でバケモンを押しつぶした

だが、残党が残ている

その中に完全体・メタルファントモンが現れた

「こいつは私が相手する!」

立ちふさがったのは鶴乃

「こっちもいっちょやりますか!」

黒ボコブリンも戦闘態勢をとる

そこにもう一体のメタルファントモン

「お前の相手はオレだ!」

そこにフェリシアが立ちふさがる

「どこ見てるんだ!?」

空を飛ぶバケモンを黒ボコブリンラインマーカーで撃ち抜く

そして、鶴乃、フェリシアが二体のメタルファントモンにぶつかる

鶴乃は扇子の二刀流、フェリシアは巨大なハンマー

それに対しメタルファントモンはエネルギーでできている巨大な鎌

そして、三つの武器が交わる

だが、パワーはメタルファントモンが上手だった

そのパワーで後ろの吹っ飛ばされる二人

そこに価値を確信したメタルファントモン二体が鎌を鎖を付けて投げてきた

「まだ、負けてないからー!」

そこに鶴乃が機転を利かせ扇子をメタルファントモンの鎌に投擲した

それが鎌にあたり、軌道がずれもう一体の鎌に直撃

その反動でその鎌がフェリシアの方のメタルファントモンに直撃した

「ボコブリン進化!」

そこにある程度回復したボコブリンがボスボコブリンに進化

「コーンアクス!」

角を割り、その欠片をメタルファントモンの鎌の鎖に投げつけた

そして、メタルファントモンが動けなくなったところに

「コネクト!」

鶴乃とフェリシアのコネクトが炸裂、メタルファントモン二体を撃破した

 

そして、名無し人工知能のウワサの結界では、いろは、さな、やちよ、黒江、白銀ボコブリンが名無し人工知能のウワサに、カズキ、ももこがアンドロモンに対峙した

既にアンドロモンはさっきのももこの一撃で弱っていた

そのアンドロモンが胸を開きミサイルを放とうとするが

「待ってたよ…!」

カズキが苦無を投げて発射直前のミサイルを爆破させた

「今度こそ…もらったー!!」

そこにももこの一撃がアンドロモンを真っ二つに両断した

その破片が名無し人工知能のウワサに傷をつけた

「よし!」

「お姉さんにかかればこんなもんよ!」

「それ言うならあいつを倒してからにしてください」

カズキたちが振り向いた先で名無し人工知能のウワサと戦う五人

五人が攻撃するが、相手に通っていなかった

(何で攻撃が通らない?アンドロモンの破片が当たった時はダメージになった…まさか)

カズキが何かに気づいた

「試してみなきゃ…分からないよな!」

短刀でアンドロモンの右手を切り離した

「申し訳ないけど…利用させてもらうよ!」

直後、アンドロモンは青い粒子になりゆっくりと消滅した

そして、その手を上に投げ

「マギア・武器合成(マージウェポン)!」

武器合成(マージウェポン):ウルトラショット×アンドロモンの手】

能力によって合成されたショットを名無し人工知能のウワサにぶつける

すると、それが確実に名無し人工知能のウワサにダメージを与えた

「やっぱり、半ばデータ化した攻撃が有効打!データを具現化したデジモンは弱点なんだ!」

とカズキが突き止めた

「なるほどね…」

とやちよも感心する

「だが、あのデジモンも消滅したし、こっちの攻撃をデータ化するしかない」

だが、肝心のデータ化する方法が見つからない

その直後、名無し人工知能のウワサの光線攻撃が襲う

その攻撃でカズキが

「みんな!あの光線だ!」

と何かを閃いた

「あいつの攻撃は物質を0と1、つまりデータ化される。この空間は入る時体がデータに近い状態に変換される。この空間に存在するデータは0と1からしかできない」

「というと…?」

とももこが聞く

「つまり、僕たち以外のこの空間も含めて全て0と1の二進数で構成されている

だから、攻撃をあいつの光線に当て、データ状にして当てれれば、ダメージを与えられる」

そこに名無し人工知能のウワサが光線を放った

「いろは!光線の発射しているところを掠めるように撃って!」

「わ、わかりました!」

いろはがカズキの通り光の矢を光線を掠めるように撃ち、名無し人工知能のウワサに当てた

その結果はカズキの推測通り名無し人工知能のウワサにダメージを与えられた

「ダメージが入った…」

それに続き光線を掠めるようにやちよの槍が飛ぶ

だが、侵食暴走状態となったためか、反応がかなり良い

データでできた槍状のエネルギー弾をやちよの攻撃の直後に連射してきた

「なっ…」

やちよに攻撃が迫る…だが

「豚流・多頭狂乱!」

間に入った白銀ボコブリンがその攻撃を全て弾いてみせた

そのまま名無し人工知能のウワサに飛びかかる

「自分を忘れられたら困るなー」

そのまま名無し人工知能のウワサに袈裟を落とす

その一撃は深く、名無し人工知能のウワサを瀕死にまで追いやった

「ごめんね!」

さながそう言うとソウルジェムから黒い影が伸びてくる

発動したのはソウルジェムの穢れを糧に強力な攻撃を与える『ドッペル』

「何だ?」

とカズキ、白銀ボコブリンがそれを見ている

さなのドッペルは拷問器具のような形をしている

それに対し名無し人工知能のウワサが巨大なエネルギー弾を放った

そして、この二つの攻撃が激突する

激しいぶつかり合いの末、さなのドッペルがそれを突破し、名無し人工知能のウワサにクリーンヒットした

そして、名無し人工知能のウワサは結界と共に消滅した

 

直後、さなが何か知らない空間に飛ばされた

前に立っているのは人間サイズ程になった名無し人工知能のウワサ

「アイちゃん…」

と思わず声が漏れる

「…ありがとう、あの黒いのに蝕まれている間、自分は永遠とも言える黒い闇の中にいた

それから救い出してくれた。こっちからも恩返ししたい…」

「…え?」

すると、名無し人工知能のウワサが細かい粒子になってさなのソウルジェムの中に吸い込まれた

「これから私は、あなたのこころの中にいつまでも…一緒です

ありがとう…そして、よろしく…」

すると、辺りが闇に包まれる

 

「はっ!」

気づくとさなはベットの上だった

「目が覚めたわね」

そこにやちよが入ってくる

「あなた、丸一日寝ていたわよ」

あれから丸一日が経っており、現在、一月五日の夜

この頃、カズキたちは拠点の引っ越しの真っただ中だった

そして、荷物の整理が終わり、翌日の午前に見滝原市の中心部に向けて進んでいくことになった

カズキは遂に欠損していた腕も完治し、ここから再び前線復帰といったところだった

一月五日 活動日誌

二体目の母体を倒し、拠点も引っ越した。自分の無くなってた腕が完治し、ここから再び戦いになる。またこんなことが起きないように気を付けたい カズキ

 

一月六日・深夜

まだ、日付が変わったばかりの頃、黒ボコブリン、ボコブリン博士、白銀ボコブリンにカズキ、マミ、灯火、ねむ、やちよで作戦会議を開いていた

 

その頃、カズキたちの構える西側拠点の外で黒く染まった空の中、僅かに光る月を眺めるさやか

「絶対に故郷を取り戻すぞー!」

と気合を入れていたとき、不意に上を何かの影が通過した

その方角は西側拠点そのもの

「何だろう?」

何か胸騒ぎがしたさやかが急いで拠点に向かった

その嫌な予感は…的中していた

拠点の中で寝ているボコブリン、青ボコブリンが突如何かに拘束された

そのまま外に引きずり出され、何かに嚙みつかれた

「ああえ!」

と抵抗するが、体から生気が抜けていく

やがて、二人が力尽きてしまった

そこに現れたのはドクロが描かれた帽子をかぶったデジモン

そのデジモンに二人を運ばせた

それからしばらく証拠を消していた所に

「あんた、何やってるの?」

と声を掛けられた

振り向くと、そこには魔法少女姿のさやか

「見てたわよ、あの二人に嚙みついて血を吸ったところを。

あんた、吸血鬼よね?」

ボコブリンたちを襲った犯人

それは、完全体デジモン・ヴァンデモン

「手下をやられたからね…これは報復だ」

実はボコブリンたちが戦ったデビモンたちは名無し人工知能のウワサの護衛ではなく、ヴァンデモンも指示のもと、カズキを仕留める目的で襲撃してきていたが、それをボコブリン、青ボコブリンが阻止し、デビモンたちを撃破された

その事実をさやかを見下すように喋ったヴァンデモン

「あんた、何で死闘の末に負った傷をハンデに背負いながら頑張ってるところを襲うなんて…卑怯にも程があるわ!」

そして、さやかが剣を抜いた

「私とやる気か?」

と挑発するヴァンデモン

「あんた、絶対許さない!」

その頃、その現場に数体のデジモンが迫ていた

そして、西側拠点前が地獄の戦場と化していく




次回予告
「投稿主のかずボコです
今後、投稿頻度が低下します(突然)。早ければ来年一月後半には復旧するのでよろしくお願いします。あと、今回はボコブリン隊の敵モンスター紹介は今後追加していきます。
次回投稿は逃走中日記『第二話 小鳥遊ホシノ失踪事件』です。その次の第十話の予告、作戦会議の裏でさやかたち魔法少女とヴァンデモン率いるデジモン連合が激突、そのさなかボコブリンたちを連れ去るウィザーモンと会議帰りのカズキがエンカウント…そして、遂に侵食事件解決のため、三部隊に分かれたカズキたちが見滝原中心部に進み始めます…その裏でみふゆ、アリナ率いる元マギウス連合も侵食との戦いに巻き込まれていく…次々回『第十話 進軍前夜の乱闘戦』」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。